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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「エーハイム外部式フィルターのインペラーを交換する方法」を解説します。
故障が少なく、メンテナンスしやすいことに定評のあるエーハイム外部式フィルターですが、中には定期的に交換が必要なパーツもあります。
今回はその中でも特に交換頻度の高い「インペラー」の交換方法をご紹介します。
インペラーはフィルターの中でも重要なパーツで、摩耗や故障が発生すると「音が大きくなる」「水の流れる量が少なくなる」などの症状がでます。
どんなに丁寧に扱ってもいつかは寿命の来るパーツですので、長く使用している方は交換が必要になるタイミングと出会うでしょう。
初心者の方にも分かりやすいよう、たくさんの画像を使って丁寧に説明していきます。
インペラー交換の際にはぜひご覧ください。
外部式フィルターとは、ろ過槽を水槽の外に置くタイプのフィルターです。
水槽とはパイプ、ホースでつなぎ、フィルター本体が水槽の中に入らないのでスッキリとした見た目にできるのが特徴です。
セッティング、メンテナンスにはある程度慣れが必要なので、中級者、上級者向けのフィルターですが「CO2ロスが少ない」「ライトの邪魔をしない」ことから水草水槽におすすめのフィルターです。
特にエーハイム社の外部式フィルターは故障が少なくメンテナンスしやすいものが多いので、私のおすすめのフィルターの1つ。
おすすめの外部式フィルターはこちらの記事でまとめてご紹介していますのでぜひご覧ください。
こんな感じのプロペラみたいなもの(インペラー)、軸、ゴムの防止のようなもの(スピンドル/ラバー)がモーターヘッドの中に入っています。
こちらは通電している間ずっと回転を続けて水を循環させているのですが、「摩耗」「接着が剥がれる」などが原因でやがては壊れてしまいます。
そこで、交換が必要になるというわけです。
フィルターからの音が大きくなったら交換時です!
- 徐々に駆動音が大きくなる
- ガラガラと大きな音がする
- 流量が大きく下がる
- 水が動かない
このような症状が出ますよ。
どのような問題がなのかは状況によるのですが、大体はこちらの4つの症状が出るはずです。
インペラー交換前:ガラガラと割と大きな音がしています。
インペラー交換後:新品とまではいきませんが静かになりました。
こちらは私が自宅で使っている「クラシックフィルター 2217」の稼働音です。
このようなブーという音が出ることが多いです。ひどい時はガラガラと大きな音が出ることもありますよ。
基本的には使っていると徐々に音が大きくなるケースが多いですね。
それではインペラーの交換方法を1から見ていきましょう。
落ち着いて作業すれば30分程度で終わると思います。
慣れないとイライラする場面もあるかもしれませんが、ゆっくり作業してくださいね。
- インペラー
- スピンドル、ラバー
- 歯ブラシ
- ピンセット
- ワセリン
インペラー
今回の本丸。
交換するインペラーが無ければ何も始まりませんよね。
2213、2080など機種によって対応するインペラーがありますので、買い間違いにご注意ください。
フィルターとインペラーとの対応表は後ほどご紹介します。
スピンドル/ラバー
意外と忘れがちですが、インペラーを交換する際は一緒に「スピンドル/ラバー」も交換しましょう。
スピンドルはインペラーの回転軸になる部分なのですが、摩耗、ラバーの劣化などで回転軸がブレるようになると音が出る原因になり、インペラーの寿命が短くなります。
見た目に問題無さそうでも一緒に交換したほうが無難です。
歯ブラシ
インペラー交換時には丁度良いタイミングなので、インペラーをセットする部分をお掃除しましょう。
歯ブラシがあると簡単に掃除できますよ。
ピンセット
- フィルター本体に残ったラバーを外す
- 固くて外れないパーツを外す
などの場面であると便利です。
「固くて細い棒状のもの」であればピンセットでなくても代用できます。
ワセリン
今回の作業とは直接の関係はありませんが、Oリングなどゴムパッキンに塗ることで作業がしやすくなります。
新品の状態では塗ってあるのでフィルターヘッドをはめ込む作業などがスムーズにできるのですが、徐々に剥がれてしまうのでゴムパッキンがはめ込みづらくなりますよ。
メンテナンスのタイミングでついでにワセリンを塗っておくと作業効率がアップするのでおすすめです。
ちなみにエーハイム純正のワセリンもあります!
まずはモーターヘッドを外しましょう。
フィルターケースとモーターヘッドを固定している金具を外しましょう。
この時、ダブルタップは開いておきます。
中が密封されたままだとモーターヘッドがなかなか外れません。
スピンドル受けを回して外します。
初めて外す場合は固くて外しずらいかもしれません。
続いてインペラーケースカバーを外します。
つまみの部分を持ちながら作業すると外しやすいです。
こちらも初めて外す場合は固くて外しづらいかもしれません。
中央の丸い穴にピンセットなどを差し入れて「テコの原理」を使って外すと良いでしょう。
まずはインペラーを外しましょう。
上に引き抜けば簡単に外せます。
続いてスピンドルを外します。
こちらも上に引く抜くようにすれば簡単に外せます。
スピンドルの上下に付いていたラバーを外しましょう。
スピンドル受けに付いているのは簡単に外せると思いますが、問題はインペラーの下の方に付いていたやつ。
ピンセットなどでえぐるようにすると外しやすいですよ。
このタイミングで歯ブラシなどを使って掃除しちゃいましょう。
画像のフィルターは実はメンテして1ヶ月くらいしか経っていないのでそこまで汚れていませんが、使用期間によってはもっとたくさんの茶色いモヤモヤで覆われているはずです。
綺麗にしたら新しいスピンドルとラバーをセットしましょう。
画像のようにスピンドルにラバーを付けた状態でセットすると簡単です。
スピンドルは折れやすいので十分に注意して作業してくださいね。
続いて新しいインペラーもセットします。
磁石でフィルターの壁面にくっ付くので、しっかり指でつまみながら差し込むと安心です。
外した時と逆の手順でインペラーケースカバー、スピンドル受けをセットしましょう。
しっかりハマっていないと、音が出る原因になるのでご注意ください。
※スピンドル受けに新しいラバーをセットするのを忘れずに!
