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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「エキノドルスの育て方」を解説します。
大きな葉と抜群の存在感が魅力のエキノドルスの仲間。
丈夫な種類が多いので初心者の方でも育成しやすい水草です。
今回はそんなエキノドルスの育成のコツをご紹介します。
「水槽サイズ」「育成のポイント」「注意点」「下処理」「植え方」などを丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。
エキノドルスとは、大きな葉が特徴のオモダカ科の水草。
主に南米に分布しボリュームのある草姿からセンタープラントにおすすめのグループです。
エキノドルスには様々な改良品種があり色彩、葉の変化に富んだ水草です。
丈夫なものが多いので初心者の方でも育てやすい水草のグループ。
大きな葉を活かして水景の主役として配置すると見栄えが良いです!
エキノドルスは大きくなる種類が多いのですが、小型種であれば30~45cmクラスの水槽でも楽しめます。
参考例として水槽サイズ別におすすめの種類をご紹介します。
エキノドルスは明るい環境を好みます。
自生地のエキノドルスは開けた太陽の光が良く当たる場所に生えていることが多いです。
水槽で育てる場合も明るい環境を用意しましょう。
水槽サイズ | 丈夫な水草 | 本格水草水槽 |
---|---|---|
30cm | 350lm程度 | 700lm程度 |
45cm | 1000lm程度 | 2000lm程度 |
60cm | 1500lm程度 | 3000lm程度 |
90cm | 3000lm程度 | 6000lm程度 |
120cm | 4000lm程度 | 8000lm程度 |
180cm | 6000lm程度 | 12000lm程度 |
こちらは水草育成に必要な光量を表にまとめたものです。
エキノドルスを育成するなら最低限「丈夫な水草」のところのルーメン値を参考にライトを選びましょう。
できれば「本格水草水槽」を参考にライトを選ぶと綺麗に育てやすいです。
水草水槽におすすめのライトはこちらの記事でご紹介しています。
エキノドルスは砂、砂利、ソイルを問わず育成できます。
水草用のソイルにはある程度養分が含まれているものが多いため、ソイルを使用する方が成長が早い傾向があります。
エキノドルスは底床をそこまで選ばないため、他に植える水草に合わせて選ぶようにしても良いでしょう。
水草水槽におすすめの底床はこちらの記事で紹介しています。
CO2無添加でも育つ種類が多いです。
多くのエキノドルスはCO2を添加していない水槽でも育成できます。
光量、養分さえ確保できれば育つ丈夫な種類が多いので初心者の方でも育てやすいです。
大きく育てる場合はしっかり添加をして育成しましょう。
CO2添加をした方が良い種類
こちらの種類のように成長が極端に緩やかな種類はCO2を添加して育成することをおすすめします。
無添加でも育成できますが難易度が高くなります。
他の水草と同様に弱酸性の軟水の方がよく育ちますが水質の適応範囲は広いです。
エキノドルスは水質の適応範囲が広く、日本の水道水の水質なら多くの地域で問題無く育成できます。
一緒に育成する他の水草の好みを優先しても良いでしょう。
強い酸性の環境ではカルシウム不足から調子を崩してしまうことがあります。
PHが5を切らないように注意しましょう。
水草水槽の水質については別記事で解説しています。
液体肥料、固形肥料どちらも有効です。
水草の肥料には液体タイプ、固形タイプの2種類がありますが、エキノドルスを育てるにはどちらのタイプも有効です。
特に根が発達している水草なので底床に埋めて使う固形タイプの肥料が使いやすいでしょう。
水草水槽での肥料の使い方はこちらの記事をご覧ください。
15~30℃程度であれば十分育成できます。
エキノドルスは幅広い温度に適応できるため、室内にある水槽であればそこまで気にする必要は無いでしょう。
20℃以上あると成長が早くなるため育成しやすくなります。
適応範囲の広い水草ですので、他の水草や生体に合わせて水温を調整すると管理しやすいです。
水草水槽に適温については別記事で解説しています。
底床内の汚泥を吸い出す様子。
