どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「酸素の気泡を付けやすい水草」をご紹介します。
CO2を添加したなら、酸素の気泡を付ける水草にチャレンジすることをおすすめします。
葉一面に気泡を付けた姿はきっと感動すること間違い無しですよ!
CO2を添加し調子良く成長している水草はどの種類も光合成を行っているのですが、すべての水草で気泡がはっきり見える訳ではありません。
そこで今回は、酸素の気泡が付く水草の中から、特にたくさん付くものをピックアップしてご紹介します。
扱いやすいものばかりですので、ぜひ水草レイアウトを作る際に取り入れてみてください!
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- リシア
- ドワーフリシア
- オーストラリアンクローバー(オーストラリアン・ヒドロコティレ)
- ラージパールグラス
- セイロンロタラ
- ロタラ・マクランドラ“グリーン”
- 元祖「気泡の付く水草」
- 中景におすすめ
- コケの仲間
「気泡の付く水草」といえば本種を想像する方も多いはず!
表面に細かな気泡をびっしりと付ける姿はインパクト抜群です。
活着力を持たないウキゴケの仲間なので、釣り糸などの溶けない糸を使って石や流木に巻き付けて配置しましょう。
すぐにボリューム感のある茂みになりますので、中景のポイントとして使うのがおすすめです。
茂みが大きくなると浮力が強くなり浮き上がってしまいます。
浮き上がってきたら、再度糸で巻き直しましょう。
[leaf title=”MEMO”]オーストラリアンクローバーなど、ランナーで増殖する水草と組み合わせて配置することで、ある程度浮き上がりを防ぐことができます。[/leaf]- 大きくたくさんの気泡をつける
- 前景におすすめ
- コケの仲間
上記のリシアの小型タイプ。
通常のリシアよりも大きめの気泡が付くのでさらにインパクトがあります。
あまり大きく茂らないので、平たい石などに巻きつけて前景に配置するのがおすすめです。
通常のリシアと比べて成長がやや緩やかなので、巻き直しまでの時間がちょっと長いですよ。
若干ながら活着力があるので、巻きつけておくと石や流木に張り付きます。
ただし、気泡が付くことによる浮力が活着力に勝りますので、大きく茂ってきたら巻き直してあげましょう。
リシア同様にランナーで増殖する「前景草」と組み合わせることで、浮き上がりを予防することができます。
- 大きな気泡
- 前景、中景におすすめ
- ランナーで増える
なんとも可愛らしい丸い葉が特徴の水草。
葉の形状から、傘の上に気泡が乗っているように見えるユニークさが面白いですね。
水草の中でも特に成長の早い種類で、ランナーを伸ばしどんどん増殖します。
上記のリシアの仲間と組み合わせることで、浮き上がりを予防することができます。
育てやすいので、初心者の方にもおすすめですよ。

よく似た水草「ヒドロコティレsp. “ミニ”」もおすすめです!
- 大きな気泡
- 後景におすすめ
- 有茎草
数ある水草の中でも特に大きな気泡を付ける水草。
葉から離れるギリギリまで気泡が留まるので、その分、大きな泡になります。
トリミングを繰り返すことで大きな茂みを作る種類なので、時間をかけて大きく仕上げれば、「大きな気泡を付ける大きな茂み」になりますよ。
水面を目指して真っ直ぐ成長するので後景におすすめです。
水面に達してしまうと気泡が見えないので、ちょっと低めにキープするのがポイントです。
- 全体に纏うような気泡
- 後景におすすめ
- 有茎草
全身に纏うように気泡をつけるロタラの仲間。
ロタラの中でも特に成長が早く、育成しやすいので初心者の方にもおすすめです。
トリミングにとても強く、何度もカットすることができます。
褐色の葉色は鮮やかなグリーン、赤色など、はっきりとした色彩の水草に対して良いアクセントになるので、様々なレイアウトに取り入れやすいです。
比較的硬度の高い環境でも育てやすい水草でもありますよ。
- 全体に纏うような気泡
- 後景におすすめ
- 有茎草
セイロンロタラと同様に、全身に纏うように気泡をつけるロタラの仲間。
環境により、黄色、オレンジと様々な色彩を見せる賑やかな水草です。
葉裏は薄紫色をしているので、後景に配置して葉裏がチラッと見えるように配置するのがポイントです。
光の強い環境下でより色付くので、水面に近づき浴びる光が強くなるにつれ暖色になります。
そのため、後景に配置するのが本種をもっとも楽しめるでしょう。
基本的に気泡の付きやすい水草は、「新陳代謝が早く」「成長が早いタイプ」です。
そのため、環境の良いバロメーターになりますよ。
今回ご紹介した水草がたくさん気泡を付けているなら
私の水槽は調子良い!!
と自信を持って言うことができます。

「顔色をうかがいやすい水草」と言えるでしょう!

- 光
- CO2
- 水質
- 肥料
- 温度
こちらの5つが水草の育成に大切な5つの要素です。
このうち、1つでも無いと水草は綺麗に育ちません。
ということは=気泡も付けませんよ。
水草に必要な5つの要素は育てるうえで基本となる考え方です。
こちらの記事で詳しく解説しましたので、ぜひご覧ください。
5つの要素のうち、特に大切なのが光とCO2です。
この2つが不足すると、まず気泡はつけませんよ。
それぞれこちらの表を参考に、水槽サイズに応じて対応しましょう。
サイズ | 丈夫な水草 | 本格水草水槽 |
---|---|---|
30cm | 350lm程度 | 700lm程度 |
45cm | 1000lm程度 | 2000lm程度 |
60cm | 1500lm程度 | 3000lm程度 |
90cm | 3000lm程度 | 6000lm程度 |
120cm | 4000lm程度 | 8000lm程度 |
180cm | 6000lm程度 | 12000lm程度 |
水量 | 添加量(陰性水草メイン) | 添加量(陽性水草メイン) |
---|---|---|
15L | 3秒/1滴 | 2秒/1滴 |
30L | 2秒/1滴 | 1秒/1滴 |
60L | 1秒/1滴 | 1秒/ 1滴 ~ 2滴 |
100L | 1秒/2滴 | 1秒/ 2滴 ~ 3滴 |
150L | 1秒/3滴 | 1秒/ 3滴 ~ 4滴 |
300L | 1秒/4滴 | 1秒/ 5滴 ~ 7滴 |
650L | 1秒/8滴 | 1秒/ 9滴 ~ 15滴 |
それぞれ表の詳しい見方、考え方などは詳細記事をご用意しています。
どちらも水草育成において大切なことですので、ぜひご覧ください。
水草水槽の光 ー必要な光量、適切な照明時間、時間帯などを徹底解説ー
【CO2の適正量】CO2添加量の目安と計り方、CO2とpHの関係などを徹底解説!
- 小さな気泡が数珠つなぎに出る
- 丈夫な水草
- 金魚藻
CO2を添加していない水槽でもアナカリス(オオカナダモ)なら気泡を見ることができます。
1番簡単に気泡を確認する方法は、適当なガラス容器(コップでも良いです)に入れて日向に置いておくことです。
半日くらいで確認できると思いますよ。

理科の実験でよく使われます!
水草の配置のコツをこちらの記事で詳しく解説しました。
レイアウトの作る際はぜひ参考にしてみてください。
今回は「酸素の気泡を付けやすい水草」をご紹介しました。
葉っぱ一面に酸素の気泡を付ける姿は、水草レイアウターなら一度は憧れると思います。
「映える」こと間違いないので、見る人に大きなインパクトが与えますよ。
水草育成グッツが揃っているなら比較的簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみてください!

「気泡」は水草育成の醍醐味です!