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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事ではお魚に餌を与える方法として「与える量、回数、バランスの目安」を解説します。
餌やりって楽しいですよね。
お魚がパクパク餌を食べている姿はなんだかとても面白いです。
これはアクアリウムの楽しいイベント上位に入ると思いますよ。
ですが、汚れの原因の多くは餌から発生しています。
特に与え過ぎは水質が悪化するだけでなく、「藻類」「白濁」「臭い」「魚の病気」の原因になるので十分に注意する必要があります。
今回はそんな楽しくも多くの失敗の原因になる「餌やり」を詳しく解説していきます。
餌やりは「お魚飼育の基本であり奥義」です。
初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひご覧ください。
- 人工餌
- 乾燥餌
- 冷凍餌
- 活餌
餌は大別するとこちらの4つに分けることができます。
餌の種類と特徴は別記事で詳しく解説していますのでお時間のある際にご覧ください。
「お魚の片目くらいの大きさの量」を「1日に1~2回与える」
これがお魚の餌やりの基本です。
健康な成魚ならこれくらいの量を与えれば問題無く飼育できます。
- 幼魚を素早く大きくする
- 痩せている魚を太らす
- 繁殖させたい
などなど、お魚に栄養をたくさん与えたい場合は3倍量程度を目安に1日2~3回程度与えると良いでしょう。
1分程度で食べきるように与えましょう。
長時間餌が水の中にあると、どんどん溶け出して環境を汚してしまいます。
食べるのがゆっくりなお魚なら、「ちょっと与えて待つ」「ちょっと与えて待つ」という具合に少しづつ与えるようにすると水が汚れません。
- コリドラス用の餌
- プレコ用の餌
など、底層にいるお魚の餌は塊状になっており1口で食べられないものもあります。
これらの「タブレットタイプ」と呼ばれる餌は硬いので食べるのに時間がかかります。
このような餌は汚れとして溶け出す時間も長いので、1分以上かかって大丈夫です。
明るい時間に与える
これが基本です。
ライトを点けて明るくなってから30分程度待ってから与えるようにしましょう。
水槽のライトが点いていなくてもお部屋が明るければお魚はある程度覚醒しているので与えても大丈夫です。
逆に夜は暗くする30分前には与えるようにしましょう。
などなど、餌の与えすぎは様々厄災の原因になります。
餌の与えすぎに良いことなんて1つも無いです。
水槽で起こるトラブルの多くは餌の与えすぎが原因ですので十分注意しましょう。
ついつい与えすぎてしまう方は特にで気をつけてくださいね!
毎日餌をしっかり与えているなら可哀想ですが無視してください。
まだお腹に餌を詰め込むスペースはあると思いますが与えないようにしてくださいね。
お魚は本能的に「お腹がはち切れるギリギリ」まで餌を食べてしまいます。
野生環境では次にいつ食事にありつけるか分かりません。
そのため「食べれる時に限界まで食べる」という性質が水槽の魚にも残っているのです。
水槽ではあなたがしっかり餌を与えることで、食いっぱぐれることはありませので安心して無視してください(笑)
餌の与えすぎる方がよほど可哀想ですよ!
餌は大きすぎても、小さすぎても効率良く食べることができません。
口にちょうど入るくらいのサイズのものを与えましょう。
少し小さめのサイズを与えて「与える回数」で量を調整するのがコツです。
様々なお魚を一緒に飼育している混泳水槽の場合、1口サイズの餌を与えると動きの早いお魚が食べ尽くしてしまうことがあります。
そんな時はコリドラスの餌やプレコの餌などの塊状の餌を与えると全体に行き渡りやすくなります。
1口サイズの餌がベストではありますが、食べられなくては意味が無いので状況により柔軟に対応するようにしましょう。
- 肉食
- 草食
- 雑食
動物の食性を大きく分けるとこちらの3つ。
水槽で飼育するお魚のほとんどが「雑食性」です。
傾向として、肉食傾向が強い、草食傾向が強いということはありますが基本的に何でも食べます。
雑な言い方ですが「興味を持ったもの」「美味しいと感じたもの」は何でも口にします。
基本的に人工餌は栄養バランスが整っているものが多いので、そればけ与えるだけでも健康に育てることができます。
しかし、タイプの違う餌を与え分けることでさらに健康的に育てることができますよ。
「コレしか食べない!」というものがあるお魚を「~の専食」と呼びます。
淡水魚には専食のお魚はいません(私の知る限り)。
海水魚の一部にちょっといるくらいです。
現状では餌の技術が進化しているので、近い将来、ほとんどのお魚が人工餌で飼育できるようになるでしょう!
ネオンテトラを例にしたバランスの良い給餌をご紹介します。
基本的に「メインの餌」「サプリメントの餌×2種」を組み合わせるとバランスが良くなります。
毎日2回与えた場合の週間スケジュールはこんな感じですよ。
- 1回目:ひかりクレストカラシン
- 2回目:ひかりクレストプレコ
- 1回目:ひかりクレストカラシン
- 2回目:ひかりFDビタミンミジンコ
- 1回目:ひかりクレストカラシン
- 2回目:ひかりクレストプレコ
- 1回目:ひかりクレストカラシン
- 2回目:ひかりFDビタミンミジンコ
- 1回目:ひかりクレストカラシン
- 2回目:ひかりクレストプレコ
- 1回目:ひかりクレストカラシン
- 2回目:ひかりFDビタミンミジンコ
- 換水などの水槽メンテナンス
- 餌抜き
その魚のメインと餌は毎日与えましょう。
基本的な栄養はこれでまかなえるはずです。
基本的にこちらを毎日1回与えただけでも「生かせる」よう与えるのがポイントです。
- 小型魚(カラシン、メダカ、コイの仲間など) → ひかりクレストカラシン
- 中型魚(エンゼルフィッシュ、グラミーなど)→ ひかりクレストディスカス
- コリドラス、ローチなど → ひかりクレストコリドラス
- プレコなど → ひかりクレストプレコ、ひかりクレストコリドラス
テトラがプレコの餌を食べてなんの問題もありません!
