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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「ベタをシンプルに飼う方法」を解説します。
初心者の方でも十分にセット、メンテナンスができる内容ですので、これからベタ飼育を始める方にぴったりの内容です。
- 簡単にセットできる
- メンテナンスが楽
- 見栄えが良い
こちらを重視した水槽セット例です。
なるべく飼育者の負担が減るように、私が管理していて「不必要」だと思っている部分は削りました。
丁寧に解説していきますので、興味のある方はぜひご覧くださいね。
長い記事ですので「目次」をご活用ください。
こんな感じで小型水槽でベタをシンプルに飼育するスタイルです。
揃えるものも少なくセッティング、管理が簡単なので初心者の方向けです!
- 水槽(必ず必要)
- ライト
- ヒーター(必ず必要)
- 水温計
- フィルター
- 底床
- バックスクリーン
こちらの7点がベタの飼育に必要なものです。
水槽とヒーター以外は「絶対に必要」というわけではありませんので、状況に応じて取り入れてみてください。
4L~10L程度のガラス水槽がおすすめです。
大きい程、水質は安定しやすくなるのですがベタの飼育なら小型水槽で十分これくらいの水量がちょうど良いでしょう。
少し高さのあるタイプはベタの飛び出し予防になります。
- ADA キューブガーデン20cm×20cm×20cm
- コトブキ レグラスR-200
- コトブキ レグラスフラットF-20S/B
ライトはベタの「生き死に」には影響しませんが、暗いと綺麗に見えないのでライトは付けたほうが良いです。
水槽をインテリアとして見た場合、ライトがダサいと「残念」な印象になってしまうのでできればこだわりたいところ。
ベタの飼育ならライトの点灯時間は5時間程度あれば十分です。
長期間ライトを点けすぎてしまうと藻類がたくさん植える原因になりますのでご注意ください。
- 水作 LightUPシリーズ
- GEX CLEAR LEDリーフグロー
インテリア用のライトも「あり」
アクアリウム用品ではありませんが、関節照明やデスクスタンドライトを使うのも良いですよ。
というかこちらの方がオシャレなのでおすすめです。
ベタはちょっと高めの水温(26℃~28℃)を好みます。
ヒーターも「設定温度が高めのオートヒーター」「温度調整ができるヒーター」がおすすめ。
エヴァリス製ヒーターは故障が少ないですよ。
今回おすすめしている水槽サイズなら「30W~50W」のものを選べばOKです。
- エヴァリス BETTA15
- エヴァリス ダイヤルブリッジシリーズ
水温計はその名の通り水温をチェックするために使用します。
ヒーターがちゃんと作動していれば基本的に大丈夫なので、常時水槽につけてなくても良いと思いますよ。
- エヴァリス きっちり計れる水温計シリーズ
- ADA サーモメーターシリーズ
ベタはフィルターを「使わなくても」飼育できます。
むしろ使わないほうが調子が良いこともあるほどです。
とはいえ、水槽の中に水流が無いと水が淀んでしまい美観が悪いのも事実。
ベタは強い流れを嫌うのでフィルターを使うなら水流が弱いタイプを使うのがおすすめ。
特にエアーポンプ(ブクブク)で動かすタイプが使いやすいです。
- 水作 エイトコア ミニ
- コトブキ バイオミニフィルター
エアーの量
「水作 エイトコア ミニ」はこれくらいの泡の量でOKです。
ほんのちょっとポコポコさせるくらいですね。
底床とは水槽の下に敷く砂や砂利のこと。
ベタの飼育なら必ず必要はものではありませんが、水槽の見た目かいうと敷いたほうが綺麗に見えます。
敷くなら汚れが溜まらないように薄くしくのがポイント。
水槽の底面が隠れる程度に3~5mm程度敷けば十分ですよ。
バックスクリーンとは水槽背面やサイドに貼るシールのようなものです。
飼育と言うよりは見栄えに関わることなのですが、有るのと無いのではスッキリ感が全然違います。
ライトやヒーター、フィルターの配線など水槽周りはゴチャゴチャしがちなので、水槽のガラス面に映り込むと綺麗じゃないです。
水槽に水を入れた後では貼りづらいので予め貼っておきましょう。
バックスクリーンの貼り方についてはこちらの記事をご覧ください。
セッティング方法を順を追って解説していきます。
初心者の方でも1時間程度で終わる内容ですので難しくはありませんよ。
まずはざっと流れをご説明し、後ほど詳しく解説いたします。
小型水槽ならちょっとした場所にも置けるはずです!
水槽に貼り付ける作業は一番最初にやっちゃいましょう。
設置場所に水槽を設置します。
ザザザっと底床を入れます。洗わなくても大丈夫ですよ。
ヒーター、フィルターなどの機材類をセットします。
電源はまだ入れないでください!
石や流木でレイアウトします。
ポンと入れるだけの水草ならこのタイミングで入れても大丈夫です。
中和剤を入れた水道水を入れます。
植え込むタイプの水草なら「水を70%程度」入れてから植えましょう。
レイアウト作業、水草の植え込みなどで水が濁っているようなら水を換えて透明にしましょう。
お店の水ごと入れるとベタのストレスがちょっと軽減されます。
機材類の電源を入れて完了です!
