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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「お魚の状態不良、病気、死亡の原因と予防法」を解説します。
水槽で飼育するお魚が調子を崩す原因は無限に考えられるのですが、大きく8つにまとめることができます。
調子を崩してしまうことを100%防ぐことは事実上不可能なのですが、今回ご紹介することに注意することで「なるべく元気に」飼育できるようになります。
大きく調子を崩してから対応するのは難しいのでなるべく予防したいですね。
初心者の方にも分かりやすく丁寧にご説明しますのでぜひご覧ください。
- 水温の急激な変化
- 水質の急激な変化
- 水槽の水が汚れている
- 餌が足りない・多すぎる
- 餌の質が悪い
- お魚同士のケンカ
- 病気、寄生虫
- 飛び出し
こちらの8つがお魚が状態不良になる主な原因です。
細かく見ていくと可能性は無数に考えられるのですが、まとめていくとこの8つのどれかになるでしょう。
複数の原因が重なるとより調子が悪くなりますのでご注意ください。
程度にもよりますが1つの原因が死亡までつながるケースは少ないです(飛び出しを除く)。
多くの場合、3~5つ程度の原因が重なって死亡に至ります。
1つ1つは些細なことが多いですから、原因が重ならないよう管理をすると良いでしょう。
100%完璧に管理できることは稀です。そこを目指すよりも調子を崩す原因が重ならないよう注意するほうが現実的です!
- 夜間20℃⇒ 昼間25℃⇒ 夜間20℃
水温の変化はお魚の体力を消耗します。
5℃以上の水温変化が連続して起こると特に調子を崩しやすいです。
季節の変わり目などは気温が大きく上下することから水温差が生まれやすいです。
水温変化そのものが死因になることは稀ですが、調子を崩しやすくなることから病気・寄生虫症の原因になることが多いです。
健康なお魚なら2~3℃の水温変化なら問題無いことが多いです。とは言え、少ないに越したことはありませんが。
- 寒い時期⇒ ヒーターを利用する
- 暑い時期⇒ 冷却ファン、水槽用クーラー、エアコンなどを利用する
時期に合わせて水温を調整する機材を利用すれば比較的簡単に予防できます。
ポイントは実際に寒くなる・暑くなる前に設置するということ。
早め早めに対応することで水温変化を少なくすることができますから結果としてお魚を調子良く維持できます。
などなど、見た目からは分かりませんが水の中の環境が大きく変わるとお魚が弱る原因になります。
と聞くと不安に感じますが私の今までの経験上、水質の急激な変化が原因になることはあまりありません。
「1年間まったく水を交換していない水槽の水を全部交換する」
など、極端なことをしない限りは大きな問題になることは少ないでしょう。
中にはとてもデリケートなお魚もいますので、そのようなお魚を飼育する際には気を使いましょう。
アクアリウムに登場する水質に関してはこちらの記事でご紹介しています。
お時間のある際に目を通すとアクアリウムへの理解が深まるかもしれません。
- お魚を移動する際は水合わせを行う
- 水槽の水質をお魚に合わせて調整する
予防法はこちらの2つ。
簡単に言うと「お魚を」水槽に慣れさせるのか、「水槽を」お魚に合わせて調整するかということです。
お魚を慣れさせるなら水合わせを行ってから水槽に入れる、1度に大量に換水をしないなどの対応で予防することができます。
水質を調整するならPHを下げる、上げるなどの対応が効果的です。
- 長期間換水をしていない
- 長期間底床を掃除していない
- 長期間フィルターを掃除していない
などなど、水槽の中に汚れが溜まり過ぎるとお魚が調子を崩すことがあります。
特に水槽セット初期は水を綺麗にするろ過バクテリアが少ないことから問題になりやすいです。
汚れと聞くと見た目に汚い状態をイメージするかもしれませんが、人間が思う美観としての綺麗さとお魚が好む水質の良し悪しはまったく別。
見た目に綺麗な水槽でも実はお魚にとっては住みづらい環境ということもあり得ますのでご注意ください。
最も簡単な対策は換水をすることです。
月に2~3回程度、水量の30~50%程度を換水すれば大きな問題はあまり起きないでしょう。
月に1回程度、換水をする際に「水作 プロホース」などを使用して底床の中の汚れを取り除くようにするとさらに良いですね。
水槽を綺麗にするろ過バクテリアの少ないセット直後の水槽は水の汚れが問題になりやすい時期です。
セット初期の水槽ならろ過バクテリアの増え具合をチェックするのもおすすめですよ。
ろ過バクテリアに頼らず換水など人の手だけで管理する手法もあります。すべての水槽にろ過バクテリアが必ず必要なわけではありません。
- 餌の量、栄養が足りない⇒ 痩せてしまう
- 餌の量が多すぎる⇒ 太り過ぎ、水が汚れる
お魚な与える餌は多すぎても少なすぎても調子を崩す原因になります。
水が汚れるからと餌を与えなかったり、手をかざすと寄ってくるからと必要以上に与えてしまうなど、行き当たりばったりの餌やりは控えましょう。
餌の与えすぎはお魚が太り過ぎてしまい病気になりやすくなるだけでなく水も汚れますので特に注意が必要です!
