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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「アクアリウムで重要な18の水質」を解説します。
アクアリウムのことを調べていくと「PH」「硬度」「TDS」など見慣れない単位に出会いますよね。
必ずしも水質を測っているから、綺麗なアクアリウムができる訳でも無いのですが本格的にアクアリウムに向き合うなら必要になる知識です。
そこで今回は、アクアリウムの世界に出てくる主な水質とそれぞれの測り方、調整方法、除去方法を簡潔にご紹介します。
「主要な水質一覧」「水槽スタイルによる水質の重要度の違い」「水の属性を表すもの」「汚れの目安を表すもの」「初めて水質を測るなら」「藻類が出ている時にチェックする水質」など1つずつ丁寧に解説していきます。
一度にすべてを把握する必要はありません。
アクアリウムを楽しみながら気になるところからご覧になれば良いでしょう。
長い記事ですので、目次をご利用ください!
水質をチェックする際はこちらの表と照らし合わせると便利です。
数値は実用的になるように僕が調整しています。ぜひ目安としてご活用ください。
一番大切なのは、お魚、水草など生き物が健康で美しい水槽であるかということです。
まずは生き物を観察することを優先しましょう。
今回ご紹介する内容に全然詳しく無くても綺麗で健康的なアクアリウムを作ることができます。
一番重要なことは「 生き物や水草などの調子 」です。
じゃあ、なんで記事にしたのよ?
というと、水質を計ることで
- どうしても上手くいかない時
- さらに上手に管理したい時
- 実験などデータが欲しい時
などのヒントになるからです。
要するに、アクアリウム沼に足を突っ込んだら測ってみてください。
一度に全てを把握するには無理がありますし、そんなことする必要もありませんので少しづつ詳しくなりましょう。
これからご紹介する水質を良い数値に収めた水槽であっても「=綺麗なアクアリウム」とは限りません。水質の数値に振り回されず、あくまで も「 水槽の調子 」を見てあげてくださいね。
ざっと一覧にすると全部で18種類あります。
水質の指標は大きく分けると「水の属性」を表すものと「汚れの目安」を表すものに分けられます。
綺麗なアクアリウムを作るために、「全てを把握する必要があるのか?」というとそんなことはありません。
あくまでも目安としてご利用ください!
それぞれのスタイルで測るものが違いますが、こだわる方で水槽に合わせて3~5種類くらいをチェックしている感じですね。
一言でいうと「今、水槽の水がどんな感じなのか?」という指標です。
これだけで水の良し悪しは判断できませんので、あくまで「今現在の水槽の状態」を把握するためのものと思ってください。
水の属性が大きく影響するのは主に「水草とサンゴ」です。
生体の飼育については、難易度の高いお魚や繁殖にチャレンジする場合は重要になることがあります。
PHとは、「potential of hydrogen」の略で、「ピーエイチ」と読みます。
酸性、アルカリ性の程度を表す指標です。
ほとんど淡水魚、水草は弱酸性を好みます(PH5.0~6.5程度)。
液体に含まれる水素イオン H+ と水酸化物イオン OH− の量でPHは決まります。
水素イオンが水酸化物イオンよりも多いと酸性に、逆に少ないとアルカリ性になります。
図鑑などに「弱アルカリ性の水質を好む」と合っても、実際には酸性でも飼育できたり、逆にアルカリ性で飼育できたりと、お魚の環境適応能力は幅広いです。
そのため、一概にこのPHだから良くないとは言えませんので、あくまでも今の水槽の現状を知るための指標と捉えると良いです。
「ここからが弱酸性」のように明確な区切は無いのですが、私は便宜上、下記の表のような感じで区切って活用しています。
pH、PHと状況により表記が変わりますがどちらも同じことです。
ちなみにこちらはpHと読みます。
酸性 | 弱酸性 | 中性 | 弱アルカリ性 | アルカリ性 |
---|---|---|---|---|
5.0以下 | 6.0前後 | 7.0前後 | 8.0前後 | 9.0以上 |
ほとんどの魚種がPH5.0~6.5の範囲で調子良く飼育することができます。図鑑などに「弱アルカリ」と記載のあるお魚でも弱酸性下で飼育したほうが調子良く飼えることがほとんどです。
水槽を管理していくとろ過バクテリアの影響で徐々にpHは低下していきます。時間のかけて管理している水槽の方がお魚が調子が良いのはこのあたりの影響もあります。
ワイルド物の「アフリカンシクリッド」などは弱アルカリ性に調整しないと調子良く飼育できません。養殖物のアフリカンシクリッドは中性~弱酸性でも問題無く飼育できますよ。
PH5.5~6.5を目安に調整すると良いです。
水草はPHが高いとCO2、肥料の吸収効率が悪くなるので、お魚よりも気を配りましょう!
