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【ADA VS EHEIM】 外部式フィルター性能比較

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水草水槽のフィルターと言えば「外部式フィルター」がベターな選択ですが、どのメーカーのものが優れているのでしょうか?

そこで今回は私がおすすめするメーカーである「ADA」と「エーハイム」の外部式フィルターを比較してみます。

各性能別の比較と、今まで私が実際にレイアウト水槽で使用した(今もしてる)際の感想を書きますので、どちらのフィルターを使うか悩んでいる方はぜひご覧ください。

先に結論から言うと、どちらのメーカーのものでも問題無く水草水槽をキープできます。

「見た目の好み」「重視する性能」で自由に選んでOKですよ。

元気
元気

ちなみに私はエーハイム派です。

おすすめの外部式フィルター

ADA、エーハイム以外の外部式フィルターも含めたおすすめの外部式フィルターはこちらの記事でご紹介しています。

水槽サイズ別にまとめていますので外部式フィルター選びでお悩みの方はこちらの記事をご覧ください。

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

比較するフィルター

ES-300
2217
  • ADA スーパージェットフィルターシリーズ
  • エーハイム クラシックフィルターシリーズ

今回比較するのはこちらの外部式フィルターです。

どちらも優秀なので、結局のところどちらを使ったとしても十分な性能ですよ。

だからこそ迷ってしまいますよね。

堅牢で見た目で選ぶならADA、メンテナンス性ならエーハイムといった感じでしょうか。

MEMO

エーハイムは大型水槽用の2080のみプロフェッショナルシリーズのもので比較します。

  • クラシック(円筒型)
  • プロフェショナル(箱型)
  • エコ(取っ手がついてる)

エーハイムの外部式フィルターには大きく分けるとこちらの3タイプがあります。

メンテナンス性、ろ材量、価格などほとんどのスペックにおいてクラシックシリーズの方が優れていると私は考えています。

180㎝水槽などの大型水槽で無いならクラシックシリーズで十分対応できるので他のタイプはあまりおすすめしません。

率直な感想

使ってみた率直な感想をダラッと箇条書きにしてみます。

忖度無しですよ(笑)。

ADA スーパージェットフィルター

  • やっぱり格好良い
  • 付属のガラスパイプが結構嬉しい
  • メンテナンスは大変
  • ダブルタップは必須
  • ていうかダブルタップ無いとメンテ無理
  • 重い
  • ES-600以降は凄く重い
  • ES-600以降は音が気になるから寝室には置けないかな~
  • 静音性を考えるとキャビネットへ仕舞いたい
  • ぜんぜん故障しない

エーハイム クラシックフィルター

  • 2211と2213はすごく静か
  • 大型機種もなかなか静か、でも寝室はキツイかも
  • エーハイム以上に静かな外部フィルターを私は知らない
  • エルボーを折らないように気を付けて
  • ネジで止めるパイプが緩いと水漏れします
  • でも、ネジを締めすぎても割れるからほどほどに
  • 付属のろ材は水草水槽には不向き
  • 緑のホースとパイプがダサい
  • 配管は隠すかガラスパイプに換装したい
  • 交換パーツ代が高い

それぞれのメリット・デメリット

ADA スーパージェットフィルター

メリット

  • 堅牢性が高い
  • 見た目が良い
  • ろ材量が多い

デメリット

  • 重い
  • ダブルタップが付いてない
  • 高価

堅牢性が高い

スーパージェットフィルター

筐体の全てがステンレス製なので全外部式フィルター中最高の防御力を誇ります。

倒れたくらいでは壊れたりしません。

もちろん私が使っている中でも壊れたものはありませんよ。

見た目が良い

リリィパイプ

付属で付いてくるガラスパイプ、そして誰もが憧れるステンレスボディーの輝き。

もし設置場所が見えるところなら見た目にも気を使いたいところですよね。

世界一格好良いフィルターだと思います。

ろ材量が多い

他のメーカーの同型機種と比べ、入るろ材量が圧倒的に多いです。

そのため、生体を多く飼育する場合など強力なろ過が必要な場面で重宝します。

外部式フィルターにおすすめのろ材、ろ材のセッティング方法などはこちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。