適正量を与える
シンプルですがこれがベスト。
お魚に与える餌の量、回数などはこちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
- 封を開けてからかなり時間が経過している餌
- 粗悪な餌
など、与えている餌によってはお魚が調子を崩してしまうものもあります。
餌は袋を開けるとどんどん酸化してしまい品質が劣化します
十分な栄養が取れない品質の悪い餌もありますので注意が必要です。
酸化した餌、粗悪な餌を与え続けると消化不良や成長不良の原因になるので注意しましょう。
- 封を開けたら3ヶ月以内に使い切る
- 高品質な餌を与える
こちらの2点に注意すれば十分に対応できます。
餌は袋を開けたら長くても3ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
大きなパッケージの方が割安なのでついつい買ってしまいがちですが、小さなパッケージのものを使い切っていく与え方のほうが餌の鮮度を保つことができます。
餌はたくさんの商品がありますのでどれにするか迷ってしまいますが、私はキョーリンの餌をおすすめすることが多いです。
「餌選びに困ったらキョーリンのものにする」と決めておくと失敗が少ないですよ。
小型魚におすすめの餌はこちらの記事でまとめていますのでぜひご覧ください。
キョーリン以外にもたくさん優秀な餌がありますので管理に慣れたら探してみてください!
- 縄張り争い
- 発情期
などなど、お魚が同士が小競り合いを始めてしまうパターンは少なくありません。
力が拮抗している場合は大きな問題にならないこともありますが、強弱がついてしまうと弱い方が一方的に追いかけられてしまいストレスから調子を崩してしまうことがあります。
成長や発情によってお魚の気の強さは変化しますので状況に合わせて対応すると良いでしょう。
- お魚の組み合わせに注意する
- 隠れるところを作る
- 隔離する
こちらの3つが主な対策です。
お魚には相性がありますので現在飼育しているお魚との相性を考えて新しいお魚を導入すると良いでしょう。
少々の小競り合いであれば隠れるところを増やすことで対応できることもあります。
隠れ家として水草をたくさん茂らす、石・流木を追加するのもおすすめ。
あまり酷いようなら別水槽に隔離をしましょう。
お魚の相性はなかなか一言で説明するのが難しいので購入時にスタッフに確認すると良いでしょう。
- 白点病
- コショウ病(ウーディニウム病)
- カラムナリス症
- エロモナス症
- 水カビ病
- 白雲病
- ツリガネムシ病(エピスティリス病)
- ギロダクチルス症、ダクチロギルス症
- イカリムシ
- ウオジラミ(チョウ)
などなど、お魚の病気・寄生虫症はたくさんあります。
これらになると一気に状態が悪くなりますよ。
いくつかの病気の原因となる細菌は常に水槽内にいるので完全に原因を無くすことはできません。
お魚を調子良く管理して抵抗力の強い状態をキープするのがポイントです。
- とにかく元気に!
- 持ち込まない
お魚が病気・寄生虫に負けてしまう時は抵抗力の弱ったときです。
本記事でご紹介しているお魚の調子が悪くなる原因に注意することで100%予防することはできませんが、病気・寄生虫症になる確率を少なくすることができます。
もし、病気や寄生虫症になってしまったら基本的に薬を使わなければ治療することができません。
おすすめの魚病薬は別記事で詳しく解説していますのでお困りの際はぜひご覧ください。
水槽の外にお魚が飛び出ししまうことは調子が悪くなるというよりか死に直結します。
最近のアクアリウムのスタイルはフタをしないものが多いので昔よりも飛び出し事故が増えています。
お魚を水槽に入れた直後など、落ち着いていない時期は特に飛び出しやすいので注意しましょう。
- 水位を下げる
- フタをする
こちらの2つが有効です。
フタをできない水槽の場合、水位を下げることである程度飛び出しを少なくすることができます。
3~5cm程度水位を下げると効果的です。
隙間ができないようにフタができればほとんどの飛び出し事故を防ぐことができます。
フタを水槽に合わせて特注すると隙間を最小限にできますのでより効果的です。
フタを特注する方法はこちらの記事をご覧ください。
- 入荷してある程度時間が経っている
- 餌食いが良い
- 病気、寄生虫症でない
などなど、お魚を水槽に導入する際は状態の良いものを選ぶようにすると様々なリスクを少なくすることができます。
身も蓋も無いお話ですがこれが1番の予防法です。
信頼できる店舗を見つけましょう!
今回は「お魚の状態不良、病気、死亡の原因と予防法」を解説しました。
正直なところ、かなり注意を払って飼育をしていても調子を崩すときは崩します。
ですが、なるべく予防することに越したことはありませんので気をつけて管理しましょう。
慣れると考えなくても気にできるようになりますよ!
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