どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は水槽サイズ別に「おすすめのヒーター」をご紹介します。
一目で水槽サイズに「適合するヒーターが分かる表」を作りましたので、初心者の方でも簡単にヒーターを選ぶことができます。
温かい地域に住む水棲生物を飼育するなら、寒い時期はヒーターの使用が必須です。
壊れづらいヒーターを正しく使って健康に生き物を飼育しましょう。
「ヒーターの選び方」「おすすめのヒーター」「ヒーターの隠し方」なども分かりやすく丁寧に解説していきます。
ぜひヒーター購入時の参考にしてください。
水槽サイズ | 正味の水量 | ヒーターW数 |
---|---|---|
ボトルアクア | 2L | 10W |
15cm | 3L | 15W |
20cm | 5L | 20W |
20cmキューブ | 6L | 50W |
30cm | 10L | 50W |
30cmキューブ | 22L | 100W |
45cm | 30L | 100W |
60cm | 55L | 150W |
60cm×45cm×45cm | 107L | 200W |
90cm | 155L | 200W×2 |
120cm | 204L | 300w×2 |
180cm | 559L | 300w×4 |
※120cm水槽以上のサイズはやや容量不足ですがなんとかなっています
こちらが「水槽サイズ別ヒーター適合表」です。
ヒーターの能力は「W数」で見ます。

このようにパッケージなど必ず「150W」などと記載されているので、購入する際は必ず水槽水量と照らし合わせてチェックしましょう。


店員さんに確認すると確実です!
「株式会社エヴァリス製のヒーター」がおすすめです。
日本製だからなのか「初期不良」「動作不良」が少ないです。
また、空焚き防止機能を備えているので万が一の時も安心ですよ。
ヒーターカバーなどの樹脂パーツ部分は発火しない素材を使っているので、空焚き時に変形したり煙が出ることはあるかもしれませんが「火」は出ませんよ。
興味のある方はメーカーHPを御覧ください。
参考 公式HPエヴァリスヒーターが空気中で電源が入ると、熱を感知してヒューズが飛びヒーターが壊れます。
そのため、万が一、水の無い場所で電源が入っても安心ですよ。
- 水中で使用する
- 水を循環させる
発熱部分が必ず「水中」にあるようにしましょう。
良くあるトラブルは「換水時に電源を切り忘れる」「水が蒸発して水位が減る」ことで空気中で出てしまうことです。
空焚き防止機能が働いてヒーターが壊れてしまいます。
軽くでも良いので水を循環させるようにしましょう。
フィルターを使用していない水槽では水があまり循環しないので、水槽全体が均一に温まらないことがあります。
- オートヒーター
- 温度可変ヒーター(サーモスタット一体型)
- 温度可変ヒーター(ヒーター、サーモ分離型)
ヒーターには大きく分けると「オートヒーターと温度可変ヒーター」に分けることができます。
そして温度可変ヒーターには「サーモスタット一体型」と「ヒーター、サーモ分離型」があります。
それぞれメリットデメリットがありますので、詳しく解説していきます。

