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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「水槽用のフタを特注する方法」をご紹介します。
「はざいやさん」を活用することで水槽にぴったり合った樹脂製のフタを簡単に特注することができます。
- 既存のフタでは隙間ができてしまう
- ガラス製のフタは割れてしまいそうで怖い
なんて時に重宝します。
「ジャンプする魚の飼育」「エビの脱走予防」「猫が水飲まないように」「水の蒸発を防ぐ」「地震の時の水漏れ対策」などなど、フタが欲しい場面は意外と多いです。
市販品だと「変な隙間」ができるので、あまり役目を果たしませんしなにより綺麗じゃないですよね。
水槽サイズや配管など「それぞれの環境に最適化したフタ」があると何かと便利なので仕事、自宅の用と合わせてたくさん発注しています。
そこで今回は「ADA 60cm×30cm×36cm水槽」を例としてフタの発注方法を詳しく解説します。
こんな感じの水槽にぴったりのフタが欲しい方はぜひご覧ください!
自宅の水槽用にこんなフタを特注しました。
フィルターの位置や餌やり用の穴を開けることもできるので状況に応じて柔軟に対応しましょう。
水槽ぴったりに作れますから見た目もスッキリしますよ。
今回はフタ受けを使わずに水槽にぴったり載せことができる形にしました。
今回は水槽のガラス面に直接載せるように作りました。
状況に応じてフタ受けに載せるなど水槽によって変えましょう。
- 魚、エビの飛び出しを防ぐ
- 水の蒸発を防ぐ
- 地震の時の水漏れ対策
- 水が冷えにくい(冬場)
- 美観が悪い
- メンテナンス性が悪い
- 熱がこもる(夏場)
フタのメリットはなんと言っても生き物の飛び出しを予防できることです。
水槽に合わせて特注すれば極限まで隙間を減らせるので飛び出し事故の確率を大きく下げることができます。
水が蒸発しづらくなることから足し水の回数を大きく減らすことができます。
水の蒸発量が少なくなることで冬場は保温性がよくなることからヒーターの電気代を節約することができます。
地震時に水槽は倒れなくても水がたくさんあふれることがありますがフタが設置されていればあまり溢れません。
フタは簡単にできる地震対策ですので不安な方はフタをするとよいでしょう。
一番のデメリットは見映えが悪くなってしまうことでしょうか。
やはり水面が見えたほうが雰囲気は良いですよね。
メンテナンス時にいちいちフタを取らなければならないのも地味にストレスです。
また、夏季はフタがあると熱がこもってしまうので暑さ対策の邪魔になります。
冷却ファンを使う場合は状況に応じてフタを外すと良いでしょう。
- デザインを決める
- サイズを決める
- 発注する
フタの特注方法はこんな感じです。
ほとんどはざいやさんのHPでできてしまうのでとっても簡単です。
サイズを測るのがちょっと面倒ですが一度作ってしまえば後は快適ですから頑張りましょう!
こちらが私が60×30cm用に特注したフタの設計図。
なんだか専門的な雰囲気がしまうがこちらもはざいやさんのHPで自動でできるので難しく考える必要はありません。
最初は各箇所のサイズを上にメモするくらいで十分です。
機材などを水槽にセットしてからどこに隙間を作るか決めるとよいです!
一枚で前面を覆うタイプは見た目がスッキリとします。
パッと一つの動作でフタが外せるのでメンテナンス性も良いです。
60cm以下なら一枚で作っちゃうのがおすすめです。
90cm以上の水槽なら複数に分割したほうがメンテナンスしやすいです。
120cmなら3枚、180cmなら4枚が目安です。
デザインは横長か縦長かどちらかお好みでお選びください。
フタ特注の肝。
サイズを決める際はカタログを見ながらよりも「実物を測った」方が確実です。
メジャーを持って実際に測っちゃいましょう!
