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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「水槽のバックスクリーン」を解説します。
水槽の裏が散らかっているならバックスクリーンを貼ることでスッキリ見せることができます。
また、水景に合った色をチョイスすることで水槽の雰囲気をガラッと変えることもできますよ。
貼り付け作業がちょっと手間ですが、シールタイプのバックスクリーンは仕上がりが綺麗なのでおすすめです。
「バックスクリーンの効果」「必要な場面」「貼り付け方法」などを詳しく解説していきます。
興味のある方はぜひご覧ください。
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こんな感じで水槽背面に貼って見栄えを良くするものです。
基本的には水槽の後ろにあるものを隠して美観をUPさせるために使用します。
- 見苦しいものを隠す
- 美観UP
- 奥行き感が少なくなる
- 貼るのが手間
見苦しいものを隠す
水槽の後ろにあるパイプ、配線などを隠すことができます。
何かと水槽の後ろはホコリが溜まったり、水滴が目立つなどするので、そこが見えなくなるのは大きなメリットですよ。
美観UP
単純にスッキリとして見栄えの良い雰囲気が作れます。
多くの水槽が壁を背にして設置してあるので、水槽の後ろは薄暗くあまり良い雰囲気とは言えません。
バックスクリーンを貼ることでそこを隠すことができます。
奥行き感が少なくなる
色の付いた板を立てるようなイメージなので、ガラスの光が透過する独特の奥行き感が失われます。
光を透過するタイプ、自身が光るタイプのバックスクリーンなら奥行き感が損なわれないので状況に応じて使い分けると良いでしょう。
貼るのが手間
単純に貼る作業が手間です。
簡単なタイプは端っこをセロファンテープで貼るだけなので簡単なのですが、仕上がりの綺麗なシールタイプは貼るのがちょっと面倒ですよ。
- テープで貼るタイプ
- シールで貼るタイプ
- 水槽に引っ掛けるタイプ
バックスクリーンは大きく分けるとこちらの3タイプがあります。
それぞれ特徴がありますのでお好み応じて使い分けましょう。
もっとも流通量の多いバックスクリーンがこちらのタイプ。
バックスクリーン自体には粘着力は無く、端っこをセロファンテープなどで固定して使用します。
安価で柄物があるのが大きな特徴です。
テープで貼るため水槽とバックスクリーンの間に水が入ると抜群に見栄えが悪くなる欠点があります。
テープでの貼付け作業は簡単なのでいつでも水槽に貼ることができますよ。
- 安価
- ジャングル、岩棚など柄物がある
- テープで貼る
- 作業は簡単
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シールのようになっているので直接水槽に貼り付けることができます。
間に水滴などが入らないので見栄えが良いのが特徴ですよ。
作業はちょっと手間がかかり、基本的に水槽が空の状態でないとできません。
そのため、水槽を立ち上げる前に作業する必要があります。
仕上がりが綺麗なので、見栄えの良いバックスクリーンをお探しならこちらがおすすめ。
貼り付け手順は後ほど解説します。
- 比較的安価
- シールで貼る
- 貼り付け作業が手間
- 仕上がりが綺麗
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僕が現場で1番多く使うのがこちらのタイプ。基本的に水槽の後ろを隠したい場合はこちらがおすすめです。
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水槽の背面に引っ掛けるように使うスクリーン。
「ADAライトスクリーン」などが該当します。
ライトを内蔵しているので、ホヮ~と優しく後ろから照らすような感じになります。
奥行き感を演出しながら水槽背面を隠すことができる素敵アイテムなのですが、とても高価です。
抜群に写真映えするようになりますので浪漫を求める方にはおすすめですよ。
- バックスクリーン界の王様
- 抜群に写真映えするようになる
- とても高価
- 黒
- 青
- 柄
- 黒
- 青
- 白
- 曇りガラス
バックスクリーンの色は大きく分けるとこちらの5色に分けることができます。
基本的に色は好みで選んでOKなのですが、色によって効果が変わりますので水景によって変えると良いでしょう。
色については後ほど詳しく解説します。
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- 水槽が壁と近い
- 水槽の裏が散らかっている
- 裏側を見せたくない
このような場合はバックスクリーンを貼ると良いでしょう。
水槽が壁と近いと背面のガラスが汚れるとお掃除するのが大変です。
配管、配線などで散らかっているなら隠してしまいましょう。
また、水槽を部屋の間仕切りとして利用する場合、反対側を見せたく無いならバックスクリーンを貼るのが有効ですよ。

