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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「アヌビアスが溶ける原因と予防法」を解説します。
アヌビアスは丈夫な水草と聞いていたのに水槽に入れたら溶けてしまった。。
なんて経験はありませんか?
古くから丈夫な水草として親しまれているアヌビアスの仲間ですが、いつの頃からか水槽に入れるとすぐに溶けてしまう株が目立つようになりました。
アヌビアスは種としてはとても丈夫な水草です。
そのため今でも丈夫な水草の代表種として扱われていますのでお困りの方も多いはず。
そこで今回は「 溶けたアヌビアスの姿 」「溶ける原因」「溶けるのを予防する方法」をご紹介します。
溶ける原因については、はっきりとしたところまでは分からないのですが、怪しいと睨んでいる事柄を仮定して対処療法的に対応しています。
溶けを完全に防ぐことはまだできていないのですが、一定の効果はありますのでお困りの方はぜひご覧ください。
アヌビアスを水槽に入れてしばらくすると(多くは1、2週間以内)、株が茶色く変色し腐ったように溶けてしまうことがあります。
溶けは感染をするように広がるので放っておくと健康な株まで侵食して溶けてしまいます。
そのため、見つけたらなるべく早く取り除くようにしましょう。
現状、一度溶け出してしまった株を救うのは難しいので処分するのがベターな方法です。
溶ける原因、溶けを予防する方法は後ほど詳しく解説します。
アヌビアスは丈夫な水草とされているので被害に合われた方は多いのではないでしょうか。
- アヌビアス コンゲンシス
- アヌビアス アフゼリー
- アヌビアス ミニマ
- アヌビアス グラキリス
- アヌビアス ハスティフォリア
- アヌビアス ギガンティア
- アヌビアス ナナ
- アヌビアスナナ プチ
- アヌビアス ナナ ゴールデン
- アヌビアス バルテリー
現状、溶けやすいのは「アヌビアス ナナ」「アヌビアス バルテリー」の仲間です。
この2品種はアヌビアスの中でも特に流通量が多いので目にする機会も多く、被害が拡大している印象です。
溶けにくい品種は底床に直接植え付けた方が良く育つタイプ。
これらはあまりメジャーでは無いので、水草に強い店舗でないとあまり見かけないかもしれませんが、ナナやバルテリーの品種と比べると溶けづらいためより丈夫と言えます。
当ブログの水草図鑑でも「アヌビアスの仲間」をご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
丈夫なアヌビアスのお探しの方は「溶けにくい方」から探すと良いでしょう!
はっきりとした原因までは残念ながら分からないのですが、私は下記が怪しいと睨んでいます。
- 何らかの細菌
- 何らかの原生動物
「目には見えない大きさの生き物がアヌビアスに感染、寄生して起きているのではないか」と考えています。
陸上では溶けず、水中に入ると溶けが始まることから乾燥していると休眠して、水が豊富にある環境だと活性化するのかな?などと思案し、今のところは他の要因が思いつかないのでこちらが原因と仮定し対処法を試しています。
もし解明できたらその時は改めて記事にします!
真偽は分かりませんので、一つの可能性としてお考えください。
こちらの6点が今のところ有効です。
どの方法も完全に溶けるのを防ぐことはできませんが、溶けずに元気に成長を始める確率を上げることができます。
こちらの薬を使いアヌビアスなら10分程度つけ置きします。
未処理の場合と比べて格段に溶けが少なくなるので溶けやすいアヌビアスを導入する際は必ず下処理をすることをおすすめします。
「水草その前に」には農薬を除去する働きもありますので一石二鳥ですよ。
1つ200円ほどなのでアヌビアスの溶け防止に限らず農薬除去のために常備しておくと安心です!
店舗で「水草その前に」などを使い下処理をしてあるアヌビアスは、していないものと比べると格段に溶けづらいです(まったく溶けないわけではありません)。
店舗によっては入荷時に下処理をしてから売り場に陳列していますのでそのような店舗で購入すると安心です。
購入時に確認すると良いでしょう!
