「直感」で選ぶ水草図鑑を作りました!

【水草水槽の光とは?】必要な光量、点灯時間など徹底解説

はじめに
この記事は私がアクアフォレストのブログに書いたものを加筆修正したものです。

今回は「水草水槽の光」についてお話しようと思います。

昨今は各メーカーのライトが優秀なので、各水槽サイズに合うライトを適量点灯させれば水草がしっかりと育つ時代になりました。

しかし色々なライトがあるのでどれを選んでよいか迷いますよね?
そこで、皆さんのライト選びの際に役立つように

「ライトのスペックの見かた」
「水槽サイズ別必要な光量」
「適切な点灯時間」

をまとめてみました。
光は水草水槽の大事な要素ですので、しっかりとしたライトが選べるように皆さんをお手伝いしますね。
初心者の方にも分かりやすく解説しますので、ぜひ読んでみてください。

MEMO
いくら明るいライトを使っているからといってもそれだけでは水草は綺麗に育ちません。光の他に、肥料や二酸化炭素、水質など様々な要素が揃って初めて元気に育つようになります。興味のある方はこちらの記事も併せて読んでみてください。
水草水槽に必要な5つに要素 【初心者必見!】水草水槽に欠かせない5つの要素

「水草」と「光」

水草は光合成をして生活しているので、光は言わば「ご飯」のようなものです。
そのためライトは水草水槽に必要な各種機材のなかで一番重要と言ってもよいでしょう。肥料や二酸化炭素添加が無くても水草はすぐには枯れませんが、ライト無しではすぐに枯れてしまいます。

ですが、取り扱いは一番簡単です。

肥料や二酸化炭素は使用方法を間違えると無意味になってしまったり、むしろ逆効果だったりしますが、ライトは電源を入れて点灯させればOKなので、技術的、知識的な差は生じづらいでしょう。

元気

予算をかければどなたでも同じ環境が手に入ります。

スペックの見かた

ライトを選ぶ際はメーカーサイトや商品パッケージを見て選ぶと思いますが、あまり見かけない単位が出てきたりしてちょっと分かりづらいですよね。
重要なのは4つだけなのでサクッと覚えちゃいましょう。

  1. 明るさ:lm(ルーメン)
  2. 波 長:nm(ナノメートル)
  3. 色温度:K(ケルビン)
  4. 演色性:Ra(アールエー)

以上、4項目の単位です。

水草の育ちに関しては基本的にlmを見ればOKです。

「波長が~」みたいなお話もありますが白いライトを使っているならそんなに気にしなくても大丈夫ですよ。

色温度(K)と演色性(Ra)は見た目の色合いですね。

演色性に関しては最近のライトはどれもかなり高い数値なのでこれもあまり気にしなくて大丈夫。

色温度は見た目が大きく変わります。出来れば実際に水草水槽で使用しているものを見て選んだ方が良いでしょう。

それではそれぞれ詳しくご説明します。

lm(ルーメン)
一言で表すと「光の量」のことです。
蛍光灯やメタハラ時代ではW数を基準にしていましたが、LEDは消費W数に対する光量がコロコロと変わるので(どんどん進化して効率がよくなっているので)W単位では十分に説明できなくなってしまいました。
そこでLED照明がほとんどを占める今はlm(ルーメン)を使って明るさを示すようになりました。
波長(nmナノメートル)
難しく考える必要はありません。白いライトなら問題ありませんよ。
一応説明します。
人の目で見える光の波長範囲は360~830nmです。これを可視光と言いnm(ナノメートル)で表します。
波長にはそれぞれ色があって、紫380~430nm、青430~490nm、緑490~550nm、黄550~590nm、オレンジ590~640nm、赤640~770nmくらいです。これら赤・青・緑(三原色RGB)の光を人の目が認識してすべての色を感じているわけです。光合成に利用される光はクロロフィルなどの光合成色素よって吸収される光ということです。クロロフィルの場合では主に、400~500nmくらいの青い波長と600~700nmくらいの赤い波長の光を吸収します。500~600nmくらいの緑色の波長は吸収効率が悪いのであまり吸収されず反射します。そのため植物は緑色に見えています。光合成には青い波長が~、赤い波長が~みたいに強調して書かれていますが、そこまで厳密に気にしなくても大丈夫です。たしかに赤い波長は光合成に利用されますが、赤い波長を増やすと見た目に暗くなってしまいます。青い波長を増やすと緑色がキレイに発色しません。というか白い光は三原色RGBがすべて混じっているから白く見えるわけなので、そこまで気にするか?といった感じです。
一応、青い波長には水草を横に這わせる作用があったりもするんですが、気にしたことはありません。
波長にこだわるよりも十分なlmを用意することに注意した方が良いですよ!青いライト、赤いライトは白いライトに比べて暗いので「波長はバッチリでも暗い、、、」なんてことになると意味無いですよ。ちなみに↑のお話と矛盾しますが緑色の波長もじつは光合成に利用されているみたいです。「光合成 波長」とかで検索すると東大教授の論文が出てくるので興味のある方はぜひご一読ください!
色温度(K)
色温度とは光の色を数値で表したものです。
結構、ライトによって見た目の色が変わるので出来れば実機で確認したいです。
数値が低いほど暖色系、高いほど寒色系に発色します。朝日、夕日の色温度は、大体2000Kくらい、昼間の太陽光は大体6000Kくらいです。ちなみに電球色のランプは大体2800Kくらい、昼光色の蛍光ランプが大体6500Kくらいです。アクアリウムメーカーが出している水草用ライトは色温度をちょっと高くしていて、6500K~12000Kくらいの少しだけ青味がかった白いライトが多いです。このほうが水の透明感が出て綺麗に見えます(6000Kくらいだとちょっと黄色く見えます)見た目の印象なのでこの辺は個人の好みで選ぶと良いです。温かみのある6000Kくらいのライトにするか、10000Kくらいの色温度高めの青っぽいのにするかは実物も見て選べると良いですね。個人的には10000Kくらいのちょっと高めの色温度が好きです。

