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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「水槽のお掃除屋さん」を解説します。
- 藻類(コケ)
- 残り餌
- スネール
- 油膜
など水槽を管理していると発生する嫌なものってありますよね。
これらはどんなに綺麗にキープしている水槽でも発生するもの。
アクアリウムは人間の手だけでは綺麗に管理するのが難しいのです。
今回はそんな「嫌なもの」を食べてくれる生き物をご紹介します。
独断と偏見からレビューボックスも作りましたので、参考までにご覧ください。
上手にお掃除屋さんを活用して綺麗な水槽を作りましょう!
- 藻類(苔)を食べてくれる生き物
- 残り餌を食べてくれる生き物
- 貝(スネール)を食べてくれる生き物
- 油膜を食べてくれる生き物
水槽のお掃除屋さんは大きく分けるとこちらの4種類です。
生き物によって得意なものが違いますので、状況に応じて使い分けると綺麗な水槽をキープしやすくなります。
お掃除屋さんに食べさせるだけでも各問題の解決を目指すことはできるのですが、予防する、原因を解決するなどの対応も同時に行うことでより簡単に解決することができます。
それぞれの問題の分かりやすく解説した記事もありますのでお悩みの方はぜひご覧ください。
私が頼りにしている藻類を食べる生き物はこちらの11種です。
藻類を食べる生き物はかなりの数がいるのですが、藻類を食べる量、手に入れやすさ、丈夫さなどを考慮するとこちらを活用することが多いです。
得意として藻類も書き出しました。
現在困っている藻類に合わせてお掃除屋さんを入れると良いでしょう!
藻類の種類についてはこちらでご確認ください。

小型熱帯魚メインの水槽ならいつも入れておきたいお掃除屋さんです。
柔らかな藻類限定ですが良く食べてくれますよ。
口が吸盤上になっており吸いつくように藻類を舐めとるので平面的な藻類が得意です。
通年入荷がありますが状態の良い個体はなかなか来ません。
立ち上げに技術が必要なお魚なので管理のしっかりした店舗で手に入れた方が良いですよ。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- ガラス面に付く藻類
- 斑点状の藻類 ※予防
- 糸状藻類(芝生状) ※予防

小型熱帯魚水槽、メダカ水槽などエビを食べる魚のいない水槽なら必ず入れたいほどの藻類除去能力です。
特に水草水槽で出やすい糸状藻類に対して高い効果があります。
日本でも採れるので流通量が多く手に入れるのは簡単です。
安価なものは漁師さんが捕まえたものを右から左に流してしているだけだったりするので水槽への導入が難しいです。
値段は高くなってしまいますが、「漁師→問屋→店舗」と流れている個体の方が水槽に馴染んでいるので元気ですよ。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- 糸状藻類(アオミドロ)
- 糸状藻類(芝生状)
- 黒髭苔 ※予防

小型エビがよいならこちら。
藻類を食べる力はヤマトの3分の1程度なので、数は3倍以上必要です。
調子の良い水槽なら簡単に繁殖するので、まとまった数になればそれなりの藻類取り能力を発揮します。
流通はヤマトヌマエビ同様ですが、春と秋の繁殖シーズンは入荷量が極端に少なくなる&調子が悪いので手に入れる際は注意しましょう。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- 糸状藻類(アオミドロ)※予防
- 糸状藻類(芝生状)※予防

がめついお魚なので色々な藻類を食べてくれます。
やっかいな黒髭苔も食べますが駆除するにはそれなりの数が必要です。
最大で15㎝程度に成長するので小型水槽では持て余してしまいます。
場合によっては買ったお店に引き取ってもらうなどの対応が必要でしょう。
年に数回入荷がストップする時期があります。
夏前くらいと10月、11月くらいに多いですね。
入荷明けは3㎝程度の幼魚が来ます。
小さな子を探しているなら狙ってみるのも良いでしょう。
ただし、調子を崩していることも多いので注意してください。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- 糸状藻類(アオミドロ)
- 糸状藻類(芝生状)
- 黒髭苔 ※予防

藻類を食べる能力はサイアミーズフライングフォックスの完全上位互換。
ただし食害もそれなりに。
流通の関係からかサイアミーズフライングフォックスよりも手に入れづらいです。
他のお掃除屋さんが食べないマリモ状の藻類、サンゴ苔なども食べるので私は本種を頼りにしています。
サイアミーズフライングフォックスと同じくらいのサイズ(15~17cm程度)まで成長するので小型水槽に導入する際はご注意ください。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- 糸状藻類(アオミドロ)
- 糸状藻類(芝生状)
- マリモ状の藻類
- 黒髭苔
- サンゴ苔(カワモズク)

食べる藻類の種類はオトシンクルスとほぼ同じです。
丈夫さ、気の強さは本種の方が上です。
オトシンをいじめてしまうお魚がいる、オトシンでは耐えられないタフな環境の場合はコイツに頑張ってもらっています。
通常の体色のものとゴールデンタイプがいますが、ゴールデンの方が可愛いのでおすすめです。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- ガラス面に付く藻類
- 斑点状の藻類 ※予防
- 糸状藻類(芝生状) ※予防

