本記事では「ライトの点灯時間」について解説します。
水槽を買ったものの、ライトをどれくらい点けるか意識していない方も多いのではないでしょうか?
ライトは主に美観に影響し、長時間点けてしまうと藻類がたくさん発生してしまいますよ。
不必要な長時間点灯は厳禁です。
「ライトを点ける意味」「スタイル別ライトの点灯時間」など、初心者の方向けに解説していきます。
分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひお読みください。
水草の「光」についてはこちらの記事でまとめましたので、水草水槽を管理している方はこちらの記事を御覧ください。

タップする目次
- 美観
- 観察
- 水草、サンゴの育成
- 体内時計
ライトを点ける意義は大きく分けるとこちらの4つ。
主に見た目に大きく影響します。
水草やサンゴなど光合成に依存している生き物はライトが無いと育てることが出来ませんよ。

「必ず無いとダメなの?」というとダメではないです。
でも、ライトが無いと暗くてキレイに見えないですよ。
基本的にライトを当てないとキレイに見えません。
自分で発光しているものは別ですが、光を反射して色が見えているので、ライトが無いと水槽はキレイに見えませんよ。
青、赤など色のあるライトを使うことで水槽を演出することも出来ますよ。
暗い環境ではお魚の様子がよく観察できないので、病気の兆候などを見逃してしまうかもしれません。
ライトを点けた方が、より良くお魚を観察出来るため、面白いだけでなく状態管理の助けにもなります。
光を浴び、光合成をして生活している生き物にはライトは必須です。
必ずライトを点けるようにしましょう。
多くの場合「8時間~10時間程度点灯」すれば大丈夫ですよ。


お魚にも体内時計があるので、昼夜の明るさの変化があった方が好ましいです。
ライトを点けなくとも大きな問題(死んでしまうなど)が起こるわけではありませんが、点けるにこしたことはありませんよ。
飼育スタイル | 点灯時間 |
---|---|
お魚メイン | ~5時間程度 |
水草、サンゴの育成 | 8時間~10時間程度 |
こちらが点灯時間の目安です。
ライトの点灯時間はどんな水槽を管理しているかで変わってきます。
「どんな水槽を作りたいか?」ということを意識して決めると良いでしょう。
「お魚の飼育」を中心に楽しむなら5時間も点灯すれば十分です。
水草を入れないならもっと短い時間でも大丈夫ですよ。
「水草、サンゴの飼育」の場合、点灯時間はとても重要なファクターです。
育成に「必要な時間」点灯するようにしましょう。
多くの場合、「8時間~10時間程度点灯」すれば大丈夫ですよ。
水草の「光」についてこちらで詳しく解説しましたので、こちらの記事をお読みください。


ライトを点ける時間は「昼でも夜でも大丈夫」です。
ただし、規則正しく点灯しましょう。
「今日は夜間」「明日は昼間」みたいに日によって点灯時間を変えるのは好ましくありません。
- 8:00 ~ 13:00 「5時間点灯」
- 21:00 ~ 5:00 「8時間点灯」
夜間ライトを点灯するなら昼間は暗くしてあげましょう。
昼間、明るい場所に水槽が設置してある場合、夜にライトを点けると暗い時間が無くなってしまいます。


タイマーを使うことでライトの「ON / OFF」を自動で管理できるようになります。
日々の生活のおくりながら規則正しくライトのスイッチを入れるのは大変なので、ぜひともタイマーを導入しましょう。
一度設定すればあとは自動で管理が出来るようになるので簡単ですよ。
参考 簡単デジタルタイマーREVEX


水槽管理のマストアイテムです。ぜひとも導入しましょう!
ライトを点けると藻類が発生します。
特に点灯時間が「10時間」を超えると発生量が増えますよ。
不必要に長時間ライトを点けるのは止めましょう。



