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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「CO2の必要性と4つの添加方法」を解説します。
「CO2を添加すること」はこれから水草水槽を始める方にとって最初の関門だと思います。
「水槽にCO2を入れる」って改めて考えてみると不思議に思いますよね。
- なんで添加しなくちゃいけないの?
- 初期投資はいくら?
- 維持費は?
特に初心者の方はこのような疑問があるのではないでしょうか?
そこで今回は「なぜCO2添加が必要なのか?」「CO2添加方法」について解説していきます。
CO2添加は本格的な水草を作るには必須となる事柄です。
この記事が疑問を解決しCO2添加キットを購入する後押しになれば幸いです。
初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。
水槽にCO2を添加する目的は、水草の光合成を促進するためです。
水草は光を浴びて水とCO2から「エネルギーと酸素」を作り生活しています。
十分に光合成が行えないと、エネルギーが無くなってしまい水草は枯れてしまいます。
水槽という閉鎖環境では水草が水中のCO2をすぐに使い果たしてしまうため、ライトを点けている時間(自然界の昼にあたる時間)にCO2を添加する必要がありますよ。
ちなみに、ライトの点灯時間、CO2添加時間ともに「8時間~10時間程度」にするのが一般的です。
それぞれ詳細記事がありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
残念ながら、添加する以外に水中のCO2濃度を十分に高くすることは難しいです。
水道水にはCO2が豊富に含まれているので、換水を頻繁に行うことでCO2濃度を高くする方法もありますが限界があります。
水草を十分に育成するために換水をしようとすると「毎日100%換水をする」みたいな感じになるので生体への負担が大きくなってしまいます。
CO2は水草の光合成に利用されることの他に、水中に入ると水を酸性にする作用があります。
CO2は弱酸性(pH6.5以下)になると水草が活用しやすい状態になるので、さらに水草の状態が良くなります。
状態の良い水草は水中の養分をたくさん吸収するようになり、マグネシウムとカルシウム(水草の必須栄養素のうちの2つ)を吸収し、水を軟水化させます。
軟水化した水はさらに酸性に傾きやすくなるため、水草の好む水質(PH6.5以下)に維持しやすくなります。
CO2を添加することで、好循環が生まれ水草に適した水質をキープしやすくなるのです。
水草水槽の水質についてはこちらの記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
- 高圧ボンベ式CO2添加
- 発酵式CO2添加
- 化学式CO2添加
- 簡易ボンベ式CO2添加
こちらの4つが水槽にCO2を添加する方法です。
それぞれ特徴がありますのでご自分に合った方法を選びましょう。
安定してCO2を添加できる最もおすすめの方式。
初期コストはかかりますが本格的な水草水槽を作るならぜひとも導入をおすすめします。
ボンベ交換の際にガス漏れトラブルが発生してイヤになってしまう方が多いので、故障&トラブルの少ない優れた製品を使うのがポイント。
ADA社のCO2添加キットはトラブルが少ないのでおすすめです。
CO2添加キットの使い方を解説した記事もありますのでぜひご覧ください。
- 安定して添加できる
- 添加量調整が簡単
- 水槽サイズを選ばない
- 初期投資が高い
- ボンベ代がかかる
- 器具類のセッティングが必要
- 初期コスト 10000円~18000円程度
- 維持費(月) 500円~1200円程度
アルコール発酵を利用してCO2を添加する方式。
初期投資、維持費ともに安いのでCO2エントリーモデルに最適です。
CO2発生量が菌の発酵に左右されるため添加量調整が難しいです。
そのため「丈夫な水草」をメインにした水槽向きです。
GEX 発酵式水草CO2 スターターセットなら発酵式CO2添加に必要なものが一式揃っているので簡単にCO2添加をスタートすることができます。
とりあえず高圧ボンベ式CO2添加キットの導入に抵抗のある方は、まずはこちらを使ってCO2添加の感覚を掴むとよいでしょう。
発酵式CO2添加の方法を解説した記事もありますのでぜひご覧ください。
- 安く導入できる
- 維持費が安い
- 手軽
- 添加量調整が難しい
- 培地交換が面倒
- 大きな水槽に不向き(30L以下向け)
- 初期コスト 3000円~5000円程度
- 維持費(月) 100円~300円程度
重曹とクエン酸を反応させてCO2を発生、添加する方式。
発酵式と違い菌の活性にCO2発生量が左右されないため安定してCO2添加が行えます。
初期投資は高圧ボンベ式CO2キット並にかかりますが維持費は安くすみます。
重曹とクエン酸はスーパー、百均などで買って交換するだけです。
添加量の関係から60cm以下の水槽に向いています。
高圧ボンベ式と同様に添加量の微調整などが行えるので、60cm以下の水槽で本格的な水草水槽を作るなら十分選択肢に入ります。
- 安定して添加できる
- 添加量調整が簡単
- 維持費が安い
- ボトルが大きい
- 大きな水槽に不向き(60L以下向け)
- 初期コスト 10000円~15000円程度
- 維持費(月) 300円~500円程度
手動でボンベから水槽内にCO2を添加する方式。
最も手軽にCO2を添加できますが、維持費がかなりかかるためおすすめしない方式です。
「とりあえず小型水槽でCO2添加を体感する」という場合に活用できるのですが、長期間続けると他の添加方式のものが買えてしまうくらい維持費がかかります。
CO2を水に溶かすための拡散筒を水槽内へ設置する必要があるため、水槽内が狭くなってしまうという欠点もありますよ。
お試し用として使うなら「発酵式CO2添加」の方がおすすめです。
- 手軽
- 安く導入できる
- 維持費が高い
- 水槽内が狭くなる
- 初期コスト 2000円~3000円程度
- 維持費(月) 1500円~3000円程度
かつては 「お試し用CO2」として地位がありましたが、今では発酵式に席を譲りました!
~秒に~滴
CO2の添加量はこのように表現します。
例えば、1秒に1滴みたいな感じです。
添加量は水槽の水量によって変わります。
水槽サイズ別のCO2添加量の目安はこちらの記事でまとめましたのでCO2を添加する際はぜひご覧ください。
CO2を添加していない環境でもある程度成長してくれる丈夫な水草もあります。
添加しない場合、100点満点の状態まで仕上げることは難しいのですがそれなりのクオリティーを保ってくれますよ。
こちらで丈夫な水草を一覧にしてまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。
- 水草の絨毯を作りたい
- 葉の細かなライトグリーンの水草を育てたい
- 真っ赤な水草を育てたい
こんな感じの水草をわさわさ茂らせる水槽を作るならCO2添加は必須です。
できることなら、毎日安定して添加できる「高圧ボンベ式CO2添加キット」を使うことをおすすめします!
水草水槽には5つの要素が必要です。
CO2は5つの要素のうちの1つ。
綺麗な水草水槽を作るにはただCO2を添加すれば良いわけではありません。
5つの要素全てがバランスよく揃っていることが重要ですよ。
こちらの記事で詳しく解説しましたので、興味のある方はぜひご覧ください。
今回は「CO2の必要性と4つの添加方法」について解説しました。
CO2添加は初心者の方が水草水槽を作るうえで最初に壁になるところです。
しかし、綺麗に水草が生い茂った水槽を作るには欠かせません。
それなりに初期コストがかかりますが、しっかりと添加できるものを手に入れましょう!
水草水槽を楽しむならぜひともCO2を添加しましょう!
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