- 水平である
- 直射日光が当たらない
水槽を設置する場所はこちらの要件を満たしている必要がありますよ。
今回ご紹介した水槽セットなら重く見積もっても15kgくらいなので丈夫な台の上なら設置できると思います(耐荷重をご確認ください)。
「近くに電源がある」「水場の近く」この条件を満たしているとメンテナンスが楽です。
「水槽に水が入った状態」で水平であることが重要です。アーチ状にしなって重みに耐える構造の台はおすすめしません。丈夫な本棚などが向いていると思いますよ。
特に夏場に直射日光が当たると水温が上がり煮えてしまいます。必ず直射日光が当たらない場所に置きましょう。
バックスクリーンとマットは水槽に予め貼ることでこの後の作業がスムーズです。
マットは両面テープで貼るようにすると良いです。
はみ出た部分はカッターで切ると綺麗に仕上がりますよ。
それぞれ貼り方は詳しく解説した記事をご用意していますのでご覧ください。
設置場所に水槽を置きます。
そしてちょっと離れて見てチェックしましょう。
もしイメージと違うようなら別の場所を探しましょうね。
水を入れてから移動するのは大変なのでここできっちり場所を確定しておきましょう。
袋の口を切ってザザッと入れてください。
「洗ってから使用してください」と記述があっても洗わなくても大丈夫ですよ。
乾いた状態の方が綺麗に底床を整えられます。
今回は水槽が小さいので、底床を入れたら「水槽ごと振る」ようにして均すと綺麗に敷けると思います。
このタイミングで機材をセットします。
この後のレイアウト作業で隠しやすいよう、なるべく後ろの方にセットしましょう。
一箇所にまとめるようにすると良いと思います。
※画像は水草水槽の例です。
リズム良く石や流木を「ポン」と置いてみてください。
なるべく機材を隠すようにすると見映えが良いです。
石や流木に活着させてある水草もこのタイミングで入れちゃいましょう。
ベタ水槽におすすめのレイアウト素材、水草はこちらをご覧ください。
せっかく作ったレイアウトが崩れないようにゆっくりと注水しましょう。
水槽全体にキッチンペーパーを敷いてその上から水を注ぐようにすると綺麗に水が張れますよ。
小さなジョウロなどを使って水を注ぐと濁りが出づらいです。
水温は26℃~28℃程度になるように寒い時期はお湯を足して調整しましょう。
慣れると手で触って調整できるようになりますが、初心者の方は水温計を使うと確実です。
中和剤を入れるのをお忘れなく。
濁らない水の入れ方は動画でもご紹介していますのでご覧ください。
作業をしていて水が濁ってしまったら「換水」をして水を透明にします。
特にフィルターを付けずに飼育する場合は、換水で濁りを取り除かないとずっと濁ったままなので注意しましょう。
まずは水温合わせをするために買ってきた袋のまま10分くらい水槽に浮かべておきましょう。
次に袋を開けて、手でお水を触ってみてください。
同じくらいになっていたらお水ごと水槽へ移しましょう。
ベタを購入する際に水を多めにもらえるなら、全部水槽に入れると水質変化を軽減できます。
機材類の電源を入れて完成です。お疲れ様でした!
すぐに餌をあげたくなりますが、ここは我慢してください。次の日からあげてくださいね。
- 餌をあげる
- 換水
- ガラス面の掃除
- フィルターの清掃(たまに)
日頃行う管理は基本的にこちらの4つです。
- 毎日
基本的に毎日与えましょう。
健康な子がたまに2~3日餌を食べない程度は大丈夫ですよ。
餌の量の目安は「片目に大きさ程度」です。
ベタにおすすめの餌についてはこちらをご覧ください。
- 10日~14日に50~80%程度
これくらいの間隔がベタの状態、水槽の美観両方を維持しやすいかと思います。
管理に慣れてくれば3週間~4週間に一度くらいの換水でも維持できますよ。
使用する水は「水道水に調整剤を入れたもの」で十分です。
底床を薄く敷いている場合は「底床掃除」は必要ありません。
換水時に底に溜まっている汚れを軽く吸い出すだけで大丈夫ですよ。
- 換水のタイミングで
ガラス面に藻類が付いているなら換水のタイミングで掃除をしましょう。
メラミンスポンジなどを使うと簡単です。
フィルターを使うなら1~2ヶ月に一度、ろ材を新しいものに交換しましょう。
古いものを使い回したりせず、新しいものにまるっと交換したほうがトラブルが少ないです。
- バケツ
- ホース
- 中和剤
- スポンジ
- アミ
- 餌
とりあえずこちらの6点があれば日常管理ができます。
基本となるものですので、管理していて必要なものがでたら適時追加してくださいね。
8L~10Lくらい入るものがおすすめです。
「注ぎ口がある」「目盛りが付いている」ものは使いやすいですよ。
経験上、バケツはケチらない方が良いです。なるべく高品質なものを使うと普段のメンテが楽になりますよ。
小型水槽ならこちらのホースがおすすめです。
簡単な底床掃除もできますし、初心者の方でも取り扱いが簡単ですよ。