- 植物質が多い餌 → ひかりクレストプレコ
- 動物性タンパク質が豊富な餌 → ひかりFDビタミンミジンコ
今回の例ならこちらがサプリメントの餌にあたります。
サプリメントの餌には、お魚の太り過ぎ防止、色揚げなどの効果が期待できます(後ほど詳しく解説します)。
1週間に一度程度の割合で餌抜きの日を作ると健康維持に効果的です。
毎日、お腹を満たしておくよりも、1日だけでもお腹を空っぽにする日を設けた方が長期的に見て良い傾向があります。
具体的に「この効果があります!」と言えないのが歯がゆいのですが、私の経験則として合っていると思いますよ。
メンテナンスなど、水槽をいじると少なからずお魚にストレスがかかり、消化が悪くなっているので(微々たるものですが)、どうせなら、メンテナンスをする日を「餌抜きDAY」にしちゃいましょう。という訳です。
様々な種類のお魚が泳ぐ混泳水槽こそ、バランス良くいろいろな餌を与えましょう。
お魚には様々な餌の食べ方があります。
- 水面に食べに来る
- ゆっくり沈む餌を食べる
- 吸盤状の口で長い時間をかけて食べる
- 齧るように食べる
- 吸うように食べる
などなど、魚種によって細かく異なります。
餌は「水面に浮かぶ」「ゆっくり沈む」「すぐ沈む」「丸い形」「細長い形」など種類ごとに特徴があります。
バランス良く違うタイプの餌を与えることで、様々なお魚の「食べ方」に対応できますよ。
メインとなる餌の補助をするように与える餌のことです。
主に「植物質が多い餌」「動物性タンパク質が豊富な餌」が向いています。
食性、栄養のバランスを取るため、なるべく特徴の違う餌を選ぶのがポイントです。
例えば、こちらの3つは植物質が強化配合されています。
匂いを嗅いでみると、草っぽい匂いがするのが特徴です。
これらは植物質を好むお魚をメインで飼育しているなら、毎日与えても良いでしょう。
あまり太らないので(良い意味で)健康的な体型を維持しやすいです。
特にスピルリナ、クロレラを多く含むものは色揚げ効果が期待できますよ。
- スピルリナ → 赤、オレンジ系の色
- クロレラ → 黄色系の色
一言でいうと、生き物をそのまま与えるイメージですね。
「乾燥餌」「冷凍餌」「活餌」のほとんどが動物性タンパク質が豊富な餌に当たります。
人間でいうと「焼き肉」を食べるような感じでしょうか。
美味しいのか人工餌と比べて食いつきが良いことが多いです。
「タンパク質を多く含む=水を汚しやすい」とも言えます。
そのため他の餌よりも食べ残しに注意が必要です。
甲殻類に多く含まれるアスタキサンチンを含むものは色揚げ効果が期待できます。
赤系の色揚げを期待するならミジンコ、ブラインシュリンプなどの甲殻類が効果的です。
「1日2~3回食べきる量を与える」
これが稚魚期の餌やりの基本スタンスです。
人間の赤ちゃんと同じで、稚魚期はマメに与えないとすぐに痩せてしまいます。
「少量を回数多く与える」これがコツですよ。
そんな時は「フードタイマー」を使いましょう。
通常の使い方では餌がドバっと出てしまうので稚魚向きではありません。
餌の出口をテープで塞ぐことで微調整することができますのでご自分で工夫してみましょう。
魚種にもよりますが「2週間程度」与えていれば、大人と変わらない餌を食べるくらいの大きさまで育ちます。
食べるといっても、口のサイズはまだ小さいので砕いて与えるなどの工夫をしましょう。
普通の餌を食べれるようになったらひと安心ですよ。
- 成魚であること
- 健康であること
この2つの条件を満たしているなら、餌やりを「2日に1回程度」にすることでお魚を長生きさせやすくなります。
自然下と違い水槽環境では「潤沢に餌が食べられる」「運動不足」になりやすいことから内蔵脂肪がたまりやすい傾向があります。
餌やりを2日ごとにすることで、太り過ぎからの内臓系疾患をある程度予防することができます。
内臓系疾患は現状では何もしてあげられないので、病気にならないように飼育するのが1番の対策です。
要するに「粗食」にするということです。なんだか人間と似ていますね!
- 2~3日なら → 絶食
- 4日以上なら → 何か対策をする
基本的にこちらの対応で良いかと思います。
留守中は餌を与えないことよりも、水質悪化の方が怖いです。
くれぐれもお出かけ前に大量に餌を与えるのは止めましょう。
留守中の管理についてはこちらの記事をご覧ください。
色揚げとはお魚の色を綺麗にする作用のこと。
色揚げ成分の入った餌を「色揚げ飼料」と呼びます。
どんな餌でも色揚げ成分が入っていれば、お魚の体色が綺麗に仕上げることができます。
魚の色揚げについてはこちらの記事をご覧ください。
今回はお魚に餌を与える方法として「与える量、回数、バランスの目安」を解説しました。
与えすぎにさえ注意すれば、毎日楽しく餌やりができるようになるはずです。
様々なタイプの餌が発売されていますので、色々与えてみると「食べ方」「育ち方の違い」を楽しめると思います。
ぜひ上手な餌やりをマスターして、お魚飼育をもっと楽しんでくださいね!
餌やりをマスターすることはお魚マスターへの第一歩です!
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