どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「金魚の食べる水草、食べない水草」を解説します。
金魚を飼ったことのある方なら、一度は水草を食べられてしまったことがあるはず。
「せっかく水草で綺麗にしたのにがっかり。。」
なんて思いをした方もいると思います。
実は金魚は水草を食べてしまうお魚なので、細かな水草をたくさん茂らせた水槽には不向きなんです。
ですが、緑の無い水槽はどこか寂しげに見えてしまいますよね?
そこで今回は、金魚がおやつにしてしまう水草とあまり食べない水草をご紹介します。
金魚の水槽に入れる水草をお探しの方はぜひご覧ください。
金魚をシンプルに飼育する水槽を作る ー必要機材、セット方法を詳しく解説ー
金魚は草食性の強い魚なので水草を食べてしまうことがあります。
そのため、金魚のいる水槽で本格的な水草水槽を作ることは難しいですよ。
- 金魚のおやつとして割り切る
- 金魚も食べない硬い(不味い)水草だけでレイアウトする
金魚と水草を同時に楽しむならこんな感じのスタンスで向き合いましょう。


基本的に金魚は水草を食べる傾向が強いのですが、性格によってたくさん水草を食べる子とそうでない子がいます。
見た目で判断ができないので、とりあえず水草を入れてみて好みを把握するしかありません。
ざっくりとした区分けですが、和金タイプの金魚は水草を食べる傾向が強く、丸い体型(琉金など)をした金魚は比較的水草を食べない傾向があります。

特にピンポンパールはあまり水草を食べないですよ!
必ずいるものではありません。
たしかに水草があれば隠れ家になりますし、おやつにもなるのですが代わりになるものはたくさんあるので水草である必要はありませんよ。
- 隠れ家 → 飾り石など
- おやつ → 金魚の餌で十分

「自然の緑があると綺麗に見えるから!」これが水草を入れる最大の理由でしょうか。要するに見た目です。
- カボンバ
- アナカリス
- マツモ
- アマゾンフロッグピット
こちら4つは「金魚の水草」として多くの場面で紹介されているもの。
「安価」「丈夫」であることがその理由です。
これらの水草以外でも「葉の柔らかい水草」は食べられてしまうことが多いです。
おやつとして割り切って考えましょう。
水草の量、食欲にもよりますが、3日~10日程度で食べられてしまいます。

どうせ、食べられてしまうのだから、安いものでOKみたいな発想ですね。
- アヌビアスの仲間
- ミクロソルムの仲間
- クリプトコリネの仲間
これらの水草は葉が「硬いor不味い」ようであまり金魚が食べません。
特にミクロソルムの仲間、クリプトコリネの仲間(ヒーターが必要です)は丈夫かつ育てやすいので金魚水槽向けですよ。
金魚の水槽に水草を入れたいならこちらの中から選ぶとよいでしょう。

水草に強い店舗でないと手に入れづらいですが「クリプトコリネ・ウェンティ- “リアルグリーン”」は特におすすめです。
- ウィローモス
- バリスネリア・スピラリス
- アマゾンソード
- マリモ
私の体感なのですが、こちらの水草は食べる子と食べいない子が半々くらいです。
試しにちょこっと入れてみて、食べるかどうか確認するとよいでしょう。
こちらの水草が入れられるようなら、水草の表現がグッと広がりますので「金魚+水草」をある程度楽しめると思いますよ!

中にはマリモだけ食べる金魚なんかもいます(笑)
金魚を入れる前に水草を植えましょう。
水草が根をしっかり張るまで2週間程度待ちましょう。
水草の準備が整ってから金魚を入れましょう。
金魚は水草を食べなくても引っ張って抜いてしまうことがあるので、水草が根付いてから入れるようにしましょう。
金魚は丸い体型のタイプの方が水草を食べない傾向が強いですので、琉金や丹頂、ピンポンパールなどがおすすめですよ。
[fish title=”MEMO”]水草を入れてみて、飼っている金魚が食べない水草を探すようにしましょう。[/fish]身も蓋もない話ですが基本的にメリットは無いです。
栄養という意味でしたら、金魚の餌で十分ですのであえて水草を与える必要はありません。
むしろ水草よりも金魚の餌の方が栄養バランスに優れています。
「野生下のように、自然物を食べさせたい」など、特別な理由が無い限りは与えなくてよいでしょう。

バラバラになった水草の掃除が大変なので、僕は餌として水草を与えることはしません。

金魚は食べなくても水草に興味を持つので、口で引っ張って抜いてしまうことがあります。
一時的におやつとして入れる水草であっても、バラバラと浮かんでいる姿は見苦しく見えますよね?
そんな時は水草を「重りで固定」しちゃいましょう。
水草を下部に巻きつけるだけでOKなので、簡単に作業ができます。
何度も使えますので、水草が無くなったら再度巻き直して使えるので経済的ですよ。
[leaf title=”MEMO”]キツく巻きすぎてしまうと水草が傷んでしまうので注意しましょう。[/leaf]
どんな水草を入れても食べてしまうタイプの金魚なら、思い切って本物の水草は諦めて「人工水草」にするという手もあります。
見た目の好みが分かれるところですが、昔の人工水草よりも見た目は良くなってきたと感じています。
人工水草でも一つ入るだけで水槽が華やかに見えますので、好みに合うようでしたらぜひ入れてみてください。
今回は「金魚の食べる水草、食べない水草」を解説しました。
金魚を中心とした水槽では、どうしても水草はおまけ扱いになってしまいますが種類を選ぶことである程度楽しむことができます。
もし水草を食べられてしまったとしても、がっかりせずにおやつになったと割り切りましょう(笑)

本格的な水草水槽を作るなら、熱帯魚と楽しむのがおすすめ