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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「ウィローモスのトリミング」を解説します。
ウィローモスは丈夫な水草として知られ、とても知名度の高いコケなんですが綺麗にレイアウトするのは意外と難しかったりします。
特にトリミング方法を間違えるとレイアウトイメージを維持できなくなってしまうので注意が必要です。
そこで今回は「ハサミ」と「手でむしる」2つの方法とコツをご説明いたします。
それぞれイメージしやすいように動画をご用意しましたのでぜひご覧ください。
どちらも覚えておくとレイアウトに合わせて柔軟に対応できるようになりますよ!
- 仕上がりが早い
- 刈り込みの美しさ
- 長期維持に不向き
- どこか不自然
最も一般的な方法。
多くの方がこの方法でカットするのでは無いでしょうか。
ハサミでカットする方法は基本的に「葉先」をカットして根本部分を残すことになります。
ボリューム感を損なわないので早く目的の密度まで仕上げることができます。
古い組織である下部が残るので次第に勢いを失っていきます。
長期維持をしたいなら後ほどご紹介する手でむしる方法をおすすめします。
ハサミを使ったトリミング例です。
活着させたもの(今回は流木)に沿ってカットしていけばOKです。
丸くカットする意識を持つと仕上がりが綺麗ですよ。
素材が複雑な形状の場合、作業がものすごく大変なので覚悟してくださいね。
※今回の記事作成のために、同じ水槽でハサミ、素手を使ってトリミングしましたが、本来は手でむしって維持しているレイアウトです。
ADA プロシザース・スプリング カーブタイプ
このハサミはプロの間でも意見が分かれるものなのですが私は使いやすいと思います。
というか「ウィローモスのトリミングのため」にあるようなもんです。
なかなか高価なのでウィローモスのトリミングのためだけに買うのは勇気が入りますがおすすめできるハサミですよ。
水草のトリミングにおすすめのハサミはこちらでご紹介していますのでご覧ください。
- 長期維持に向く
- 作業が楽
- 最終的な仕上がりが美しい
- 仕上がりに時間がかかる
- 作業に勇気が必要
- 全部剥がれてしまうこともある
乱暴なようですが長期維持を視野に入れると1番綺麗に仕上がるトリミング方法です。
作業に思い切りが必要ですがウィローモスの活着力を信じて大胆に行いましょう。
ご自分で巻き付けた部分を残すのでは無く、ウィローモスが自分の力で活着した部分を残すトリミングです。
80%くらい剥がれてしまうこともありますが、長い目で見れば常に活着したところ「だけ」残るので、長期維持に向いています。
ある程度の形になるまで数ヶ月かかることが多いので、綺麗に仕上げるまでには時間が掛かりますが綺麗になりますよ。
「手でむしる」トリミング例です。
この水槽はセットから3ヶ月経ったものなのでしっかりと活着しています。
全体的にウィローモスが薄く活着しているのが確認できるかと思いますが、このような雰囲気を目指す場合は「手でむしる」トリミングをおすすめいたします。
「ウィローモスが自分の力で活着した部分を残す」ようにすると上手くできますよ。
※今回の記事作成のために、同じ水槽でハサミ、素手を使ってトリミングしましたが、本来は手でむしって維持しているレイアウトです。
などなど、ウィローモスと同じくらい強く活着するコケは同様に手でむしるようにトリミングできます。
などは活着力がそこまで強くないため手でむしると全部取れてしまうかもしれません。
そのためハサミでトリミングしたほうが良いです。
ウィローモスの葉は水に浮かびません。
カットした葉は水流の滞る場所に落ち着くか底へ沈みます。
放って置くと、予期せぬところからウィローモスがニョキニョキ生えてきてレイアウトイメージが変わってしまうことがありますよ。
トリミング後は必ず
「ホースで破片を吸い出す」
ようにしましょう。
ウィローモスは「ミリ単位」の破片からでも大きな茂みに育つタフなコケです!
2~4週間程度の間隔
レイアウトにもよるので一概に言えませんが、これくらいを目安にトリミングをすると良いでしょう。
どちらかと言うと、ハサミの方がマメなトリミングが必要です。
- 軟水をキープ
- 高水温に注意
- 食害に注意
ウィローモスなどのコケの仲間は硬度が高い環境では「葉が茶色」になる場合があります。
できるだけ軟水をキープするようにしましょう。
水中のカルシウム分やマグネシウム分などのミネラルが多い水を硬水、少ない水を軟水と呼びます。
コケの仲間はミネラル分が少ない水質を好むものが多いです。
硬度を下げる方法はこちらの記事をご覧ください。
コケの仲間は30℃超えるような水温が長期間続くと葉が茶色くなってしまうことがあります。
できれば28℃以下に保つようにすると綺麗に維持しやすいですよ。
特に夏は注意が必要です。
夏場の暑さ対策はこちらの記事で詳しく解説していますので暑くなる前にご覧ください。
- ヤマトヌマエビが大量にいる
- シルバーフライングフォックスがいる
- サイアミーズフライングフォックスがいる
など、はウィローモスなどのコケの仲間を食害してしまうことがあります。
一度食べられてしまっても食害する生物がいなくなると生えてくることが多いです。
ヤマトヌマエビやフライングフォックスの仲間は強力な藻類対策要員ですから、ウィローモスを綺麗に仕上げたいなら藻類対策にも気を配る必要があると言えるでしょう。
水槽で生える藻類対策はこちらの記事でご紹介していますので、お困りの方はぜひご覧ください。
今回は「ウィローモスのトリミング」をご紹介しました。
ウィローモスの茂みは自然感があってとても綺麗ですよね。
トリミングに手間のかかる種類ですが「時間経過」を表現するなら欠かせないレイアウトアイテムです。
手でむしるトリミングに慣れてしまうと、ハサミでトリミングするのが億劫になりますよ。
皆さんもぜひ手でむしるトリミングに慣れて作業を楽にしちゃいましょう。
破片を吸い出すのを忘れずに!
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