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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「アマニアの育て方」を解説します。
アマニアの仲間はボリュームあるものが多いのでレイアウトの主役になれる水草です。
換水時に頭頂部が縮れやすい傾向があるという癖がありますが、綺麗に茂るととても見応えがあります。
ポイントを押さえれば初心者の方でも綺麗に育てやすい水草です。
「育成のポイント」「注意点」「下処理」「植え方」などを丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。
アマニアは全体的に大ぶりの葉を持つグループです。
見応えのある種類ばかりなのでダッチアクアリウムでよく使用されています。
比較的大きくなる種類が多いことから60cm以上の水槽で育てると良いでしょう。
大きくなる種類は90cm以上の水槽で群生させると見ごたえのある茂みになります。
トリミングや差し戻しによってある程度大きさをコントロールすることもできますので、あまり深く考えずにレイアウト優先で楽しむのもおすすめです。
アマニアは明るい環境を好みます。
アマニアの仲間のような有茎草は明るい環境を好む種類が多いです。
綺麗に育てるなら明るい環境を用意しましょう。
水槽サイズ | 丈夫な水草 | 本格水草水槽 |
---|---|---|
30cm | 350lm程度 | 700lm程度 |
45cm | 1000lm程度 | 2000lm程度 |
60cm | 1500lm程度 | 3000lm程度 |
90cm | 3000lm程度 | 6000lm程度 |
120cm | 4000lm程度 | 8000lm程度 |
180cm | 6000lm程度 | 12000lm程度 |
こちらは水草育成に必要な光量を表にまとめたものです。
アマニアをしっかりと茂らせたいなら「本格水草水槽」を参考にライトを選ぶと良いでしょう。
水草水槽におすすめのライトはこちらの記事でご紹介しています。
ソイル、砂利系の底床を問わず育てることができます。
暖色系のタイプはソイルを使用したほうが赤みを引き出しやすいので、ソイルの方が有利です。
そこまで底床の種類にこだわるグループでは無いのでレイアウトイメージや他の水草を優先して決めても良いでしょう。
水草水槽におすすめの底床はこちらの記事で紹介しています。
基本的にCO2添加が必要です。
無添加でも育成できる種類もありますが美しく育てるならCO2添加をしましょう。
特に暖色系の色味を綺麗に引き出すためにはCO2添加が有効ですのでぜひ行ってください。
高圧ボンベを使用したCO2添加の方法はこちらの記事で紹介しています。
他の水草と同様に弱酸性の軟水を好みます。
基本的にいわゆる水草水槽向けの水質調整をしなくても育つことが多いです(例外もあります)。
水質への適応範囲は広いので、他の水草に合わせて調整することができます。
適応範囲は広いのですが、水質の変化から頂芽が縮れてしまうことがあります。
頂芽とは新芽が出てくる茎の先っぽのこと。
換水するうえでどんなに注意してもある程度の水質変化がありますから完全に防ぐことは難しいのですが、PHを下げて換水をすることである程度予防できます。
テトラPH/KHマイナスなどのPH降下剤を使用して換水すると良いでしょう。
水草水槽の水質については別記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
液体肥料、固形肥料どちらも有効です。
水草の肥料には液体タイプ、固形タイプの2種類がありますが、アマニアを育てるにはどちらのタイプも有効です。
アマニアは窒素系の養分が不足すると下葉が落ちやすいのですが、窒素系の養分が多いと赤みが薄くなりやすいです。
葉色を見ながら肥料を添加すると綺麗に維持しやすいでしょう。
ADA ブライティK、テトラ イニシャルスティックなどの炭酸塩を補給できる肥料を組み合わせるとより効果的です。
水草水槽での肥料の使い方はこちらの記事をご覧ください。
15~30℃程度であれば十分育成できます。
アマニアの仲間はそこまで水温にうるさく無いので屋内にある一般的な水槽環境であれば問題無いでしょう。
20℃以上あると成長が早くなるため育成しやすくなります。