PH8.0~8.5程度を目安に高い状態をキープしましょう。
海水の場合、レイアウトにサンゴ砂、ライブロック、換水時に人工海水を使うことが多いと思いますが、これらはPH8.0~8.5程度にキープする作用があります。
そのため、換水を長期間行わないなどの管理をしない限りはそこまでPHは下がりませんよ(生体の数や環境にもよりますが)。
PHを測る
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ。
アバウトに酸性~弱酸性~中性~弱アルカリ性~アルカリ性と測れます。
水質検査のエントリーモデルですね。
初心者の方は水質を測るという感覚を掴むために使ってみるのも良いでしょう。
実用に使えるレベルで測るならデジタル式のPH計をおすすめします。
デジタル体温計のような要領で、pHを0.1刻みで測ることができます。
試薬タイプより簡単に計測でき、かつ正確な数値がでるので持っていて損は無いですよ。
基本的にPHをチェックして水質を管理するにはこちらのタイプが必要です。
PHを下げる
水草水槽を管理しているなら持っていたいアイテムの1つ。
換水時等に入れることでPHとKHを低下させることができます。
慣れてくると水槽に直で入れたりもしますが、バケツに水道水を汲んで、そこで水質を調整してから水槽に入れるのがセオリー。
概ね、10ℓ/1mlくらいが規定量です(pH7.0以上の場合)。
酸性度の強い薬品なので、デジタルPH計を使って変化を見ながら使うと安心です。
PHを上げる
換水時等に入れることでPHとKHを上昇させることができます。
淡水水槽の場合、水槽に何かを追加することでPHを上げる施策はあまりおすすめできません。
PHが下がってお困りの方は、換水、ろ材の交換などで対応しましょう。
パラッと水槽に入れることでpHとGH(TH)を上昇させることができます。
少量でもかなりの効果がありますが、
淡水水槽の場合、水槽に何かを追加することでPHを上げる施策はあまりおすすめできません。
PHが下がってお困りの方は、換水、ろ材の交換などで対応しましょう。
GH(総硬度)、TH(全硬度)とは、水中の「カルシウム塩」「マグネシウム塩」の総量のことです。
それぞれ、「ジーエイチ」、「ティーエイチ」と呼びます。
どちらの単位も同じものを測っているので、どちらかのテスターがあれば十分。
少ないと「軟水」、多いと「硬水」と呼ばれます。
日本の水道水の硬度は「平均GH3、TH50程度」です。
一般的な熱帯魚を飼育するのであれば、硬度はそこまで気にする必要はありません。
硬度が高い水は「PHが下がりにくい」、硬度の低い水は「PHが下がりやすい」という特徴があります。
全体としてはTHを使うことが多くなっているのですが、アクアリウム業界の場合、GHの方がまだ知名度が高いでしょうか。
とても良い | 良い | 普通 | あまり良くない |
---|---|---|---|
GH1以下 | GH1程度 | GH2~3程度 | GH5~ |
TH10以下 | TH20程度 | TH30~70程度 | TH100~ |
GH | 1以下 | 約1 | 約2.5 | 約4 | 約5 |
TH | 10 | 20 | 50 | 80 | 100 |
ほとんどの魚種がGH1~10程度、TH10~150程度の範囲で調子良く飼育することができます。
そのため、そこまで強く心配する必要はありません。
一部の地域に生息しているお魚(主にブラックウォーターに生息している種)は極端な軟水を好みます。
水草は弱酸性を好むことから硬度が高いとPHが下がらず、綺麗に育たなくなってしまいます。
状況に応じて硬度を下げる対策をするとよいでしょう。
もともと海水の場合、仕様上とても全硬度が高くなるので気にしなくても大丈夫です。
GH、THを測る
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ。
このあと紹介する「ADA TH測定キット」の方が簡単に測定できるので、そちらをおすすめしますが、こちらの方がコスパは良いです。
どちらも硬度を計ることに変わりはありませんのでお好みで選ぶと良いでしょう。
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプ。
水草水槽を管理するなら持っていたい測定キットですね。
簡単に作業ができますが、その分、コスパが悪いので「sera gHテスト」と天秤にかけて選ぶと良いでしょう。
アクアリウム用品ではありませんが、現在私はこちらを使っています。
かなりきっちり測れるので気に入っています
GH、THを調整する
活性炭のようなイメージで水中のアルカリ成分を吸着して硬度を低下させることができます。
ピートモスみたいに水が茶色くならずに軟水化できて、一度吸着したものを離さないので安心して利用できます。
水草水槽のおすすめのろ材の1つ。
パラッと水槽に入れることでPHとGH(TH)を上昇させることができます。
少量でもかなりの効果がありますが、正直なところ、水槽に何かを追加することで硬度を上げる施策はあまりおすすめできません。
KHとは炭酸塩硬度のことで、「ケーエイチ」と呼びます。
ざっくりと言うと、水中にあるカルシウム分、マグネシウム分が酸性よりかアルカリ性よりかを表した指標です。
KHが低いとPHが下がりやすく、逆に高いと下がりづらくなります。
