どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「水槽サイズ別電気料金の目安」を解説します。
アクアリウムの電気代は、一体どれくらいかかるのでしょうか?
水槽に使われている機材は、「1日中ずっと電源が入っているもの」もあれば、「数時間だけ使うもの」もあります。また、ヒーターなどの温度管理用品は、「外気温、部屋の保温能力などの影響」を大きく受けます。
そのため、正確な電気代を計算することは難しいです。
ですが、日々のコストが分からないと、モヤモヤとした気持ちになりますよね?
そこで今回は、パッと一目で目安が分かるように、「電気料金表」を作りました。
100%正確なものではありませんが、それなりの精度になるよう計算して作りましたので、文字通り「目安」になるはずです。
水槽の電気代を知りたい方は、ぜひご覧ください。
なお、記事中の電気代計算にはこちらのサイトを使わせていただきました。
直感で扱えるので誰でも簡単に計算できます。電気代を計算する際にぜひご利用ください。
参考 電気料金の計算電気料金計算- 一般的な熱帯魚水槽(ライト、フィルター、ヒーター、その他の機材を使用)
- 一人暮らしのワンルームアパートに設置
- 昼間は仕事で家にいない
- ライトの点灯時間 8時間
こちらが今回モデルとしたケースです。
私が一人暮らしをしていた頃のコスト感で計算してみました。
「一人暮らしのワンルーム」「昼間は仕事でいない」ことから、温度管理コストが割高です。
一軒家などでご家族と住んでいる方は、今回の目安よりも「10~30%程度」お安くなる可能性があります。

安く見積もってもがっかりするので、ちょっと高めに設定しました!
水槽サイズ | 水量 | 電気代 (月平均) | 電気代 (年額) | 高い月 (12,1,2月) | 安い月 (7,8月) |
---|---|---|---|---|---|
W20×D20×H20 | 6L | 約332円 | 約3984円 | 約534円 | 約113円 |
W30×D18×H24 | 10L | 約391円 | 約4692円 | 約592円 | 約154円 |
W36×D22×H26 | 16L | 約395円 | 約4740円 | 約598円 | 約157円 |
W30×D30×H30 | 22L | 約575円 | 約6900円 | 約1090円 | 約190円 |
W45×D27×H30 | 30L | 約590円 | 約7080円 | 約1150円 | 約198円 |
W60×D30×H36 | 55L | 約1059円 | 約12708円 | 約1665円 | 約327円 |
W45×D45×H45 | 79L | 約1480円 | 約17760円 | 約2289円 | 約501円 |
W60×D45×H45 | 107L | 約1550円 | 約18600円 | 約2360円 | 約510円 |
W90×D45×H45 | 155L | 約2490円 | 約29880円 | 約3742円 | 約833円 |
W120×D45×H45 | 204L | 約3790円 | 約45480円 | 約5819円 | 約1331円 |
W180×D60×H60 | 559L | 約8703円 | 約104436円 | 約13575円 | 約2787円 |
※W=幅、D=奥行、H=高さ
※水量は水位を水槽高より3cm程度下げた状態で計算
電気代(月平均)は月ごとの変動を考慮した年間合計電気代を12ヶ月で割ったものです。
1年水槽を設置すると、「毎月平均、これくらい電気代がかかりますよ」という目安ですね。

