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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は黒髭苔をよく食べてくれるお魚「シルバーフライングフォックス」をご紹介します。
今まで黒髭苔対策といえサイアミーズフライングフォックスでしたが、試した結果、本種の方がより藻類を食べてくれることが分かりました。
黒髭苔は硬度の高い環境で増殖しやすい「硬い藻類」なのでお掃除が大変です。
本種は黒髭苔をしっかりと食べてくれますので、お困りの方はぜひ導入をご検討ください。
藻類対策はお掃除屋さんを入れれば解決するものでもありません。
こちらの記事で藻類対策の基本をまとめましたので、藻類でお悩みの方は先に目を通すことをおすすめします。
【藻類対策の心得】お掃除屋さんの適正数、水槽で増える藻類一覧銀色の鱗がキラリと光る流線型をしたコイ科のお魚です。
常に何かの表面を突くようにご飯を探し回って活発に泳ぎ回ります。
黒髭苔だけでなく、藻類全般をよく食べてくれる働き者ですよ。
MAX17cm程度と決して小さなお魚ではありませんので、小型水槽では終生飼育が難しいですが確かな藻類除去能力があります。
名前 | シルバーフライングフォックス |
学名 | Crossocheilus reticulatus |
分布 | 東南アジア |
サイズ | 15~17cm程度 |
食性 | 雑食 |
ヤマトヌマエビに次ぐ藻類対策のスタンダードになると思います!
今まで黒髭苔対策を担当してきたお掃除屋さんとは一線を画するほどの駆除能力を持っています。
藻類の量など環境にもよりますが、50Lに1匹程度で十分な予防能力がありますよ。
黒髭苔以外にも全般的に藻類をよく食べるので、優秀なお掃除屋さんと言えます。
17cm程度まで成長するので小型水槽には不向きですが、小さいうちなら小型水槽のお掃除屋さんとしても活躍できるでしょう。
水槽サイズ | 予防 | 駆除 |
---|---|---|
60cm | 1匹 | 1~3匹 |
90cm | 1~3匹 | 3~5匹 |
120cm | 3~5匹 | 5~8匹 |
150cm | 5~8匹 | 8~10匹 |
180cm | 8~10匹 | 12~15匹 |
藻類が少ない状態で入れる数の目安
藻類がある程度増殖している状態で入れる数の目安
- 珪藻
- トロロ昆布状の藻類
- 糸状藻類(アオミドロ)
- 糸状藻類(芝生状)
- サンゴ苔(カワモズク)
などなど様々な藻類を食べてくれます。
特に平たい面に付いている藻類が得意なので、石や流木の表面で増殖している藻類をよく食べてくれます。
【藻類対策の心得】お掃除屋さんの適正数、水槽で増える藻類一覧このように影になっているところはあまり食べない。
恐らくは眼に頼って藻類を探しているようで、影になっているところなど目立たない場所への対応は遅くなります。
とはいえ、目立ったところの藻類が無くなれば、順次食べてくれますので、そこまで気にするものでもありませんが。
- シクリッドなどエビを突いてしまうお魚がいる
- アルテルナンテラ仲間、ホシクサの仲間などエビが食害する水草がメインの水槽
このような水槽では、ヤマトヌマエビなどエビ系のお掃除屋さんが活躍しずらいので、シルバーフライングフォックスで代用すると良いでしょう。
特にエンゼルフィッシュやディスカスなどのある程度大きくなるシクリッドは、エビを突くので食べられてしまったり、隠れて出てこなくなってしまいます。
シルバーフライングフォックスなら、そんなお魚の中でも元気に藻類を食べてくれますよ。
光がよく当たる目に付きやすい部分の藻類をよく食べてくれることから、このような開けたデザインのレイアウトでは活躍しやすいと言えます。
活発に泳ぐお魚であることから、オープンスペースで元気に泳ぎ回る姿が観察できるはずです。
シルバーフライングフォックスは、銀の体色が美しいお魚なのでお魚自体を楽しむ場合にも良いでしょう。
石、流木などの構図素材が多ければ多いほど、それらに付く藻類が気になるようになります。
そのため、構図素材が多い水槽ほど、シルバーフライングフォックスが活躍しやすいと言えるでしょう。
などなど、成長が緩やかで葉の硬いタイプの水草は黒髭苔などの硬いタイプの藻類が付きやすい傾向があります。
葉が硬い分、シルバーフライングフォックスが食べる際の水草へのダメージも少ない傾向があるので、積極的に導入しやすいと言えるでしょう。
陰性水草と陽性水草 ー必要な光量で水草を分類ー黒髭苔、サンゴ苔などの厄介な藻類は硬度の高い環境ほど増殖しやすい傾向があります。
そのため、硬度が高めの環境の方が、シルバーフライングフォックスが活躍しやすいと言えるでしょう。
水草水槽の場合、硬度が高いと水草が綺麗に育ちづらくなります。
餌を与えすぎない
残り餌が大量にあるなど、たくさんの餌がある場合は、その分藻類を食べる量が減ってしまいます。
適切な給餌量を守って、お掃除屋さんが藻類に集中してくれる環境を作りましょう。
【お魚に餌を与える方法】与える量、回数、バランスの目安シルバーフライングフォックスはあまり食害をしないお魚ですが、藻類が少なくなり食べるものが少なくなるとコケの仲間を食べてしまうことがあります。
特にフサフサとしたコケは食べられやすいので注意しましょう。
藻類の付いた部分ごと引きちぎるようにして食べる
柔らかい水草はシルバーフライングフォックスが藻類を食べる時に、葉が破れてしまうかもしれません。
有茎草の仲間などに藻類が付いている場合は、ある程度のダメージは許容しましょう。
水草はまた生えてきますから藻類対策を優先して考えましょう!
群れで泳ぐシルバーフライングフォックス
同種間である程度縄張り争いをしますが、他種のお魚には割と無関心です。
この仲間の特徴として、大きくなると気が強くなる傾向があるので、10cmを超えるようになったら注意して観察したほうが良いかもしれません。
今回は「シルバーフライングフォックス」をご紹介しました。
正直なところ、これほど黒髭苔を食べてくれるとは思っていませんでした。
ある程度気の強いお魚と一緒に入れられるので、お魚メインの水槽で活躍させやすいですね。
小さなうちは小型水槽でも十分飼育できますので、黒髭苔でお悩みの方はぜひお試しください。
自宅の120cm×60cm×60cm水槽には5匹入れていますが、1ヶ月ほどで黒髭苔が無くなりました!
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