硬い藻類もある程度食べてくれるプレコの仲間です。
MAX12cm程なので入れやすいです。
色々な藻類を食べてくれるのでレギュラーメンバーに混ぜて入れることが多いですね。
エキノドルス以外はあまり食害しないので水草水槽にも入れられます。
ドイツか台湾で養殖されたものが綺麗で調子も良いのでおすすめです。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- ガラス面に付く藻類
- 斑点状の藻類 ※予防
- 糸状藻類(芝生状) ※予防

かなりの藻類除去能力を誇るプレコの仲間です。
MAX50cm程にもなるので大型魚水槽の藻類対策としておすすめです。
エキノドルスの仲間など葉の大きな水草を食害することがありますが、葉の細かな水草はほとんど食害しません。
そのため幼魚を水草水槽の藻類対策として利用することもあります。
↑の画像は60×45×45cmの水草水槽で泳ぐアルビノセルフィンプレコ(18cm程度)です。
通常のタイプの他、アルビノ、オレンジスポットなどいくつかのタイプが流通しています。
私は模様の綺麗なオレンジスポットかアルビノを入れることが多いですね。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- ガラス面に付く藻類
- 斑点状の藻類 ※予防
- 糸状藻類(芝生状) ※予防
画像が無くて恐縮ですが30cm程度の大きさになるテトラの仲間です。
おちょぼ口を使って藻類をついばんで食べます。
大型魚水槽の藻類対策としてセルフィンプレコの並んでよく使われます。
幼魚を小型水槽に藻類対策に入れるのもおすすめですので、大きくなっても育てられる方はお試しください。
大きくなると同種間で多少小競り合いをしまうが、他のお魚には無関心なことが多いです。
- 茶苔(珪藻)
- トロロ昆布状の藻類
- ガラス面に付く藻類
- 斑点状の藻類 ※予防
- 糸状藻類(芝生状) ※予防

動きは遅いですが硬い藻類も食べてくれます。
石や流木に付いた藻類を特に良く食べてくれます。
お掃除して欲しいところに配置すると効率よく食べますよ。
その場所が綺麗になったら手で違う場所に移動してあげたほうが早く処理できます。
淡水中では繁殖しないので数は増えないのですが白い卵を産みます。
これは好みが分かれるところです。
流通量は多く通年安定して出回ります。

石巻貝、カノコ貝の卵はこんな感じ。
人によっては嫌悪感があるかも。
- 茶苔(珪藻)
- ガラス面に付く藻類
- 斑点状の藻類
- 糸状藻類(芝生状)
- 黒髭苔
- 藍藻 ※予防

飼育水が濁ったようになるタイプの藻類、アオコに効果のあるのはコイツ等くらいです。
スイレン鉢などのビオトープではアオコが発生しやすいので長生きしますよ。
アオコ出る→水槽へ移動→アオコ消える→ビオトープへ移動
みたいな感じで移動できると良いですね。
淡水シジミは通年で回ります。
タニシは夏場の入荷は多いのですが冬場は少なくなります。
どちらも意外と取り扱い店舗が少ないので手に入りづらいですね。
- アオコ
- ガラス面に付く藻類 ※タニシ
水槽の残り餌対策として良く使われるのはこちらの4種です。
この4つ以外でも低層に住む生き物は基本的に残り餌対策として有用です。
一緒に入れるお魚との相性などを勘案して選ぶと良いでしょう。
とはいえ、基本的には残り餌がなるべく少なくなるように餌を与えるのが良いです。
餌の与え方についてはこちらの記事で詳しく解説しましたのでご覧ください。

水槽の残り餌対策として1番有名なのはこちら。
かなり大食漢なので60cm水槽に1匹いれば十分残り餌対策になります。
複数匹で飼育すると群れで泳ぐので可愛らしいですよ。
基本的に丈夫で飼育しやすく、種類がとても豊富なのでコレクション性があります。
本種をメインにして楽しむのも面白いでしょう。
複数匹を飼育するなら残り餌だけでなく専用の餌を与えることをおすすめします。
- コリドラス ステルバイ
- コリドラス トリリネアータス

藻類を食べてくれる種類に多いプレコの仲間ですが、残り餌対策としても有用です。
かなりの大食漢なので残り餌もかなり食べてくれますよ。
口が下向きなので基本的に底に落ちた餌を好んで好んで食べます。
水面にずっと浮かんでいるような餌はあまり食べないので注意しましょう。
- 小型水槽、水草水槽⇒ ブッシープレコ
- 大型水槽、大型魚水槽⇒ セルフィンプレコ
ブッシープレコは12cm程度まで成長し、セルフィンプレコは最大で50cm程度まで大きくなるので私はこちらのように使い分けています。

古くから残り餌対策として用いられてきたお魚たちです。
日本にも生息している種類もいるのでヒーターを使用していないメダカや金魚水槽にも入れられる種類もいます。
体型がニョロニョロしているタイプは大人しく、クラウンローチのような体型をしているタイプは気が強い傾向があります。
一緒に入れるお魚との相性を考えて選ぶと良いでしょう。
- ドジョウ
- シマドジョウ
- ヒドジョウ
- クーリーローチ
- クラウンローチ
- パキスタンローチ

