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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「水槽の水量を計算する方法」を解説します。
水量は「水槽の幅×奥行×高さ」の掛け算をするだけで簡単に求めることができます。
計算するのは面倒だ!という方のために早見表もありますのでサクッと知りたい方はご利用ください。
「魚病薬を使う」「肥料を入れる」「飼育できるお魚の数を考える」「ヒーターのW数を考える」などアクアリウムを楽しむうえで水量計算が必要な場面は何かと多いです。
一度覚えてしまえば、どんなサイズの水槽だろうと水量を簡単に計算できますのでこの機会に覚えちゃいましょう。
初心者の方にも分かりやすく解説していきますのでぜひご覧ください。
サイズ | ガラス厚 | 内寸容積 | 正味の水量 |
---|---|---|---|
W20×D20×H20 | 5mm | 7L | 6L |
W30×D18×H24 | 5mm | 12L | 10L |
W36×D22×H26 | 5mm | 19L | 16L |
W30×D30×H30 | 5mm | 25L | 22L |
W45×D27×H30 | 5mm | 34L | 30L |
W60×D30×H36 | 6mm | 60L | 55L |
W45×D45×H45 | 6mm | 85L | 79L |
W60×D45×H45 | 8mm | 112L | 107L |
W90×D45×H45 | 10mm | 166L | 155L |
W120×D45×H45 | 12mm | 219L | 204L |
W150×D60×H60 | 15mm | 490L | 465L |
W180×D60×H60 | 15mm | 590L | 559L |
いちいち計算するのも面倒ですので、規格水槽の水量を一覧表にまとめてみました。
レギュラーサイズの水槽を使っているならこちらの表でご確認ください。
「正味の水量」が現実的な水槽水量です!
- W=幅、D=奥行、H=高さ
- 正味の水量は水位を水槽高より3cm程度下げた状態で計算
- ガラス厚はメーカーにより異なる場合があります
水の重さは1L当たり1kg程度です。
水量が50Lなら50kg程度の重さがありますので水量は重さの目安にもなりますよ。
実際には水槽や機材、砂利などの重量が加算されますので水量×1.2倍程度の重さを考えておきましょう!
幅×奥行×高さ
こちらが水槽の水量を計算する公式です。
水槽の各辺を掛け算するだけなので簡単ですね!
60cmレギュラー水槽を使った計算例をご紹介しますのでご覧ください。
60cm×30cm×36cm = 64800 = 約65L
こちらが60cmレギュラー水槽を「外寸」で計算した際の水量です。
ですが、実際に水が入るのはガラス厚を抜いた「内寸」の中ですよね。
次は内寸で計算してみましょう。
58.8cm×28.8cm×35.4cm = 59947 = 約60L
これが内寸で計算した際の水量です(ガラス厚6mmの場合)。
これは水槽に「すり切りいっぱい」水を入れた状態ですね。
ですが、普通そんなにいっぱいまでお水入れませんよね?
そこでちょっと減らした水位で計算してみましょう。
58.8cm×28.8cm×32.4cm(水位) = 54867 = 約55L
これが現実的な水量です。
ということで、60cmレギュラー水槽の正味の水量は「55L程度」です。
メーカーによって 表記が「60L」「55L」と違うのはどこのサイズで計算しているかの違いなんですね。55L表記の方が親切ですよね。
水槽サイズをcmで入力するとざっくり水量を計算できるフォームを作りました。
計算結果は先程ご紹介した正味の水量に近くなるようにしています。
参考までにご利用ください!
アクアリウムショップのスタッフに聞いてみましょう!
サイズさえ分かれば計算できますので、メジャーで測ってメモを店舗まで持っていけばスタッフの方が計算してくれるはずです。
メジャーなサイズなら水量を覚えているスタッフも多いですからきっと快く答えてくれるはずです。
水槽のメーカー名や品名を伝えるとスムーズです!
実際の水量は「底床の量」「フィルターの濾過槽の大きさ」などで多少増減します。
そこまで厳密に計算する必要はほとんどありませんが一応頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
飼育できるお魚の数は「水量」で決まるといっても過言ではありません。
お魚の数が多すぎると、「白濁」「臭い」「お魚の健康悪化」の原因になりますので注意が必要です。
水槽で飼育できる魚の数についてはこちらの記事で詳しく解説しましたのでぜひご覧ください。
今回は「水槽の水量を計算する方法」を解説しました。
「幅×奥行×高さ」の公式を覚えてしまえば、割とざっくりと計算できるようになります。
基本的には水量の計算はアバウトでも結構大丈夫なのですが、魚病薬を使う際はきっちりやらないと「薄くて効かない」「濃くてお魚へのダメージが大きい」など害が大きいので注意しましょう!
アクアリウム業界で働きたい方はきっちり覚えておきましょう!
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