重い

これは実際にメンテしたことのある方にしか分からないと思います。

ステンレスの筐体の中に水とろ材がいっぱい詰まっているのでとても重たいです。

ES-600以降は女性では持てないと思いますよ。

ES-1200あたりからは腰をやっちゃうかもしれないので注意してください。

ダブルタップが付いてない

ダブルタップ

ダブルタップが無いとガラス配管とホースのメンテがとても大変です(というかまともにできない)。

基本的にエーハイムのダブルタップを付けることをおすすめしますよ。

ということはESシリーズを買う際は追加で「ダブルタップが二つ」必要ということです。

予算に予め入れておきましょう。

高価

今のところ(2022年9月現在)最も高価な外部式フィルターです。

オールステンレスの筐体、付属するガラスパイプなどゴージャスな内容が金額に反映されています。

能力の高さ、見た目の良さは抜群ですから決してコスパが悪いわけではありませんが、フィルターにどこまで予算をかけられるかで変わってくると思います。

こちらの記事でADA製品でフルセット揃えた場合の価格を参考までにまとめていますので興味のある方はぜひご覧ください。

エーハイム クラシックフィルター

メリット

  • メンテナンス性が良い
  • ダブルタップがついてくる
  • 静音性

デメリット

  • 割れることがある
  • 見た目がイマイチ

メンテナンス性が良い

私が触ったことのある外部式フィルターの中で、エーハイムクラシックシリーズが1番メンテしやすいです。

外部式フィルターは頻繁にメンテするものではありませんが、メンテ毎に大変な思いをすると嫌になっちゃいますよね。

見た目が恰好悪くともメンテしやすいと言う点は大きなメリットだと思います。

ダブルタップがついてくる

ダブルタップ

外部式フィルター配管のメンテナンスを劇的に楽にするのがダブルタップです!

これはメンテナンス性に含まれる部分だと思いますが重要なことなのであえて書きます。

ダブルタップが無いと外部式フィルターのメンテは物凄く大変になります。

初めからこれがついてくるエーハイムはそれだけで優秀だと考えています。

ダブルタップは私が考える「秀逸なアクアリウム用品」の1つです。

こちらの記事でまとめて紹介していますので興味のある方はぜひご覧ください。

静音性

私が使ったことのある外部式フィルターの中でエーハイムのものが1番静かです。

大型機種になるにつれモーターが大きくなるので音も大きくなりますが、それでも他メーカーの同型機種と比べると静かですよ。

割れることがある

エルボー

筐体が樹脂製のため強い衝撃が加わると割れます。メンテ時など取り回しに注意しましょう。

特に本体下部のエルボーの部分は傷つけやすいので特に注意が必要ですね。

また、ネジ式で固定するパイプなどは締めすぎないように注意しましょう。

やはり樹脂製なので割れますよ。

見た目がイマイチ

いかにも工業製品みたいな見た目が好みが分かれるところですが、あまり格好良いものではないと思います。

基本的にキャビネットの中に仕舞って見えないようにしたいですね。

特に緑色をした配管は隠して見えないようにすると見栄えがよくなります。

「コーナーカバー」を作れば見映えの悪い配管やヒーターを隠すことができますのでおすすめです。

こちらの記事でコーナーカバーの作り方をご紹介していますので配管、配線をスッキリさせたい方はぜひご覧ください。

適合水量

ADA適合水量エーハイム
ES-150 Ver.230L以下2211
ES-300 Ver.230L~60L2213
ES-60060L~150L2217
ES-1200150L~250L2217 2台分
ES-2400250L ~600L2080

それぞれの適合水量を整理してみます。

同型機種を照らし合わせるとこのようになります。

基本的にADAの方がろ材量が多く入るので一段上の水量まで対応できます。

性能比較

フィルター名ES-150 Ver.22211ES-300 Ver.22213ES-6002217ES-12002217 2台ES-24002080
静音性
ろ材量1L1L2L2L5L5L8L5L×216L13.5L
流量3.5L/分4.1L/分6L/分7.3L/分5.5L/分16.6L/分16L/分16.6L/分×227L/分32.5L/分