バケツに水を張ってモーター部分だけ入れて電源を入れましょう。
問題無くセットできていれば稼働するはずです。
- 流量
- 音
こちらの2つをチェックしてくださいね。
ある程度使用しているならOリングのワセリンが剥がれているはずです。
画像のように取り外してワセリンを塗ることで滑りがよくなりセットしやすくなりますよ。
チェックが終わったらモーターヘッドをフィルターケースに付けましょう。
これで完了です!
エーハイムクラシックシリーズを使っているなら、このように「養生テープ」「マスキングテープ」などでモーターヘッドとフィルターケースに印を付けると便利です。
構造上、フィルターケースにどの向きでもモーターヘッドが取り付けられるようになっています。
ホースの取り回しなどで「この位置!」と決めている場合は、狙った位置にセットしたいので、印を付けておくとメンテナンス終わりの組み立てが楽になります。
地味に役立ちますよ!
インペラー、スピンドル/ラバー交換の際に使用する現行機種対応表を作りました。
各フィルターに対応するモノの型番を一覧にしましたのでご利用ください。
まずはお使いのフィルターの機種名を調べましょう。
機種によっては周波数(Hz)で対応パーツが変わりますのでご注意ください。
- モーターヘッド上部のシールをチェック
- 商品の箱をチェック
- 説明書
- お買い上げ時の納品書(通販の場合)
こちらを確認すると分かります。
分かりやすいのは説明書ですので捨てずに取っておきましょう。
- 商品の箱をチェック
- お買い上げ時の納品書(通販の場合)
日本のコンセントから取る電気には、50Hz、60Hzという2つの周波数があります。
ざっくりとした線引ですが、関東が50Hz、関西が60Hzです。
電気機器には50/60Hzなどと表記されているものはどちらでも使えますが、中には50Hz専用、60Hz専用のものがありますよ。
ちなみに、Hzと読みます。
なぜ2つの周波数があるかは、日本で電気が作られるようになった時代の事情なのですが、興味のある方はぜひ調べてみてください。
クラシックシリーズ、エコシリーズ、プロフェッショナルシリーズに対応するインペラー、スピンドル/ラバーをご紹介します。
クラシックシリーズ
機種名 | インペラー | スピンドル/ラバー |
---|---|---|
2211 | 7632110 | 7433710 |
2213 | 7632610 | 7433710 |
2215 | 7633100 | 7438430 |
2217 | 7633600 | 7438430 |
2217-NEW(50Hz) | 7633590 | 7438430 |
2217-NEW(60Hz) | 7633600 | 7438430 |
2260(50Hz) | 7653058 | 7443100 |
2260(60Hz) | 7653068 | 7443100 |
EF-500(50Hz) | 7632600 | 7433710 |
EF-500(60Hz) | 7632610 | 7433710 |
エコシリーズ
機種名 | インペラー | スピンドル/ラバー |
---|---|---|
コンフォート2232 | 7600420 | 7444390 |
コンフォート2234 | 7600420 | 7444390 |
コンフォート2236 | 7600430 | 7444390 |
コンフォートプロ2034 | 7600420 | 7444390 |
コンフォートプロ2036 | 7600430 | 7444390 |
プロフェッショナルシリーズ
機種名 | インペラー | スピンドル/ラバー |
---|---|---|
2071 | 7600430 | 7444390 |
2073 | 7656190 | 7444390 |
2074 | 7603220 | 7428590 |
2075 | 7656190 | 7444390 |
2076 | 7603220 | 7428590 |
2078 | 7603220 | 7428590 |
2080(50Hz) | 7603058 | 7444390 |
2080(60Hz) | 7603068 | 7444390 |
こちらからも各パーツの適合表などを確認できます。
セッティグ動画なども公開していますのでこちらもぜひご覧ください。
使い方にもよりますが、1~3年程度です。
私の使用状況ではこれくらいで何らかの不具合が出ることが多いですね。
フィルターの目詰まりなど、負荷のかかった状態で使用し続けるとインペラーの寿命が短くなる印象です。
壊れるときは壊れるので(当たり前か)、できれば予備を用意しておきましょう!
交換時に出た古いインペラーはひどく壊れていないなら予備としてキープしておきましょう。
万が一、水の循環ができないほどインペラー、スピンドルが壊れた時の保険になります。
フィルターとして機能しないより音が煩いほうがマシです!
こちらの記事で私がおすすめするエーハイム外部フィルターを解説しています。
結論からお話すると「クラシックシリーズ」がおすすめですよ。
興味のある方はぜひご覧ください。
今回は「エーハイム外部式フィルターのインペラーを交換する方法」を解説しました。
インペラーの交換は外部式フィルターのパーツ交換の中でも1番頻度が高いと思います。
エーハイムの外部式フィルターでしたら各消耗パーツを交換すれば長く使えますので、しっかりメンテナンスして末永くアクアリウムをお楽しみください!
他のメーカーの外部式フィルターも大体同じ要領でインペラーを交換できます!
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