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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「おすすめの水草肥料と使い方」について徹底解説します。
水草を長期に渡り綺麗に育てるには肥料を使いこなすことが必要不可欠。
ですが、肥料添加は水草水槽の管理の中でも特に難しい部分です。
そこで今回は、「肥料を入れる前に」「おすすめの肥料」「肥料の使い方」「肥料の使い分け」「肥料添加の例」など、肥料を使う上で目安となる情報をご紹介します。
いつも通り初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説しています。
長い記事ですので目次を利用して、ゆっくりとご覧ください。
水草はなんらかの影響で「栄養不足」になると画像のように色が薄くなりやがて枯れます。
水槽は閉鎖された環境なので、栄養を追加しないといずれ不足してしまうのです。
そこで肥料を添加して栄養分を補給するというわけです。
肥料を入れるの水槽環境のチェックが終わってから最後にしましょう。
というのも、水草は元気が無いと肥料を吸収しないので無駄になってしまうからです。
- 水温が低い
- 光が足りない
- CO2添加量が少ない
- 水質が合っていない
特にこのような事情から水草が調子を崩している場合が多いですよ。
調子を崩した水草はあまり肥料を吸収しません。
余った肥料から藻類が大量発生なんてことにならないためにも、環境チェックを終えてから肥料添加を始めましょう!
こちらから詳しくチェックできますので、肥料添加の際にご利用ください。
現状、藻類でお悩みでしたら肥料添加はストップして藻類対策に集中しましょう。
肥料添加と藻類対策を同時進行することは確かにできるのですが難易度が高いです。
まずは藻類を少なくしてから肥料を始めた方が無難ですよ。
藻類対策についてはこちらの記事で詳しく解説しましたので、お悩みの方はぜひご覧ください。
こちらが私がおすすめする水草用肥料です。
どれも私が試してみて「使いやすい」と感じたものばかりです。
肥料でお悩みでしたらまずはこちらからお試しください。
肥料の組み合わせ方や実践的な使い方は後ほど詳しく解説します。
液体肥料と固形肥料の違いのついては別記事で詳しく解説していますのでこちらも合わせてご覧ください。
ADA ブライティK ニュートラルK
- カリウム
おそらく私が一番多く使用している肥料です。
「カリウムは水槽内で不足しやすい」「藻類の発生原因になりにくい」ことから初心者の方におすすめの肥料です。
まずはこちらとADA グリーンブライティ・ミネラルなどの微量元素系肥料からスタートすると失敗しずらいですよ。
カリウム肥料だけでは他の成分が不足してしまいますので、カリウム肥料で肥料の使い方に慣れたら他の液肥併用すると良いでしょう。
ブライティK、グリーンブライティ・ニュートラルKともにカリウムを添加するものですで、お好きなほうをご利用ください。
ニュートラルKには「PHを上昇させない」という利点がありますので気になる方はニュートラルKがおすすめです。
規定量はどちらも20Lに1プッシュです。
ADA グリーンブライティ・ニトロ
- 窒素
窒素だけを選択して添加できる珍しい肥料です。
陽性水草メインの水槽などは窒素が欠乏しがちなので割と使用頻度が高いです。
窒素は水草が最も多く必要とする栄養素なので水槽内では不足しがちです。
水槽を立ち上げて環境が安定してきたら添加を始めると良いでしょう。
ADA グリーンブライティ・ミネラル
- マグネシウム
- 微量元素
微量元素に合わえて水槽内で不足しがちなマグネシウムが添加できるのがポイント。
ブライティKと合わせて初心者の方におすすめしたい肥料ですね。
