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【硬くて取れない】斑点状の藻類対策まとめ ー増える原因、予防方法、除去方法ー

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本記事は淡水水槽の「斑点状藻類の対策」を解説します。

ガラス面や水草の葉の緑色の斑点ができたことはありませんか?

それは斑点状の藻類です。

増えるスピードはゆっくりですが、一度しっかり生えると硬くて掃除の大変なタイプ。

そこで今回は「斑点状の藻類が増える原因」「予防方法」「除去方法」などを丁寧にご紹介します。

調子の良い環境で増える藻類ですので環境が悪いというわけではありませんが、美観が悪くなってしまいますよね。

完璧に予防するのは難しいですが、本記事を見れば確実に量を減らせるはずです。

初心者の方にも分かりやすく解説していきますのでぜひご覧ください。

私の藻類対策メソッド

こちらの記事で水槽内で増える11タイプの藻類(斑点状の藻類を含む)の特徴や藻類対策の心構えなどをご紹介していますので、藻類でお困りの方はお時間のある際にぜひご覧ください!

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

斑点状の藻類とは?

アヌビアスに付着した斑点状の藻類

斑点状の藻類とは、ガラス面や石・流木、機材類、水草などに付着する藻類のことです。

主に光の良く当たる場所で増え、養分の少ない環境でもある程度増えます。

とても硬いことからお掃除屋さんがあまり食べてくれず、手で掃除をするのも大変です。

増殖スピードは藻類の中でもかなりゆっくりなので、生え始めはまだ柔らかいのでお掃除しやすいです。

完全に予防するには水槽を暗くするか水中の養分をかなり少なくする必要があるので、上手に向き合っているのが現実的です。

元気
元気

藻類の中でもかなり硬いです!

