どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「おすすめの中景草」をご紹介します。
中景は水景の中でも、前景と後景をつなぐ重要な役割があります。
中景がしっかりと作り込んである水槽は、どこか深みがあり見た人の印象に残る作品になりますよ。
中景が上手に作れるようになれば、1歩進んだ作品になりますので、今回ご紹介する水草をぜひ取り入れてみてください。
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- 背の低い水草
- 面積が広いので水景の印象を決定する
- 中くらいの水草
- 前景と後景をつなげる役割
- 奥行き感の演出
- 背の高い水草
- 水景に応じて対応する
- 彩りを表現する
水草レイアウトでは大きく分けると「前景」「中景」「後景」に分けて水草を配置します。
その中でも中景草は、前景と後景をつなぐ役割を持つので、「水景のバランス調整役」です。
また、水景のポイントとなるような水草を配置することで、製作者の個性を出すことができますよ。
- 背があまり高くならない
- 成長が緩やか
- トリミングに強い
- 活着する
これらの特徴のうち、複数を兼ね備えた水草が中景に向いています。
今回ご紹介する水草の他にもたくさん中景に向くものがありますので、中景草を探す際はこちらの条件をキーワードに探してみてくださいね。
- ヘアーグラス
- ベトナムゴマノハグサ
- ヒドロコティレsp. “ミニ”
- ブリクサ・ショートリーフ
- インディアンクラススラ
- リシア
- ウィローモス
- ミクロソルム・プテロプス
- ボルビティス・ヒュデロッティ
- へランチウム・ラチフォリウス
- クリプトコリネ・ウェンティー”グリーン”
- ニムファエアsp“ペルーマルドナード”
- 背があまり高くならない
- トリミングに強い
芝生のような見た目が「THE草原」といった雰囲気の水草。
見た目のアクが無く、どんなレイアウトにも合わせることができるのが強みです。
「石や流木の際に植えて自然感アップ」「構図素材、大きな水草の印象を和らげる効果」があるので、主役にするよりも脇役として使いやすい水草です。

僕はほとんどのレイアウトでこいつを中景に使っています!
- 背があまり高くならない
- トリミングに強い
似たような見た目の水草の中でダントツに中景に使いやすいです。
適した環境下では、倒れこむように成長するため背が高くなりません。
30cmクラスの水槽では後景に使った方が良いですが、45~60cm以上の水槽から中景に使いやすくなります。
ハサミを入れて茂みを丸くカットすることで、ふんわりとした雰囲気を表現できます。
- 背があまり高くならない
- トリミングに強い
よく似た水草に「オーストラリアンクローバー」がありますが、本種の方がより成長が緩やかなので中景に使いやすいです。
酸素の気泡をつけやすい水草なので、5mmくらいの大きさの気泡が葉に付くのを観察できるはずです。
「細葉タイプ」の水草と見た目の相性が良いので、組み合わせて配置することで自然感のある茂みになりますよ。
- 背があまり高くならない
- トリミングに強い
良い意味で雑草感のある水草。
ボリューム感のある草姿から90cm以上の水槽で中景に使用すると真価を発揮します。
縦方向にはあまり伸びないのですが、横方向に広いスペースの必要な種類なので、植える場所は広めに用意しましょう。
ガラス面に葉が付くと圧迫感が出てしまいます。
水槽サイドにはあまり植えないようにしましょう。

