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【ちょっとづつ死んでいく、、】エビの細菌感染症対策

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本記事はエビの細菌感染症対策を解説します。

聞き慣れないかもしれませんがエビにも病気が出ることがあります。

エビが「毎日少しづつ死ぬ」という場合は病気の可能性もありますよ。

原因が細菌感染症だった場合、魚病薬「観パラD」を使って薬浴をすると改善することに気が付き色々と試していました。

今ではある程度形になっていますので方法を皆さんにお伝えしようと思います。

なるべく分かりやすく解説していきますので、ぜひご覧ください。

MEMO

方法として改良の余地はありますが、現時点でも一定の効果を確認しています!

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この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

エビの細菌感染症とは?

エビも生き物なので病気になります。

外見からの判別が難しくなかなか判断に迷うのですが、

  • 毎日数匹づつ死んでいる
  • ただただ死んでいく
  • 見た目に特に悪そうなところが無いけど死ぬ
  • 1週間以上死に続けている
  • 体が濁っている

なんて場合は細菌感染の場合があります。

アクアリウムではありませんが養殖エビは病気により壊滅的な被害を受けている場合もあるようですね。

注意

「高水温」「水ができていない」などエビが死んでしまう原因は他にもあります。

寄生虫症もある

細菌感染の他にも、エビに発生する寄生虫などもいますが、エビの病気治療はまだまだ研究段階のものが多く、データ、情報発信ともに少ないのが現状です。

ちなみに、寄生虫には塩水浴が効果的ですよ。

エビの細菌感染症に対応する方法

今のところ観パラDを使い薬浴をしています。

規定量を投入して様子をみましょう。

本来は隔離をして薬浴するべき薬なのですが、飼育水槽全体を殺菌したほうが結果が良いことが多いです。

そのため、飼育水槽へ投入することが多いです。

水草が枯れてしまうという弊害がありますので、飼育水槽に投薬する場合は水草を避難させましょう。

観パラDの使い方はこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご利用前にご覧ください。

観パラDの使い方

観パラDの投薬例

投薬

水槽へ規定量を投入しましょう。

~3日目「様子を見る」

エビの様子を確認してください。

もし、何か異変がある場合は、すぐに換水をして薬を抜き様子をみましょう。

4日目「換水」

50%程度換水を行い、薬を抜きましょう。

死ぬ個体が出ないようなら薬浴は終了です。

まだ死ぬ個体が出る場合、再度薬を投入し薬浴を続けましょう。

※投薬量は規定量です。

~7日目「様子を見る」

エビの様子を確認してください。

もし、再発があるようなら薬を追加して、再度薬浴を行ってください。

薬浴を続けている場合、エビに何か異変があれば、すぐに換水して薬を抜きましょう。

8日目 換水

50%程度換水を行い、薬を抜きましょう。

STEP3で 「薬を入れていない場合」これで治療は終了です。

STEP3で「再度、薬を投入している場合」は、もう3日~7日程度様子を見て再発が無いようなら 治療は終了です。

治らなかった場合

ここまでで治らないようなら、投入量を「1.5倍~2倍」へ増やしSTEP1より薬浴を繰り返してください。

※濃度を上げると効果も増しますが、薬害も増します。エビをよく観察して、様子がおかしいようならすぐに換水して薬を抜きましょう。

エビを薬浴する際の注意点

  • 底面フィルターを使用している場合
  • ソイルの場合
  • エビへの薬害について
  • 流木などのアク

底面フィルターを使用している場合

エビの飼育では底面式フィルターがメジャーなので使われている方も多いと思います。

底面式フィルターの場合、底床の中に溜まった有機物が薬と反応して「無効化or効果を下げてしまうこと」があります。

予め「水作プロホース」などを使って底床内の汚れをある程度綺麗にしてから薬浴を始めましょう。

使い方はこちらの動画をご覧ください。

ソイルの場合

底床にソイル(水槽用の土)を使用している場合、「ソイルの吸着作用」により薬が吸着され無効化されてしまいます。

ソイルを使用している水槽の場合はエビを隔離して薬浴すると良いでしょう。

エビへの薬害について

観パラDはエビへのダメージが比較的少ない薬です。

とはいえ「0」ではありませんので、様子がおかしい場合は換水をして薬抜きをしましょう。

流木などのアク

観パラDはPHの高い薬です(PH11程度)。

水槽に添加すると流木などのアクが染み出しやすい環境になることがあります。

薬を投入後、急にアクが大量に出ることがありますので気になる方は予め流木などを取り出しておきましょう。

エビが病気になる原因

  • 輸送により弱る ⇒ 抵抗力↓ ⇒ 菌に負けてしまう
  • 外部からの持ち込み

この2点が多いようです。

「輸入物のエビ」に発生しやすいように感じます。

特に台湾などから大量に輸入されてくる「チェリーシュリンプ系」は発生確率が高いのでご注意ください。

チェリーシュリンプ系のエビ
  • レッドチェリーシュリンプ
  • オレンジチェリーシュリンプ(マンゴーシュリンプ)
  • イエローチェリーシュリンプ
  • ブルーベルベットシュリンプ
  • ランシーロンシュリンプ
  • ルリーシュリンプ
  • オレンジルリーシュリンプ
  • 極火蝦(ごくひえび)
元気
元気

国産ブリードのレッドビーなどはあまりなりません!

まとめ

今回は「エビの細菌感染症対策」を解説しました。

現場で対応に追われている中で試しながら形にした対策法です。

「効果はバツグンだ!」

とはまだ言えませんがある程度の効果は期待できますよ。

ぽつりぽつりと死んでしまう現象にお困りの方は一度試してみてはいかがでしょうか?

元気
元気

さらに良い方法が見つかりましたらお知らせします!