実はアクアリウムで測っているKHは炭酸塩硬度では無く「アルカリ度」のことです。
しかし、計測することが難しいのでKH試薬は炭酸水素イオン(HCO-)+αを計測して炭酸カルシウム(CaCO3)の量として置き換えたものをKHとして表しています。
アルカリ度が高いとPHが下がりづらくなるため、特に水草の育成時に気をつけた方が良いです。
海水の場合はKHの低下は水の酸性化など様々な不具合元凶となるので高い数値を保つ必要があります。
低め | 普通 | 高め |
---|---|---|
~3° | 5° | 5°~ |
改善が必要 | 普通 | 適正 | 高い |
---|---|---|---|
~6° | 6~7° | 7~8° | 8°~ |
ほとんどの魚種がKH1~5°程度の範囲で調子良く飼育することができます。そのため強く気にする必要はありません。
一部の地域に生息しているもの(主にブラックウォーターに生息している種)は低めのPHを好みます。
もしPH調整を行いPHが下がりづらいようであればKHを計測してみても良いでしょう。
とくにサンゴ飼育場合高くキープする必要があります。
KH7~8°以上をキープできるように添加剤やカルシウムリアクターなどを使用すると良いです。
KHを測る
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
薬液の変化が何滴目で起きたかを数えて、その滴数をKHとして計測します。
これ1箱あれば数年使える量です。
KHを調整する
水草水槽を管理しているなら持っていたいアイテムの1つ。
換水時等に入れることでPHとKHを低下させることができます。
10ℓ/1mlくらいが規定量です(pH7.0以上の場合)。
ほとんどの場合で、規定量を入れれば十分でしょう。
換水時等に入れることでPHとKHを上昇させることができます。
正直なところ、淡水水槽の場合、何かを追加することでKHを上げる施策はあまりおすすめできません。
海水用のKH補給剤です。
こちらは添加し続けているとナトリウムイオンが蓄積するため、定期に換水をしてイオンバランスを調整しましょう。
サンゴ水槽などではKHは低下しやすい傾向があるので、マメに添加するのがポイントです。
Caとはカルシウムのことです。
アクアリウムにおけるカルシウムは海藻やサンゴなどの育成に大切な成分です。
基本的に海水水槽で測ります。
基本的に淡水水槽は測る必要はありません。
海水水槽にて、サンゴの飼育を本格的にやる場合は測りながら添加剤を使うと良いでしょう。
添加が必要 | 適正 | 多い |
---|---|---|
~400ppm | 400~420ppm | 420ppm~ |
Caを測る
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
薬液の変化が何滴目で起きたかを数えて、mg/lとして計測します。
カルシウム濃度が高い環境で無いと測れないので、基本的に海水専用です。
Caを調整する
添加することで簡単にカルシウム濃度を上げることができます。
プロテインスキマーを使用している場合、特に減少するのでマメに添加しましょう。
活性炭のようなイメージで水中のCaを吸着して除去できます。
ピートモスみたいに水が茶色くならずに軟水化できて、一度吸着したものを離さないので安心して利用できます。
Mgとはマグネシウムのことです。
アクアリウムにおけるマグネシウムは水草、海藻やサンゴなどの育成に大切な成分です。
特に石灰藻の育成に大切な要素です。
基本的に海水水槽で測ります。
基本的に淡水水槽は測る必要はありません。
海水水槽にて、サンゴの飼育を本格的にやる場合は測りながら添加剤を使うと良いでしょう。
添加が必要 | 適正 | 多い |
---|---|---|
~1300mg/L | 1300mg/L | 1300mg/L~ |
Mgを測る
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
薬液の変化が何滴目で起きたかを数えて、mg/lとして計測します。
※ちょっと計測が面倒です。
Mgを調整する
水槽に添加することでカルシウム、ヨウ素、ストロンチウム、マグネシウム、微量元素をまとめて補給できます。
※基本的に海水用です。
マグネシウムと微量元素が含まれている水草用肥料です。
おすすめの水草肥料の一つです。
活性炭のようなイメージで水中のMgを吸着して除去できます。
ピートモスみたいに水が茶色くならずに軟水化できて、一度吸着したものを離さないので安心して利用できます。
Feとは鉄分のことです。
アクアリウムにおける鉄分は主に水草、サンゴ、石灰藻などの光合成に利用されます。
該当する生き物を育てる場合は定期的に添加が必要な場合があります。
鉄分は水草、サンゴ、石灰藻の育成に必須となる成分なのですが、過剰にあると害のあるものでもあります。
とはいえ、日本の水道水の基準は相当に厳しいこと、水中のリン酸と化合しリン酸鉄となり沈殿してしまうことから、水中の鉄分濃度が過剰になるケースはかなり稀です。
そのため、強く気にする必要は無いでしょう。
少ない | 標準 | 過剰 |
---|---|---|
~0.05mg/L | 0.05~0.1mg/L | 0.1mg/L~ |
少ない | 標準 | 過剰 |
---|---|---|
~0.05mg/L | 0.05mg/L | 0.05mg/L~ |
Feを測る
