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【お魚に餌を与える方法】与える量、回数、バランスの目安

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本記事ではお魚に餌を与える方法として「与える量、回数、バランスの目安」を解説します。

餌やりって楽しいですよね。

お魚がパクパク餌を食べている姿はなんだかとても面白いです。

これはアクアリウムの楽しいイベント上位に入ると思いますよ。

ですが、汚れの原因の多くは餌から発生しています。

特に与え過ぎは水質が悪化するだけでなく、「藻類」「白濁」「臭い」「魚の病気」の原因になるので十分に注意する必要があります。

今回はそんな楽しくも多くの失敗の原因になる「餌やり」を詳しく解説していきます。

餌やりは「お魚飼育の基本であり奥義」です。

初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひご覧ください。

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴15年の中堅。現在は埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

餌の種類

  • 人工餌
  • 乾燥餌
  • 冷凍餌
  • 活餌

餌は大別するとこちらの4つに分けることができます。

餌の種類と特徴は別記事で詳しく解説していますのでお時間のある際にご覧ください。

餌の量と回数

餌の量の目安

「お魚の片目くらいの大きさの量」を「1日に1~2回与える」

これがお魚の餌やりの基本です。

健康な成魚ならこれくらいの量を与えれば問題無く飼育できます。

  • 幼魚を素早く大きくする
  • 痩せている魚を太らす
  • 繁殖させたい

などなど、お魚に栄養をたくさん与えたい場合は3倍量程度を目安に1日2~3回程度与えると良いでしょう。

MEMO

10cmを超えるあたりから、目の大きさでは足りなくなるのでお腹の膨らみ具合で餌を調整するようにしましょう。

1分くらいで食べきるように与える

1分程度で食べきるように与えましょう。

長時間餌が水の中にあると、どんどん溶け出して環境を汚してしまいます。

食べるのがゆっくりなお魚なら、「ちょっと与えて待つ」「ちょっと与えて待つ」という具合に少しづつ与えるようにすると水が汚れません。

長い時間をかけて食べさせる餌もある

ひかりクレストコリドラス
ひかりクレストコリドラス
ひかりクレストプレコ
ひかりクレストプレコ
  • コリドラス用の餌
  • プレコ用の餌

など、底層にいるお魚の餌は塊状になっており1口で食べられないものもあります。

これらの「タブレットタイプ」と呼ばれる餌は硬いので食べるのに時間がかかります。

このような餌は汚れとして溶け出す時間も長いので、1分以上かかって大丈夫です。

MEMO

2~3時間以上経過しても余っているような与えすぎです。

餌を与える時間

明るい時間に与える

これが基本です。

ライトを点けて明るくなってから30分程度待ってから与えるようにしましょう。

水槽のライトが点いていなくてもお部屋が明るければお魚はある程度覚醒しているので与えても大丈夫です。

逆に夜は暗くする30分前には与えるようにしましょう。

MEMO

夜行性のお魚もいます。その場合は暗くなってから与えても大丈夫です。

餌の与え過ぎに注意!

などなど、餌の与えすぎは様々厄災の原因になります。

餌の与えすぎに良いことなんて1つも無いです。

水槽で起こるトラブルの多くは餌の与えすぎが原因ですので十分注意しましょう。

元気
元気

ついつい与えすぎてしまう方は特にで気をつけてくださいね

水槽に近づくとお魚が寄ってくるよ?

毎日餌をしっかり与えているなら可哀想ですが無視してください。

まだお腹に餌を詰め込むスペースはあると思いますが与えないようにしてくださいね。

お魚は本能的に「お腹がはち切れるギリギリ」まで餌を食べてしまいます。

野生環境では次にいつ食事にありつけるか分かりません。

そのため「食べれる時に限界まで食べる」という性質が水槽の魚にも残っているのです。

水槽ではあなたがしっかり餌を与えることで、食いっぱぐれることはありませので安心して無視してください(笑)

元気
元気

餌の与えすぎる方がよほど可哀想ですよ!

