どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では、「私が水草水槽に活用している園芸肥料」をご紹介します。
園芸肥料は水草用に開発されていないため、濃度がかなり濃く、栄養素のバランスも水草向きではありません。
しかし、農業、観葉植物用に古くから研究されているため、優秀な肥料が安い値段で手に入りますよ。
そこで今回は私が使っている園芸肥料を4つご紹介します。
どれも癖が強いので手放しではおすすめできませんが、使いこなせば強力な肥料です。
興味のある方はぜひご覧ください。

ちょっとややっこしいお話ですが、一般に販売されている肥料は「肥料取締法」という法律に定められたものを言います。
植物が必要とする栄養素のうち「窒素」「リン」「カリウム」のうち、2つの成分の合計が0.2%以上無いと肥料として認められません。
- 生産業者保証票
- 販売業者保証票
また、このような表示を義務付けられていますよ。

- 植物活性剤
- 植物栄養剤
- 栄養素
このような表記で販売されています。
「窒素」「リン」「カリウム」以外にも植物が必要としている栄養素はありますので、それらをメインにしているものはこのような表記で販売しているわけです。

アクアリウムメーカーから販売されているものはほとんどが厳密には
肥料ではありません。
使えます。
ただし使いこなすのが難しいです。
水草も野菜も観葉植物も同じ植物ですから、必要とする栄養素は同じです。
ただし各栄養素の要求量に違いがあるので、園芸用肥料を水槽に入れる場合はその辺りを調整する必要があります。
基本的に園芸用肥料は水草用と比べて成分が濃いので、入れ間違えると藻類まみれなんてことも少なくありませんからご注意ください。

厳しい言い方になりますが、使い方などをご自身で調整できない方にはおすすめしません!
- 圧倒的に安い
- 種類が豊富
- 取り扱い店舗が多い
- 使いこなすのが難しい
コスパが圧倒的に良く、ホームセンターなどで豊富に扱っているのが長所です。
濃度、各栄養素のバランスから使うのが難しいのが欠点ですね。
こちら4つが私がよく活用している園芸用肥料です。
水槽に入れるには使い勝手が悪い部分があるので手放しではおすすめできませんが、使いこなせば圧倒的にコスパがよいですよ。
- 窒素
- リン
- カリウム
- マンガン
- ホウ素
窒素、リン、カリウムを総合的に入れたい時に使います。
水草はリンをあまり必要としないので、リンの要求量に合わせて添加量を調整しています。
水槽の他、ビオトープに添加することも多く、アサザなどの花を咲かせるために利用しています。

有茎草を多用したレイアウトでセット後3ヶ月目くらいから使い始めることが多いです!
- 窒素
- リン
- カリウム
- マグネシウム
こちらもリンを入れたい時に使います。
オープンアクアリウムなど、水槽から観葉植物を茂らせている場合(観葉植物が水槽から栄養をとっている場合)はリン不足になりやすいのですが、そんなときはこちらで調整することが多いですよ。
ちなみに白いツブツブはすぐに溶けて見えなくなるので、見栄えは悪くなりません。

植物が繁茂したオープンアクアリウム、テラリウムでは2週間毎程度の高頻度で追肥することもあります!
- カルシウム
- 微量元素(鉄・銅・亜鉛・モリブデンなど)
水草用肥料には無いカルシウムを添加できる肥料です。
無換水に挑戦する場合など、水道水からカルシウムが供給されないのでカルシウム不足で水草が弱ることがありました。
普通の管理をしているならあまり必要はありませんが、実験的に使用しています。
カルシウムのほか、微量元素も含まれていますよ。

換水を控えめにして管理している水槽に2週間毎程度で添加しています!
- 窒素
- リン
- カリウム
- マグネシウム
- ホウ素
粒状の総合肥料。ゆっくりと溶けて作用します。
見た目がソイルに似ているので撒くように使ってもあまり見栄えが悪くならないのがポイントです。
1粒単位で入れられるので量の調整がしやすいので使いやすいですね。

マメにメンテナンスできない水槽などで使うことが多いです。パラパラと上から撒いて追肥しています!

実際の肥料の使い方についてはこちらの記事でご紹介しています。
リンク先の記事ではアクアリウムの用品のおすすめ肥料などもご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
窒素やリン、カリウムなど水草には必要な14な栄養素があります。
こちらの記事でそれぞれ栄養素別に詳しく解説しましたので、興味のある方はぜひご覧ください。
今回は「私が水草水槽に活用している園芸肥料」をご紹介しました。
正直なところ、どれもかなり濃いので少なめ少なめで使って感覚を掴んでいくのが良いです。
工夫しながら色々な肥料を使うのも水草水槽の楽しみですので、管理に慣れたらぜひ園芸肥料にもチャレンジしてみてください!

濃度が濃い分、効果をはっきり感じるはずです!良い意味でも悪い意味でも(笑)