こちらの表を元に、各家庭の財務責任者に提案すると稟議が通りやすくなるかもしれません(笑)
上記の表の計算内容を解説していきます。
すべての水槽サイズを乗せると膨大な量になってしまうので、人気のある「30cm水槽」を例に説明していきます。
電気料金の大体の中央値である25円で計算しました。
計算式はこのような形です。
ヒーター50W × 12時間 × 30日 = 18kWh(合計電力量) = 約450円
ご契約の内容、電力会社によって微妙に異なるので、実際の数値とはちょっと離れるはずです。
詳しい計算方法はこちらのサイトで詳しく解説させれていますので、興味のある方はご覧ください。
参考 電気料金の計算方法電気料金計算W30×D18×H24 | 機材名 | 消費電力 | 電気代 (1時間) |
---|---|---|---|
ライト | 水作 LightUP 300 | 9.5W | 約0.2円 |
フィルター | テトラ AT-20 | 2.2W | 約0.05円 |
ヒーター(寒い時期のみ) | エヴァリス AR50 | 50W | 約1.25円 |
冷却ファン(暑い時期のみ) | GEX アクアクールファン コンパクト | 1.3W | 約0.03円 |
その他機材 | エアレーションなど | 2.5W | 約0.06円 |
よくある「熱帯魚飼育セット」をモデルとしています。
ライト、フィルターなどはメーカーごとに消費電力に差がありますが、微々たるものです。
上記以外の機材で同程度のセッティングをしても電気代は大きく変わりません。
その他機材は「別途何か機材を使用した場合」を想定して付け足してみました。
エアレーション(ブクブク)など追加で使用している場合などですね。
機材名 | 消費電力 | 電気代 (1時間) | 使用時間 (夏季) | 使用時間 (冬季) | 1日の電気代 ( 夏季 ) | 1日の電気代 ( 冬季 ) | 月の電気代 ( 夏季 ) | 月の電気代 ( 冬季 ) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水作 LightUP 300 | 9.5W | 約0.2円 | 8時間 | 8時間 | 約1.9円 | 約1.9円 | 約57円 | 約57円 |
テトラ AT-20 | 2.2W | 約0.05円 | 24時間 | 24時間 | 約1.3円 | 約1.3円 | 約39.6円 | 約39.6円 |
エヴァリス AR50 | 50W | 約1.25円 | 0 | 12時間 | 0円 | 約15円 | 0円 | 約450円 |
GEX アクアクールファン コンパクト | 1.3W | 約0.03円 | 12時間 | 0 | 約0.4円 | 0円 | 約11.7円 | 0円 |
エアレーションなど | 2.5W | 約0.06円 | 24時間 | 24時間 | 約1.5円 | 約1.5円 | 約45円 | 約45円 |
夏季:1ヶ月 約154円
冬季:1ヶ月 約592円
ざっくりと計算するとこんな感じです。
ライト(8時間)、フィルター(24時間)は季節を問わずいつも同じ時間稼働させます。
温度を管理する機材は季節によって大きく稼働時間が変わるので、時期によって大きく電気代が上下しますよ。
月 | ヒーター 稼働時間 | ヒーター 電気代 | 冷却ファン 稼働時間 | 冷却ファン 電気代 | 合計電気代 |
---|---|---|---|---|---|
1月 | 12時間 | 約450円 | 0 | 0円 | 約592円 |
2月 | 12時間 | 約450円 | 0 | 0円 | 約592円 |
3月 | 9時間 | 約338円 | 0 | 0円 | 約480円 |
4月 | 8時間 | 約300円 | 0 | 0円 | 約442円 |
5月 | 5時間 | 約188円 | 2時間 | 約2円 | 約332円 |
6月 | 2時間 | 約75円 | 8時間 | 約8円 | 約217円 |
7月 | 0 | 0円 | 12時間 | 約12円 | 約154円 |
8月 | 0 | 0円 | 12時間 | 約12円 | 約154円 |
9月 | 2時間 | 約75円 | 4時間 | 約4円 | 約217円 |
10月 | 8時間 | 約300円 | 0 | 0円 | 約442円 |
11月 | 9時間 | 約338円 | 0 | 0円 | 約480円 |
12月 | 12時間 | 約450円 | 0 | 0円 | 約592円 |
30cm水槽の電気代月平均: 約391円
詳しく月ごとに計算するとこんな感じになります。
月 | ヒーター 稼働時間 | ヒーター 電気代 | 合計電気代 |
---|---|---|---|
1月 | 12時間 | 約450円 | 約592円 |
8月 | 0時間 | 0円 | 約154円 |
このように熱帯魚水槽の電気代のほとんどがヒーターによる電気代です。
そのため、夏季冬季で大きく電気代が異なります。
寒い時期はヒーターの稼働時間が長くなるため、電気代が高くなりますよ。
ということは、ヒーターの稼働時間を短くすれば電気代の節約になるということですね。
ヒーターは「水量」によって、使用電力がことなります。
電気代を計算する際は、水槽サイズよりも「水量」に注目しましょう。