「ブリクサ・ジャポニカ」も同様に中景に使いやすいです!
- 背があまり高くならない
- トリミングに強い
とても繊細な葉を持つ水草。
前景にも使えるので、1種で前景から中景まで連なる流れを表現できます。
30cmクラスの水槽でも中景に使うことのできる数少ない水草の1つです。
成長がとても早いので、マメにハサミを入れて茂みの形を整えましょう。
- 背があまり高くならない
- 活着(厳密には違いますが)
葉一面に酸素の気泡を付ける姿はとてもインパクトがあります。
本来は水面に浮かんでいる「ウキゴケ」の仲間なので、石や流木に巻き付けて沈めて配置します。
残念ながら活着はしないので、大きな茂みになり、浮かんできたら再度巻き直しましょう。
周りに成長の早い「前景草」を配置しておくと、絡んで浮き上がりづらくなりますよ。
- トリミングに強い
- 活着する
活着させるコケといえば本種ですね。
石や流木など、立体感のあるものに活着させて中景に配置するのがおすすめです。
比較的暗い環境でも育つので、後景の影になってしまうような箇所に配置すると良いでしょう(明るい場所でもOK)。
本種以外にもコケの仲間は全般的に中景におすすめなので、お好みのものをレイアウトしてみてくださいね。
【大胆にやろう!】ウィローモスのトリミング
水草を活着する方法を徹底解説! ー糸、ビニタイ、ボンドの使い分けー
- 成長が緩やか
- 活着する
CO2無添加でも十分綺麗に育てることができる水草。
無添加なら45~60cmクラスの水槽の中景として、添加しているなら90cm以上の水槽の中景におすすめです。
ウィローモスと同様に活着させることができるので、石や流木に巻き付けて配置しましょう。
本種はシダの仲間なのですが、シダの仲間の多くは活着性があり中景に使うことができます。
- 成長が緩やか
- 活着する
「THEシダ植物」といった雰囲気の葉が特徴の水草。
透明感のある濃いグリーンの葉色は、永い時間経過と深い自然感を水景に表現します。
「軟水をキープ」することが綺麗に育てるコツですよ。
- 背があまり高くならない
- トリミングに強い
古くから知られている水草ですが、イマイチ人気の出ない種類。
「ミニアマゾンソード」の名前で出せば、売れるのにと密かに思っています。
やや葉が大きいので、ヘアーグラスなどの葉の細いタイプと組み合わせると馴染みやすくなりますよ。
自然感が強いので、自然をそのまま落とし込んだようなレイアウトを作りたい時におすすめです。

実はヘビーユースしています!
- 背があまり高くならない
- 成長が緩やか
緑色と茶色が複雑に混ざる独特の葉色が特徴の水草。
CO2無添加なら45~60cm水槽の中景として、添加するなら90cm以上の水槽の中景におすすめです。
渋みのある色なので、水景に深みを与えてくれます。
明るい水草の中に配置することでコントラストが出て綺麗にまとまりますよ。
基本的に「ウェンティ-」と名前に入るクリプトは中景におすすめです。
- 背があまり高くならない
- 成長が緩やか
大きくなる種類が多いニムファエアの中でも、本種は小さく維持しやすいので中景に使うことができます。
また、ニムファエアとしては成長も緩やかなので、葉を間引く手間も比較的かかりません。
丸い葉はとても目を引くので、水景のポイントになるはずです。
ランナーで増殖するので、中景全部を本種にするなんて使い方も面白いと思いますよ。
今回ご紹介したものの他にもたくさんの中景草があります。
レイアウトのイメージに合わせて、自由に組み合わせてアレンジを楽しんでくださいね。
単純に、「前景→中景→後景」と3つに分けるよりも
「前景→前中景→中景→中後景→後景」
のように、より細かく分けて配置すると深みのある水景になりますよ。
水槽の奥行きと相談になりますが、種類を多く使うことで複雑なレイアウトになります。
水草の配置のコツをこちらの記事で詳しくまとめました。
レイアウト制作の際はぜひご覧ください。
今回は「おすすめの中景草」をご紹介しました。
本当はもっと種類を絞ってご紹介する予定でしたが、12種類になってしまいました。
中景はそれくらい候補の多い部分ですので、ぜひ色々な水草を試してみてください。
厳密にいうと水草は種類ごとに成長の仕方が異なりますので、少しづつ成長の仕方を体得して水草マスターを目指してくださいね!

選択肢が多いので迷っちゃいますよね!