エキノドルスは底床内に汚れが溜まり過ぎると調子を崩す傾向があります。
換水時に「水作 プロホースシリーズ」などを使用して底床内の汚れを吸い出すようにすると良いでしょう。
毎週のように掃除が必要なわけではありませんので、調子が悪いと感じたら底床内の汚れを疑ってみると良いです。
カルシウム不足から縮れてしまった新芽。
- 新芽が縮れる
- 新芽が溶ける
などの症状が出るようなら養分が足りていない可能性が高いです。
特にカルシウムが不足するとこのような症状が出ますので肥料を添加すると良いでしょう。
水草用として販売されている商品でカルシウムが含まれるているものはあまりありません。
「Prodibio バイオバートプラス」などのカルシウムが含まれているタイプを添加するのがおすすめです。
エキノドルスは明るい環境を好みます。
エキノドルスは丈夫な水草なので暗めの環境でも育成できると紹介されていることもありますが、明るい環境でないと綺麗に育たない水草ですのでご注意ください。
こちらの表を参考にライトを選び、なるべく明るい環境で育てましょう。
- ポット
- 鉛巻き
- バラ
エキノドルスは主にこちらの3つの方法で販売されています。
- ポット⇒ ポットから出しグラスウールを取り除く、葉、根を処理する
- 鉛巻き⇒ 鉛を外す、葉、根を処理する
- バラ⇒ 葉、根を処理する
このように処理してから植えるようにしましょう。
水草を植える前の下処理についてはこちらの記事をご覧ください。
根をピンセットで掴んで植えましょう。
植えやすくするにはしっかりと根を下処理するのがポイントです。
エキノドルスの植え方はこちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
エキノドルスの主な増やし方はこちらの2つです。
水草の増え方を解説した記事もありますので本記事と合わせてご覧ください。
エキノドルスなどのロゼット型の水草はある程度株が大きくなると分けることができます。
株が大きくなると根本が別れてきますのである程度大きくなったら千切るよう株を切り離しましょう。
切り離した株はそれぞれ独立した株になります。
株がある程度大きくなるとシューターと呼ばれるツルを伸ばします。
シューターには花芽が出てくる部分があり、花が咲き終わると子株が出てきます。
シューターを水に沈めておくと水中葉の子株が、空気中に出しておくと陸上葉の子株を得ることができます。
まずは鉢を用意しましょう。
画像の鉢は長年使用している陶器の鉢。
直径8~10cm程度(高さも同程度)のものが使いやすいです。
大きな鉢を使うほど、大きく育てやすく根詰まりしづらくなります。
穴から底床が抜けてしまうので鉢底ネットやウールマットなどで塞ぎましょう。
底床を6~7割程度入れて中央にくぼみを作りましょう。
ピンセットなどでぐりぐりすると綺麗に穴を開けることができます。
STEP.3で開けた穴に下処理をしたエキノドルスを入れます。
エキノドルスの周りに底床をかけるようにして追加します。
鉢からあふれる位入れると抜けづらくなります。
水にゆっくりと沈めて底床を馴染ませましょう。
水に通す⇒ 鉢を持ち上げて水を切るようにすると底床が締まって抜けづらくなります。
これで完成です!
鉢で育てていると上記の画像のように根が詰まって成長が止まってしまうことがあります。
根詰まりしたら根を整理してもう一度植え直しましょう。
この際に鉢をより大きなものに交換すると株を大きくすることができます。
根を整理する
根についている底床を洗い流しましょう。
根を植えやすい長さにカットして植えましょう。
エキノドルス ‘オパクス’、エキノドルス ‘サターン’ などは「深緑系エキノドルス」と呼ばれます。
通常のエキノドルスと少しタイプが違うので癖も違います。
- 成長がかなり緩やか
- 葉が硬質
- 低水温を好む(高水温が苦手)
上記が大きく違う点です。
水温が30℃超えると調子を崩すことがあるのでご注意ください。
今回は「エキノドルスの育て方」を解説しました。
エキノドルスは基本的に丈夫な水草ですが注意点を意識することでより綺麗に育てやすくなります。
大きな水草の代表ですので、ぜひ大きな株に仕上げてお楽しみください!
大きな株では葉数が100枚を超えます!
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