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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「ムシクリア液の使い方」を詳しく解説します。
ムシクリア液はトリクロルホンとクロルヘキシジン塩酸塩を主成分とする「イカリムシ、ウオジラミ症治療」におすすめの薬です。
液体タイプなので添加しやすく、透明のためガラスなどを染色してしまうこともありません。
消費期限が短めなので使い切るのが難しいですが、計量しやすいため扱いやすいです。
説明書には「熱帯魚に使用しない」と記載されていますが、コリドラスに付く寄生虫、通称ピロピロにも効果があるので私は使用しています。
熱帯魚への使用は自己責任の範疇になりますが、効果や用量、投薬例など初心者の方にも分かりやすく解説しますのでぜひご覧ください。
ムシクリア液の他、おすすめの魚病薬をこちらの記事でご紹介しています。
お魚の病気の薬をお探しの方はぜひご覧ください。
イカリムシやウオジラミ、コリドラスのピロピロ対策におすすめ!
ムシクリア液は「イカリムシやウオジラミ、コリドラスのピロピロ症」の治療に使える薬です。
細菌感染症にもある程度効くので、外傷から二次感染が発生しやすい寄生虫対策に使いやすいです。
液体タイプなので計量しやすいのが嬉しいですね。
消費期限が短めなので注意しましょう。
簡単に計量できます!
10Lに対して1ml程度
液体タイプなので計量は簡単です。
計量カップとスポイトが付属するので利用すると良いでしょう。
規定量を添加
基本的に規定量を添加するだけなので初心者の方でも使いやすい薬です。
液体なので簡単に計量できます。
PH、水温が高いと毒性が増すので注意しましょう。
主成分であるトリクロルホンは水質によって毒性が変わります。
水道水のPHは7~8以上あることが多いので(地域にもよります)、薬浴をする場合は注意しましょう。
夏場は高水温対策をしないと基本的に28℃以上になりますから特に注意が必要です。
理由は分かりませんが説明書に「熱帯魚、海水魚には使用しない」とあります。
熱帯魚にはイカリムシやウオジラミはあまり出ないのですが、コリドラスのピロピロは入荷直後などによく見られます。
廃盤になってしまったリフィッシュやトロピカルNもトリクロルホンを主成分とする薬でしたが、コリドラスの治療によく使用していました。
本剤も同様に使用していますが、メーカー公式では無いことを留意しておきましょう。
液体タイプのため、使用期限が短めです。
箱に記載されていますので購入する際に確認しましょう!
こちらの場合の投薬例をご紹介します。
期間、投薬回数など参考までにご覧ください!
イカリムシ・ウオジラミの幼生を倒すためにお魚がいた水槽に規定量投薬しましょう。
投薬前に80%程度換水を行い綺麗な水で薬浴したほうが効果が高いです。
※基本的に体に刺さっているイカリムシの成虫にはムシクリア液は効きません。
念のため、80%程度換水を行い、投薬をします。
イカリムシ・ウオジラミの幼生が残っていると再発の恐れがあるからです。
※14日の間に再発しないようであれば投薬しないこともあります。
念のため、80%程度換水を行い、投薬をします。
イカリムシ・ウオジラミの幼生が残っていると再発の恐れがあるからです。
※28日の間に再発しないようであれば投薬しないこともあります。
隔離水槽をセッティングし、ムシクリア液を入れましょう。
準備が整ったらピロピロの付いたコリドラスを移して治療スタートです。
50~100%程度換水を行い、薬を抜きましょう。
ピロピロが消えているようなら薬浴は終了です。
症状がまだある、元気が無いなどの場合は再度薬を投入し薬浴を続けましょう。
50~100%程度換水を行い、薬を抜きましょう。
ピロピロが消えているようなら薬浴は終了です。
症状がまだある、元気が無いなどの場合は再度薬を投入し薬浴を続けましょう。
お魚の様子を確認してください。
薬浴を継続している場合、お魚に何か異変があれば換水して薬を抜きましょう。
治療の終わったお魚を飼育水槽へ戻して治療を終えてください。
7日に再度薬を投入している場合は、50~100%程度換水を行い薬を抜きましょう。
もう3~7日程度様子を見て再発が無いようなら、お魚を飼育水槽へ戻し治療を終えてください。
直ぐに50~80%程度換水をしましょう。
ムシクリア液を入れ過ぎた場合、急激な酸欠症状、薬害が出ることが多いですので、すぐに換水をして薬を抜きましょう。
様子を見ながら与えてOKです。
治療中はお魚の様子を見ながら餌を与えても大丈夫です。
かなり弱っている場合、餌を食べないこともありますのでその場合は与えないようにしましょう。
元気に食べるようなら、残り餌が出ない程度に与えてください。
濁り取りなどに有用な活性炭は薬も吸着してしまう。
- 活性炭
- ゼオライト
などの吸着系ろ材は薬を吸着除去してしまうため薬浴中は水槽から取り除きましょう。
有機物の多い環境(≒汚れている)やグリーンウォーターの場合、薬を添加してもほとんど効果が出ません。
換水をするなどして綺麗にしてから薬浴をしましょう。
水草水槽でよく使用するソイル(土)は活性炭などと同様に薬を吸着してしまいます。
ソイルを使用している水槽に薬を添加するとソイルが成分を吸着してしまうので薬効が短くなります。
そのためヒコサンZ、アグテンを使用する場合は毎日の添加が必要です。
薬を添加すると場合によって水槽中の酸素を大きく消費することがあるため、お魚が酸欠になる場合があります。
フィルターを稼働させている場合は酸欠になることは稀ですが、念のためエアレーション(ブクブク)をセットしておくと安心です。
この薬の成分は虫を倒すものなので、虫に近い甲殻類などへ大きな影響があります。
薬浴中だけ一時的に避難させておくと良いでしょう。
継続して薬浴を行う場合、水草に大きな影響があります。
イカリムシやウオジラミの幼生対策としてマメに飼育水槽に添加をする場合は、水草を避難させてから薬浴を行いましょう。
すぐに50~80%程度換水しましょう。
もしかしたら薬によるダメージかもしれません。
投薬を中止し換水をして薬を抜きましょう。
トリクロルホン:5mg
クロルヘキシジン塩酸塩:2mg
PHが高くなると毒性が強くなることから、塩水浴との併用は不向きです。
塩水浴をする場合は薬浴を終えてから行いましょう。
塩水浴についてはこちらで詳しく解説しましたのでぜひ覧ください。
こちらで私が普段から使っている薬を紹介しています。
病状別におすすめの薬を一覧表にまとめましたのでぜひご覧ください。
- ムシクリア液で薬浴をする期間はどれくらいですか?
- イカリムシ、ウオジラミ対策の場合、2週間程度の間隔で3回程度投薬をするのが目安です。
コリドラスのピロピロ対策の場合、週1回の投薬を2回行うのが目安です。
- ムシクリア液は他の薬と併用できる?
- おすすめしません。
薬効が短いのでムシクリア液での対応を終えてから他の薬を使用しましょう。
- ムシクリア液が手についてしまいました。人体になにか影響はありますか?
- 私は職業柄、たくさん手で触っていますが今のところ何も異常はありません。
特別に悪いものというわけではありませんが、良いものでもありませんので触れないようにするのに越したことはありませんが。
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