斑点状の藻類が増える主な原因

  • 光量が強い
  • ライトの点灯時間が長い
  • ずっと掃除をしていない
  • 太陽の光が水槽に当っている

こちらの3つが主な斑点状の藻類が増える原因です。

正直なところ、安定した水質を好む藻類のためかなり状態の良い水槽でも少なからず増えてしまいます。

暗くすることである程度増殖量を減らすことができますので状況により調整してみてください。

光量が強い

Chihiros WRGB SLIM

水草育成用の強力なライトを使用しているなど、明るい環境の方がガラス面の緑藻が増えます。

極端に言うと斑点状の藻類は明るければ明るいほど増えやすくなります。

生体メインの水槽など明るさを必要とない環境では暗めのライトを使用するほうが藻類で悩みません。

MEMO

水草水槽の場合、暗めのライトでは育成できない水草も出てきてしまうのでバランスが重要です。

ライトの点灯時間が長い

  • 生体メイン⇒ ~5時間程度
  • 水草メイン⇒ 8時間~10時間程度

こちらがライトの点灯時間の目安。

長時間ライトを点灯しているとそれだけ斑点状の藻類が増えやすくなるのでご注意ください。

生体メインの水槽の場合、極端に言えばライトを点けていなくても大きな問題は起きません。

斑点状の藻類でお悩みならしばらくライトを点けないという作戦もあります。

水草水槽の場合はライトを点けないと水草が枯れてしまいますからタイマーを使って点灯時間をコントロールすると良いでしょう。

ずっと掃除をしていない

ガラス面のお掃除

ガラス面のお掃除をサボると斑点状の藻類がかなり硬くなってしまいます。

斑点状の藻類はかなり増殖スピードが緩やかなのですが、時間経過でどんどん硬くなります。

掃除をサボった時間だけ次の掃除が大変ですから月2回くらいはガラス面をスポンジなどでお掃除しましょう。

石や流木、水草などはお掃除してたくてもできないことが多いですからこの限りではありませんが、、

元気
元気

月2回くらいガラス面を掃除すれば本当に硬い斑点状の藻類になりません。

太陽の光が水槽に当っている

雲と太陽

太陽の光が水槽に当っている場合、斑点状の藻類が増えやすくなります。

太陽光線はとても強力。

どんな水槽用ライトよりも明るいですから、太陽光線が当たっていると藻類はかなりのスピードで増殖します。

藻類対策をするなら太陽の光が当たらない場所に水槽を設置しましょう。

元気
元気

太陽の光が当っている場合、斑点状の藻類に限らず様々な藻類が増えやすくなります。

斑点状の藻類が増える場所

  • ガラス面
  • 流木
  • 水草(成長の緩やかな種類)
  • 機材類

などなど、斑点状の藻類は「面積の広い部分」で増えやすいです。

基本的には水槽全体で増える可能性があります。

斑点状の藻類を予防する方法

  • ライトを暗いものにする
  • ライトの点灯時間を短くする
  • 水質を軟水にする
  • 水草を元気に茂らす

こちらの4つが主な斑点状の藻類の予防方法です。

4つとも管理に取り入れても増える時は増えますが、確実に斑点状の藻類が増殖しづらい環境を作ることができます。

注意

あくまでも予防方法なのですでに増えている黒髭苔を減らす効果はあまりありません。すでに斑点状の藻類が増えているなら除去する方法と併用しましょう。

ライトを暗いものにする

水作 ライトアップ
  • 水作 ライトアップシリーズ

明るすぎず暗すぎないライトで初心者の方でも扱いやすいです。

生体メインの水槽なら最初から明るすぎないライトを使うのがおすすめ。

水草水槽の場合、光量の少ないライトでは水草が本調子にならないのでより明るいライトを使うことが求められます。

とは言えオーバースペックのライトを使用しても光が強すぎることで水草が調子を崩すことがありますからご注意ください。

こちらの記事で水草水槽におすすめのライトをご紹介しています。

水槽サイズ別に「丁度良いライト」をご紹介していますのでライト選びでお困りならぜひご覧ください。

ライトの点灯時間を短くする

  • 生体メインの水槽⇒ しばらく餌を与える時間しかライトを点けない
  • 水草メインの水槽⇒ しばらくライトの点灯時間を5時間程度にする

このようにしばらくライトを点灯する時間を短くするのが効果的です。

斑点状の藻類は光合成をして生活していますから点灯時間を短くすることで増殖量が少なくなります。

光が少ない環境ではそこまで硬くなりませんからお掃除しやすくなるというメリットもあります。

生体水槽の場合はライトの点灯時間を極端に短くしても弊害はほとんどありませんから積極的に取り入れることをおすすめします。

MEMO

水草水槽の場合、ライトの点灯時間を短くすると「成長が遅くなる」「赤い水草が黄色になる」「横に這って伸びていたのに縦に伸びるようになる」などの弊害があります。そのため点灯時間を短くする方法は長期間続けない方が良いです。水草水槽の場合はお掃除屋さんを使うのがおすすめです。

水質を軟水にする

ウォーターエンジニアリング リバース・グレイン

軟水にできるろ材「ウォーターエンジニアリング リバース・グレイン ソフト」。

フィルターの中にセットすることで簡単に水質を調整できます。

こちらのろ材は軟水化と同時に酸化物も吸着除去できるのでダブルで藻類予防に効果があります。

軟水をキープすることで斑点状の藻類が硬くなりづらくなります。

増える量自体はあまり変わりませんが軟水にすることでより簡単にお掃除ができ、お掃除屋さんも食べやすくなる効果が期待できます。

水草用ソイルを使い、流木だけを使用したレイアウトなどは硬度を上げるものが無いので軟水をキープしやすい傾向にありますが、石を多用した水槽は硬度が上がりやすいの注意しましょう。

