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水草アワード2023

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2023年に気になった水草を管理人の独断と偏見から選びました!

私は水草レイアウターよりのタイプなので、レイアウトに使いやすいものを中心にチョイスしてます!

私が感銘を受けた、再発見した、今更ながら気がついたみたいな感覚に趣を置いて選びましたので、興味のある方はぜひご覧ください!

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

私が選ぶ今年の水草10種

今年、強く印象に残っている水草はこちらの10種。

有茎草が多く入りました。

「レイアウトに新しく使える水草は無いかな?」と考えている時間が長かったので、それが原因かもしれません。

実際、どれもレイアウトに取り入れやすいと思いますのでぜひチャレンジしてみてください!

バリスネリア ルブラ

年の暮れに突如入荷して超びっくりした。

まさかお目にかかれるとは思ってなかったから衝撃です。

バリスネリアらしさが全然無いのは有茎草タイプだから。

ランナーで増殖しつつ脇芽も出すのでジャイアントアンブリアみたいな増え方をします。

育て始めてから1週間ほどですが(2023年12月29日で)育成が難しい印象はありません。

いわゆる水草レイアウト水槽の環境で伸びてますし増えてます。

グリーンロタラが元気に育つ環境なら問題無いのでは?

元気
元気

この調子でトリプテラも来たらいいな。

ロベリア カージナリス ‘ミニ’

ワイルドでも無ければ新着でも無いのですが、実際に育ててみて衝撃を受けたのでランクイン。

縦伸びをあまりしなくなった代わりに脇芽がたくさん出るロベリア カージナリスです。

通常のロベリア カージナリスはCO2添加のある環境ではどうしても間延びしやすくて綺麗に収めるのが難しいですが、本種は普通に育てるだけで収まりの良い丸い雰囲気の茂みになります。

基本的にトロピカ社の1-2-GLOWシリーズでした流通していないので手に入れづらいのが玉に瑕。

丸い葉で前景のワンポイントに使える草はあまり無いので貴重です。

さすがトロピカの改良品種。

ミクロソルム プテロプス ‘ライオンフィッシュ’

今年の新着。

とげとげタイプのミクロのでもかなり成長が早いです。

他のとげとげタイプと比べると2倍くらい成長速度が早い感じです。

とげとげの先端に子株が付くので増やしやすいのもポイント。

かなり個性が強いのでミクロソルムを集めたレイアウトに合わせても目立ちますよ。

ハタベカンガレイ

日本に自生している水草。

water plants loverの高城さんに分けてもらいました。

商業ルートではほとんど出回っていませんがレイアウトに使いやすい良き草です。

テープ状の葉を持つ水草はランナーで増えるものが多く、水景の維持が大変ななんですが本種はランナーが出ないので維持しやすいです。

レイアウト向きの水草としてのポテンシャルはかなり高いと思っているので、しっかり増やして流通させたいと思っております!

リムノフィラ ‘アクアティカ ドワーフ’

名前の通りだと「ジャイアントアンブリア = リムノフィラ アクアティカ 」のドワーフ。

つまり小さなジャイアントアンブリアというなんともややっこしい名前です。

名前はさて置き、この手の繊細な見た目のリムノフィラは難しいものが多いのですが、本種は繁殖力旺盛で育てやすいです。

脇芽とランナーで増えるのですが、ランナーでの増え方が凶悪でかなり制圧能力が高いです。

成長の遅い有茎草は近くに配置しないほうが無難。

だいたい飲み込まれますので。

見た目はかなり綺麗なのでレイアウトプランツとして優秀です。

成長の早いハイグロフィラの仲間ロタラの仲間など、負けないやつと組み合わせてレイアウトしてみてください。

エキノドルスなど制圧力の高い水草と合わせるのも面白いと思います!

リムノフィラ アロマティカ ‘ミニ’

アロマティカというよりはニューオランダプラントのミニと言ったほうが良い見た目ですね。

成長は緩やかながら脇芽がたくさん出るのでこんもりとした茂みになります。

あまり赤みは出ませんので黄色の葉を楽しむ種類ですね。

葉裏は赤いのでチラッと見えるように配置すると面白いです。

水流で軽く葉がチラチラするようにすると良いかも。

いかにも「草を育ててます!」という見た目からどこか懐かしい雰囲気のレイアウトになります。

ハイグロフィラ ‘グラブラ’

別に新しい種類では無いのですが育ててみたらとっても良かったのでランクイン。

この手のハイグロたくさんあるので「大して変わらんだろ」と考えていた自分が恥ずかしい。

やっぱりやってみないとわからんもんです。

見た目の雰囲気はラージリーフハイグロツーテンプルを混ぜて2で割った感じでしょうか。

古き良き水草の風情と言いますか、昭和感のある水景になります。

成長も早くCO2無添加でも元気に育つタフさが素敵なナイスな品種でした。

バコパ サルツマニー ‘パープル’

赤紫色になるバコパ。

明るい環境なら簡単にこの色味が出ます。

成長ゆっくりなので前景から中景のポイントにおすすめ。

あまりにレイアウトに使いやすいので、本種を使った水槽がたくさん出てきそうな予感。

今の時代にダッチレイアウトを作るならぜひ使いたい1種です。

ピンチカットで維持できるので長期維持しやすいですよ。

ニムフォイデス フラッキダ

カッセルマン博士のインスタで見ていから気になっていたやつ。

こちらもwater plants loverの高城さんに分けてもらいました。

コロンビアに生えてる長葉タイプのガガブタです。

他のガガブタ同様に葉の付け根から子株を出して増えます。

育ててる感じ、カルシウム不足になるとぜんぜん子株を出さない気がします。

増えなくて悩んで方はカルシウムを含む肥料を使うと良いかも。

バリスネリア スピラリス ‘レッド’

ピンクレッドの新芽が美しいバリスネリア。

私の記憶ではADA創始者の故天野さんはレイアウトにバリスネリアをあまり使いませんでした。

好きじゃなかったのかな?

天野さんの影響力は今でも強いのでレイアウトに使われる水草に大きな影響が残っていますが、最近はバリスネリアが使われる機会が少しづつ増えているので嬉しいかぎりです。

特に本種のような葉先がしゅっとしてるタイプは見た目が爽やかなので合わせやすいですよ。

ただ育成はちょっと癖があって店舗の販売水槽クラスの設備だと長期維持が難しい傾向があります。

この傾向の水草は流通が少なくなるとパタっと入荷が止まるので、できればレイアウト水槽で維持したいところ。