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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「金魚掬いで採った金魚をお家へ連れて帰る方法」を解説します。
金魚掬いで金魚を採ったらなるべく早く帰りましょう。
そして、水槽がご用意できていないのなら水道水で良いので「なるべく大きな入れ物」に水を張って金魚を移してあげてください!
金魚すくいの金魚を死なせてしまう原因の多くは「持ち帰る際の酸欠」です。
いろいろと金魚を飼うには「こうしなければいけない」「ああしなきゃいけない」というお話もありますが、一旦、全て忘れてまずは
金魚を生きて連れて帰る
ここに集中しましょう。
水槽の準備は一旦金魚を落ち着かせてからでも遅くはありません。
まずは「金魚を生かす事」これが重要です。
初心者の方にも分かりやすく解説していきますのでサクッとご覧ください!
事前に水槽をご用意しておくのがベストですので余裕のある方はこちらの記事をご覧ください!
金魚掬いから金魚をもって帰る場合、最も多い死因は「酸欠」です。
金魚掬いが終わると「小さな袋」に金魚をいれてくれますよね?
あの袋のままだとすぐに酸欠で死んでしまいます。
なるべく早く、大きな入れ物へ移し替えてください!
まずはざっと手順を見てみましょう。
詳しい解説は後ほどおこないます。
まずは応急処置をして酸欠をしない環境を作りましょう!
金魚を掬う、おまけでもらう。
リミットは1~2時間です。
時間がかかるなら途中で袋の中の水を水道水で交換しましょう。
なるべく大きな容器がおすすめ。できれば10L以上水が張れるものが良いです。
水槽でなくてもバケツなどで代用できます。
新鮮な水道水を使いましょう。「塩素中和」は一旦忘れてください。
早く金魚を移してあげましょう。「水合わせ」も一旦忘れてください。
ゆっくり落ちついて水槽の準備をしましょう。
採れなかったとしても2~3匹程度はもらえるのではないでしょうか?
実はこの2~3匹という数は絶妙に飼育しやすい数です。
匹数が多いと持ち帰り、飼育がその分大変ですのであまり欲張らないようにしましょう。
リミットは「1~2時間程度」です。
なるべく早く大きな入れ物へ移さないと「酸欠」で死んでしまいますよ。
すぐに帰れない場合
袋の中の水を全部水道水で交換しましょう。
公衆トイレや公園の水道などで、新鮮な水道水を袋に入れてあげてください。
袋の中の水を全部交換するつもりでやりましょう。
交換する水は「水道水」が良いです。
それは新鮮な空気がたくさん含まれているからです。
ミネラルウォーターなどでは酸欠を防ぐことはできませんのでご注意ください。
「水道水で?」「全部交換??」という部分に引っかかる方もいるかと思いますが酸欠で死んでしまうよりもマシです!
「すでに水槽を用意している」「すぐに水槽が用意できる」なら何も言うことはありません。
すぐに移し替えてあげてください。
そんなの近くに売ってないよ。。
すぐに用意できないよ。。。
そんな方は家の中にある「なるべく大きな水の張れる容器」で代用しましょう。
できれば10L以上入るものが良いですよ。
- 大きめのバケツ
- 衣装ケース
- ゴミ箱
こんな感じのもので代用できます。
すべてホームセンターで手に入るので一時的にキープするだけなら十分な性能ですよ。
バケツはもともと水を入れる用途なので安心して水を張れます。
「水を入れた状態」でも持ち運びができるので便利ですよ。
サイズが小さい場合は複数のバケツを使うなどして対応しましょう。
こんな感じのボックスも代用できます。
実は大きめのボックスで金魚やメダカを飼育している方は意外と多いですよ。
大きなボックスは水を張った状態では持ち運びができないので、予め設置場所を検討しておいたほうが良いですね。
大容量のゴミ箱も使えます。
あまりご家庭に無いかもしれませんが、業務用のものは割と頑丈なので水をたくさん張っても大丈夫ですよ。
こちらもボックスコンテナと同様にプロショップなどでよく使用されています(主に水換え用)。
こちらも水を張った状態では動かせないので設置場所を検討してから水を張りましょう。
塩素中和剤をお持ちの方、すぐに準備ができる方は使用してください。
すぐに準備ができない方は「水道水」をそのまま利用してくださいね。
水道水には「新鮮な空気」がたくさん含まれています。
そのため、水道水を使うことで酸欠症状を治すことができますよ。
金魚が入っている袋のお水を触って水温を確認してください。
だいたい同じくらいになるように水道水の温度を調整してみてくださいね。
水道水10Lなら、金魚3~5匹程度を1週間くらい水を交換しなくてもキープできるはずです(餌少なめなら)。
一応、3日/1回程度、半分水を換えてあげるとより良いですよ。
水道水をそのまま使うことに抵抗のある方へ
水道水に含まれている「塩素」のダメージよりも「酸欠」のダメージの方が遥かに大きいです。
塩素中和のことを考えて時間をロスするよりも、水道水にそのままボチャンと金魚を入れてあげたほうがマシなことが多いですよ。
準備した容器へ金魚をボチャンと入れてあげてください。
「水合わせ」はやらなくて良いです。
やっている時間で酸欠で死んでしまうかもしれませんので、ボチャンと入れてしまうほうがまだダメージが少ないですよ。
袋の中の水は入れずに「金魚だけ」を容器へ移しましょう。袋の中の水は移動で傷んでいるので容器へ入れないようにしましょう!