ろ材の他にも浄水器の使用などでも軟水にすることができます。

水質を軟水にする方法はこちらの記事でまとめてご紹介していますのでお時間のある際にぜひご覧ください。

水草を元気に茂らす

120cm水槽

水草が元気に茂ると水中から養分をたくさん吸収するのでその分藻類が増えづらくなります。

藻類対策を期待できるほど水草を育てるためにはある程度「水草育成のための設備」が必要です。

水草用の設備が整っていない水槽なら浮草を使うのがおすすめ。

浮草ならライトがあればある程度育成できますので生体メインの水槽でも育成できますよ。

藻類予防におすすめの浮草はこちらの記事でご紹介していますのでぜひご覧ください。

斑点状の藻類を除去する方法

  • お掃除屋さんに食べてもらう
  • 掃除をする
  • ブラシでこする
  • 漂白剤につける
  • 水草の葉をカットする

こちらの5つが主な斑点状の藻類の除去方法です。

正直なところ、お掃除屋さんは予防程度の効果しか期待できませんので手を動かして対応すると良いでしょい。

どの除去方法にも言えることですが硬くなってから対応するのはとっても大変。

なるべく早めに除去方法をお試しください。

お掃除屋さんに食べてもらう

  • ブッシープレコ
  • セルフィンプレコ
  • カラープロキロダス
  • 石巻貝、カノコ貝、タニシ

などなど、吸盤状の口を持つタイプ、舐め取るように食べるタイプ、特に貝の仲間やプレコの仲間など馬力の強い生き物が斑点状の藻類をある程度食べてくれます。

硬い状態まで斑点状の藻類が育っている場合はほとんど食べませんので、手で掃除する方法を補佐する程度と考えましょう。

掃除をする

ガラス面のお掃除

ガラス面に斑点状の藻類が生えているならお掃除してしまうのが最も簡単な対策です。

硬くなっている場合、スポンジでお掃除をするのは大変なのでスクレーパーなどでこそげ落とすようにすると楽です。

月2回程度のペースでガラス面を掃除していれば硬くなる前に対応できますので、定期的にお掃除をして硬くなる前に対応すると良いでしょう。

元気
元気

「月2回のガラス面掃除で綺麗な状態を保てる」は僕の水槽管理の1つの目安です!

ブラシでこする

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石・流木など、こすれるものに斑点状の藻類がついているなら金ブラシ(ワイヤーブラシ)などでこそぎ落としましょう。

斑点状の藻類は固いので歯ブラシなどでは落とすのが大変です。

金ブラシはホームセンターなどで安価で売られていますので作業の際には用意してくださいね。

漂白剤につける

キッチンハイターで外掛けフィルターを掃除する様子

こんな感じでキッチンハイターで洗うのが簡単です。

複雑な形状の機材にがっちりと斑点状の藻類が付いていると手作業で掃除するのは大変です。

キッチンハイターなどの漂白剤を使用してつけ置き洗いをすると簡単&時短ですからぜひお試しください。

キッチンハイターでお掃除する方法はこちらの記事でご紹介していますのでぜひご覧ください。

水草の葉をカットする

エキノドルスの葉をカットする様子

斑点状の藻類が水草の葉についているならカットして取り除くと良いでしょう。

水中の養分が0に近づくと何もしなくても斑点状の藻類が消えるように無くなることがありますが、それまでは葉をカットして対応すると良いでしょう。

など、葉が大きめで成長の緩やかな水草に斑点状の藻類が生えやすいです。

ちょっと生えているくらいでカットするとすべての葉をカットすることになるので、ほどほどにしてくださいね!

光が当たらないところには生えない

斑点状の藻類

こちらのアヌビアスの葉を見てください。他の葉に重なって影になっていた部分には斑点状の藻類がまったく生えていません。石や流木に活着させてあるなど動かせる水草は一時的に暗めの場所に移動するのも効果的です。

その他の藻類対策

当ブログでは水槽で増殖する藻類を11タイプに分類してご紹介しています。

藻類は現在約4万種が記載されており、自然界には30万種以上がいると推定されています。

水槽で増殖するものもかなりの種類に登るのですが、対応を簡単にするために同様に対応できるものをまとめています。

藻類ごとに微妙に有効な対策法が変わりますので増えている藻類の記事をご確認ください。

まとめ

今回は「斑点状藻類の対策」を解説しました。

斑点状の藻類は調子の良い水槽で増殖するタイプなので逆に0にするのが難しい藻類です。

ある程度出ているくらいは多めにみましょう!

元気
元気

硬くなると本当に掃除が大変です!