こんな感じでフィルターや配線類はすべてセットした状態でサイズを決めるのが良いです。
画像は特注したフタをセットしたところ。
フタ受けを使う場合
フタ受けに載せて設置する場合はサイズを「水槽の内寸」で測る必要があるのでご注意ください。
ADA60×30cm水槽にADA純正のフタ受けを使いフタを設置する場合のサイズ感をご紹介するので参考までにご覧ください。
- 長辺:581mm
- 短辺:281mm
- 切欠:60mm×60mm 1ヶ所
- 穴開:Φ30mm 1ヶ所
- 厚み:5mm
こんな感じです。
デザインはシンプルに餌やり用の穴と配管、配線用の切欠きのみにしました。
状況に応じて穴あけ箇所などは調整してご利用ください。
まずははざいやさんのHPへ行きましょう。
※より複雑な加工をしたい場合はPROmodeをご利用ください。
まずは素材を選びます。
ここでは「素材:ポリカーボネート(透明ハードコート耐擦傷性)⇒メーカー:タキロン⇒カラー:透明⇒厚さ:5mm」を選んでいます。
フタの素材ならポリカーボネートがおすすめです。
メーカーは現在(2022年11月)タキロンした選べませんでした。
カラーは水槽のフタにするので透明にしましょう。
厚みは薄いほうが安くなるのですが反り返り予防で5mmを選択しました。
サイズを入力します。
cmではなくmm単位ですのでご注意ください。
板サイズを入力したら「加工してから見積もり」に進みましょう。
※特に穴あけなどの加工しない場合は「加工しないで購入」に進んで終了です。
今回は背面側に2箇所「角落とし」加工を入れます。
左側の「角落とし加工」を選ぶと画像のようなサイズ入力画面が出てきます。
X、Y方向を間違えないようにサイズを入力しましょう。
加工した角を選ぶ箇所にチェックを入れるのを忘れないでください。
今回のケースではA、Bにチェックを入れています。
サイズを入力してから「設定」を選ぶと加工イメージが右側に表示されます。
角落としと同様に左下の「穴あけ加工」を選ぶとサイズが入力できます。
作る穴の中心点までの距離を入力して穴の直径を入力しましょう。
今回は左手前に餌やり用として直径:35mmの穴を開けました。
サイズを入力してから「追加」を選ぶと右側の加工イメージに表示されます。
※画像は選択をタップする前のものなので穴のイメージが反映されていません。
すべての加工が終わったら右下の「加工を終了して見積画面へ」を選びましょう。
サイズ等の確認後、OKなら「ショッピングカートに入れる」を選択しましょう。
あとは案内に従って決済すればフタが家に届きます。
サイズを調整する場合は「加工画面に戻る」を選択すればいくらでもやり直せますよ。
2022年11月現在、同様のサイズ、加工の場合は6953円です。
※2022年11月現在ではコロナウィルスなどの影響でかなり高騰しています。
フタにおすすめの素材は「ポリカーボネート」です!
ポリカーボネートは熱に強く、あまりたわまないのでフタの素材にピッタリです。
樹脂なので傷がつきやすいのが欠点ですが、ガラスと違って割れないので安全に使用できますよ。
長辺が60cm以下の場合は3~5mmで特注することが多いのです。
3mm程度の場合、自重でちょっとたわみます。
ちょっと高価になりますが5mm厚にした方がたわみの予防になります。
90cm水槽以上のフタは大きいのでたわみが大きくなりますから5mm以上の厚みで作ったほうが良いですよ。
面取りとは、角や隅を斜めに削る加工のことです。
面取りしないと板の角が立っているのでちょっと痛いです。
使用感が良くなりますので面取りした方が良いですよ。
面取りもはざいやさんに発注すればやってくれますが、割高なので自分でやっちゃいましょう。
面取りは「カンナ」でやるのがおすすめです。
今回は「フタを特注する方法」をご紹介しました。
最近の流行りはフタをしないオープンなスタイルですので忘れられがちですがフタが欲しくなる場面は意外と多いです。
私は水槽メンテナンスの仕事をしています。
2週間/1回みたいな頻度でお客様の水槽をメンテしているので、冬場はフタをしていないと10cm近く水位が減ってしまいます。
なので仕事先の水槽は管理を優先してフタをしているところが多いですよ!
水槽にピタッとフタがハマると気持ち良いですよ!
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