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
薬液の色の変化を付属のカラーチャートと照らし合わせて鉄濃度を測ります。
Feを調整する
鉄分が含まれている水草用肥料です。
手軽に鉄分を補給できます。
鉄分の他、マグネシウムと亜鉛を補給できる海水用の添加剤です。
サンゴ(ハードコーラル)、石灰藻の多い水槽向けです。
付属のナチュラルコットンフィルターは鉄サビ、微粒子、ゴミ、細菌等、5ミクロン以上の不純物を物理的に除去できます。
水道につなぐだけで使えますので、換水作業を大幅に楽にできます。
CO2とは二酸化炭素のことです。
アクアリウムでは主に水草の光合成を促進するために高圧ボンベなどを使って添加します。
基本的に水草水槽以外では計測する必要はありません。
測ることで、「適切な添加量」をある程度知ることができますので、管理に慣れないうちは測ると良いでしょう。
試薬の色が黄色 | 試薬の色が緑 | 試薬の色が青色 |
---|---|---|
CO2過剰 | 適正 | CO2不足 |
CO2を測る
水槽内に設置するだけでCO2の適正量簡単に把握できる便利アイテムです。
適正量なのに水草の調子が悪いのなら水質を疑いましょう。
初心者の方にもおすすめのCO2添加キットです。
安全に安定してCO2を添加できます。
使い方はこちらの記事ををご覧ください。
過剰に添加してしまったCO2は換水で取り除くのがベストです。
すでにCO2中毒が発生している場合、エアレーションなどでは対応しきれませんのでご注意ください。
TDSとは、総溶解固形物のことです。
「ティーディーエス」と呼びます。
ざっくりというと、「水に溶けているものはどれだけあるか」ということです。
TDSは主に水に溶けているミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)と有機物(良いものも悪いものも)の濃度の総計です。
基本的にはppm、µS(マイクロジーメンス)という数値で表記します。
水に溶けているものは良いものも悪いものも一様に検出してしまうので、一概にTDSが高い=悪い水というわけでもありません。
そのため、使いこなすには他の指標と組み合わせて使う必要があるので上級者向けです。
使いこなすと水作りが飛躍的に簡単になるので主にエビなどのブリーディングで利用されています。
TDSを管理に活かすなら、RO水などの純水を使いTDSが0の水を作ってから諸々調整していくのが1番簡単でしょうか。
少なめ | 普通 | 多め |
---|---|---|
~50ppm | 100ppm | 300ppm~ |
とある飼育スタイルを1から10まで真似して行う場合はTDSを有効に活用できます。
以下、1例です(分かりやすくするために作った架空のお話)。
- まずRO水を用意する(RO水のTDSは0です)
- RO水に「エビが増えるヤベー液」をTDSが100になるまで添加する
- 作った水で週に1回、50%換水をする
このように、不純物がほとんど無い純水に近いRO水と、添加剤を使えばどこの場所であろうと同じ水質が作れます。
そのため、体系的まとまっている繁殖理論などを正確に真似ることができます。
一般的にTDSの低い水は硬度が低いと言えます。
厳密にはそうも言い切れないのですが、TDSが低くかつ硬度の高い水は非常に稀なので無視して良いでしょう。
そのため、水草水槽など軟水が求められる環境ではTDSを測ることである程度硬度の指標にすることができます。
TDSを水草水槽で活用する方法をまとめた記事もありますのでぜひご覧ください。
RO水を作る浄水器のフィルターには寿命があるので、処理水量を超えるとTDSが高い水ができます。
定期的に浄水器で作った水を測ることで、フィルターの交換時期を知ることができます。
TDSを測る
デジタル体温計のような要領で、TDSを1刻みで測ることができます。
正直なところ、Amazonで他国製のかなり安いものも手に入るのですが、精度、故障の少なさからこちらを愛用しています。
TDSを調整する
餌、水質調整剤、添加剤、肥料などなど基本的に水槽内に何かいれたらTDSは上昇します。
例えばテトラ PH/KH マイナスなら主成分である塩酸と硫酸を水槽に添加することになるのでTDSが上がります。
RO水が生成できる浄水器を使うことでTDSがほぼ0の水を作ることができます。
基本的にTDSを有効活用する場合は、これらの浄水器を使う必要があります。
純水を販売しているスーパーなどもあります。
小型水槽で使用するなら十分な量が確保できますので上手に活用しましょう。
塩分濃度とは、その名の通り、水にどれだけ塩が溶けているかという指標です。
比重計という特殊なメーターを使い測ります。
主に海水魚、汽水魚を飼育する際に「比重計」を使い計ります。
海水の場合、比重「 1.023~1.026 」程度を目安に人工海水を溶かして調整しましょう。
汽水魚の場合は、海水と同様~3分の1程度の比重で良いでしょう。
淡水魚を塩水浴する場合は、5%程度の濃度にすれば良いので比重を使わなくても良いでしょう。
塩水浴の場合は1Lあたり、5g程度入れればOKです。
汽水魚が好む比重(例) | 海の生き物が好む比重 |
---|---|
1.005~1.015程度 | 1.023~1.026程度 |
塩分濃度を測る
水温20℃~30℃の間で比重が計れるようになっています。