ここまでくれば一安心です。
とりあえずここまでのことができていれば「酸欠」で死んでしまうことは無いでしょう。
あとはゆっくりと水槽の準備をして金魚を移してあげてください。ちなみに上記でご紹介した容器のままでも飼育を続けることができます。
上記の容器は金魚を「上から」見て楽しむ形になりますので「横から」見て楽しみたい方は水槽の方がおすすめです。
金魚水槽のセット方法はこちらの記事でご紹介しています。
可哀想ですが袋から出してしまいましょう。
生き物の死体はその場の環境を大きく悪くします。他の金魚に影響が出る前に素早く取り除いた方が良いですよ。
金魚掬いの金魚は基本的に弱らせてあります。
本来、金魚は小さな子供が破れるアミ(ポイと呼びます)で採れるようなヤワなお魚ではありません。
パワフルなお魚なんです。
簡単に掬えるように「軽い酸欠状態」にして水面でパクパクするようにしています。
そのため動きも鈍くなっていることが多いですよ。
テキ屋さんは「水を換える」「エアーの量を調整」することで死なない程度に酸欠にして金魚を掬いやすい状態になるように調整しています。
- 最初から軽い酸欠
- 酸素の少ない水を袋に入れて金魚を渡す
- 袋が小さい
こんな状態なので、持ち帰りの際に酸欠で死んでしまう子が多いのが現状というわけです。
最初の1週間が山場です。
ここでダメになってしまう子は、金魚掬いのダメージ+移動のダメージを乗り越えられな子ということです。
仮に万全な受け入れ体制が整っていたとして、生かすことは難しかった子だと思います。
厳しい言い方になりますが、今回ご紹介した移動方法、キープ方法でダメなら、他の方法でも生かすことは難しいかと思います。
1週間を乗り越えれば、とりあえず落ち着いたと思って良いですよ。大事に飼ってあげてください。長い子は10年以上生きますから!
身も蓋もないですが、元気な金魚が欲しいならちゃんとした店舗で買いましょう。
東京都江戸川区の「金魚まつり」など金魚業者が主催しているお祭りなら金魚の受け渡しが丁寧です。
店舗でお魚を購入するのと同じように「酸素」を入れてパックしてくれるところもあるので、持ち運びやすいですよ。
- 水道水の塩素で金魚は死なないの?
- 多くの場合死にません。
水道水に含まれている塩素濃度では直ちに影響はありません。
お魚にとって良いものではありませんが、もっと重大な「酸欠」に直面しているような状況では無視して良いと思いますよ。
- 「水合わせ」しなくても大丈夫なの?
- 致命的ではありません。
今回のような「酸欠」に直面しているような状況では、まず、酸欠状態から回復させることに集中するべきです。
あなたも今まさに窒息してしまうような状況で「ここの空気は慣れていないからちょっとづつ入れ替えますね」なんて言っていられませんよね?
それと同じことですよ。
- 金魚掬いの金魚って病気なの?
- 可能性はあります。
病気になっているというよりも「劣悪な環境にいるから抵抗力が下がっている状態」というほうが正しいと思います。
そのため、元気な金魚よりも病気になりやすいです。
- 金魚は水槽じゃないと飼えないの?
- いいえ。そんなことはありません。
水槽で無くても水が張れる容器なら飼育することができますよ。
横から見て楽しみたいなら水槽がおすすめですが。
今回は「金魚掬いで金魚を採った際の対応」を解説しました。
金魚掬いの金魚は「移動中にダメしてしまうケース」が本当に多いです。
ほとんどの死因が「酸欠」だと思いますので今回の記事を書いてみました。
ポイントは「なるべく早く大きな入れ物へ移すこと」です。
そして、水道水でかまいませんから新鮮な空気を含んだお水を使ってあげてくださいね。
1匹でも多くの金魚が助かりますように!
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