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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「ルドウィギアの育て方」を解説します。
暖色系の華やかな色彩の種類が多いルドウィギアの仲間はロタラと並んで有茎草の人気グループです。
インパクトの強い色、形をしているものが多いので水景の主役になれる水草です。
古くから水草レイアウトに使われてきた種類も多いので、どこか懐かしい印象もあります。
ポイントを押さえれば初心者の方でも綺麗に育てやすい水草です。
「育成のポイント」「タイプ別の癖」「注意点」「下処理」「植え方」などを丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。
ルドウィギアとは、やや硬質な葉と暖色系の色彩が魅力の水草。
世界中に分布し、変化に富んだ姿から人気のあるグループです。
ルドウィギアには様々な種類があります。
特に葉形の変化に富んでいるので水景のポイントとして取り入れるのがおすすめ。
黄色、オレンジ、赤色と暖色系の色彩を持つ種類が多いので、華やかな雰囲気のレイアウト作りに向きます。
小さな種類なら小型水槽でも楽しめますし、大型の種類は大きな水槽で存在感を楽しめます。
比較的小さな種類は30cmクラスの水槽から、大きくなる種類なら90cm以上の水槽で楽しむと良いでしょう。
トリミングや差し戻しによってある程度大きさをコントロールすることもできますので、あまり深く考えずにレイアウト優先で楽しむのもおすすめです。
ルドウィギアは明るい環境を好みます。
ルドウィギアの仲間のような有茎草は明るい環境を好む種類が多いです。
綺麗に育てるなら明るい環境を用意しましょう。
水槽サイズ | 丈夫な水草 | 本格水草水槽 |
---|---|---|
30cm | 350lm程度 | 700lm程度 |
45cm | 1000lm程度 | 2000lm程度 |
60cm | 1500lm程度 | 3000lm程度 |
90cm | 3000lm程度 | 6000lm程度 |
120cm | 4000lm程度 | 8000lm程度 |
180cm | 6000lm程度 | 12000lm程度 |
こちらは水草育成に必要な光量を表にまとめたものです。
ルドウィギアをしっかりと茂らせたいなら「本格水草水槽」を参考にライトを選ぶと良いでしょう。
比較的な丈夫なルドウィギアなら「丈夫な水草」の光量でも枯れてしまうわけではありませんが、色味が悪くなります。
暖色系の色彩を楽しむならなるべく明るい環境で育てましょう。
水草水槽におすすめのライトはこちらの記事でご紹介しています。
- 暖色系の色彩を楽しむ⇒ 水草用ソイル
- 溶けづらさをとる⇒ 砂・砂利系の底床
底床はこのように使い分けると良いでしょう。
オレンジや赤色に仕上げるのであればソイルが有効ですが、セット初期のソイルはルドウィギアが溶けやすいことがあるので注意が必要です。
砂・砂利系の底床は溶けを予防できますが、オレンジ、赤系の発色がイマイチなことがあります。
ソイル使用時の溶けは炭酸カリウムなどを主体とした液肥を入れることである程度予防できます。
また、セットから1ヶ月後など、ある程度落ち着いてから導入しても溶けを予防できますので、オレンジ、赤系の発色を楽しむならセット初期に注意しながらソイルを使用するのがおすすめです。
水草水槽におすすめの底床はこちらの記事で紹介しています。
ソイルを好むルドウィギア
こちらの2種は低PHを好むことからソイルを使用した方が育てやすいです。
砂・砂利系の底床で育てる場合はしっかりとPHが下がるように調整すると良いでしょう。
CO2添加が必要な種類が多いです。
無添加でも育成できる種類もありますが基本的にルドウィギアを美しく育てるならCO2添加をしましょう。
無添加の場合、枯れてしまうケースは少ないですが「ヒョロヒョロと成長する」「オレンジ、赤色にならない」などの状況になるので、綺麗に育てるなら添加することをおすすめします。
高圧ボンベを使用したCO2添加の方法はこちらの記事で紹介しています。
CO2無添加でもそれなりに育つ種類
ルドウィギア レペンスはCO2無添加の水槽でもある程度育てやすいです。
ただし黄色く育ちますのでオレンジ色を引き出すのであれば添加することをおすすめします。
他の水草と同様に弱酸性の軟水を好みます。
基本的にいわゆる水草水槽向けの水質調整をしなくても育つことが多いです(例外もあります)。
水質への適応範囲は広いので、他の水草に合わせて調整することができます。
水草水槽の水質については別記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
液体肥料、固形肥料どちらも有効です。
水草の肥料には液体タイプ、固形タイプの2種類がありますが、ルドウィギアを育てるにはどちらのタイプも有効です。
ルドウィギアは窒素系の養分が不足すると下葉が落ちやすいのですが、窒素系の養分が多いと赤みが薄くなりやすいです。
葉色を見ながら肥料を添加すると綺麗に維持しやすいです。
水草水槽での肥料の使い方はこちらの記事をご覧ください。