- 壁がお洒落
- 壁と水槽の間に何もない
- 開放感を演出したい
水槽の後ろにある壁がお洒落なら見せた方が良い場合もあります。
壁を見せるなら水槽の裏には何も置かないようにしましょう。
最低でも手が入るくらいの隙間が無いとお掃除できませんのでご注意ください。
また、開放感を演出するためにバックスクリーンを張らないのも1つの選択でしょう。
- 黒
- 青
- 白
- 曇りガラス
- 柄
こちらがバックスクリーンの基本色です。
それぞれ見た目が大きく変わりますので、イメージに合わせて選びましょう。
最も無難な色です。
バックの色を黒くすることで水槽の中にあるものを際立たせます。
お魚、水草の色がよりはっきりと感じられるようになりますよ。
水槽内を爽やかに演出するのに向いています。
ともすると安っぽく見えてしまうので、使いこなすのがちょっと難しいです。
お魚メインの水槽よりも水草中心の水槽に合うと個人的には思っています。
ちなみに、ライトスクリーンを使うと簡単に素敵な青いグラデーションを作ることができますよ。
水槽全体を明るく演出することができます。
白はライトの光を照り返すので、水槽全体に光を回す効果もあります。
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なんか水槽暗いんだよな
なんて時は白を選ぶと良いかも。
お魚の色が白く飛ぶので「赤」「青」などはっきりとした色合いのお魚と相性が良いです。

こんな感じの「すりガラス」のようなタイプです。
うっすら向こう側が透けるのでバックスクリーン特有の奥行き感の消失はありませんが、水槽裏側には何も無いほうが綺麗に見えます。
後ろの壁は白など明るい色彩のものが良く映えますよ。
下からライトを当てるなど明るくすることで「ライトスクリーン」のような雰囲気を出すことが可能です。
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こんな雰囲気のものが多いです。
個人的な感覚ですが、海外(特にヨーロッパ)の水景デザインを模したものが多いように感じます。
モノにもよりますが最近のは雰囲気が良いので、それほど安っぽくは見えないですよ。
レイアウトはまだ上手くできないけど、手っ取り早く華やかにしたいなんて時に重宝するかも。
ちょっと面倒なバックスクリーン(シールタイプ)の貼り方をご紹介します。
私が普段より仕事の現場で使っている方法なのできっとお役に立つはずです。
ポイントは「予め水槽よりもちょっと小さく切っておくこと」です!
- 水槽
- バックスクリーン
- メジャー
- カッター
- 定規
- ゴムベラ
- 石鹸
水槽
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今回例として使うのはこちらの「GEXグラステリア300」です。
基本的に60cmくらいまでは1人で簡単に作業ができますが、90cm以上からは2人で作業したほうが良いでしょう。
バックスクリーン
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バックスクリーンは「ADAアクアスクリーンの黒」を使います。
シールタイプならどれも似たようなものなので同様の手順で貼ることができます。
メジャー
バックスクリーンのサイズを決めるのに使います。
小型水槽なら後述する定規を使っても良いでしょう。
カッター
おすすめなのは大きめのカッターです。
切れ味が超重要なので、基本的に刃は新品を使うことをおすすめします。
定規
必ず必要なものではありませんが、あると便利です。
水槽サイズよりも大きなものがあるとバックスクリーンをカットしやすいですよ。
今回の使用はサイズを測るというよりも、カッターで直線をカットするために使います。
そのため、水槽サイズの直線が取れるものなら代用できますよ。
今回は「水槽そのもの」を定規代わりにしてカットしています。
ゴムベラ
バックスクリーンを貼る際に中の石鹸、水を押し出すのに使用します。
ゴム素材でないとバックスクリーンが破けてしまう恐れがあるのでご注意ください。
石鹸
バックスクリーンを貼る際の微調整をするのに使います。
よく使うのはこちらの2つ。
強いて言うならキレイキレイなどの液体タイプはより楽に作業ができますよ。
ほとんどの家庭用洗剤で代用できると思います。