製品ごとに差のある性能を比べてみました。

ここで一番差があるのは静音性ですね。

基本的にエーハイムの方が静かですよ。

ESシリーズはモーターが剥き出しなので外部式フィルターとしては音が大きいです。

また、大きなフィルターほど音が大きくなります。

大型水槽になればなるほど静音性の差は無くなっていきますよ。

でも、エーハイムの方がちょっと静かです。

ろ過能力に関しては表の水量に適合する機種を使っておけば問題ありませんよ。

MEMO

ES-150、300は発売当初、静音性に問題がありましたがVer.2になりある程度改善されました。それでもエーハイムの方が静かですが。

付属のろ材比較

ろ材ADAエーハイム
ウールマット無し純正ウールマット
活性炭無煙炭 ※付いて無い機種もある純正活性炭
生物ろ材バイオキューブ、バイオリオ純正生物ろ材

こちらが付属のろ材をまとめた表です。

どちらの場合でも基本的に他社のろ材の方が優れているので、詰め替えられるなら変えた方がより強力なろ過になります。

外部式フィルターにおすすめのろ材やろ材のセッティング方法は別記事で詳しくまとめました。

外部式フィルターを使う際はぜひご覧ください。

価格差

店舗によって価格が違うので詳しくは書きませんが、エーハイムの方が安いですよ。

ただし、「配管をADAのガラスパイプに換装する」「ろ材を良いものに変える」と価格差がかなり縮まるので周辺機材も含めた金額から予算を考えると良いでしょう。

エーハイムのパイプをガラスパイプへ換装する

リリィパイプ

エーハイムのパイプをADAリリィパイプなどのガラスパイプへ換装する際は機種によってパイプ径が違うことにご注意ください。

こちらの記事で各メーカーの外部式フィルターをADAリリィパイプシリーズに換装する方法をまとめてあります。

ガラス配管を導入する際はぜひご覧ください。

最近のエーハイムの品質について

  • 12/16径のホースが細くなった
  • 樹脂の質が変わった

以上のことを確認しています。

ホース径は12/16などと記載がありますが、これは「内径12mm、外径16mm」という意味です。

いつのころからか記載よりも少しだけ細くなっています。

使用上問題はありませんが、パイプに接続する際など入れづらくなっているので地味にストレスです。

また、樹脂の材質が変わって割れやすくなりました。

感覚的な表現ですが、以前のものはもっと弾性がありました。

シャワーパイプ等をパイプカッターで切ってみると違いが分かります。

以前はすんなりと切れましたが最近のものは切れる前にパキッと割れます。割るのにコツが必要になりましたね。

価格を抑えるための企業努力なのだと思いますが、品質が劣化して他のメーカーとの差が無くならないかちょっと心配です。

注意

細くなったエーハイムホースをADAガラスパイプに接続する際は特に注意が必要です。めちゃくちゃ入れづらいのでホースもADAのものに変えた方が良いですよ。

元気
元気

エーハイムはそれでも依然として1番おすすめの外部式フィルターですが。

水草水槽におすすめのフィルター

今回ご紹介したADA スーパージェットフィルターシリーズ、エーハイム クラシックシリーズ以外にも水草水槽におすすめのフィルターはたくさんあります。

実際に使った上で私がおすすめできると判断したものをこちらの記事で紹介しています。

フィルター選びでお悩みの方はぜひご覧ください。

結局どっちが良いの?

色々書きましたが私はエーハイムのクラシックシリーズを愛用しています。

品質が悪くなったとは言え、他社の外部フィルターよりもまだまだ優秀ですね。

私は基本的に配管は「隠す」べきだと考えているので見た目がちょっとアレなエーハイムでも気になりません。

見た目、ロマン、ろ過能力を追い求める方はADAになりますかね。

たしかに高いですが、全然壊れないのでパーツ交換代があまりかかりません。

メイドインジャパンの力を感じますね。

重たいのでメンテ毎に愛が試される感じになると思いますが、長く楽しめるフィルターだと思いますので「高品質」を求める方は検討してみると良いでしょう。