簡易的な比重計ながら、十分実用に堪えます。
ポイントは「 使った後 、しっかり水道水で塩水を洗い流さすこと」
塩が中に残ったまま乾燥させると、正常に動かないことがありますよ。
水温25℃の比重がかなり正確に測れるリフレクトメーターです。
難易度の高いサンゴ水槽などではこちらの使用をおすすめします。
塩分濃度を調整する
高品質の人工海水です。
比重計でチェックしながら水に溶かすことで海水が作れます。
サンゴの育成に必要な成分が含まれているので、サンゴ水槽におすすめです。
1度入れた塩分は換水するしか取り除く方法がありません。
そのまんまです。
日本の場合「℃」で表記することがほとんどです。
熱帯魚の場合「20~28℃程度」、温帯魚の場合「15~28℃程度」を目安にしておけば大抵大丈夫です(例外もあります)。
水槽のヒーター、冷却ファン、クーラー、エアコンなどを使い調整しましょう。
多くの場合、夏場の高水温の方が問題になります。
多くの冷水魚が好む水温 | 多くの温帯魚が好む水温 | 多くの熱帯魚が好む水温 | 高水温対策が必要 |
---|---|---|---|
10~18℃ | 15~28℃ | 20~28℃ | 30℃~ |
水温を測る
とても精度の高い水温計。
欠点はどうしても目立つこと。
計るときだけ水槽に入れる方法もアリです。
パッと見ただけで水温が把握できるデジタル式の水温計です。
こちらは室温も確認することができます。
水温を調整する
水温22~31℃までの間で温めることができるヒーターです。
エヴァリス社のヒーターは故障が少ないのでおすすめです。
おすすめの冷却ファンです。
水面に風を当てることによって2~4℃程度水温を下げることができます。
現状の日本の夏場は最低でも冷却ファンの使用が必要です。
水槽用クーラーの中で1番おすすめのタイプです。
冷水魚など特殊な生き物を飼育するなら必須です。
水槽本数、サイズ、お部屋の環境しだいではエアコンを24時間つけて管理した方が電気代が安くなります。
状況に応じてエアコンの使用も視野に入れましょう。
一言でいうと「水槽が綺麗か?」ということを知る指標です。
- 硝化バクテリアがちゃんと増えているのか?
- 余分な養分は無いか?
などのことが確認できます。
全体的に共通している特徴としては「少ない方が良い」「換水で取り除くことができる」ということです。
水の汚れの指標です。
「残り餌」「生き物の排泄物」「死骸」などから発生します。
硝化バクテリアが分解するものの一つ。
おもに水槽セット後1週間目ごろより問題になります。
海水などPHの高い環境の場合、毒性が高くなるので 特に注意が必要です。
試薬で計って検出されないことが理想です。
ただしろ過バクテリアの発生の都合上、必ず一度は水槽内に溜まります。
これが「水槽セット直後は環境が不安定」と言われる理由の一つ。
アンモニアはかなり毒性が強いですが、アンモニウムはあまり害がありません。
アンモニウム/アンモニアは水槽のPH、水温によって割合が変わります。
PHが7より大きくなるにつれアンモニア(NH3)の割合が多くなり、7以下ならアンモニウム(NH4)の割合が増えます。
また、水温は高い方がアンモニア(NH3)の割合が多くなります。
つまり「高水温、PHの高い水槽ほど毒性が強い」というわけです。
NH4の値 | PH7 | PH7.5 | PH8 | PH8.5 | PH9 |
---|---|---|---|---|---|
0.5mg/L | |||||
1mg/L | |||||
2mg/L | |||||
5mg/L | |||||
10mg/L |
こちらはアンモニウム(NH4)/アンモニア(NH3)のPHによる割合の変化を表にしたものです。
数値はアンモニアの量をmg/Lで表しています。
PH7.5ならアンモニアは0.009mg/Lということです。
- ◎⇒ 問題無し
- △⇒ 早めに対策する
- ✕⇒ 直ちに対策が必要
こんな感じで対応すると良いでしょう。
水温が30℃近くなると◎のところも△になるので、夏場の方がより早めの対応が必要です。
NH4 、NH3を測る
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプです。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプです。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
硝化バクテリアの立ち上がりを調べる「アンモニウム」「亜硝酸塩」「硝酸塩」を調べられるキット。
こちらの3つを一度に計測できるのはとても便利ですね。
それぞれ3本入った使い切りなので無駄がありません。
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
薬液の色の変化を付属のカラーチャートと照らし合わせて濃度を測ります。
かなり正確にチェックできますが高価なのが玉に瑕。
NH4 、NH3を除去する
アンモニウム / アンモニアを除去する方法はこちらの記事でまとめました。
お困りの方はぜひご覧ください。
水の汚れの指標です。
アンモニアをバクテリアが分解して発生します。
硝化バクテリアが分解するものの一つ。
おもに水槽セット後1週間~2週間目ごろに問題になります。
亜硝酸は緑藻、藍藻などが好んで吸収するので藻類の発生原因にもなります。