- 外気温の影響を少なくする
- なるべく暖かい部屋に設置
- 保温シートで覆う
大きく分けると3つの方法があります。
ヒーター代を節約するのは、要するに水槽が冷めないようにすると良いです。
「窓辺」「玄関」など外気温の影響を受けやすい場所に水槽がある場合、冬場に水温が下がりやすいので電気代が増える傾向があります。
電気代の安くするなら、外気の影響をあまり受けない場所へ設置しましょう。
「リビング」など人が長時間過ごす場所は、エアコンやストーブなどの暖房器具を使うので温かい時間長いです。
その分、ヒーターが稼働する時間を短くすることができます。
こちらのようなアルミシートを水槽に張ることで保温することができます。
ハサミで自由にカットできるので、水槽に合わせて使いましょう。
製品名 | 冷却水量目安 | 電気代目安 (8時間稼働/月) |
---|---|---|
ZC-100α | 70L | 約570円 |
ZC-200α | 140L | 約1122円 |
ZC-500α | 315L | 約924円 |
ZC-700α | 455L | 約1302円 |
ZC-1000α | 665L | 約1890円 |
ZC-1300α | 910L | 約3318円 |
※クーラー周囲温度35℃の状態で水温を25℃まで下げる際の電気代
夏季の高水温対策に水槽用クーラーを使う場合、7、8月にこちらの電気代が加算されます。
6、9月にも暑い日がありますので、表の半額程度の電気代がかかるはずです。
水槽用クーラーは導入、維持にかなりのコストがかかります。
結果としてエアコンを24時間稼働した方ががコストが安くなるケースも多いです。
水槽用クーラー導入の際は、エアコンの導入も検討してくださいね。
参考 ZCシリーズゼンスイこちらの記事で「エアコンで管理した場合の電気代」を詳しく解説しています。
大型水槽ユーザー、水槽本数の多い方はエアコンで管理したほうが電気代が安くなるケースがあります。
エアコン導入の目安が知りたい方は、ぜひご覧ください。


エアコンなら水槽内にヒーターを入れなくても良いという利点もあります!
今回は「水槽サイズ別電気料金の目安」を解説しました。
アクアリウムにおける維持費の大部分は電気代です(≒ヒーターの電気代)。
ざっくりとでも基準となる金額を知っていると、日頃のコスト計算がやりやすくなります。
ぜひ、水槽導入の際にご利用ください!
水槽サイズ | 水量 | 電気代 (月平均) | 電気代 (年額) | 高い月 (12,1,2月) | 安い月 (7,8月) |
---|---|---|---|---|---|
W20×D20×H20 | 6L | 約332円 | 約3984円 | 約534円 | 約113円 |
W30×D18×H24 | 10L | 約391円 | 約4692円 | 約592円 | 約154円 |
W36×D22×H26 | 16L | 約395円 | 約4740円 | 約598円 | 約157円 |
W30×D30×H30 | 22L | 約575円 | 約6900円 | 約1090円 | 約190円 |
W45×D27×H30 | 30L | 約590円 | 約7080円 | 約1150円 | 約198円 |
W60×D30×H36 | 55L | 約1059円 | 約12708円 | 約1665円 | 約327円 |
W45×D45×H45 | 79L | 約1480円 | 約17760円 | 約2289円 | 約501円 |
W60×D45×H45 | 107L | 約1550円 | 約18600円 | 約2360円 | 約510円 |
W90×D45×H45 | 155L | 約2490円 | 約29880円 | 約3742円 | 約833円 |
W120×D45×H45 | 204L | 約3790円 | 約45480円 | 約5819円 | 約1331円 |
W180×D60×H60 | 559L | 約8703円 | 約104436円 | 約13575円 | 約2787円 |

コスト感覚を身につけて、上手にアクアリウムを楽しんでくださいね!