餌のサイズ

餌のサイズ

餌は大きすぎても、小さすぎても効率良く食べることができません。

口にちょうど入るくらいのサイズのものを与えましょう。

少し小さめのサイズを与えて「与える回数」で量を調整するのがコツです。

様々なお魚を一緒に飼育している混泳水槽の場合、1口サイズの餌を与えると動きの早いお魚が食べ尽くしてしまうことがあります。

そんな時はコリドラスの餌やプレコの餌などの塊状の餌を与えると全体に行き渡りやすくなります。

1口サイズの餌がベストではありますが、食べられなくては意味が無いので状況により柔軟に対応するようにしましょう。

MEMO

例えばプレコなど魚種によっては大きめの餌をゆっくり食べるのを好むものもいます。

餌はバランスよく与える

  • 肉食
  • 草食
  • 雑食

動物の食性を大きく分けるとこちらの3つ。

水槽で飼育するお魚のほとんどが「雑食性」です。

傾向として、肉食傾向が強い、草食傾向が強いということはありますが基本的に何でも食べます。

雑な言い方ですが「興味を持ったもの」「美味しいと感じたもの」は何でも口にします。

基本的に人工餌は栄養バランスが整っているものが多いので、そればけ与えるだけでも健康に育てることができます。

しかし、タイプの違う餌を与え分けることでさらに健康的に育てることができますよ。

専食

「コレしか食べない!」というものがあるお魚を「~の専食せんしょく」と呼びます。

淡水魚には専食のお魚はいません(私の知る限り)。

海水魚の一部にちょっといるくらいです。

現状では餌の技術が進化しているので、近い将来、ほとんどのお魚が人工餌で飼育できるようになるでしょう!

バランスの良い給餌例

ひかりクレストカラシン
「メイン」ひかりクレストカラシン
ひかりクレストプレコ
「サプリメント1」ひかりクレストプレコ
FDミジンコ
「サプリメント2」ひかりFDビタミンミジンコ

ネオンテトラを例にしたバランスの良い給餌をご紹介します。

基本的に「メインの餌」「サプリメントの餌×2種」を組み合わせるとバランスが良くなります。

毎日2回与えた場合の週間スケジュールはこんな感じですよ。

1日目
月曜日
  • 1回目:ひかりクレストカラシン
  • 2回目:ひかりクレストプレコ
2日目
火曜日
  • 1回目:ひかりクレストカラシン
  • 2回目:ひかりFDビタミンミジンコ
3日目
水曜日
  • 1回目:ひかりクレストカラシン
  • 2回目:ひかりクレストプレコ
4日目
木曜日
  • 1回目:ひかりクレストカラシン
  • 2回目:ひかりFDビタミンミジンコ
5日目
金曜日
  • 1回目:ひかりクレストカラシン
  • 2回目:ひかりクレストプレコ
6日目
土曜日
  • 1回目:ひかりクレストカラシン
  • 2回目:ひかりFDビタミンミジンコ
7日目
日曜日
  • 換水などの水槽メンテナンス
  • 餌抜き

メインとなる餌は毎日与える

その魚のメインと餌は毎日与えましょう。

基本的な栄養はこれでまかなえるはずです。

基本的にこちらを毎日1回与えただけでも「生かせる」よう与えるのがポイントです。

メインフード例
  • 小型魚(カラシン、メダカ、コイの仲間など) → ひかりクレストカラシン
  • 中型魚(エンゼルフィッシュ、グラミーなど)→ ひかりクレストディスカス
  • コリドラス、ローチなど → ひかりクレストコリドラス
  • プレコなど → ひかりクレストプレコ、ひかりクレストコリドラス
元気
元気

テトラがプレコの餌を食べてなんの問題もありません!

サプリメントとなる餌

  • 植物質が多い餌 → ひかりクレストプレコ
  • 動物性タンパク質が豊富な餌 → ひかりFDビタミンミジンコ

今回の例ならこちらがサプリメントの餌にあたります。

サプリメントの餌には、お魚の太り過ぎ防止、色揚げなどの効果が期待できます(後ほど詳しく解説します)。

MEMO

今回の例では2種類ですがもっとたくさんの餌を与え分けてもOKです!例えば、週1回、活餌を与えるなどですね。

餌抜きの日を作る

1週間に一度程度の割合で餌抜きの日を作ると健康維持に効果的です。

毎日、お腹を満たしておくよりも、1日だけでもお腹を空っぽにする日を設けた方が長期的に見て良い傾向があります。

具体的に「この効果があります!」と言えないのが歯がゆいのですが、私の経験則として合っていると思いますよ。

メンテナンスなど、水槽をいじると少なからずお魚にストレスがかかり、消化が悪くなっているので(微々たるものですが)、どうせなら、メンテナンスをする日を「餌抜きDAY」にしちゃいましょう。という訳です。

バランスの良い給餌は混泳水槽にピッタリ

混泳水槽

様々な種類のお魚が泳ぐ混泳水槽こそ、バランス良くいろいろな餌を与えましょう。

お魚には様々な餌の食べ方があります。

  • 水面に食べに来る
  • ゆっくり沈む餌を食べる
  • 吸盤状の口で長い時間をかけて食べる
  • かじるように食べる
  • 吸うように食べる

などなど、魚種によって細かく異なります。

餌は「水面に浮かぶ」「ゆっくり沈む」「すぐ沈む」「丸い形」「細長い形」など種類ごとに特徴があります。

バランス良く違うタイプの餌を与えることで、様々なお魚の「食べ方」に対応できますよ。

サプリメントとなる餌とは

メインとなる餌の補助をするように与える餌のことです。

主に「植物質が多い餌」「動物性タンパク質が豊富な餌」が向いています。

食性、栄養のバランスを取るため、なるべく特徴の違う餌を選ぶのがポイントです。

植物質が多い餌

ひかりクレストプレコ
ひかりクレストプレコ(タブレット)
ひかりタナゴ
ひかりタナゴ(顆粒)
ひかりシクリッドエクセル 沈下性
ひかりシクリッドエクセル 沈下性(顆粒)