試薬で計って検出されないことが理想です。
ただしろ過バクテリアの発生の都合上、必ず一度は水槽内に溜まります。
これが「水槽セット直後は環境が不安定」と言われる理由の一つ。
アンモニアはPHに毒性が左右されますが亜硝酸はされません。
弱酸性の水質の場合、セット後2週目あたりから急に状態が悪くなるのはこのため。
良い | 普通 | 多い | 危険 |
---|---|---|---|
~0.5mg/L | 0.5~2mg/L | 2~5mg/L | 10mg/L~ |
できるだけ0になるようにしましょう。
セットから1ヶ月などある程度時間が経過しているのに亜硝酸が検出されるなら「ろ過バクテリアが十分に繁殖していない」「魚の数が多い」「餌がの量が多すぎ」「ろ過が不十分」などの原因が考えられます(原因が複数の場合もあります)。
NO2を測る
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプです。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプです。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
硝化バクテリアの立ち上がりを確認するために「アンモニウム」「亜硝酸塩」「硝酸塩」を調べられるキット。
こちらの3つを一度に計測できるのはとても便利ですね。
それぞれ3本入った使い切りなので無駄がありません。
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
かなり正確に検査できますが、いくつか工程を行わなければいけないので作業はちょっと大変です。
コスパは良いのでヘビーユーザーにおすすめです。
NO2を除去する
亜硝酸を除去する方法はこちらの記事でまとめました。
お困りの方はぜひご覧ください。
水の汚れの指標です。
亜硝酸をバクテリアが分解して発生します。
硝化バクテリアが分解してできる最後のものです。
おもに水槽セット後2週間~3週間目ごろに検出されるようになります。
多少検出されるからといって=水質が悪い訳ではありません。
生物ろ過が機能している環境なら常に生成されています。
そのため「硝酸が検出 = 生物ろ過が機能している」と言えます。
硝酸は多くの水草が好んで吸収しますが藻類も好んで吸収するので、多量にあると藻類の発生原因になります。
とても良い | 良い | やや多い | 過多 |
---|---|---|---|
~2mg/L | 2~10mg/L | 10~45mg/L | 45~mg/L |
生物ろ過が機能している水槽なら必ず検出されます。
多少検出されても問題ありません。
水草は硝酸を好んで吸収します。
そのため、水草が元気に茂っている水槽は硝酸塩がほぼ0になることもあります。
水草用肥料には窒素分として硝酸が含まれているものも多いです。
硝酸塩は酸性のため溜まるとPHを下げます。定期的に換水をして硝酸を取り除きましょう。
育成の難しいサンゴは硝酸塩濃度をほとんど0にする必要があります。
NO3 を測る
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプ。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプです。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
硝化バクテリアの立ち上がりを調べる「アンモニウム」「亜硝酸塩」「硝酸塩」を調べられるキット。
こちらの3つを一度に計測できるのはとても便利ですね。
それぞれ3本入った使い切りなので無駄がありません。
NO3 を除去する
硝酸塩を除去する方法はこちらの記事でまとめました。
お困りの方はぜひご覧ください。
塩素が残っているかという指標です。
おもに換水時に計るものなのですが、現状、カルキ抜きを使用したほうが早いので計測する必要があるかというと微妙なところです。
正直に言うと、僕は残留塩素を計ったことがありません。
塩素が気になるなら中和剤を使いますし、規定量を投入すれば塩素はしっかり中和されますので。
浄水器のフィルターの交換時期を知るためには有用かもしれませんね。
有害 |
---|
0.02mg/L以上 |
CIを測る
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプ。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
CIを除去する
水道水の塩素を中和する方法はこちらの記事をご覧ください。
「有機物」がどれだけあるかという指標です。
有機物は良いものも悪いものもあるのですが、どちらもたくさんあると水槽は不安定になります。
特にセット初期はこの数値が高くなりやすいですよ。
上級者向けですがTDSと合わせて計測すると理解が深まります。
酸素消費量とも呼ばれます。
難しく言うと「水中に酸化するものがどれだけあるか?」ということです。
水中の酸化物というとほとんどは有機物(炭素の化合物)なのですが、そのほか亜硝酸塩、硫化物などの無機物も含まれます。
また、ソイル(水草用の土)や水草用肥料、添加物の中にはCODを上昇させるものもありますよ。
そのため、一概にCODが高いからと言って「水質が悪い」とは言い切れない部分があります。
