今回は貝(スネール)対策になるお魚をご紹介します。
「駆除」に有効なお魚と「予防」は出来るというお魚を詳しく解説していきます。初心者の方にも分かりやすく解説していきますので、ぜひ読んでみてください。
スネールはどこからともなく紛れ込んできて、いつの間にか大量に繁殖していることが多いですよね。夜行性なので、昼間は底床の中に潜んでいます。なので一見いないように見える水槽でも、夜、ライトを点けてみると「ガラス面にビッシリついてる、、」なんてことも。
退治のコツは「殖える前」にスネールを食べるお魚を入れておくことです。
水槽セット初期から入れておけば悩むことは少ないですよ。
藻類と同じで一度大量に殖えてしまうと、対処が大変なので今回ご紹介するお魚はなるべく早い段階で水槽にいれることをオススメします。
今までたくさんの「水槽にスネール混入しないようにする」努力をしてきましたが、基本的に無意味でした。必ず発生してしまいます。。
今は「必ず発生するもの」として、お魚に食べてもらうことで対処していますよ。この方がずっとシンプルで簡単です。
元気
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スネールを駆除してくれるお魚はこちらの3種です。
どのお魚も実際に「スネールを食べる力」を確認していますので、自身を持ってオススメ出来ます。お魚ごとの特徴も詳しく書き出しますので、ご自分の水槽にあったお魚をお選びください。
元気
一番オススメ。
今のところ、世界で一番小さい淡水フグです。抜群のスネール除去能力を持っていますよ!
こいつをいれておけば貝に悩まされることは無いでしょう。欠点は「他の魚のヒレを齧ることがある」ことです。隠れるところの多い水草水槽ならあまり問題になりませんが、小型水槽は他のお魚逃げ切れないことがあるので注意が必要です。また、人工餌をあまり食べてくれません。基本的に冷凍アカムシが好きですね。しかし、勝手に殖える貝だけで賄えることが多いので私は基本的に餌を与えていません。
水槽サイズ | 匹数 |
45cm~90cm | 1匹 |
90cm~150cm | 2~3匹程度 |
- 少ない匹数で十分
- 可愛い
- ヒレを齧ることがある
- 人工餌を食べない
元気
通称「バジバジ」、カメレオンフィッシュとも呼ばれています。
その名前の通り、オスは青、黒、赤、シマシマといろんな色に変化する面白いお魚です。割と大人しいにで混泳水槽に入れやすいです。生まれたばかりの稚貝を主に食べるので、大人のスネールはあまり食べません。入れるならスネールが殖えだす前に入れたいですね。アベニーパファー同様、人工餌にあまり餌付きません。飼育の際は冷凍アカムシを用意しましょう。こいつはアカムシをあげないと痩せてしまうことが多いです。
水槽サイズ | 匹数 |
~60cm | 1匹 |
60~90cm | 2~3匹程度 |
90cm~150cm | 3~5匹程度 |
- 色が面白い
- 比較的大人しい
- 稚貝しか食べない
- 冷凍アカムシが必要
元祖スネール対策と言えばコイツです。
「大きくなる(7cm前後)」「縄張り争いをする」ことから小型水槽にはあまりオススメ出来ませんが、かなりのスネール退治能力の持ち主です。複数匹で飼育しているとペアを作って産卵、子育てをするお魚なので、別の楽しみ方もあります。そこそこ気が強いので混泳魚は選びましょう。餌は何でも良く食べるので困りません。
水槽サイズ | 匹数 |
60cm~120cm | 1匹 |
120cm~150cm | 2~3匹程度 |
150cm~180cm | 3~5匹程度 |
- アベニーパファーに次いでスネール除去能力がある
- 繁殖行動が楽しめるかも
- 気が強い
- 大きくなる
殖えたスネールを駆除出来るほど食べはしないのですが、いるとスネールがあまり殖えないお魚をご紹介します。もし、好みに合うようであれば泳がせておくと良いですよ!