水草に種類にもよりますがマグネシウム不足から調子を崩すものが多いので、定期的に添加して不足しないようにしましょう。
DOOA 水景リキッド
- 窒素
- カリウム
- 微量元素
成分が公表されていないため正確なところは分かりませんがリン、カルシウムを除く水草が必要とする栄養素がまんべんなく入っている肥料。
濃度は薄めに設定されているのでCO2無添加の水草水槽用としておすすめです。
大きな水槽に使おうとするとかなり割高になるのでおすすめしませんが、45cm以下の水槽ならコスパ良く使えますよ。
トロピカ 緑液
- 窒素
- リン
- カリウム
- マグネシウム
- 硫黄
- 鉄
- マンガン
- 銅
- 亜鉛
- ホウ素
- モリブデン
水草の必須栄養素をカルシウム以外含んでいるオールインワン肥料。
海外製のためか肥料が濃く設定されているためか良く効きます。
水草がたくさん繁茂している本格的な水草水槽におすすめ。
肥料が効果を発揮する環境なら添加してしばらくすると「お!効いたな!!」ということを実感できます。
トロピカ 茶液
- カリウム
- マグネシウム
- 硫黄
- 鉄
- マンガン
- 銅
- 亜鉛
- ホウ素
- モリブデン
窒素、リン、カルシウム以外の水草が必要とする栄養素が含まている肥料。
陰性水草を主体としたレイアウトやCO2無添加の水槽など窒素、リンが余りがち環境で使いやすいです。
肥料バランスからセット初期に使いやすいので、特に立ち上げたばかりの水槽で活躍します。
Prodibio バイオバートプラス
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄
- 微量元素
大まかにはトロピカ 茶液と似ていますがカルシウムが含まれているのが最大の特徴。
水道水が軟水の地域等でミネラル分を好む水草を育てたい場合に便利な液肥です。
窒素、リンを含まないため陰性水草を主体とした水槽やCO2無添加の水槽の肥料としておすすめです。
- 100ml:10Lに対して2.5ml
- 250ml:100Lに対して2.5ml
容量によって規定量が大きく変わります。
250mlはかなりコスパが良いですよ。
Prodibio バイオバートアルティメット
- 窒素
- リン
- カリウム
水草の三大栄養素のみを供給できる液肥。
バイオバートプラスとの併用を前提で開発されていますが、トロピカ 茶液などと組み合わせるのもおすすめです。
有茎草をたくさん配置したレイアウトでコスパの良い液肥をお探しの方にぴったりの肥料です。
- 100ml:10Lに対して2.5ml
- 250ml:100Lに対して2.5ml
容量によって規定量が大きく変わります。
250mlはかなりコスパが良いですよ。
カミハタ OKOSHI
- 窒素
- リン
- カリウム
- マグネシウム
- 微量元素
カルシウム以外の必須栄養素がバランスよく含まれている肥料。
独特のツブツブは水に触れてしばらく経つと結合がとれてバラバラになります。
底床の上にバラけた粒が転がっていると見苦しいのでしっかり底床に差し込むのがポイントです。
比較的濃い肥料ですが、底床に埋めて使うため藻類増殖リスクが低く使いやすいです。
カミハタ スティック肥料
- 窒素
- リン
- カリウム
- マグネシウム
- 鉄
- マンガン
- 銅
- 亜鉛
- ホウ素
- モリブデン
カルシウム、硫黄を除くほぼ全ての必須栄養素が含まれている肥料。
ビオトープなどでスイレンを育成するためのものですが水草にも使えます。
スティック状なので作業しやすく、折って使うことで細かく量を調整できます。
浮き上がるので埋める際は深く刺しましょう。
テトラ イニシャルスティック
- カリウム
- 微量元素
- 微量に窒素?
- 微量にリン?
