どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「小型水槽におすすめの水草」をご紹介します。
以前は60cmクラスの水槽が主流でしたが、最近では30cmクラスの小型水槽が多く流通するようになりました。
小型水槽とは名前の通り小さな水槽なので、大きな葉であったり、成長の早い水草だと持て余してしまいますよね。
そこで今回は「直感で選ぶ水草図鑑」より、小型水槽でも使いやすい水草をご紹介します。
- 前景
- 中景
- 後景
- 活着
このように水草の配置場所別に解説していきます。
日頃の管理も考えて選出しましたので、安心して植えられます。
今回ご紹介する水草だけでも素敵なレイアウトが作れますので、ぜひご活用ください。
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- 30cm前後の水槽におすすめ
今回ご紹介する水草は30cm前後の水槽でもレイアウトしやすいものばかりですよ。
以下のような特徴を持つ水草は小型水槽適正が高いです。
ご紹介する水草の他にもたくさんありますので、ご自分で探す際の目安としてご利用ください。
- 葉が細かい
- トリミングに強い
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
- ニューラージパールグラス
- ショートヘアーグラス
- ドワーフリシア
- 南米ウィローモス
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
丸い葉を絨毯のように伸ばす水草。
成長が早すぎず、ベタッと地面を覆うように成長するので小型水槽でも前景に使いやすいです。
明るいライトグリーンの葉色が水槽を明るく演出します。

「組織培養カップ」のものがおすすめ!
- 葉が細かい
- トリミングに強い
小型水槽で草原を作りたいならこちら。
大きくなりすぎず、トリミングにも強いため長期維持に向きます。
癖の無い草姿はどんなスタイルの水槽にも合わせやすいですよ。
- 葉が細かい
- 大きくなりすぎない
小型水槽で酸素の気泡を楽しみたいならこちら。
全体に気泡をつける姿はインパクト抜群ですよ。
通常の「リシア」よりも成長が緩やかなので、より小型水槽向きです。
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
平たい石に巻きつけて前景に並べればコケの絨毯ができます。
「しっとりとした質感」「深い緑色」というコケ特有の雰囲気が落ち着いた水景を作り出します。
活着力は弱いので、釣り糸などの「溶けない糸」で巻きつけましょう。
水草を活着する方法を徹底解説! ー糸、ビニタイ、ボンドの使い分けー
- インディアンクラススラ
- ヒドロコティレsp. “ミニ”
- クリプトコリネ・ルーケンス
- へランチウム・テネルム
- 葉が細かい
- 大きくなりすぎない
とても繊細な葉を持つ水草。
大きな水槽なら前景にも使えるのですが、小型水槽なら中景に使うのがおすすめです。
こんもりとした茂みになりますので、繊細な茂みを作ることができます。
なるべく明るいところに植えてあげましょう。
- 成長が早すぎない
- トリミングに強い
丸い葉をヒュルヒュルと伸ばす可愛い水草。
よく似ている「オーストラリアンクローバー」よりも成長が緩やかなので、小型水槽向きです。
他の水草の場所まで伸びてしまったら、ハサミで間引くようにカットしてあげましょう。
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
小型水槽でも使うことのできる数少ないクリプト。
緑色、灰色、茶色を混ぜたような複雑な色彩が水景に渋みを与えます。
比較的暗めの環境でも育つので、石や流木、他の水草の影になるような場所に植えても大丈夫です。
綺麗になるまで時間のかかる水草です。
3~6ヶ月程度の時間で気長に見てあげましょう。

「組織培養カップ」のものがおすすめ!
- 葉が細かい
- 大きくなりすぎない
茶褐色のシャープな葉が特徴の水草。
主役にするよりも、脇役としておすすめです。
石や流木の際に植えることで、強い印象を和らげる効果があります。
「ニューラージパールグラス」「ヒドロコティレsp. “ミニ”」など丸葉タイプの水草と見た目の相性が良いですよ。
- パールグラス
- ウィステリア
- ベトナムゴマノハグサ
- ルドウィギアsp.”スーパーレッド”
- ネサエアsp.”レッド”
- アルテルナンテラ・オキプス
- ブラジリアン・クイルウォート
- 葉が細かい
- トリミングに強い
「細かな葉」と「茂みを作ること」を両立している数少ない水草。
比較的育てやすく、初心者の方でも綺麗に育てやすいですよ。
成長したらハサミでカットして形を整えてあげましょう。
丸く形をつけてカットすると可愛いですよ。
- トリミングに強い
- 成長が早すぎない
大振りな葉ながらトリミングに強いため、小型水槽でも十分に活躍する水草。
かなりタフな水草なので、初心者に方にもおすすめです。
葉が細かいものになりがちな小型水槽にとって、良いアクセントになりますよ。