水槽よりもちょっと小さくカットします。
水槽の「ガラス厚と同じくらい短くする」のがポイント!
バックスクリーン裏の点々の間は1cm間隔なので、こちらを数えることで簡単にサイズを測ることができます。
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バックスクリーンをカッターで切ります。
今回は水槽が小さいので水槽そのものを定規代わりにしてカットします。

試しに水槽に当ててサイズ感をチェック。
画像のように水槽より少しだけ小さいとこの後の作業がスムーズです。

バックスクリーンを張る面を綺麗にします。
小型水槽ならお風呂場、流しなどで洗ってしまうのが簡単です。

満遍なく石鹸を塗ります。
今回は牛乳石鹸を使用しました。
ざっくりですが「水と石鹸は半々くらい」が作業しやすいですよ。

石鹸の効果で滑るので、最初はピッタリ合わせなくても大丈夫。
ざっくりのせちゃいましょう。

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バックスクリーンをズラして合わせましょう。
水槽上部側を優先して合わせると仕上がりが綺麗です。
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中心から外側へ向かって泡、水を押し出していきましょう。
最初は優しくバックスクリーンがズレないように丁寧に作業します。
泡、水が抜けてくるにつれしっかり接着するので、力を込めて作業してもズレなくなります。


貼り終わったら石鹸を綺麗に洗い流しましょう。
お風呂、流しで作業できない場合は濡れた雑巾で綺麗に拭きます。
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これで完了です。
乾燥するまではバックスクリーンが動きやすいのでご注意ください!
1日程度でしっかり接着します。
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バックスクリーンを水槽よりも小さく切る
これがシールタイプのバックスクリーンを綺麗に貼るコツ。
- 後々カットしないといけない
- はみ出たところから剥がれる
バックスクリーンが水槽よりも大きいとこのような面倒が発生します。
水槽より大きなものを貼り、後でカットすることをおすすめするケースが多いですが、予めちょっと小さくカットしてから貼る方が綺麗に仕上がりますよ。


こちらのような水槽に貼ってある品質保証シールなどは予め剥がしておきましょう。
水に濡れると綺麗に剥がれなくなってしまうのでご注意ください。
バックスクリーンの接着が強力なので大変ですが綺麗に剥がれます。
端っこから少しづつ剥がしましょう。
無理ではありませんが難易度が高いです。
水槽を立てた状態で作業するしかないので石鹸水が流れ落ちてしまいます。
そのため、ズラして位置を調整する作業がとても大変です。

ある程度作業に慣れた方向けです!
- 節電
- 水温変化を防ぐ
- 遮光
貼ることでこのような効果を期待できるバックスクリーンもあります。
見た目がダサいので、通常のバックスクリーンを予め貼った上で外側に貼るようにすると良いでしょう。
水温変化が少なくなれば、節電に繋がり電気代が安くなるかもしれません。

オールガラス水槽の場合は水槽の下にクッションマットを敷きましょう。
クッションマットはズレやすく微調整が大変なので、バックスクリーン同様に予め水槽に貼っておくと設置が楽ちんですよ。
こちらの記事で詳しく解説しましたので興味のある方はご覧ください。
今回は「水槽のバックスクリーン」を詳しく解説しました。
貼ることでガラッと雰囲気が変わるので、水槽を大掃除したタイミングなどで変えてみるのも面白いでしょう。
黒⇒白などは水槽が一気に明るくなるのでインパクトありますよ!
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僕は青系が好きですね。
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