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【IAPLC2015】世界水草レイアウトコンテスト出品水槽の作り方

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本記事は世界水草レイアウトコンテスト(IAPLC2015)へ出品した水槽の作り方をご紹介します。

お持ちの方が多い「60cm水槽」で作った水槽なので、皆さんの水槽にも落とし込みやすいのではないでしょうか?

iaplc2015出品水槽

完成した作品がこちら。

シンプルで一般的なテクニックしか使っていませんので初心者の方でもマネしやすいかと思います。

完成まで丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。

世界水草レイアウトコンテスト

世界水草レイアウトコンテスト(IAPLC)とはアクアリウムメーカーADAが主催している水草水槽のコンテストです。

通常年1回開催され世界中から様々な作品が出品されます。

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

今回のテーマ

川の景色

「日本の川」をテーマにして制作しました。

丸い川石を以前から使ってみたかったんですよねー。

私は結構な田舎に住んでいるので、小さい頃から川で遊んでいました。

なので私の「原点」とも言えるレイアウトですね。

レイアウトの仮組み

仮組み

仮組みが終わったところです。

画像がこれしか残ってなくて申し訳ないです。。

「日本の川」「丸い川石を使う」ことしか考えてなかったので、いろいろ試行錯誤しながらの仮組みだったと記憶しています。

結局は「凹型構図」に落ち着きました。

一番大きな石の頂点が半分より上にきていると「迫力」が生まれます。

頑張って高い位置で石を固定するように頑張って組んでみてください。

小さい石の場合、すごく大変なので素材は大きめを揃えるようにすると良いですよ。

ちなみに底床は軽石を使って底上げをしています。

ソイルを「盛る」

盛り土をする

小さな石を追加しながら背面にソイルを盛りました。

水を入れる直前に慌てて撮ったものなので、中途半端に水が入っています。

実は、この盛り方はダメダメです。

凹型構図の場合「道の終点」に向かっていくように盛らなければなりません。

ここまで盛りたい

このように盛ることで自然と視線が道の終点に向かうので「奥行感」がでます。

丸い川石を土留として使っていましたが限界がありここまでしか盛れませんでした。

そこで、塩ビ板を小さく切って土留にすることにしました。

水槽背面に底床を盛って奥行き感を演出する方法はこちらの記事でも詳しく解説しています。

「塩ビ板」で土留めを作る

棚田みたいな感じ

小さく切った塩ビ板をソイルに挿して崩れてくるのを防ぐようにしました。

横から見るとこんな感じです。

棚田みたいな感じですね。

塩ビ板で土留め

「厚さ1mmの塩ビ板」をカットしてソイルに挿しています。5cmは挿さないと崩れてくるので長めにカットしていますよ。

場所に合わせてサイズを自由に調整できます。厚さ1mmの塩ビならハサミで簡単に切れますよ。板がちょっと見切れますが、水草が茂ってくると隠れちゃうので気にしなくて大丈夫です。

大抵のホームセンターで取扱いがあると思います。ずっと使えますし、安いので常時用意しておくと制作作業が捗りますよ。

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水草の植栽

  • 前景、中景⇒ ショートヘアーグラス
  • 後景⇒ ヘアーグラス

を植えました。

「清涼感」を出したかったのであまりたくさんの水草は使いたくない。

けれど「水草の立体的な茂みが欲しい」この2つを満たす方法を考えていました。

そこで「同じ見た目」だけど「高さ」が違う水草を植えたというわけです。

水草を追加、そしてさらに盛る

水草を追加、そしてさらに盛る

しばらく水草を育ててみた結果、なんかちょっと物足りないなぁと感じたので「ピグミーチェーンサジタリア」を前景にランダムに植えてみました。

夏の川辺感と言いましょうか。

草むら感も欲しかったのでこれは当たりでしたね。

ヘアーグラスがしっかり根を下ろしたタイミングで後ろ側へさらにソイルを盛っています。

MEMO

水草が茂るとソイルを堰き止めてくれるので、土留の代わりになります。立ち上げ時だけでなく、水草の成長に合わせて「盛り土」をするのも重要なテクニックですよ。

ヒーターと配管がすごく邪魔

水草を追加、そしてさらに盛る

ヒーターとフィルター配管がすっごく邪魔ですね。この水槽を作った時はコーナーカバーを使っていないのです。これでは美観が悪くて普段見れたもんじゃないですよね。こちらの記事で紹介している「コーナーカバー」を使えばスッキリとまとめることができますよ!

形になってきました

形になってきました

形になってきました。

完成カットのチェックのため、配管とヒーターを外して撮ってみました。

手前側の石をちょっと大きいものにして奥行感をさらに演出してみました。う~ん、ちょっとやりすぎかな?

お魚とバックスクリーン

お魚とバックスクリーン

お魚は「川の雰囲気」「清涼感」を演出するために流線型のやつにしようと考えていました。丁度良いタイミングで「ダニオ エスメラルダ」が手に入ったのでコイツに即断しました。

今思えば、日本産のタナゴやオイカワにしておけば良かったです。「日本の川」がテーマなんですから!

バックスクリーンは青に決めていました。クリアタイプを貼っているので後ろの壁が透けています。

元気
元気

バックスクリーンは青以外無いだろうと思って他は試しませんでした。

完成!

iaplc2015出品水槽

これで完成です!

結果は405位と振るいませんでしたが、今まで作ってきた作品の中でもお気に入りの1つです。

いつ見ても「夏休みを思い出す」感じが好きで、今でも自分で見返す作品ですよ。

各種データ

使用機材

水槽サイズ60cm×30cm×36cm
ライトADA アクアスカイ602(廃盤商品)
フィルターエーハイム 2213
CO21秒/1.5滴
底床川砂、プラチナソイル
素材川石

水質、環境

PH6.8程度
GH2(うろ覚えです)
点灯時間12時間
換水頻度週/2回 50%
製作期間1ヶ月半