15~30℃程度であれば十分育成できます。
ルドウィギアの仲間はそこまで水温にうるさく無いので屋内にある一般的な水槽環境であれば問題無いでしょう。
20℃以上あると成長が早くなるため育成しやすくなります。
水草水槽に適温については別記事で解説しています。
- 光量、点灯時間に注意する
- 窒素系の養分はほどほどに
ルドウィギアを色濃く育てるポイントはこちらの2つ。
オレンジや赤など、暖色系の葉色を持つものが多いグループですから、ぜひとも鮮やかな葉色をお楽しみください。
比較的色味を濃くキープしやすいグループですので水景の彩り担当として優秀です。
水草を赤く育てる方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
- 真新しいソイルに植えた
- 養分不足が限界を超えた
- 差し戻しをした
などが原因で溶けるように枯れてしまうことがあります。
特に新規セットしたばかりのソイルに植えると溶けるケースが多いので注意すると良いでしょう。
1ヶ月程度経ってから植える、換水をマメにする、炭酸カリウムなどが主体の液肥を入れるなどである程度予防できます。
養分不足からの溶けは溶け始めてから肥料を入れても手遅れですので、その株は諦めましょう。
溶ける前に頭頂部が白くなるなどの症状が出ますので早めの肥料添加で予防できます。
長く伸びた株を一気に短くして差し戻しすると溶けやすいです。
長さの目安はケース・バイ・ケースなので明確にはお答えしづらいのですが、差し戻し時の長さのカットは「半分程度」を限度にすると溶けづらいです。
あまり短く差し戻さないように注意すると良いでしょう。
- 株が成長して背が高くなる
- トリミングを繰り返して大きくなった茂み
などなど、成長して大きくなった株は下葉が落ちやすくなります。
下葉とは、株の下の方に付いている葉のこと。
光量不足、養分不足から下葉が落ちやすくなります。
特に養分不足から下葉が落ちることが多いのでマメに液肥などを添加して予防しましょう。
- ポット
- 鉛巻き
- バラ
ルドウィギアは主にこちらの3つの方法で販売されています。
- ポット⇒ ポットから出しグラスウールを取り除く、葉、根を処理する
- 鉛巻き⇒ 鉛を外す、葉、根を処理する
- バラ⇒ 葉、根を処理する
このように処理してから植えるようにしましょう。
ルドウィギアは特に下葉が傷んだ状態で流通することが多いので、傷んだ葉を取り除いてから植えるようにすると失敗が少ないです。
水草を植える前の下処理についてはこちらの記事をご覧ください。
茎の下の方をピンセットで掴んで植えましょう。
やや茎が太い種類が多いのでピンセットは先がやや太いタイプがあると植えやすいです。
植えやすくするにはしっかりと根を下処理するのがポイントです。
ルドウィギアの下処理、植え方はこちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
ルドウィギアは脇芽で増えます。
基本的に成長が早い種類が多いので増やしやすいグループです。
水草の増え方を解説した記事もありますので本記事と合わせてご覧ください。
下から3節目から脇芽が出ている様子(画像はロタラです)。
脇芽とは、茎の脇などから出る新しい芽のこと。
ルドウィギアは成長の早い種類が多く、脇芽が複数出るので増やしやすいです。
ピンチカットをすると脇芽が多く出て密度の高い茂みを作ることができます。
ルドウィギアのトリミング方法はこちらの2つです。
基本的にピンチカットで維持をして、株が弱ってきたら差し戻しをしましょう。
水草のトリミング方法はこちらの記事でも解説していますので合わせてご覧ください。
グリーンロタラをピンチカットする様子。
ピンチカットとは、伸びた茎をカットする水草のトリミング方法のこと。
ルドウィギアの基本となるトリミングで、ピンチカットをすることで脇芽がたくさん出るようになり密度の高い茂みになります。
レイアウトに合わせて茂みの形をコントロールできるため、トリミングを繰り返すことで見栄えの良い茂みを作ることができます。
差し戻しとは、水草を引き抜き、高さを調整して再度植え直すトリミング方法です。
株が弱っている場合はピンチカットをすると脇芽が生えてこないケースがありますので、株が古くなっている場合は差し戻しをしましょう。
基本的に新芽部分を植え戻します。
どの程度の期間で差し戻しが必要になるのかはコンディションによって変わるので一概に言えませんが、半年~1年程度経過すると差し戻しが必要になるケースが多いです。
ルドウィギアの仲間は差し戻しをすると溶けてしまうことがあります。
特に長く伸びた株を一気に短くしたときに溶けが発生しやすいです。
差し戻しをする際の長さ調整は半分程度の長さを限度にすると溶けづらいです。
今回は「ルドウィギアの育て方」を解説しました。
ルドウィギアの仲間は暖色系の柔らかな色彩を持つものが多いので、華やかなレイアウトを作るならぜひ取り入れたい種類です。
せっかくなら色味を引き出して育てたい種類ですので、CO2添加や光量に注意して育成しましょう!
インパクトの強い種類が多いです!
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