中和剤とは水道水のカルキを中和する薬品のこと。
ベタは肌荒れの多いお魚ですので強力な「粘膜保護剤」が入っているタイプがおすすめです。
キョーリン プロテクトXは高分子ポリマーによりお魚の体表を強力に保護する効果があるのでベタ飼育にピッタリの中和剤です。
水槽のガラス面を掃除するならメラミンスポンジがおすすめ。
薬剤を使っていないスポンジなら家庭用のもので問題ありませんよ。
私はこちらをカッターで小さく切って使っています。
ガラス面が汚れてきたらお掃除しましょう。
小型水槽で使うならこのアミが一番使いやすいと思います。
大きめと小さめのアミを2つ用意しておくとメンテがはかどりますよ。
今回の水槽サイズなら「お掃除用にS、ベタを掬う時にM」みたいな感じでしょうか。
餌は長期で見るとお魚の調子に大きく影響を与えるのでこだわった方が良いです。
こちらのメーカー(キョーリン)の餌はどれもおすすめです。
このサイズなら毎日「5粒~8粒」くらい与えていれば大丈夫。
他にもベタにおすすめの餌をこちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
簡単にセットできて見栄えの良い「レイアウト素材」は石、流木です。
なるべくシンプルにすることでメンテナンスしやすくなりますので、あまりゴテゴテさせないほうが良いですよ。
おすすめは流木や石をどちらか1つだけ使ってレイアウトする方法。
コレなら気に入った素材を1つ選ぶだけで済みますので簡単です。
初心者の方ならたくさんの素材で組むよりも1つに絞って作る方が綺麗に仕上がると思います!
底床を薄くしいた方がメンテナンスが簡単なので、植え込むものよりも「ポンと入れるだけ」「丈夫なもの」がおすすめです。
ミクロソルム プテロプスは、丈夫な水草の代表種で流木に巻き付けた状態で販売されることも多いです。
すでに巻きつけ済みのものなら、水槽に入れるだけでOKなので簡単ですよ。
マツモ、アマゾンフロッグピットはどちらも浮草です。
水槽に浮かばせて育てるタイプなので、植える必要はありません。
どちらも水槽に入れるだけでOKなので初心者の方でも扱いやすいですよ!
- 小型水槽⇒ 底物
- 大きな水槽⇒ おとなしいお魚
ベタはちょっとやんちゃな面がありますがお魚を選べば混泳させることができます。
ある程度大きな水槽ならおとなしいお魚と一緒に飼育することもできますので水槽サイズに応じて調整するとよいでしょう。
- オトシンクルス
- コリドラス
などなど、本記事で紹介している水槽サイズならお掃除屋さんなどの「底物」と混泳させるのがおすすめです。
あまり目立たないのでベタが興味を持つことが少ないです。
「オトシンクルス」
藻類を食べてくれるお魚です。
口が吸盤状になっていてガラス面など、平たいところの藻類をよく食べてくれます。
「コリドラス ハブロスス」
コリドラスの中でも特に小さい種類です。
下に落ちた余った餌を食べてくれますよ。
ある程度大きな水槽ならベタと大人しいお魚を一緒に飼育できます。
目安は25L程度。
30cmキューブサイズ以上あれば混泳させやすいです。
- カージナルテトラ
- グリーンネオンテトラ
- ラミーノーズテトラ
- レッドテトラ
- ラスボラ エスペイ
- ラスボラ ヘテロモルファ
などなど、たくさんの種類のお魚と混泳可能です!
- グッピー
- エンゼルフィッシュ
- アベニーパファー
これらのお魚とは相性があまりよくありません。
グッピーはベタがヒレに興味を持ちいじめてしまうことがあります。
エンゼルフィッシュやアベニーパファーはベタのヒレをかじってしまうことがあります。
ベタは動きがゆったりしているため餌を食べるスピードが緩やかです。
他のお魚と一緒に入れる場合は、餌を複数用意すると良いですね。
塊状の餌を組み合わせるなど全体に餌が行き渡るようにするのがコツです。
小型熱帯魚におすすめの餌はこちらの記事で詳しく解説しましたのでぜひご覧ください。
月平均300~400円程度
今回ご紹介した水槽サイズ、セッティングなら月平均でこれくらいかかります。
水槽にかかる電気代の多くはヒーターなので、季節ごとに大きく電気代は変動します(100~500円程度)。
水槽管理にかかる電気代はこちらの記事でまとめましたので、興味のある方はご覧ください。
また、複数ベタ水槽をお持ちの方はまとめてエアコンで管理した方が電気代が安くなるかもしれません。
水槽の電気代についてはこちらの記事で解説しましたのでご覧ください。
今回は「ベタをシンプルに飼う方法」を解説しました。
「シンプルに」と言っておきながら長い記事になってしまいました。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
小型水槽ならではの手軽さでアクアリウムが始められますのでぜひチャレンジしてみてください!
ベタは初心者の方におすすめの熱帯魚です!
この記事が参考になったら感想を教えてもらえると嬉しいです。
記事作成の励みになります!