かなりの知名度を誇る古くからある肥料。
通称「イニ棒」です。
カリウムと微量元素メインの肥料ですが、有機物原料のためなのか多少窒素、リンの補充にもなっている気がします。
最初のセッティング時に底床に混ぜるように入れると使いやすいです。
途中で追加する場合は、水に触れるとすぐにグズグズと崩れてしまうので水槽の後ろのほうに撒くことが多いです。
規定量の3分の1くらいの量で使用するのがおすすめです。
ADA パワーサンド・ベーシック
- 窒素
- リン
- カリウム
- マグネシウム
- 微量元素
軽石に腐葉土などの有機成分と無機栄養をブレンドした肥料です。
水槽セッティング時に一番底に敷いて使います。
かなりの量の養分を秘めているので、こちらを使えば半年程度はまったく肥料添加をしなくても水草が育つほどです。
セット初期にしか使うことができないという欠点がありますが、とても強力な肥料です。
パワーサンドの使い方については別記事で詳しく解説していますのでご利用になる方はぜひご覧ください。
必要になるかは環境によるのですが、場合により役に立ちますので肥料と合わせて添加すると良いでしょう。
ADA グリーンゲイン・プラス
- ホウ素
海藻由来の植物ホルモンなどの効果でトリミング後の新芽の展開を早くする効果のあるサプリメント。
不足すると有茎草の茎がパキパキになるホウ素を配合しているので、たまに添加すると効果的です。
ADA ECA・プラス
- 鉄
- マグネシウム
鉄分が強化配合されているので水草の色味をより鮮やかにしたい時におすすめのサプリメント。
新芽の白化や水草を真っ赤に仕上げたい時に効果的です。
水草を真っ赤に育てるには肥料の他に光量、照明時間、CO2添加量なども重要です。
真っ赤に育てる方法は別記事で詳しく解説していますので興味のある方はぜひご覧ください。
水槽セット後、2週間~1ヶ月目あたりを目処に肥料を入れ始めましょう。
- 砂利、砂を使った水槽 ⇒ 2週間目程度から
- ソイルを使った水槽 ⇒ 1ヶ月目程度から
このように底床が「砂利、砂」「ソイル」なのかによって肥料を入れるタイミングを分けると良いでしょう。
水草はある程度環境に馴染んでから肥料吸収を始めるので、最初期から養分が大量にあってもあまり意味がありません。
まずは環境を落ち着かせることを優先して、その後から肥料を入れるのでも遅くはありませんよ。
最初に入れる肥料としてはカリウム、微量元素を主体とした肥料を使うと良いでしょう!
水草が勢いよく成長を始めることを俗に「スイッチが入る」と言います。肥料を入れるのはスイッチが入ってからにしましょう!
- 液肥⇒ 毎日
- 固形肥料⇒ 月1回~3ヶ月に1回
「何がベストか?」と聞かれたらこう答えています。
水草がその日に使う栄養をその日に添加する。これがベストです。
とはいえ、その判断はとても難しいのである程度遊びを持たせて添加するのが現実的です。
一概に言えるものでは無いのですが添加例を後ほどご紹介しますので、参考までにご覧ください。
固形肥料はものによって間隔に大きな差が出ますが多くの肥料が月1回~3ヶ月程度の間隔で追加すると良いでしょう。
液肥は毎日入れるのが理想ではあるのですが僕は週に2~3回程度でキープすることが多いです。
- 肥料添加を始めた直後⇒ 規定量の半分程度
- 肥料添加に慣れてきたら⇒ 規定量~規定量の3倍程度
こちらを目安にすると良いでしょう。
まずは様子を見ながら少なめに添加をして、水草の調子や藻類の増殖状況などを見ながら添加量を増やしていきましょう。
多くの肥料は水草がたくさん繁茂した環境なら規定量の3倍程度を目安に入れても大丈夫です(それでも足りないことがあるくらいです)。
水草の調子が良いのなら添加量を増やしてみましょう。
ライトを点ける前に肥料を添加する
例えば9:00にライトを点けているなら、8:00頃に肥料を添加するという具合です。
詳しくは「Kuroko Aquarium」さんのこちらの動画をご覧ください。
点灯前に添加するのが難しい場合はライトを消した後に添加しましょう。
- 水草用ソイルを使っている⇒ とりあえず液肥だけ
- 砂利、砂の底床を使っている⇒ 底床肥料と液肥を併用する
このように使い分けると良いでしょう。
肥料は形状の違いから液肥(液体肥料)、底床肥料(固形肥料)の2タイプがあります。
基本的にはどちらも「水中に成分が広がり水草に吸収される」ということは一緒です。
基本的には使いやすいタイプを使うという考え方でOKです。
次の項では肥料の組み合わせ例をご紹介します。
あくまで目安ですのでどの水槽でもこの通りでOKというものではありませんが参考までにご覧ください。
各肥料の解説はおすすめの肥料をご覧ください。
CO2無添加の場合
- 液肥:DOOA 水景リキッド
- 液肥:トロピカ 茶液
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
水草用のソイルを使用している環境でCO2無添加、小型水槽ならDOOA 水景リキッドが1つあれば十分であることが多いです。
水景リキッドは60cm以上の水槽で使用するとコスパが悪くなるため、その場合は例②③の組み合わせを使うと良いでしょう。
底床肥料を組み合わせることでバランス良く、緩やかに肥料の効果を出すことができます。
陰性水草主体