水草水槽に適温については別記事で解説しています。
- 光量、点灯時間に注意する
- 窒素系の養分はほどほどに
赤くなるアマニアを色濃く育てるポイントはこちらの2つ。
オレンジや赤など、暖色系の葉色を持つものが多いグループですから、ぜひとも鮮やかな葉色をお楽しみください。
比較的色味を濃くキープしやすいグループですので水景の彩り担当として優秀です。
水草を赤く育てる方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
- 換水などの環境変化
- 水質が合っていない
- CO2添加量が足りない
などが原因で頂芽が縮れてしまうことがあります。
頂芽とは、先端の新芽が出てくる部分のところ。
ここが縮れてしまうと成長がストップしてしまうだけでなく見た目が悪くなります。
株が生きていれば脇芽が生えてきますので、縮れてしまった箇所をトリミングで取り除くと良いでしょう。
換水時の水質変化で縮れやすいので換水時に「テトラPH/KHマイナス」などを使用すると予防することができます。
- 株が成長して背が高くなる
- トリミングを繰り返して大きくなった茂み
などなど、成長して大きくなった株は下葉が落ちやすくなります。
下葉とは、株の下の方に付いている葉のこと。
光量不足、養分不足から下葉が落ちやすくなります。
特に養分不足から下葉が落ちることが多いのでマメに液肥などを添加して予防しましょう。
- ポット
- 鉛巻き
- バラ
アマニアは主にこちらの3つの方法で販売されています。
- ポット⇒ ポットから出しグラスウールを取り除く、葉、根を処理する
- 鉛巻き⇒ 鉛を外す、葉、根を処理する
- バラ⇒ 葉、根を処理する
このように処理してから植えるようにしましょう。
アマニアは特に下葉が傷んだ状態で流通することが多いので、傷んだ葉を取り除いてから植えるようにすると失敗が少ないです。
水草を植える前の下処理についてはこちらの記事をご覧ください。
茎の下の方をピンセットで掴んで植えましょう。
やや茎が太い種類が多いのでピンセットは先がやや太いタイプがあると植えやすいです。
植えやすくするにはしっかりと根を下処理するのがポイントです。
アマニアの下処理、植え方はこちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
アマニアは脇芽で増えます。
比較的成長が緩やかなグループですのであまり増えません。
1本1本のボリュームがあるものが多いのでそこまで寂しくはありませんが。
水草の増え方を解説した記事もありますので本記事と合わせてご覧ください。
下から3節目から脇芽が出ている様子(画像はロタラです)。
脇芽とは、茎の脇などから出る新しい芽のこと。
アマニアの仲間はたくさんの脇芽を付ける種類ではありません。
ピンチカットをすると1~3本程度脇芽が出ますので切り離すことで独立した株になります。
アマニアのトリミング方法はこちらの2つです。
基本的にピンチカットで維持をして、株が弱ってきたら差し戻しをしましょう。
水草のトリミング方法はこちらの記事でも解説していますので合わせてご覧ください。
グリーンロタラをピンチカットする様子。
ピンチカットとは、伸びた茎をカットする水草のトリミング方法のこと。
アマニアの基本となるトリミングで、ピンチカットをすることで脇芽がたくさん出るようになり密度の高い茂みになります。
レイアウトに合わせて茂みの形をコントロールできるため、トリミングを繰り返すことで見栄えの良い茂みを作ることができます。
差し戻しとは、水草を引き抜き、高さを調整して再度植え直すトリミング方法です。
株が弱っている場合はピンチカットをすると脇芽が生えてこないケースがありますので、株が古くなっている場合は差し戻しをしましょう。
基本的に新芽部分を植え戻します。
どの程度の期間で差し戻しが必要になるのかはコンディションによって変わるので一概に言えませんが、半年~1年程度経過すると差し戻しが必要になるケースが多いです。
今回は「アマニアの育て方」を解説しました。
アマニアの仲間はボリュームのある草姿のものが多いですから水景の主役としてぜひ育ててみてください。
せっかくなら色味を引き出して育てたい種類ですので、CO2添加や光量に注意して育成しましょう!
主役級の存在感のものが多いですよ!
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