とはいえ、CODが低い水槽は水の透明度が高く藻類も少ない傾向があるので低いに越したことはありません。
少ない | やや多い | 多い |
---|---|---|
~4 | 4~8 | 8~ |
CODを測る
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプです。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
CODを減らす
活性炭は水中の有機物を吸着するので、CODを低下させることができます。
活性炭の吸着能力には限界があるので、定期的に交換しましょう。
なんだかんだ、換水をしてしまうのが1番手っ取り早く簡単にCODを減らせます。
状況に応じて30~80%程度換水をして取り除きましょう。
水中にリン酸がどれくらいあるかという指標です。
リン酸は過剰にあると藻類の発生原因になります。
「残り餌」「排泄物」から主に発生します。
リン酸は簡単に除去できるのでそこまで心配する必要はありません。
魚の数が多い場合、餌を与えすぎている場合、特に高い数値になりやすいので注意が必要です。
現在、藻類に悩まされているなら計測してみると良いでしょう。
ン酸は何かと悪者扱いされますが、水草水槽においてはとても大切な養分です。リン不足から水草が調子を崩すこともありますよ。
淡水水槽 | 海水水槽 |
---|---|
1mg/L以下 | 0.1mg/L以下 |
藻類の発生原因になりますので、なるべく低い数値を目指しましょう。
特に残り餌には注意が必要です。
と言っても餌を0にすることはできませんので、リン酸を除去するものを効果的に使うと良いでしょう。
リンは水草の必須栄養素の1つです。
リン酸を除去するよりもまずは、PH調整、CO2量調整、微量元素の添加などを行い水草がリン酸を吸収できる環境を整えることを優先すべきです。
水草を元気に育てた先に綺麗な水槽があるということを意識しましょう。
PO4を測る
パックチューブの中に水槽水を入れて色の変化を見るタイプです。
簡単に作業ができるので初心者の方でも扱いやすいです。
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
検査するためにいくつか工程を行わなければいけないので、作業はちょっと大変です。
その代わり、これ1箱あれば数年使える量なので、パックチューブタイプよりもコスパは良いですよ。
PO4を除去する
リン酸塩を除去する方法はこちらの記事でまとめました。
お困りの方はぜひご覧ください。
水中にケイ酸塩がどれくらいあるかという指標です。
ケイ酸塩は過剰にあると藻類(特に珪藻)の発生原因になります。
水道水に含まれているので換水することで水槽内に入ります。
主に海水水槽の藻類増殖の原因になります。
換水時に水道水から入ることから、除去するには一工夫必要です。
海水水槽で藻類でお悩みの方は除去方法をお試しください。
淡水水槽 | 海水水槽 | 海水水槽(藻類予防) |
---|---|---|
5~10mg/L程度 | 10mg/L程度 | 1mg/L以下 |
SiO3を測る
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
検査するためにいくつか工程を行わなければいけないので、作業はちょっと大変です。
その代わり、これ1箱あれば数年使える量なので、コスパは良いですよ(あまり使いませんが)。
SiO3を除去する
フィルターにろ材として入れることで継続してSiO3を取り除くことができます。
除去効果には限界があるので、定期的に交換する必要があります。
RO水が生成できる浄水器を使うことでSiO3がほぼ0の水を作ることができます。
導入コストは高いですが、藻類予防に大きな効果があります。
銅はとても有害です。
魚病薬や藻類除去剤の中には銅が含まれるものがありますので、そのような薬を使った水槽に生体を入れる際は測ると良いでしょう(ほとんどありませんが)。
銅は非常に毒性が強いのです(それを活かして魚病薬や藻類除去剤に使われています)。
重金属を無害化する薬品(多くのカルキ抜きなど)を使えば簡単に無害化できます。
そのため、そこまで強く気にする必要は無いでしょう。
飼育水槽 | 薬として使う場合(一例) |
---|---|
0を目指す ※生体の必須栄養素でもあるので 完全に0にする必要はありません | 0.2mg/L |
Cuを測る
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプ 。
検査するためにいくつか工程を行わなければいけないので作業はちょっと大変です。
Cuを除去する
重金属を無害化する成分が入っている中和剤などを使うことで無害化することができます。
初めて水質を測るなら、PH、NH4 、NO2、NO3からチェックするのがおすすめです。
どれも測りやすく、比較的変化する指標なので眼には見えない水質変化を掴みやすいと思います。
最初はこんな感じのタイプがとっつきやすいです。
付属の試験管に試薬を入れて色の変化でみるタイプです。
アバウトに酸性~弱酸性~中性~弱アルカリ性~アルカリ性と測れます。
一般的な熱帯魚、金魚、メダカ、エビを飼育しているのなら、酸性~弱酸性~中性~弱アルカリ性~アルカリ性のどれであろうと飼育できますので、そこまで強く気にする必要はありません。
じゃあなんで測るのよ?