大人しく、水草も食べないコイの仲間です。大きくなっても4~5cm程なので小型水槽でも十分飼育出来ます。オスは成熟すると真っ赤になりとても美しいですよ。状態の良い水槽なら自然に繁殖するので、いつの間にか小さなチェリーバルブが出てきたりしますよ。
元気
フラッグチェカー模様が可愛らしいドジョウの仲間です。
かつてはたくさん輸入されていましたが、最近は1~2年に一回程度とレアなお魚になりました。ちょっと気が強い面があるので、コリドラスや他のドジョウなど「底物」との混泳は注意が必要です。
元気
オレンジの縞模様が可愛らしいドジョウの仲間です。
現地では30cmを超えるサイズもいるようですが、水槽内では15cm程度で成長が止まることが多いです。中々のスネール除去能力を持っていますが、柔らかい水草の新芽などを食べることがあるので注意が必要です。
元気
あまりスネール対策として使うことは無いですが、マメ知識として興味のある方は読んでみてください。
名前の通り「貝を餌とする貝」です。
しっかりと貝を食べてはくれるのですが、いかんせん、動きが遅いので駆除できる数に限りがあります。そのため、予防にも駆除にもあまり役に立ちません。。。そしてこいつ自身が殖えます。なんだか本末転倒です。
元気
大きくなっても甲長15cm程の小型水棲ガメです。
カメの仲間は貝が大好きなので、たくさん食べてくれます(お掃除屋さんの貝も食べちゃいます!)ただし、水草やお魚を抜いたり、食べたりするのでご利用は計画的にしましょう!
こいつらがいたら、今回ご紹介したお魚を入れることをオススメします。
ゴキブリではありませんが、1匹いたらどこかにたくさんいる可能性がありますよ。それぞれ特徴を詳しく解説します。
最も一般的なスネールです。よく似ているのでまとめて紹介します。
水草に卵、稚貝が混入して水槽に入ってきてしまうケースが多いですね。殻が柔らかいからか、お魚たちが好んで食べてくれるので対処は簡単です。
カエルの卵のようなゼリー状の卵を生みます。見つけたら取り除くようにすると早く撲滅できますよ。
残り餌対策として人気のレッドラムズホーンの原種です。
この仲間は繁殖力が強く、気がつくと大量に殖えていることがあるので水草水槽には不向きです。稀に水草に混入してきますので、見つけ次第取り除くと良いですね。この貝もお魚たちが良く食べてくれるので対処は簡単です。
どこからともなく紛れ込んでくる厄介なスネールです。
タイワンカワニナではないかと言われています。
殻がとても硬くあまり好んで食べてくれません。
・アベニーパファー
・トーマシー
・スネールキラースネール
・カメ
は効果があることを確認しています。
底床に潜って隠れる性質があるので、スネール対策用の生体がいると怖がってあまり出てこなくなります。一見、いなくなったように見えますが、隠れているだけです。根絶することが難しいスネールなので、常にスネール対策用の生体を泳がせて予防し続けることが有効ですよ。
淡水では珍しい笠貝の仲間です。
とても小さく数mm程度なのでスネールに見えないかもしれません。
好んで食べてくれるのでスネール対策用の生体が入れば自然といなくなります。恐らく、水草から混入してきます。
参考 カワコザラガイウィキペディア
元気
現状では
「水草にダメージがあること」
「藻類取り用のエビにダメージがあること」
「効果が限定的であること」
などの理由から私は使用していません。今回ご紹介したお魚たちで対応しています。
レッドビーシュリンプ水槽など、スネール対策のお魚が入れられない状況が無ければお魚をオススメしますよ。
スネールは他にも何種類かいますが、すべて今回ご紹介したお魚たちで対処可能です。
スネールはたくさん殖えると美観を損ねてしまうので、なるべく大量に殖えだす前に対応してください。お魚が割と食べてくれるので簡単に対応出来ます。あわせて藻類対策も行うようにするとキレイな水草水槽がキープできると思いますので、興味のある方はこちらも読んでみてください!