本記事では「水槽で飼育できる魚の数」を解説します。
アクアリウムを初めたものの、「今の水槽で何匹飼えるの?」と疑問に思う方も多いはず。
そこで今回は、水量に応じた「飼いやすいお魚の数」を解説していきます。
また、目安となる考え方もご説明しますので、ご自分の水槽水量に合わせて調整できるようになりますよ。
初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひご覧ください。
タップする目次
1Lあたり、1~3匹程度(2~3cm程度の魚の場合)
これが飼育数の目安です。
水槽の水量に合わせて魚の数を決めるのがポイントです。
あくあまで目安ですので、状況に応じて数は調整してくださいね。
サイズ | ガラス厚 | 正味の水量 | 飼育数の目安 |
---|---|---|---|
W20×D20×H20 | 5mm | 6L | 5匹程度 |
W30×D18×H24 | 5mm | 10L | 10匹程度 |
W36×D22×H26 | 5mm | 16L | 15匹程度 |
W30×D30×H30 | 5mm | 22L | 25匹程度 |
W45×D27×H30 | 5mm | 30L | 30匹程度 |
W60×D30×H36 | 6mm | 55L | 60匹程度 |
W45×D45×H45 | 6mm | 79L | 80匹程度 |
W60×D45×H45 | 8mm | 107L | 100匹程度 |
W90×D45×H45 | 10mm | 155L | 150匹程度 |
W120×D45×H45 | 12mm | 204L | 200匹程度 |
W150×D60×H60 | 15mm | 465L | 500匹程度 |
W180×D60×H60 | 15mm | 559L | 600匹程度 |
落ち着いた環境の水槽なら、これくらいの匹数を飼育することができます。
無理にたくさん飼う必要はありませんので、見た目なども勘案して数を決めると良いでしょう。

サイズの大きなお魚はその分、多めに換算しましょう。
- 5~6cm程度のお魚 = 2匹分
- 10cm程度のお魚 = 5匹分
というような具合ですね。
基本的に餌を与えないお掃除屋さんは数に含めなくてOKです。
もし、餌を与えながらお掃除屋さんとして活用しているお魚なら、数に入れてくださいね。

1~2Lあたり、1匹程度
ボトルアクアリウムなど、フィルターの無い水槽の場合はこれくらいを目安としましょう。
お魚を水槽へ入れる際は、いきないたくさんの数を入れてしまうと問題が発生することが多いです。
1週間程度の間隔で徐々に数を増やしていきましょう。
1週目:10匹追加
2週目:10匹追加
3週目:10匹追加
4週目:10匹追加
5週目:10匹追加

生き物が元気に育つ水槽とは、「ろ過バクテリア」が十分にいる水槽と言えます。
ろ過バクテリアとは、簡単にいうと「残り餌」「排泄物」などの汚れを食べてくれる小さな生き物のこと。
作ったばかりの水槽にはろ過バクテリアがいないので不安定になりがちです。
そこで、ろ過バクテリアの増殖に合わせてお魚を増やしていくわけです。
ろ過バクテリアを利用して水がキレイになる仕組みを「生物ろ過」といいます。
生物ろ過についてはこちらの記事で詳しく解説しましたので、ぜひご覧ください。

水槽に1番初めに入れるお魚のことを「パイロットフィッシュ」と呼びます。
環境が不安定な時期から水槽に入れるわけですから、丈夫なお魚を選ぶようにしましょう。
こちらの記事で、私が普段より活用しているパイロットフィッシュをご紹介しています。
初めにどのお魚を入れようか悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

- フィルターのランクアップ
- フィルターの増設
- 換水量を増やす
お魚の飼育数を増やすにはこれらの施策が効果的です。
要は「水をキレイにする力」を強めるということですね。
使っているフィルターを上のランクのものにすればそれだけろ過能力がアップします。
60cm用 → 90cm用
というような具合です。
フィルターは2台設置することで、グンと水質が安定するようになります。
大きな汚れを取るフィルター、生物ろ過のフィルターと役割を分けるのがコツですよ。
通常は「週1回、50%程度の換水」が目安ですが、回数を増やすことで水の劣化を防ぐことができます。
管理の負担が増えますので、あくまで補助として考えてフィルターのランクアップ、増設を行うことをおすすめします。
- 底面式フィルター
- 上部式フィルター
店舗でもっとも使われているフィルター。
安価ながらかなりのろ過能力を持っているので、お魚をたくさん飼育するならイチオシですよ。
欠点は活性炭などの吸着系ろ材が使いづらいこと。
サブで活性炭などを入れやすいフィルターを使うと、より環境が安定しやすいですよ。
60cm水槽セットに付属することが多く、かつては1番メジャーなフィルターでした。
その名の通り、水槽上部に設置するため水槽に手を入れずにメンテナンスすることができます。
設置が簡単で、メンテナンスをしやすいことから初心者の方にも使いやすいフィルターです。
欠点は、水槽の上半分に設置するため、どうしても暗くなってしまうこと。
そのため、水草水槽には不向きです。
- 水が濁る
- 水が臭う
- お魚が調子を崩す
お魚が多いとその分汚れの発生量が増えるため、これらの問題が発生しやすくなります。
もし、何か問題が発生するのであれば「お魚の飼育数を増やす」を参考に対策をしてみてくださいね



適正な数を飼育していても、餌を与えすぎていると水が汚れやすいことから問題が発生しやすいです。
「お魚の片目の大きさ」
これが餌の量の目安。
水槽で発生する問題の多くは餌の与えすぎから起こりますので注意しましょう。
こちらの記事で餌の与え方について詳しく解説しました。
興味のある方はぜひご覧ください。

いくら100匹泳がせられる水槽でも、100匹泳がせたら窮屈に見える場合があります。
見た目の印象も考えながら匹数を調整すると、キレイな水槽に仕上がりますよ。

ちょっと少なめくらいが自然な印象になり、見栄えが良いです!
- ろ過システムを最大限に活用
- お魚の飼育が最優先
- 餌やりの最適化
経験を積み、これらのポイントを抑えることで、店舗の販売水槽ではお伝えしている適正数よりも遥かに多くお魚を飼育しています。

45cm水槽でネオンテトラ300匹くらいを飼育する感じです。
今回は「水槽で飼育できる魚の数」を解説しました。
あまりたくさんの数を泳がせてしまうと、窮屈に見えるだけでなく「白濁」「臭い」「お魚の健康悪化」に繋がります。
最初のうちは少なめに飼育して、慣れてきたら数を増やすようにすると失敗が少ないですよ。
上手にお魚と向き合って、アクアライフを楽しんでください!

くれぐれも餌の与えすぎにご注意ください!