僕のイチオシは温度可変ヒーター(サーモスタット一体型)タイプです!
水槽に入れて電源コードを接続するだけで「簡単」に設置できます。
ほとんどの商品が水温を26℃(±1℃)に固定されていますよ。
本体の中にサーモスタット(温度管理をするところ)が内蔵されているので、これだけで水温を暖めることができます。
ヒーターの中でもっとも安価です。
コードが短いものが多いので、場合によっては延長コードが必要になるかもしれません。
- 設置が簡単
- 配線が少ないので水槽内がスッキリする
- 安価
- 水温を調整することが出来ない
- コードが短い
サーモスタットが付いているので水温を変えることができます。
センサーコード(水温を感知する部分)はヒーターの手前側に内蔵されているので配線が増えません。
そのためスッキリと配線をまとめることができますよ。
私が一番オススメするタイプのヒーターです。
理由は「コードが長くて配線が楽」「センサーコードが無いので配線がスッキリ」なところが気に入っています。
欠点は「交換する時に割高」になってしまうことです。
- 設置が簡単
- 配線が少ないので水槽内がスッキリする
- 水温が変えられる
- コードが長い
- 交換時に割高になる
昔ながらのヒーターシステムです。
サーモスタットとヒーターが別々に分かれているので、壊れた時に「壊れた部分だけ」を交換することができます。
そのため長期的に見ると最もコストパフォーマンスに優れているヒーターです。
サーモスタットのセンサーコードを水槽に入れないといけないので、配線が1つ増えます。そのため美観が悪くなるのが欠点です。
大型水槽のヒーターは基本的にこちらのタイプですね。
- 経済的
- 水温が変えられる
- コードが長い
- センサーコードも水槽内に設置しなければならない
- オートヒーターとの買い間違えに注意が必要
極端に言えば「水槽の中ならどこでも良い」です。
ヒーターはとても存在感のある器具なのでできれば隠してしまいたいですよね。
そのため、隠しやすい「水槽奥」に設置するのがオススメです。
「横置き」「縦置き」の2つの設置方法がありますよ。
スタンダードなセッティングです。
カバーが底床に触れるのはOKですが、発熱部分が底床に触れるとヒーターの熱で底床が溶けてヒーターに張り付いてしまうことがあるので注意しましょう。
こっちの方がヒーターを隠しやすいですが、水位減少によるヒーターの露出事故に注意してください。
キスゴムが古くなると外れてヒーターがズルっと水槽の外へ出ちゃうこともあるので、時々キスゴムを新しいものに取り替えてくださいね。
- 構図素材、水草で隠す
- コーナーカバーを使う
ヒーターを隠す方法は大きく分けると2つあります。
決してヒーターは見栄えの良い機材では無いので美観のために隠してしまいたいですよね。
理想は見えないようにしてしまうことです。
どんな水槽でも出来る手軽な方法です。
「水槽の奥にヒーターがある場合」限定の方法ですね。
石、流木で大まかに隠し、あとは水草を茂らせて隠していく感じです。
ついでにヒーターの設置場所のあたりにフィルター配管もまとめると「水の循環も良く、かつ一緒に隠すこと」ができます。
こちらの記事で水草で隠す場合のセッティング方法を解説しています。
興味のある方はぜひご覧ください。

L字みたいになっている「板」を水槽奥に設置して配管やヒーターを隠すスペースにします。
特に「盛り土」する際に有効な方法ですよ。
盛り土をすると通常なら配管やヒーターを水槽奥に設置することはできませんが、コーナーカバーを使えば簡単に水槽奥に設置できます。
こちらの記事で詳しく作り方と使い方を解説しています。
興味のある方は、ぜひご覧ください。

ヒーターの仕様上、暑い時期は電源が入らないので1年中設置しておいても問題ありません。
時期に合わせて設置するなら、9月~梅雨明けくらいまではヒーターを入れておきたいですね。

梅雨時期、9月の長雨の時期などの季節の変わり目は温度変化が大きいので病気になりやすい時期です。ヒーターを入れるだけで予防できる病気もありますので必ずセットしておきましょう!
25℃前後
であればほとんどの熱帯魚が問題無く飼育できます。
白点病など一部の魚病は水温を28~30℃程度に上げたほうが治りが早くなります。
病気治療を行う場合は、「温度可変ヒーター」があると便利ですよ。

水槽の維持にかかる電気代の多くはヒーターのものです。
こちらの記事でアクアリウムの維持にかかる電気代をまとめましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

「たくさんの水槽を管理している」「大型水槽キーパー」などの場合ではエアコンで管理したほうが電気代が安くなります。
エアコンを使えば、冬場に水を温めるだけでなく、夏場の高水温対策にもなります。
また、ヒーターを水槽に入れる必要も無くなるので見た目も良くなりますよ。
エアコンを使った場合の電気代目安をこちらの記事で詳しく解説しました。
興味ののある方はこちらもご覧ください。

今回は「おすすめのヒーター」をご紹介しました。
ヒーターは水槽に設置して電源を入れればどなたでも同じように作用するので、初心者の方でも簡単に取り扱えます。
問題は見た目ですね。
どうしても悪目立ちしてしまいます。
「いかに隠すか」それが問題です。
色々な方法があると思いますので、皆さんも工夫して楽しんでくださいね。

ちなみに私は「コーナーカバー」を使うことが多いです!