演色性(Ra)
あまり気にしなくて大丈夫です。

太陽光が当たっている時と同様に色を再現している状態をRa100として、値が100に近い物ほど演色性が高いと言えます。ちなみに一般家庭用の白い蛍光管はRa60くらいです。鑑賞するために水草水槽を作っている方が多いと思いますので、重要な指標だと思います。とはいえ最近発売されているライトはRaが高いのでそれほど気にしなくて良いです。

実際にライトを選ぶ際に気にすることをまとめると下記のようになります。
・lmが足りているか確認
・Kを調べて好みの色か確認
以上です。簡単ですね!

元気

肥料や二酸化炭素、水質なんかよりよっぽどシンプルですね。

水槽サイズ別光量表

水槽サイズ別に「必要なlm数」をまとめてみました。
ライトをお探しの際はこの表に照らし合わせながら選ぶと良いと思います。
「lm」はライトの箱に大体書いてありますよ。
面倒だったら店員さんに聞いてみましょう!

一台のライトで足りないようなら複数台使って必要なlmを確保してください。

MEMO
CO2を添加していない水草水槽は「丈夫な水草」の欄を参考にライトをお選びください。

適切な点灯時間

(5時間)8時間~10時間(12時間)

※()内は下限と上限です。目安なので多少前後しても大丈夫ですよ

初心者アルアルとして
「ライトを点けっぱなしににてたらコケまみれになっちゃった。。」
というものがありますが、長時間ライトを点灯するとコケの発生原因になります。
また、点灯時間が短すぎても水草が調子良く育ちません。

「初心者の方は8時間」
「水草水槽に慣れている方は10時間」

を目安にすると良いでしょう。

ちなみに長時間ライトを点灯させる方が水草が良く育ちます。その代わり、苔の発生量も増えてしまいます。短時間点灯させるとその逆ですね。

負のスパイラル

  •  水草に元気がないから苔に負けちゃう→
  • 苔があるから点灯時間を短かく→
  • さらに水草の元気が無くなる→
  • 以下繰り返し

こんな感じの「負のスパイラル」に嵌ってしまうと大変です。
苔対策で点灯時間を短くする場合は「短期決戦」でいきましょう。

一時的に点灯時間を短くすることは効果的なのですが、長期化すると肝心の水草も元気が無くなってしまいます。苔対策についてはこちらの記事にまとめました。興味のある方はぜひ読んでみてください。
苔対策早見表 【苔対策早見表】苔対策が一目で分かる一覧表を作りました 苔とお掃除屋さんまとめ 【画像有】「苔」と「お掃除屋さん」まとめ ー苔の駆除、予防方法を徹底解説ー

点灯する時間帯

水草にも体内時計のような機能があるので、「今日は午前中から夜まで」「明日は夜から明け方まで」というように日によって点灯時間がずれてしまっても調子良く育ちません。
そのため
「毎日決まった時間に点灯させること」
が重要です!

点灯する時間帯は毎日一定であれば、午前中でも午後でも昼でも夜でも大丈夫です。

例えば、、、

・8:00~16:00   8時間点灯
・20:00~6:00 10時間点灯

みたいな感じで、ご自分が水槽を見る時間に合わせて点灯するのが良いでしょう。

注意
点灯時間が一定でないと水草の体内時計が狂って調子を崩してしまうので、タイマーは必須だと思います!

昼に光が水槽に入ると水草が反応して成長してしまう場合があります。こうなると葉がヒョロヒョロと立ち上がるように伸びたり、赤みが薄れてしまうことがあるので、明るい場所に水槽を設置している方は昼間に点灯時間を設けた方が良いかもです。

まとめ

色々書きましたがライトを選ぶ際は「lm」に注目しましょう。
水槽サイズにあったlm数がクリア出来ているなら後は「見た目」の気に入ったものを選べば良いですよ。

管理に慣れている方はぜひ「12時間点灯」させてみてください。
水草の育ちが違いますよ(特に有茎草)また、発色が良くなりますので、よりキレイなレイアウトが作れると思いますよ!

元気

ちなみに、この水槽は12時間点灯させて育てました。IAPLC2018 27th

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