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ニトロ
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 底床肥料:パワーサンド・ベーシック
養分吸収量の少ない水草が主体のレイアウトならこのような組み合わせがおすすめです。
ADA ブライティK 、 ニュートラルK、グリーンブライティ・ミネラルはトロピカ 茶液でも代用できますのでお好みで変えてもOKです。
水草量が多い場合はソイルに底床肥料を入れてフォローすると良いでしょう。
途中で追加するならカミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料が使いやすいですが、セット時にADAパワーサンド・ベーシックなどを使うのもおすすめです。
陽性水草主体
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ニトロ
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ニトロ
- 液肥:トロピカ 緑液
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 底床肥料:ADA パワーサンド・ベーシック
養分要求量の多い水草を主体のレイアウトならこのような組み合わせがおすすめです。
水草の量が少ない場合はADAの液肥を個別で使い分けると失敗が少ないです。
量が多い場合はトロピカ 緑液など複数の成分が含まれているものを組み合わせのがおすすめ。
状況に応じてカミハタ OKOSHI 、スイレンスティック肥料などを底床に追加しましょう。
セット時にADAパワーサンド・ベーシックなどを使うとより水草の成長が早まります。
CO2無添加の場合
- 液肥:DOOA 水景リキッド
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 底床肥料:テトラ イニシャルスティック
- 液肥:トロピカ 茶液
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 底床肥料:テトラ イニシャルスティック
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 底床肥料:テトラ イニシャルスティック
砂利、砂には養分が含まれていないため基本的に底床肥料を組み合わせるのがポイント。
テトラ イニシャルスティックを使うならセット時に、途中から追加する場合はカミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料を使うのがおすすめです。
陰性水草主体
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 底床肥料:テトラ イニシャルスティック
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ニトロ
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 底床肥料:テトラ イニシャルスティック
- 底床肥料:ADAパワーサンド・ベーシック
養分吸収量の少ない水草が主体のレイアウトならこのような組み合わせがおすすめです。
ADA ブライティK 、 ニュートラルK、グリーンブライティ・ミネラルはトロピカ 茶液でも代用できますのでお好みで変えてもOKです。
基本的に底床肥料を入れて液肥で足りないものをフォローすると良いでしょう。
途中で追加するならカミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料が使いやすいですが、セット時にテトラ イニシャルスティック、ADAパワーサンド・ベーシックなどを使うのもおすすめです。
陽性水草主体
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ニトロ
- 液肥:ADA ブライティK か ニュートラルK
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ミネラル
- 液肥:ADA グリーンブライティ・ニトロ
- 液肥:トロピカ 緑液
- 底床肥料:カミハタ OKOSHI か スイレンスティック肥料
- 底床肥料:ADA パワーサンド・ベーシック
養分要求量の多い水草を主体のレイアウトならこのような組み合わせがおすすめです。
水草の量が少ない場合はADAの液肥を個別で使い分けると失敗が少ないです。
量が多い場合はトロピカ 緑液など複数の成分が含まれているものを組み合わせのがおすすめ。
カミハタ OKOSHI 、スイレンスティック肥料などを底床に入れましょう。
セット時にADAパワーサンド・ベーシックなどを使うとより水草の成長が早まります。
- 陰性水草中心のレイアウト
- 陽性水草中心のレイアウト
- 上記2つの中間のレイアウト
肥料添加の量やタイミング、種類などはレイアウトデザインによって変えるべきです。
そこで、イメージしやすいようにサンプルとしてこちらの3タイプの水槽をご紹介します。
どれも同じサイズの水槽のレイアウトですので、「内容でここまで肥料が変わるのか」という良い目安になるはずです!