アヌビアスを水上でストックしている様子。
フタのできる衣装ケースみたいな入れ物なら簡単に水上葉でキープできます。
どのようなメカニズムなのかは分かりませんが、2~4週間程度水上栽培でストックすると溶けづらくなることが分かりました。
- アヌビアス ナナ
- アヌビアス ナナ ‘プチ’
などはこの方法で大きくロス率を軽減できています。
水上でしばらくキープしたものを購入できればベストですが、入荷したての株を購入した場合は、画像の要領でしばらく水上でキープしてから水槽に入れると良いでしょう。
僕は店舗でしばらく水上栽培をしてから販売するようにしていますが、以前よりかなり溶けづらくなりました!
水中に沈めると短い期間で溶け出すことが多いことから、水槽に沈めてしばらく経っている株ほど溶けづらいと言えます。
アヌビアス ナナ、アヌビアス バルテリーなどは人気品種のため、在庫期間が短くなりがちですが水槽に沈めて販売している株を購入するほうが安心です。
入荷時期などは購入時に確認すると良いでしょう!
理由は分かりませんが、なぜか新規の水槽よりもある程度セットから時間が経過している水槽の方が溶けづらいです。
溶けの原因が何らかの微生物だと仮定すると、環境の落ち着いた水槽の微生物達がアヌビアスに悪さをしている者たちを食べてしまうのかな?と考えています。
アヌビアスは石や流木に活着をさせたり、成長の緩やかな面があるのでなるべくセット時に配置したい水草ではあるのですが、現状ではセット後1~3ヶ月程度経過した水槽に入れる方が定着率が高いです。
経験則です!
- 無農薬
- 藻類、貝の混入が無い
- 状態が管理技術に左右されない
という大きなメリットのある組織培養水草ですが、ポットで販売されている一般的なアヌビアスよりも溶けづらいというメリットもあります。
流通量が少ない&1カップあたりの株数が少ないので、普及しているとは言えませんが溶けに悩まされている方は一度お試しください。
株数が少ないと言っても小型水槽でのレイアウトなら十分な株数ですよ!
30cmクラスの水槽なら使いやすいと思います!
- ベンレートなどの農薬で下処理をする
- 重曹で下処理をする
まだ試していませんが、こちらの2つの方法はアヌビアスの溶けに効果があるかもしれません。
興味のある方はご自身で実験してみてください!
溶ける原因が菌や原生動物だとすると、ベントーレのような農薬を使い殺菌することで効果があるかもしれません。
水草その前によりも強力なのでより効果が期待できそうなので機会があれば試してみようと考えています。
水草その前には強アルカリ性なのですが、アルカリ性であることが溶けを予防しているのだとすると重曹でつけ置き処理をしても同様の効果が期待できるかもしれません。
重曹なら簡単に手に入るのでこちらで同じ効果があるならより手軽にアヌビアスを下処理できるようになるでしょう。
- アヌビアスみたいに溶けない
- 成長緩やか
- とっても丈夫
こちらの記事で私がおすすめする「本当に丈夫な水草」を3種ご紹介しています。
アヌビアスが溶けてしまった方もこちらでご紹介している水草なら元気に育つかもしれませんので、興味のある方はぜひご覧ください。
今回は「アヌビアスが溶ける原因と予防法」を解説しました。
丈夫と聞いていた水草が無残に溶けていくとガッカリするだけで無く「自分には水草は育てられないのかな、、」と考えてしまいますよね。
正直なところ、上手な方が素晴らしい環境で挑んだとしても溶けるときは溶けます。
そして一度溶け出してしまった株を復活させるのはかなり難しいですので(私には無理です)、気持ちを切り替えて他の丈夫な水草をお試しください!
丈夫な水草ならミクロソルムの仲間がおすすめです!
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