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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は世界水草レイアウトコンテスト(IAPLC2015)へ出品した水槽の作り方をご紹介します。
お持ちの方が多い「60cm水槽」で作った水槽なので、皆さんの水槽にも落とし込みやすいのではないでしょうか?
完成した作品がこちら。
シンプルで一般的なテクニックしか使っていませんので初心者の方でもマネしやすいかと思います。
完成まで丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。
世界水草レイアウトコンテスト(IAPLC)とはアクアリウムメーカーADAが主催している水草水槽のコンテストです。
通常年1回開催され世界中から様々な作品が出品されます。
「日本の川」をテーマにして制作しました。
丸い川石を以前から使ってみたかったんですよねー。
私は結構な田舎に住んでいるので、小さい頃から川で遊んでいました。
なので私の「原点」とも言えるレイアウトですね。
仮組みが終わったところです。
画像がこれしか残ってなくて申し訳ないです。。
「日本の川」「丸い川石を使う」ことしか考えてなかったので、いろいろ試行錯誤しながらの仮組みだったと記憶しています。
結局は「凹型構図」に落ち着きました。
一番大きな石の頂点が半分より上にきていると「迫力」が生まれます。
頑張って高い位置で石を固定するように頑張って組んでみてください。
小さい石の場合、すごく大変なので素材は大きめを揃えるようにすると良いですよ。
ちなみに底床は軽石を使って底上げをしています。
小さな石を追加しながら背面にソイルを盛りました。
水を入れる直前に慌てて撮ったものなので、中途半端に水が入っています。
実は、この盛り方はダメダメです。
凹型構図の場合「道の終点」に向かっていくように盛らなければなりません。
このように盛ることで自然と視線が道の終点に向かうので「奥行感」がでます。
丸い川石を土留として使っていましたが限界がありここまでしか盛れませんでした。
そこで、塩ビ板を小さく切って土留にすることにしました。
水槽背面に底床を盛って奥行き感を演出する方法はこちらの記事でも詳しく解説しています。
小さく切った塩ビ板をソイルに挿して崩れてくるのを防ぐようにしました。
横から見るとこんな感じです。
棚田みたいな感じですね。
「厚さ1mmの塩ビ板」をカットしてソイルに挿しています。5cmは挿さないと崩れてくるので長めにカットしていますよ。
場所に合わせてサイズを自由に調整できます。厚さ1mmの塩ビならハサミで簡単に切れますよ。板がちょっと見切れますが、水草が茂ってくると隠れちゃうので気にしなくて大丈夫です。
大抵のホームセンターで取扱いがあると思います。ずっと使えますし、安いので常時用意しておくと制作作業が捗りますよ。
- 前景、中景⇒ ショートヘアーグラス
- 後景⇒ ヘアーグラス
を植えました。
「清涼感」を出したかったのであまりたくさんの水草は使いたくない。
けれど「水草の立体的な茂みが欲しい」この2つを満たす方法を考えていました。
そこで「同じ見た目」だけど「高さ」が違う水草を植えたというわけです。
しばらく水草を育ててみた結果、なんかちょっと物足りないなぁと感じたので「ピグミーチェーンサジタリア」を前景にランダムに植えてみました。
夏の川辺感と言いましょうか。
草むら感も欲しかったのでこれは当たりでしたね。
ヘアーグラスがしっかり根を下ろしたタイミングで後ろ側へさらにソイルを盛っています。
ヒーターとフィルター配管がすっごく邪魔ですね。この水槽を作った時はコーナーカバーを使っていないのです。これでは美観が悪くて普段見れたもんじゃないですよね。こちらの記事で紹介している「コーナーカバー」を使えばスッキリとまとめることができますよ!
形になってきました。
完成カットのチェックのため、配管とヒーターを外して撮ってみました。
手前側の石をちょっと大きいものにして奥行感をさらに演出してみました。う~ん、ちょっとやりすぎかな?
お魚は「川の雰囲気」「清涼感」を演出するために流線型のやつにしようと考えていました。丁度良いタイミングで「ダニオ エスメラルダ」が手に入ったのでコイツに即断しました。
今思えば、日本産のタナゴやオイカワにしておけば良かったです。「日本の川」がテーマなんですから!
バックスクリーンは青に決めていました。クリアタイプを貼っているので後ろの壁が透けています。
バックスクリーンは青以外無いだろうと思って他は試しませんでした。
これで完成です!
結果は405位と振るいませんでしたが、今まで作ってきた作品の中でもお気に入りの1つです。
いつ見ても「夏休みを思い出す」感じが好きで、今でも自分で見返す作品ですよ。
使用機材
水槽サイズ | 60cm×30cm×36cm |
ライト | ADA アクアスカイ602(廃盤商品) |
フィルター | エーハイム 2213 |
CO2 | 1秒/1.5滴 |
底床 | 川砂、プラチナソイル |
素材 | 川石 |
水質、環境
PH | 6.8程度 |
GH | 2(うろ覚えです) |
点灯時間 | 12時間 |
換水頻度 | 週/2回 50% |
製作期間 | 1ヶ月半 |
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