例えば、こちらの3つは植物質が強化配合されています。

匂いを嗅いでみると、草っぽい匂いがするのが特徴です。

これらは植物質を好むお魚をメインで飼育しているなら、毎日与えても良いでしょう。

あまり太らないので(良い意味で)健康的な体型を維持しやすいです。

特にスピルリナ、クロレラを多く含むものは色揚げ効果が期待できますよ。

  • スピルリナ → 赤、オレンジ系の色
  • クロレラ → 黄色系の色

動物性タンパク質が豊富な餌

ひかりFDビタミンミジンコ
ひかりFDビタミンミジンコ(乾燥餌)
冷凍アカムシ
UV赤虫(冷凍餌)
イトミミズ
イトメ(活餌)

一言でいうと、生き物をそのまま与えるイメージですね。

「乾燥餌」「冷凍餌」「活餌」のほとんどが動物性タンパク質が豊富な餌に当たります。

人間でいうと「焼き肉」を食べるような感じでしょうか。

美味しいのか人工餌と比べて食いつきが良いことが多いです。

「タンパク質を多く含む=水を汚しやすい」とも言えます。

そのため他の餌よりも食べ残しに注意が必要です。

甲殻類に多く含まれるアスタキサンチンを含むものは色揚げ効果が期待できます。

赤系の色揚げを期待するならミジンコ、ブラインシュリンプなどの甲殻類が効果的です。

MEMO

人工餌に餌付きづらいお魚はこちらの餌を主体にする必要があります。

稚魚の餌やり

ひかりパピィ
ひかりパピィ
クリーンベビーブラインシュリンプ
クリーンベビーブラインシュリンプ
クリーンワムシ
クリーンワムシ

「1日2~3回食べきる量を与える」

これが稚魚期の餌やりの基本スタンスです。

人間の赤ちゃんと同じで、稚魚期はマメに与えないとすぐに痩せてしまいます。

「少量を回数多く与える」これがコツですよ。

仕事しているからそんなにマメに与えられない、、

そんな時は「フードタイマー」を使いましょう。

通常の使い方では餌がドバっと出てしまうので稚魚向きではありません。

餌の出口をテープで塞ぐことで微調整することができますのでご自分で工夫してみましょう。

どれくらいの期間、稚魚の餌を与えるの?

魚種にもよりますが「2週間程度」与えていれば、大人と変わらない餌を食べるくらいの大きさまで育ちます。

食べるといっても、口のサイズはまだ小さいので砕いて与えるなどの工夫をしましょう。

普通の餌を食べれるようになったらひと安心ですよ。

MEMO

成魚になるまではマメに餌を与えることで、素早く、大きく育てることが可能です。

長生きさせる餌やり(上級向け)

  • 成魚であること
  • 健康であること

この2つの条件を満たしているなら、餌やりを「2日に1回程度」にすることでお魚を長生きさせやすくなります。

自然下と違い水槽環境では「潤沢に餌が食べられる」「運動不足」になりやすいことから内蔵脂肪がたまりやすい傾向があります。

餌やりを2日ごとにすることで、太り過ぎからの内臓系疾患をある程度予防することができます。

内臓系疾患は現状では何もしてあげられないので、病気にならないように飼育するのが1番の対策です。

MEMO

「痩せている」「産卵が終わり体力をつけたい」など毎日餌を与えた方が良い場合もありますので、お魚の調子と相談しながら調整してくださいね。

元気
元気

要するに「粗食」にするということです。なんだか人間と似ていますね!

留守中の餌やり

  • 2~3日なら → 絶食
  • 4日以上なら → 何か対策をする

基本的にこちらの対応で良いかと思います。

留守中は餌を与えないことよりも、水質悪化の方が怖いです。

くれぐれもお出かけ前に大量に餌を与えるのは止めましょう。

留守中の管理についてはこちらの記事をご覧ください。

色揚げ飼料

色揚げとはお魚の色を綺麗にする作用のこと。

色揚げ成分の入った餌を「色揚げ飼料」と呼びます。

どんな餌でも色揚げ成分が入っていれば、お魚の体色が綺麗に仕上げることができます。

魚の色揚げについてはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

今回はお魚に餌を与える方法として「与える量、回数、バランスの目安」を解説しました。

与えすぎにさえ注意すれば、毎日楽しく餌やりができるようになるはずです。

様々なタイプの餌が発売されていますので、色々与えてみると「食べ方」「育ち方の違い」を楽しめると思います。

ぜひ上手な餌やりをマスターして、お魚飼育をもっと楽しんでくださいね!

元気
元気

餌やりをマスターすることはお魚マスターへの第一歩です!