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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「アヌビアスの育て方」を解説します。
丈夫な水草の代表種として有名なアヌビアスは初心者の方にもおすすめのものが多いです。
かなりの品種がありますが、基本的には育て方は変わりませんので1度コツを掴めば綺麗に仕上げやすいです。
活着する性質を活かして石や流木にくっつけると自然感のあるレイアウトになります。
「育成のポイント」「注意点」「下処理」「植え方」などを丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。
アヌビアスとは、主に西アフリカを原産とするサトイモ科の水草。
肉厚の深緑色の葉を持ち、丈夫なことから古くからアクアリウムで親しまれています。
アヌビアスは似た種類が多いですが微妙に違いがあります。
丈夫な種類が多いので初心者の方におすすめのものも多いです。
基本的に活着するので石や流木に巻き付けて配置するのがおすすめ!
アヌビアスを流木に活着させてレイアウトした様子。
活着とは、アクアリウム業界の定義で石や流木などに水草が根を張ることを指します。
例えば、小石に巻き付けて配置することができるので植える必要がありません。
ビニタイや糸、ボンドなどで固定するだけですのでお手軽ですよ。
水草を活着させる方法はこちらの記事をご覧ください。
小さな種類なら小型水槽でも楽しめますし、大型の種類は大きな水槽で存在感を楽しめます。
小さな種類はボトルアクアリウムなど小型水槽でも楽しめますし、大きくなる種類なら大型水槽で存在感を楽しむと良いでしょう。
石や流木など、レイアウトの構図に活着させて配置すると自然感を演出できます。
アヌビアスは低光量でも綺麗に育てることができます。
かなり光の弱い環境でも育てることできるので、他の水草に合わせてライトを選んでも良いでしょう。
水槽サイズ | 丈夫な水草 | 本格水草水槽 |
---|---|---|
30cm | 350lm程度 | 700lm程度 |
45cm | 1000lm程度 | 2000lm程度 |
60cm | 1500lm程度 | 3000lm程度 |
90cm | 3000lm程度 | 6000lm程度 |
120cm | 4000lm程度 | 8000lm程度 |
180cm | 6000lm程度 | 12000lm程度 |
こちらは水草育成に必要な光量を表にまとめたものです。
アヌビアスだけに焦点を当てるなら「丈夫な水草」の光量の半分以下でも十分育てられます。
光が強い環境でも綺麗に育つので光への適応範囲はかなり広いと言えます。
当ブログの直感で選ぶ水草図鑑では種類ごとに必要な光量を確認できますので、種類探しにぜひご活用ください。
水草水槽におすすめのライトはこちらの記事でご紹介していますので合わせてご覧ください。
アヌビアスは砂、砂利、ソイルを問わず育成できます。
アヌビアスは底床を特に選ばないので他の水草に合わせて選ぶと良いでしょう。
アヌビアスをメインにしたレイアウトなど、陰性水草を集めたデザインにするなら養分が基本的に入っていない砂・砂利系の底床がおすすめです。
成長の緩やかな陰性水草は藻類が付きやすいので養分の少ない底床のほうが管理しやすいです。
水草水槽におすすめの底床はこちらの記事で紹介しています。
CO2無添加でも育成できます。
アヌビアスはCO2を添加していない水槽でも育成できます。
無添加でも綺麗に育てることができますが、緩やかな成長スピードがさらにゆっくりになりますので、素早く水景を仕上げたいなら添加することをおすすめします。
高圧ボンベを使用したCO2添加の方法はこちらの記事で紹介しています。
他の水草と同様に弱酸性の軟水の方がよく育ちますが水質の適応範囲は広いです。
アヌビアスは水質の適応範囲が広く、日本の水道水の水質なら多くの地域で問題無く育成できます。
一緒に育成する他の水草の好みを優先しても良いでしょう。
藻類対策を意識するなら、軟水を維持するよう努力すると綺麗にキープしやすいです。
水草水槽の水質については別記事で解説しています。
液体肥料、固形肥料どちらも有効です。
