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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「オキシドールで藻類を枯らす方法」を解説します。
傷口の洗浄・殺菌でお馴染みのオキシドールですが実は藻類対策にも使えます。
オキシドールには入れ過ぎてしまうと水槽が白く濁ってしまう、水草が溶ける、エビやオトシンクルスにダメージあるなどマイナスの側面もあります。
ですが、黒髭苔、サンゴ苔、藍藻など対処法の少ないやっかいな藻類に効果がありますので使いこなすと藻類対策の幅が広がりますよ。
そこで今回は「添加方法」「添加量の目安」「注意点」などを分かりやすく解説いたします。
ノーリスクではありませんが部分的に発生している藻類には高い効果&コスパが良い方法ですので興味のある方はぜひご覧ください!
基本的な藻類対策についてはこちらの記事でまとめてあります。
どんな水槽でも少なからず藻類は増えますから上手に付き合って綺麗な水槽を維持しましょう!
オキシドールとは過酸化水素水のことで主に殺菌剤として使われます。
強い酸化作用と漂白作用があるのでこれを藻類対策に利用します。
不安定な物質であることから水に添加するとすぐに分解されて無害化します。
そのため使い方のコツを掴めば安全に使えるというわけです。
傷口にオキシドールを塗ると酸素の泡がシュワシュワと出てくるのを見たことがある方も多いと思います。
スポイトでチュッとオキシドールを藻類にかけることで枯らすことができますよ!
薬局などで簡単に手に入るのもポイントです!
オキシドールを水槽に添加することで藻類を枯らすことができます。
水槽全体に増殖してしまった藻類には効果が薄いですが、部分的に発生している藻類に対して高い効果を発揮します。
スポイトなどを使い継続的に添加を続けることで確実に藻類を減らせます。
効果が出るまでにちょっとタイムラグがあるので、増殖力の強い藻類への対応は間に合わないことがあります。
オトシンクルスやヤマトヌマエビなどと組み合わせて対応すると良いでしょう。
オキシドールだけに頼るのはやや心もとないので藻類対策のサブとして使うのがおすすめ!
- 安い
- 使い方が簡単
- 用量に注意が必要
- 効果が限定的
メリットは何より安いこと、そして使い方が簡単であることです。
用量を守ってスポイトなどでチュッと藻類に吹きかけるだけですのでお手軽ですよ。
添加量が多すぎると白濁や水草の溶けなどの原因になるので注意が必要です。
また吹きかけた藻類にしか高い効果を発揮しないので効果は限定的です。
オトシンクルスやヤマトヌマエビなどのお掃除屋さんとしっかり組み合わせて藻類対策を行うほうが無難です。
- マリモ状の藻類
- 黒髭苔
- サンゴ苔
- 藍藻
特にこちらの4つの藻類に高い効果があります。
藻類全般に対して効果があるのですが水槽という環境を考慮するとオキシドールは上記の藻類への対策として割り切ったほうが良いというのが私の考えです。
こちらの4種は「お掃除屋さんがあまり食べない」という共通点がありますので、そこをオキシドールでフォローするという考えを持つほうが失敗が少ないでしょう。
藻類を画像付きで一覧にしているページもありますので併せてご覧ください。
基本的にはスポイトで用量分入れるだけなので簡単です。
こちらの動画はサンゴ苔にオキシドールをかけた後の様子です。
オキシドールを添加すると酸素の気泡がシュワシュワとたくさん出てきます。
- スポイトでかける場合
- 水槽に直接添加する場合
こちらの2つの方法をご紹介しますがおすすめは「スポイトでかける」です。
藻類の増殖が水槽全体に広がっている場合は状況に応じて「水槽に直接添加する方法」をお試しください。
ノーリスクではありませんがオキシドールは簡単に藻類対策ができるので便利ですよ!
