どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「藍藻を確実に駆除する2つの方法」を解説します。
ご安心ください!
藍藻を確実に駆除できる方法が2つあります。
市販されている藍藻対策薬やブラックモーリーでは「駆除」まではできないことが多いです。
そのため、藍藻のせいでリセットに追い込まれた方も多いのでは?
そこで今回は、藍藻を確実に駆除できる方法をご紹介します。
初心者の方でも簡単に行える方法ですので、この機会に駆除方法をマスターしてください。
藍藻とは、光合成をして酸素を作る光合成細菌です。
地球上の酸素生成に大きく貢献していますがアクアリストからは憎まれていますね。
独特の青緑の体色と強い臭気からモチベーションをガッツリ奪っていきます。
実は駆除方法をマスターすれば怖い存在では無くなります。
むしろ藻類の中では対処が簡単な部類ですよ。

- 魚病薬グリーンFゴールド顆粒を使う方法
- オキシドールを使う方法
こちらの2つが私が普段より使っている藍藻駆除方法です。
どちらも効果バツグンですよ。
- 藍藻が広範囲に広がっている ⇒ グリーンFゴールド顆粒
- 藍藻が極一部に発生している ⇒ オキシドール
このように使い分けましょう。
藍藻特効薬として1番おすすめです。
本来はカラムナリス菌を倒す魚病薬です。
尾腐病の治療薬として有名な商品なのでお持ちの方も多いはず。
殺菌剤なので菌である藍藻も倒せちゃうというわけです。
藍藻への効果は絶大で「もうリセットするしか無い、、、」というくらい蔓延しているような状況からでもリカバリーできます。

今までこれで多くのピンチを切り抜けています!
- グリーンFゴールド顆粒
これだけで大丈夫です。
「エルバージュエース」なども同様に藍藻を駆除できます。
しかし、グリーンFゴールド顆粒よりも薬害が強く出ることからあまりおすすめはしません。
説明書記載の規定量を溶かし入れます。
※少量の水を使って薬を予め溶かしてから入れると早く水槽に広がります
1日程度待ちましょう。
24時間後、80%程度換水します。
長時間薬浴させた方が藍藻へのダメージは大きくなるのですが、水槽環境への負担も増えるので48時間程度を限度としましょう。
藍藻が消えるか様子を見ます。
薬が効いていれば2~3日程度で藍藻は死滅します。
さらに2週間程度様子を見ます。
※藍藻が再度増えるようならSTEP1よりもう一度チャレンジしましょう
再発が無ければ完了です!
殺菌薬のため、生体、水草、微生物に害があります。
しかし、24時間程度で換水するならあまり薬害はでません。
長時間、薬にさらした方が藍藻を駆除できるのですが、水槽環境への影響が大きくなります。
長くても48時間程度で換水した方が良いでしょう。
ウィローモス、リシア等、コケの仲間にはダメージが大きいです。
ウィローモス等のコケをメインにしているレイアウトもあるかと思いますので、藍藻への対処と天秤にかけて使用するか考えてみてください。
「換水する」ということは少なからず環境が変化するのでストレスがあります。
しかし調子の良い生体でしたらそれくらいのストレスなんて事ないですよ。

ちなみに私は基本的に藍藻対策を優先しています!
底床の中など局所的に藍藻対策をするならこちらがおすすめです。
本来は傷口につける消毒薬ですが藍藻を駆除することができます。
スポイトなどで藍藻に直接吹きかけるように使うと良いでしょう。
薬局で簡単に手に入りますので常備しておくと安心です。
- オキシドール
- スポイト
直接吹きかけるように使うのでスポイトがあると便利ですよ。

底床の中など藍藻が発生している箇所に直接入れましょう
オキシドールが効いていれば藍藻が消えているはずです。
残っているなら再度オキシドールを吹きかけましょう。
再発が無ければ完了です!
1L当たり1ml程度が良いです。
あくまで目安ですのでもっとたくさん使うこともあるのですが、使いすぎると白濁するなどの弊害がでるので注意しましょう。

オキシドールはサンゴ藻類にも効果があります。
サンゴ藻類は有効に食べてくれるお掃除屋さんがいないやっかいなやつですが、オキシドールなら対処法できますよ。
藍藻同様に直接吹きかけるようにすると良いでしょう。


水槽前面の底床とガラス面の間が大好きです。
あまり水周りが良くないので薬が回らず藍藻が残りやすいですよ。
多くの場合、初めに藍藻が発生するのはここです。
発生しているのを見かけたらオキシドールをスポイトでチュッと入れて対応しましょう。
- 水が動かない
- 栄養が豊富
- 明るい
こちらが藍藻の好む環境です。
「底床とガラス面の間」「密度の高い水草の茂み」などが該当するでしょうか。
藍藻は基本的にどこにでもいる藻類なので適した環境があると増殖します。
どんなに調子の良い水槽でも、多少は水の周りが悪い場所があるはずです。
増える時は増えますので
環境が悪いんじゃないか、、
などと深刻に考えなくて良いですよ。
ミスト式の環境は藍藻の好む条件にすべて該当します。
そのため、ミスト式で水槽を立ち上げるなら藍藻対策は予習しておいたほうが良いでしょう。

- ブラックモーリー
- 貝の仲間
藍藻を食べてくれる生き物をご紹介します。
水槽に広がった藍藻を駆除するためには現実的では無い数の生き物を入れる必要があります。
生き物は基本的に「予防」するためと考えましょう。

藍藻対策として1番有名ではないでしょうか?
藍藻を食べないわけでは無いのですが、水槽に広がった藍藻を駆除させるにはものすごくたくさんの数をいれないとダメですよ。
油膜対策としても有名です。
油膜対策用として入れて藍藻もつまんでもらう程度に考えましょう。

ベトナム産のブラックモーリーが調子良いのでおすすめです!

- 石巻貝
- カノコ貝の仲間
- タニシ
- アップルスネール
藍藻を食べさせるなら貝の仲間がおすすめです。
動きが遅くカバーできる範囲は狭いのですがよく食べてくれますよ。

貝の中で1番おすすめです。
「安いので数を揃えやすいこと」「動きが比較的早いこと」がその理由です。

基本的に石巻貝と同様です。
柄の好みで選ぶと良いでしょう。

ほとんどのコケに効果のあるタニシですが藍藻も食べます。
大食漢なので餓死しやすいのが欠点です。

藍藻駆除能力はかなり高いです。
しかし葉の大きな水草を食べてしまうことがありますよ。
そのため、お魚中心の水槽におすすめです。

- 石巻貝
- カノコ貝の仲間
これらの貝は白い卵を生みます。
「生理的にちょっと。。」という方は入れないほうが良いかもしれません。
- エクスタミン
- アンチグリーン
強酸性の薬液を藍藻に吹きかけるようにして使う薬。
オキシドールよりも効果が高いのですが、連続、大量に使えないのが弱点です。
局所的に藍藻が出てオキシドール使っているけど効かない、、
なんて時に使う場合があります。
水槽全体に出ている時に使う薬。
グリーンFゴールド顆粒よりも効かないけれど、ダメージが少ない感じです。
オキシドール同様に吹きかけるようにして使うこともできます。
今回は「藍藻を確実に駆除する2つの方法」を解説しました。
藍藻はどんなに調子の良い水槽でもどこかに潜んでいて増殖の機会を伺っています。
ですが、駆除方法をマスターすれば藍藻は怖くなくなります。
むしろ対処しやすい藻類になると思いますよ!

藍藻は対処法を知っていれば簡単に攻略できます!