ミクロソルムやアヌビアス、クリプトコリネなどのある程度暗い環境でも育つ水草を中心にした水槽の添加量です。「丈夫な水草」に分類される水草を中心に植えるならこちらの添加量を参考にしてください。
絨毯のように育つ前景草やロタラ、ルドウィギア、パールグラスなどトリミングを繰り返して茂みを作る水草を 中心にした水槽の添加量です。本格的な水草水槽を作るならこちらの添加量を参考にしてください。
こちらはウィローモスを中心としたレイアウトです。
ウィローモスはそこまで多くの養分を必要としません。
そのため、肥料添加はカリウム、微量元素を中心としたものをメインに使用しました。
添加した栄養素と添加スケジュール
底床に肥料の含まれていない川砂を使用しましたが、固形肥料などは追加していません。
つまり肥料無しでスタートしています。
初期肥料を入れていないことから、2週間目と通常よりも早いタイミングで添加をスタートしています。
- カリウム
- マグネシウム
- 微量元素(鉄、ホウ素)
こちらは週2~3回程度を目安に添加していました。
- リン
- 窒素
こちらは月に2~3回程度水草の調子を見ながら少量添加しました。
こちらは成長の早い有茎草をたくさん使用したレイアウトです。
「成長が早い=たくさん養分を消費する」ということですから、その分肥料添加の量も多くなります。
そのため、水槽内で不足しがちな栄養素を総合的に添加して育成しました。
添加した栄養素と添加スケジュール
底床にJUN プラチナソイルを使用しました。
ある程度養分の含まれていソイルなので、固形肥料などは追加しませんでした。
ある程度水草が調子良く成長を始めたタイミングで肥料添加をスタートしました。
ソイルを使用している場合、セット後1ヶ月程度は肥料添加をしなくてもある程度水草を育てることができます。
- 窒素
- リン
- カリウム
- マグネシウム
- 微量元素(鉄、ホウ素)
こちらが含まれている肥料を週2~3回程度を目安に添加していました。
水草の成長に従って規定量よりも多く入れるタイミングもありました。
こちらのレイアウトは陽性水草メインの作品よりも養分を必要としませんが、スイレンの仲間であるガガブタ、根からの栄養吸収が大切なシペルス・ヘルフェリーなどを使用したので部分的に固形肥料を使いました。
ガガブタ、シペルス・ヘルフェリーには固形肥料を与えて、他の水草のは液体肥料を施すようなイメージで肥料を使い分けています。
添加した栄養素と添加スケジュール
底床にJUN プラチナソイル ブラウンを使用しました。
ある程度養分の含まれていソイルなので、固形肥料などは追加しませんでした。
ある程度水草が調子良く成長を始めたタイミングで肥料添加をスタートしました。
ソイルを使用している場合、セット後1ヶ月程度は肥料添加をしなくてもある程度水草を育てることができます。
- カリウム
- マグネシウム
- 微量元素(鉄、ホウ素)
こちらは週2~3回程度を目安に添加していました。
実はこちらの3つのレイアウトで使用した液体肥料は私のお手製です。
肥料を開発したいという考えがあり、どうしても実験データが必要なので市販品は「OKOSHI」のみ使用しています。
実際に肥料添加をする際はおすすめの肥料を参考に該当する栄養素が含まれているものを添加すればOKです。
いつか使いやすい肥料を作って販売したいです!
- 窒素
- リン
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- 微量元素(鉄、ホウ素など)
ちょっとマニアックですが、水槽中で主に不足する栄養素はこの6点。
こちらを状況に応じて肥料で補っていきます。
とはいえ、いきなり「成分がどうの」みたいな話ではとっつきにくいですよね。
水草に必要な栄養素の種類や役割などはこちらの記事で細かく解説しました。
知らないと水草を綺麗に育てることができないという情報ではありませんが、もっと肥料について知りたくなったら目を通してみてください。
使えます。
ただし使いこなすのが難しいです。
基本的に園芸用肥料は水草用と比べて成分が濃いので、入れ間違えると藻類が増殖するなんてトラブルも起こります。
使いこなせばコスパの良い強力な肥料ですので興味のある方はチャレンジしてみてください。
園芸用の肥料を水草に使う方法はこちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
大量に入れすぎなければ問題ありません。
メダカ、ベタ、金魚、熱帯魚、エビなど基本的に大量に入れすぎなければ問題ありません。
規定量を入れている程度ではまず問題は起きませんのでご安心ください。
鉱石や空気などを原料に化学合成した肥料です。