お気に入りの水草の1つ!
- 葉が細かい
- トリミングに強い
横に倒れ込むように成長する水草。
通常は中景に向く水草なのですが、小型水槽では後景に使いやすいです。
どんどん葉を伸ばしていくので、ハサミを入れないと雑な印象になりがちです。
マメにカットして茂みの形を整えましょう。
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
「ワインレッドの葉色」「丸葉」というあまり無い組み合わせの水草。
成長がそれほど早くないため、小型水槽でも使いやすいです。
あまり茂みの密度が高くならないため、インパクトのある色彩ながら見た目に重くなりません。
そのため、レイアウトに取り入れやすいですよ。
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
渋みのある赤色が水景の良いアクセントになる水草。
有茎草の中でも特に成長が緩やかな種類なので小型水槽でも使いやすいです。
最初に短くカットして植えることで、中景にも使うことができますよ。

最近はあまり流通しなくなりましたが、もっと評価されても良い水草だと思います。
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
赤みがかるほのかな色彩が魅力の水草。
真っ直ぐに水面を目指して成長し、やや大きめの葉を持つことから「パールグラス」「ベトナムゴマノハグサ」などの茂みになる水草と組み合わせて配置すると良いアクセントになりますよ。

こちらも最近はあまり流通しなくなりましたが、もっと評価されても良い水草だと思います。
- 葉が細かい
- 成長が早すぎない
「細葉タイプ」の水草の中で小型水槽の後景使える数少ない1つ。
たくさん植えて爽やかな後景にするも良し、有茎草と組み合わせてワンポイントにするも良しとレイアウトに取り入れやすい種類です。
問題はあまり手に入らないこと。
有名では無いのであまりレイアウトに使われませんが、小型水槽でも十分に活躍できますので、見つけたらぜひ試してみてください。
- ブケファランドラsp.”クダカン”
- アヌビアス・ナナ”ミニ”
- ウォーターフェザー
- ウィーピングモス
活着とは、石や流木に根を固定することを言います。
活着方法などはこちらの記事で詳しく解説しましたので、興味のある方はご覧ください。
水草を活着する方法を徹底解説! ー糸、ビニタイ、ボンドの使い分けー
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
恐らくブセの中で1番育てやすい種類。
ブセは大型化せず、成長も緩やかなので小型水槽にピッタリですよ。
活着するまでに時間がかかるので、「接着剤」「溶けない糸」「ビニタイ」などを使うのがおすすめです。
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
古くから知られる活着系水草の定番種。
癖の無い草姿なのでどんなレイアウトにも合わせやすいですよ。
ブセと同様、活着するまでに時間がかかるので、「接着剤」「溶けない糸」「ビニタイ」などを使うのがおすすめです。
- 葉が細かい
- トリミングに強い
小さな羽のような葉が可愛いらしいコケの仲間。
とても活着力が強く、トリミングにも強いことから小型水槽に向いています。
活着した部分から半球状に成長していくので、やがて玉のようになりますよ。
- 成長が早すぎない
- 大きくなりすぎない
下に垂れ下がるように成長する面白いコケの仲間。
「下方向」に成長することから、あまり大きくならないので小型水槽向きです。
あまり活着力は強く無いので、釣り糸などの溶けない糸で巻きつけましょう。
全部で5~6種類程度
これくらいを上限にするとまとまりのあるレイアウトを作りやすいですよ。
タイプ別に見るとこのような感じが良いです。
- 前景 1~2種類
- 中景 1~2種類
- 後景 1~3種類
- 活着 1~2種類
後景以外は1~2種類、後景は1~3種類から選びましょう。
石や流木に活着するタイプの水草を1~2種類組み合わせることで、グッと完成度の高いレイアウトになりますので、ぜひ取り入れてください。
- 前景→ ニューラージパールグラス、ショートヘアーグラス
- 中景→ クリプトコリネ・ルーケンス
- 後景→ パールグラス、ネサエアsp.”レッド”
- 活着→ ウォーターフェザー
- 前景→ ドワーフリシア
- 中景→ ヒドロコティレsp. “ミニ”
- 後景→ ベトナムゴマノハグサ、ルドウィギアsp.”スーパーレッド”
- 活着→ ブケファランドラsp.”クダカン”、ウィーピングモス
- 前景→ 南米ウィローモス
- 中景→ へランチウム・テネルム
- 後景→ ブラジリアン・クイルウォート
- 活着→ ブケファランドラsp.”クダカン”、ウォーターフェザー
水草の配置のコツをこちらの記事で詳しく解説しました。
レイアウトの作る際はぜひ参考にしてみてください。
水草レイアウトでは石や流木を配置することを「構図を組む」と言います。
石、流木などの素材は骨組みとしてレイアウトの方向を決める重要な要素ですよ。
構図を決めることで、水草を配置する場所がおおまかに決まります。
そのため、水草を決める前にまずは構図を組みましょう。
こちらの記事で基礎となる3つの構図をご紹介しています。
レイアウトに興味のある方はぜひご覧ください。
【水草レイアウト入門】基礎となる3つの構図 ー石、流木配置の基本ー
こちらの記事では実際に30cm水槽を使ってレイアウトする過程を公開しています。
本記事でご紹介した水草も使っていますので、参考までにぜひご覧ください。

今回は「小型水槽におすすめの水草」をご紹介しました。
ご紹介した水草はどれも小型水槽で使いやすいものばかりです。
維持のことも考えて選出していますので、長期維持もしやすいはずです。
小型水槽でレイアウトを作る際には、ぜひ取り入れてみてください!

種類をあまり増やしすぎないのがコツです!