- スポイト
- オキシドール
スポイト
5~10ml程度のスポイトが使いやすいです。
プラスチック製のものでも十分にですがこだわりたい方はガラス製も格好良いですよ。
オキシドール
薬局やホームセンターで簡単に手に入ります。
棚の目立たい場所にあることが多いので店員さんに在庫を確認したほうがお買い物が早いかもしれません。
スポイトでかける場合
ライト前か点灯直後にスポイトを使いオキシドールを藻類に吹きかけます。
この際、フィルターを止めてオキシドールが藻類の周りに留まるようにすると効果が高いです。
添加量は用量を超えないように注意しましょう。
1~3日程度でオキシドールをかけた藻類が白くなります。
この状態になれば藻類はある程度枯れていると判断してよいです。
枯れているだけで藻類の体自体は残るのでヤマトヌマエビなどに食べてもらいましょう。
他の藻類が出ている箇所も同様に対応します。
水槽に直接添加する場合
水槽の水量に合わせてライト点灯前か点灯直後にオキシドールを添加します。
画像の水槽は正味10L程度なのでオキシドールを10ml添加しました。
添加して1日後の画像です。
やや水が白濁し藻類が白くなっているのが確認できます。
藻類の状況を見ながら継続して添加を続けます。
基本的に1度の添加で藻類を除去しきれることは少ないので継続して添加を続ける必要があります。
毎日添加をする場合は水槽環境への影響を考えて「規定量⇒半量⇒規定量⇒半量」と添加量を変えて対応するとダメージが少ないです。
- スポイトでかける場合⇒ 1Lにつきオキシドール1~2ml
- 水槽に直接添加する場合⇒ 1Lにつきオキシドール1ml
こちらがオキシドールの添加量の目安です。
用量限界まで入れると「白濁」「エビ、オトシンクルスが弱る」「水草が溶ける」などの影響があるので少なめに使うと良いでしょう。
1日目:10ml
2日目:5ml
3日目:10ml
4日目:5ml
継続して添加をする場合はこのように添加量を減らす日を作ると水槽環境への影響を少なくすることができます。
ライトの点灯前
詳しいメカニズムは分かりませんがライト点灯前に添加する方が効果が高いです。
藻類の光合成をする働きを阻害するような効果があるのかもしれません。
水草水槽のライトの点灯時間など、光については別記事で詳しく解説していますのでお時間のある際にぜひご覧ください。
- 用量に注意する
- 影響の大きい水草もある
- 生体への影響
- ろ過バクテリアへの影響
- スポイトでかける場合⇒ 1Lにつきオキシドール1~2ml
- 水槽に直接添加する場合⇒ 1Lにつきオキシドール1ml
こちらの量を目安にして添加しすぎないよう注意しましょう。
倍量を入れたと仮定すると、白濁が強く発生する、オトシンクルス、エビが調子を崩すなどの弊害があります。
添加量を増やすことで藻類へのダメージを増やすことができますので、状況に応じて多少増やす程度は許容範囲でしょうか。
添加量を少なくする意味でも部分的に発生している藻類対策としてオキシドールを使うのがおすすめ!
これらの水草はオキシドールの影響で溶けやすいです。
基本的に藻類対策を優先し藻類が少なくなってから水草育成のことを気にするというのが私のスタイルですが、これらの水草を優先するならオキシドールの添加量を少なめにして調整すると良いでしょう。
- エビの仲間
- オトシンクルスの仲間
などには影響が大きいです。
水草への影響と同様、入れ過ぎないように注意してください。
- 一部のろ過バクテリアにダメージがある
多くの好気性ろ過バクテリアはオキシドールに含まれる過酸化水素を分解するカタラーゼという酵素を持っています。
そのため大きな影響を受けませんが添加量が多すぎるとダメージを受けるようです。
白濁などの原因になるので入れ過ぎには注意しましょう。
一部の嫌気性ろ過バクテリアはカタラーゼを持っていないためダメージを受けます。
とはいえ、通常の水槽管理では嫌気性ろ過バクテリアへダメージがあっても影響は少ないのでそこまで強く気にしなくても良いでしょう。
オキシドールに含まれる過酸化水素は
- 強い酸化作用
- 強い腐植作用
があることから分解されるまで生物に毒性があります。
しかし、不安定な物質のため水中ではすぐに酸素を放出して無害化してしまうので水槽でも使えるというわけです。
添加量が多すぎてしまうと分解が間に合わずトラブルが起きやすいですから入れ過ぎに注意が必要ということですね。
添加量が少ないと藻類を枯らす効果も少なくなってしまうので多すぎず少なすぎ使うのがポイントです!
- オキシドールはどこで買えますか?
- 薬局やホームセンターなどで販売されています。
- オキシドールはどんな藻類に効果がありますか?
- 主にマリモ状の藻類、黒髭苔、サンゴ苔、藍藻対策におすすめです。詳しくは本文をご覧ください。
- オキシドールの添加量は?
- 「スポイトでかける場合⇒ 1Lにつきオキシドール1~2ml」「水槽に直接添加する場合⇒ 1Lにつきオキシドール1ml」こちらを目安に調整すると良いでしょう。
- オキシドール添加のリスクは?
- 入れ過ぎると「白濁」「水草が溶ける」「生体へのダメージ」などがあります。入れ過ぎないように注意しましょう。添加量は本文をご覧ください。
今回は「オキシドールで藻類を枯らす方法」をご紹介しました。
オキシドールはエビやオトシンクルスがあまり食べない藻類に集中的に使うことで効率良く使うことができます。
安価ですから上手に取り入れて藻類の少ない水槽を作ってください!
入れ過ぎ注意!
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