水草の肥料には液体タイプ、固形タイプの2種類がありますが、アヌビアスを育てるにはどちらのタイプも有効です。
石や流木に活着させて育てているなら液体肥料、底床に根を張らせているなら固形肥料を使うと良いでしょう。
アヌビアスは成長が緩やかなことから、あまり肥料を使わなくても育てることができます。
添加をする場合は少なめに使用すると失敗が少ないです。
水草水槽での肥料の使い方はこちらの記事をご覧ください。
15~30℃程度であれば十分育成できます。
アヌビアスはそこまで水温にうるさく無いので屋内にある水槽ならヒーターを使わなくても育てることできます。
20℃以上あると成長が早くなるので冬場も伸ばすならヒーターを使用しましょう。
水草水槽に適温については別記事で解説しています。
- アヌビアス ナナの仲間
- アヌビアス バルテリーの仲間
以外のアヌビアスは底床に根を張らせたほうが綺麗に育ちます。
根を張らすといっても底床に植える必要はありません。
小石などに活着させて底床の上に配置するば、時間が経つと勝手に根付きます。
葉に耳があるタイプや葉柄が長いタイプは根を張らせることで大きく仕上げることができます。
溶けてしまったアヌビアス ナナ
入荷直後のアヌビアスは水槽に入れると溶けてしまうことがあります。
丈夫と言われるアヌビアスが溶けてしまうとがっかりしてしまうかもしれませんが、導入直後に溶けてしまった場合、いわゆる水槽環境や飼育技術が問題では無いかもしれません。
完全には難しいのですが、こちらの記事でアヌビアスの溶けるのを予防する方法をご紹介していますので、お困りの方はぜひご覧ください。
アヌビアスの葉についた斑点状の藻類。
アヌビアスは成長が緩やかで葉の面積が広いことから斑点状の藻類が付きやすいです。
斑点状の藻類は増殖スピードが遅いのでそこまで問題になるものでは無いのですが、硬いのでお掃除屋さんがあまり食べません。
多少は仕方のない部分もあるのですが、大量に付くと見栄えが悪いです。
こちらの記事で斑点状の藻類対策をご紹介していますのでぜひご覧ください。
- 食害
- 外傷
などが原因で葉に穴が開くことがあります。
特にプレコや草食性の強い貝などがいると齧られてしまい穴が開きやすいです。
爪でひっかくなど、強い衝撃が葉に加わると時間経過とともに穴になることがあります。
- ポット
- バラ
アヌビアスは主にこちらの2つの方法で販売されています。
- ポット⇒ ポットから出しグラスウールを取り除く、葉、根を処理する
- バラ⇒ 葉、根を処理する
このように処理してから植えるようにしましょう。
流通しているアヌビアスのほとんがポットに入っています。
たまにアフリカから来る現地便などでバラ物が来る程度です。
水草を植える前の下処理についてはこちらの記事をご覧ください。
アヌビアスは植えるというよりは石や流木に活着させて配置しましょう。
活着させる前にしっかりと根を下処理するのがポイントです。
アヌビアスは株が大きいのでビニタイ、糸、ボンドなどで固定するのがおすすめ。
水草を活着させる方法はこちらの記事をご覧ください。
アヌビアスは株分けで増やします。
成長が緩やかなのであまりたくさん増えるわけではありませんが、じっくり育てているとやがて株分けできるようになります。
水草の増え方を解説した記事もありますので本記事と合わせてご覧ください。
株分けをしている様子(画像はエキノドルス)。
アヌビアスは、ある程度株が大きくなると根本が2、3つと分かれてくることがあります。
引き抜いて株を切り分けることでそれぞれが独立した株になります。
株が小さすぎると成長しないこともあるので、株がある程度成長してから分けるのがコツです。
アヌビアスのトリミングは基本的に古い葉のカットしましょう。
株が大きくなり葉数が増えてくると最初の頃に生えた葉が黄色くなったり、葉に穴が空いたりします。
そのような葉は根元からカットして取り除きましょう。
今回は「アヌビアスの育て方」を解説しました。
アヌビアスの仲間は低光量、CO2無添加でも育てられます。
生体メインの水槽の水草にもおすすめですので育ててみてください!
導入の溶けに注意です!
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