精製したものなので成分のムラが無く、植物がすぐに吸収できるようになっているので即効性があります。
狙った元素を入れられるため施肥をコントロールしやすいです。
しかし、決まった成分しか入っていないため、使い方を間違えると水槽内の肥料バランスが崩れやすいという欠点があります。
そのため症状を見極めて各種肥料を使い分ける必要がありますよ。
水草用の肥料として販売されているものはほとんどが無機肥料です。
- 即効性がある
- 添加しやすい(水槽に入れるだけで効果がある)
- コントロールしやすい
- 過剰に入れた場合すぐに藻類の発生につながる
- きちんと肥料バランスを見て使う必要がある
- 無機肥料だけを使い続けると土が痩せる(ソイルの寿命が短くなる)
腐葉土や鶏糞等の生き物からできたものを原料にした肥料です。
バクテリア(有機物分解菌)が分解することで始めて植物が吸収できるようになります。
元々生物の体を構成していたものが原料なので生物が必要とする成分が満遍なくかつ、バランス良く含んでいることが多いです。
また、有機物は土壌にいるバクテリアのエサにもなるので、土壌内の環境が良くなるという効果も期待できます(=ソイルが長持ちする)。
バクテリアに分解して貰わなければ水草が吸収できる養分にならないので、効果で出るまでに時間がかかります、その分、分解は緩やかに進むので、長期間効果を発揮しますよ。
- ゆっくり効くので極端な肥料過多になりづらい
- 長期間肥料として効果を発揮する
- 土壌内のバクテリアが活性化する
- バクテリアが分解しないと肥料として効果を発揮しない
- バクテリアの状態に効果が左右される
- 生き物を原料としているため成分にバラつきがある
残念なことに水草用の有機肥料はほとんど無く、ADA パワーサンドなど、極一部の商品があるのみです。
肥料としては無機肥料の方が使いやすいのですが、有機肥料には土壌内の環境を良くしてくれるというメリットがあります。
- 有機肥料がしっかり効いている環境だとまず微量元素欠乏にならない
- 土壌内の環境が良いとソイルが崩れにくくなる = ソイルが長持ちする
- 供給の難しいアンモニア態窒素を補える
などの効果が期待できます。
養分コントロールが難しいので肥料と考えると無機肥料に軍配が上がりますが、「底床内の環境を整えるもの」と考えると有機肥料は有効です。
実践的に使える有機肥料としてsonoさんの「けと土タブレット」を試しています!結果が分かりましたら記事にする予定です!
- 肥料のいらない水草はあるの?
- 厳密にはありません。
ウィローモスなどコケの仲間、アヌビアスの仲間、ミクロソルムの仲間など成長の緩やかな水草をCO2無添加の環境で育てる場合はあまり肥料を使わなくとも育成することができます。
- 肥料を入れすぎるとどうなの?
- 藻類の増殖、水の白濁などが発生することがあります。
添加量は本文を参考に規定量より少ない量から始めるのがおすすめです。
- 底面式フィルターを使用していますが肥料を使えますか?
- 使えます。
他のフィルターを使用している場合と同様に液体肥料を使うことができます。
私は底面式フィルターでも場合によって固形肥料も入れることがあります。
ADAパワーサンドは底面式フィルターには不向きですので使用する場合は工夫が必要です。
- 魚のフンがあれば水草の肥料は不要と聞きました。本当?
- ある程度水草の成長が早い環境ではフンだけでは足りません。
水草を健康的に育てるなら肥料を使いましょう。
- 浮草にはどんな肥料がおすすめですか?
- 液肥(液体肥料)タイプがおすすめです。
おすすめの肥料は本文をご覧ください。
- 「おこし」という肥料がおすすめと聞きました。これは何?
- カミハタ OKOSHI という商品のことです。
私もおすすめする肥料です。
詳しくは本文をご覧ください。
- 肥料に使用期限はありますか?
- 特に定めていない商品がほとんどです。多くの肥料が無機栄養を主体としていますが経年劣化しない成分が多いです。一部、酸化する成分もありますので冷暗所で保管しなが使用すると安心です。
今回は「おすすめの水草水槽の肥料と使い方」を解説しました。
肥料添加は奥が深く、私もまだ研究途中です。
ちょっとした環境の違いで効果に差が出るのが難しいところですので、少しづつ実験して効果を確かめています。
いきなり、たくさんの肥料を使うのは難しいですから、初心者の方はカリウム、微量元素系肥料から試してみてくださいね!
上手くいかなくてイラっとすることも多いですが、それも楽しむようにしています!
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