初心者の方は特に注意しましょう!
藻類が落ち着くまでの間、点灯時間を短くしましょう。
水草やサンゴの入っていない水槽なら、しばらく消灯してしまうのが良いです。
水草やサンゴの育成水槽の場合は点灯時間を短くして対応するのがおすすめです。
具体的な手順をご紹介しますので参考にしてみてください。
出来る範囲で構わないので藻類を取り除きましょう。
適正量のお掃除屋さんを入れましょう。
必ず藻類の種類とお掃除屋さんの効果を確認してください。
ケチると後悔しますよ。
周りから光が入らないように遮光するとさらに効果的です。
3日たったらライトを点けて効果を確認してください。
藻類が減っていない様ならお掃除屋さんを増やしてください。
※水草水槽の場合、消灯は3日程度で終わらせたいです。これ以上続けると水草へのダメージが大きくなってしまいます。
藻類が少なくなってきているなら通常の管理に戻ります。
もしあまり変化が見られないなら消灯を続行しましょう。
※消灯すると水草の調子がとても悪くなりますので水草の調子を見ながら続けて下さい。長くても7日くらいが限界かと。
水草やサンゴが入っていない水槽の場合、消灯のリスクはほとんどありません(見た目を気にしなければ)。
「藻類が無くなるまでずっとライトを点けない作戦」が使えますよ。
出来る範囲で構わないので藻類を取り除きましょう。
適正量のお掃除屋さんを入れましょう。
必ず藻類の種類とお掃除屋さんの効果を確認してください。
ケチると後悔しますよ。
今の点灯時間より20~30%程度短くしましょう。
上限は10時間程度です。
1週間たったら効果を確認してください。
藻類が減ってないようならお掃除屋さんを増やしましょう。
藻類が収まっているようなら点灯時間を元に戻して水草、サンゴを元気にしましょう。
藻類が残っているようなら続けてください。
水草、サンゴ調子を考えると1カ月以内には解決したいですね。
ずっと点灯時間を短くしていると、水草やサンゴが調子を崩してしまうかもしれません(色が悪くなるなど)。
藻類が減らないようなら早めにお掃除屋さんを追加して、なるべく早く藻類が無くなるように努力しましょう。
太陽光で水槽を管理するのはダメでは無いのですが、管理が大変ですよ。
太陽は人間が作ったどのライトよりも優秀な光源なので育成効果は抜群です。
自然にいるお魚の方がキレイなのは太陽光による部分も大きいです。
ただし、大きなデメリットも抱えているので使いこなすのが難しいのです。
- 強力な育成効果
- 強力な色揚げ効果
- 無料
- 藻類の増大
- 水温の上昇
- 設置場所が限定される
・強力な育成効果
とても強力な光なので、水草、サンゴの育成に十分すぎるほどの光量です。
光量不足になることはまず無いでしょう。
・強力な色揚げ効果
紫外線の影響なのか太陽光で育てるとかなりキレイに発色します。
自然環境下で採取される生き物と同様の色合いに育てることが出来ますよ。
・無料
もちろん無料です!
・藻類の増大
太陽光がダメと言われる理由その1。
めちゃくちゃ藻類が生えやすくなります。
場合によっては植物プランクトンが大量に繁殖するので水が緑色になりますよ(いわゆるグリーンウォーター)。
・水温の上昇
太陽光がダメと言われる理由その2。
太陽光はかなりの熱エネルギーを持っているので、水温がかなり上昇してしまいます。
冬場はメリットですが、夏場の管理はかなり難しくなりますよ。
エアコン、水槽用クーラーが必要になるでしょう。
・設置場所が限定される
太陽光がいい感じに当たる場所に設置しなければなりません。
また、「太陽光が当たる= 外気温の影響を受けやすい場所」なので、水温変化の激しい環境になりがちですよ。
- 短時間だけ当たるようにする
- 高水温対策はしっかりと
- 藻類を諦める
- 慣れてからチャレンジ
こちらを意識して管理することで太陽光と上手に付き合えるようになりますよ。
もし、太陽光を使った水槽を考えているなら参考までにどうぞ!
・短時間だけ当たるようにする
「午前中だけ」など短時間太陽光が当たるように工夫すると良いです。
水草やサンゴの水槽に太陽光を取り入れるならこちらの方法が良いでしょう。
・高水温対策はしっかりと
太陽光を取り入れる以上、水温上昇のリスクは避けられないので対策はしっかりとしましょう。
・ 藻類を諦める
もういっそのこと、藻類が出ることを諦めましょう。
メダカや金魚など草食傾向のあるお魚は「藻類が多い環境」「グリーンウォーターの環境」の方が特に色がキレイに出ます。
「キレイなお魚に仕上げること」にフォーカスして藻類は諦めるのも一つの考え方です。
・慣れてからチャレンジ
太陽光はコントロール出来ないので、設置場所の移動や遮光で当たり具合を調整する必要があります。
また、季節によっても当たる角度や時間が変わるので、つど微調整が必要ですよ。
一概に「こうしましょう!」となかなかお伝えできない部分なので、飼育に慣れてきてからチャレンジした方が上手くと思いますよ。



まずは睡蓮鉢などでお外でアクアリウムを楽しむと良いと思います。太陽光のパワーは感じて感覚を掴んでくださいね!
今回は「ライトの点灯時間」について解説しました。
初心者の方は不必要に長時間点灯しないように注意しましょう。
もし、藻類が発生しているなら点灯時間を調整して対応してくださいね。
これを意識するだけでもキレイな水槽を作りやすいと思いますよ。



タイマーを導入して自動で管理できるようにするのがおすすめです!