というと、「水質を測る」という感覚を掴むためです。
水槽の水、水道水、川の水、雨水など色々測ってみて、水質を測る感覚を養いましょう。
本格的に計るならデジタル式のPH計をおすすめします。
この検査キットなら「アンモニウム」「亜硝酸塩」「硝酸塩」を全部調べられます。
NH4 、NO2、NO3をチェックすることで、「生物ろ過」がどのように成熟していくかを、数値で追うことができます。
水槽立ち上げ当初から定期的にチェックすることで、「アンモニウムの増加と減少」「亜硝酸塩の出現と減少」「硝酸塩の蓄積」などの変化をしることができますよ。
測ってみると、大胆に数値が変化するので割と面白いです。
眼には見えない変化なので、水槽の生き物の調子と合わせて確認することでより理解が深まりますよ。
詳しいチェック手順は別記事でご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
「お魚を中心」「水草」「海水魚」「サンゴ」などアクアリウムの種類によって気にする水質は変わります。
まずはご自分のアクアリウムスタイルに必要な部分からチェックしていけばOKです。
- △ こだわるなら
- ◯ 定期的に計かると詳しくなれる
- ◎ 重要
一般的な熱帯魚、メダカ、金魚などの飼育であればこちらをチェックしておけばとりあえずOK。
お魚を中心とした水槽で一番気になるのが亜硝酸です。
生物ろ過ができ上がりを知ることができます。
お魚やエビなどのブリーディングにこだわるならTDSをチェックするのも良いでしょう。
生物ろ過については別記事で詳しく解説していますのでこちらもぜひご覧ください。
アンモニア、亜硝酸をチェックすると生物ろ過の立ち上がりを数値で見ることができます。実験しているみたいで面白いですよ。
水草の場合、特に注意したいのがPH、硬度です。
水草はPH6.5以下でキープできると調子良くキープしやすいです。
硬度が高い環境では、PHが低くなりずらいので軟水にする必要があります。
硬度が高くなりがちな石をたくさん使っている水槽は特に注意が必要です。
水草水槽の場合、換水で使用する水道水の硬度が大きな影響を及ぼすのでチェックすると良いでしょう。
水草の好む水質、水道水の硬度については別記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
海水の場合は一番マメに計測するのは比重でしょうか。
換水毎に人工海水を使って水を作るのでその度に計りますよね。
海水は仕様上、PHが高くなります。
そのためアンモニアの毒性が増すので弊害が強くでるので注意しましょう。
サンゴの場合は、海水魚のよりも高水温に弱いものが多いのでよりシビアに水温を管理する必要があります。
難易度の高いサンゴの中には、NO3 (硝酸塩)の濃度をかなり低いレベルにしなければならないものもありますよ。
こちらの数値が高い場合、藻類がしや増殖すくなります。
一概に言えないのですが、藻類で悩んでいるなら低い数値でキープするようにしましょう。
藻類の直接の原因にはなりませんが、硬度が高いとそれだけ「硬い藻類」が成長します。
軟水下では藻類も柔らかい傾向があるので、エビやオトシンが食べやすいです。
そのため、軟水の方が綺麗にキープしやすいと言えます。
硬度を下げる方法はこちらの記事で詳しく解説しましたので、お困りの方はぜひご覧ください。
緑藻や藍藻など藻類の仲間は効率よく亜硝酸塩を吸収できます。
これは、セット初期、2週間目あたりから急に藻類が出てくることと関係していると思われます。
亜硝酸塩を少なくするのは生物ろ過のうち、硝化バクテリアを成熟させるのが一番です。
しかし、安定するまで時間がかかるのでバクテリア剤の添加、換水などで乗り切りましょう。
- 生物ろ過を成熟させる(待つ)
- バクテリア剤の添加
- 換水
硝酸は生物ろ過のうち、硝化バクテリアによって行われる硝化作用により最終的に生成されます。
そのため、検出されるということは生物ろ過が上手く機能しているといえます。
だからこそ、「0」にすることが難しいものです。
多少、検出されるくらいは問題ありませんが、多量にあると藻類の原因になりますよ。
硝酸は水草や海藻が好んで吸収するので、それらが元気に伸びる環境を整えるのが1番の対策になります。
- 餌の投入量を少なくする
- 水草や海藻に吸収させる
パッと見て水槽がある程度透明ならCODは低いので、それほど計る優先度は高くないかと思います。
CODが高くとも、それだけで藻類が増える訳では無いのですが、「COD高い=有機物多い=藻類の養分が多い」ということですので一応、藻類増殖の原因になります。
気になる方は計ってみても良いでしょう。
- 換水
- 活性炭を使う
魚の餌、排泄物から発生するので、特にお魚メインの水槽で問題になります。
特に給餌量の多くなりがちな「大型魚」「肉食魚」水槽では注意が必要ですね。
リン酸を除去する薬品、ろ材は数多く発売されているので対処は簡単です。
- 餌の投入量を少なくする
- 凝集剤を使う
- リン酸除去剤を使う
基本的に海水水槽で問題になります。
水道水に含まれているので、ろ材に吸着させるか浄水器を使い除去するのが効果的です。
除去すると目に見えて珪藻類などの増殖量が減りますよ。
- ケイ酸除去剤を使う
- 浄水器を使う(RO水)
全部チェックしたけど藻類が減らないよ?
そんなもんです。
残念ですが、これらの水質に問題が無くても藻類は生える時は生えます。
そして、一度生えた藻類は駆除しない限り増え続けてしまいます。
藻類対策は必ず「藻類を食べる生体」と共同作業で挑みましょう。
藻類対策については藻類ごとに対策方法をまとめたページをご用意しました。
お悩みの方はぜひご覧ください。
各水質のチェック表をもう一度載せます。
チェックの際にぜひご利用ください。
今回は「アクアリウムで重要な18の水質」を解説しました。
何か問題が発生した時、上手く育たない時など水質を計ることでヒントになることが多いですよ。
ただし「水質は目安」だと考えるようにしてください。
アクアリウムで一番大切なことは「生き物達の調子」です!
数値ばかり追っても綺麗なアクアリウムを作ることはできませんので、あくまで「参考にする」程度に向き合うと良いでしょう。
今回ご紹介した水質を全て良い数値にしたとしても、その水槽が綺麗かどうかまた別の問題です。数値に振り回され過ぎないようにしましょう!
この記事が参考になったら感想を教えてもらえると嬉しいです。
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