ラムズホーンの仲間やタニシなどはかなり雑食傾向が強いので残り餌対策として有用です。
基本的にお魚を襲って食べることはありませんので、稚魚水槽の残り餌対策としておすすめです。
ラムズホーンの仲間やタニシは水槽内でかなり繁殖するので貝だらけになってしまうことも。
そのため、稚魚だけを育成している水槽に入れるなど、貝が増えるのが嫌な方は本水槽には入れないようしましょう。
貝が増えてしまってお悩みの方は後ほどご紹介するスネールを食べるお魚を入れると良いですよ。
- タニシ
- ラムズホーンの仲間
- ゴールデンアップルスネール
こちらの3種がスネール対策に特に有効な3種です。
それぞれ長所短所があるので水槽の状況に合わせて入れると良いでしょう。
スネール対策に関しては予防や対策など別記事で詳しく解説していますので、お悩みの方はぜひご覧ください。

一番おすすめのスネールを食べるお魚です。
抜群のスネール除去能力を持っていますよ!
こいつをいれておけば貝に悩まされることは無いでしょう。
欠点は「他の魚のヒレを齧ることがある」ことです。
隠れるところの多い水草水槽ならあまり問題になりませんが、小型水槽は他のお魚逃げ切れないことがあるので注意が必要です。
また、人工餌をあまり食べてくれません。
基本的に冷凍アカムシをメインフードにする必要があります。
ちょっと少なめに入れてスネールでご飯を賄うようにするのがおすすめです。
水槽サイズ | 匹数 |
---|---|
~45cm | 1匹 |
45~60cm | 1~2匹 |
60~90cm | 2~3匹 |
90~150cm | 3~5匹 |
- 可愛い
- 少ない匹数で十分
- 他のお魚のヒレを齧ることがある
- ほとんど人工飼料に餌付かない

通称「バジバジ」、カメレオンフィッシュとも呼ばれています。
その名前の通り、オスは青、黒、赤、シマシマといろんな色に変化する面白いお魚です。
割と大人しいにで混泳水槽に入れやすいです。
生まれたばかりの稚貝を主に食べますが、大人のスネールはあまり食べません。
入れるならスネールが殖えだす前に入れましょう。
慣らすと人工飼料にも餌付きますが最初は食べないことも多いです。
食べない場合に備え、冷凍アカムシなどを用意すると安心です。
水槽サイズ | 匹数 |
---|---|
~45cm | 1匹 |
45~60cm | 1~2匹 |
60~90cm | 2~3匹 |
90~150cm | 3~5匹 |
- 色が面白い
- 比較的大人しい
- 稚貝しか食べない
- 最初は人工飼料を食べないことがある

元祖スネール対策と言えばコイツです。
「大きくなる(7cm前後)」「縄張り争いをする」ことから小型水槽にはあまりおすすめできませんが、かなりのスネール退治能力の持ち主です。
複数匹で飼育しているとペアを作って産卵、子育てをするお魚なので別の楽しみ方もあります。
トーマシー自体、気が強いので気が強いお魚のいる水槽のスネール対策におすすめです。
餌は何でも良く食べるのでそこは困りません。
水槽サイズ | 匹数 |
---|---|
~45cm | おすすめしません |
45~60cm | 1匹 |
60~90cm | 2~3匹 |
90~150cm | 3~5匹 |
- スネール除去能力が高い
- 繁殖行動が楽しめるかも
- 気が強い
- 大きくなる
こちらの2種が油膜対策に特に有効です。
どちらもかなり大食漢のお魚で常に餌を探しているような仕草をします。
その過程で水面をパクパクとして油膜も食べてしまうというわけです。
油膜対策についてはこちらの記事で詳しく解説していますのでお困りの方はぜひご覧ください。

水面に出る油膜を食べてくれるお魚です。
ブラックモーリーが有名ですが、他の色のタイプも油膜を食べてくれます。
油膜を食べる能力はかなりのものなので、大型水槽でも1匹いれば綺麗にしてくれますよ。
繁殖力旺盛なお魚なので増えてほしくない場合はメスだけを飼育すると良いでしょう。
※オス同士だと喧嘩に夢中で油膜をあまり食べないことがあるため
- ブラックモーリー
- ゴールデンモーリー
- シルバーモーリー
- ダルメシアンモーリー

モーリーほどではありませんがプラティも油膜をよく食べてくれます。
丈夫でよく増えることから初めての熱帯魚としてもよく紹介されている種類です。
華やかな種類が多いですから水槽の彩りも考えて選ぶと良いでしょう。
油膜対策としては数匹いれば十分です。
- ミッキーマウスプラティ
- コーラルプラティ
- ブルームーンプラティ
- 昭和プラティ
- ハイフィンレッドバックプラティ
今回は「水槽のお掃除屋さん」を紹介しました。
人力だけで水槽を綺麗にキープするのは難しいですから、上手にお掃除屋さんの力を借りて美しい水景を作りましょう。

美しい水槽は基本的にお掃除屋さんが入っていますよ!
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