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【お魚の病気】白点病の治療法

今回は「淡水魚の白点病の治し方」について解説します。

ベタ、金魚、熱帯魚など、水槽で飼育しているお魚にはメジャーな病気です。

アクアリウムを楽しむ過程で一度は必ず直面するので、治し方を知っておくと良いでしょう。

「治療の一連の流れ」「症状別の対処法」「必要な機材」「オススメの魚病薬」など、初心者の方にも分かりやすく丁寧にご説明していきますので、ぜひ読んでみてください。

元気

最も多い病気です。お魚を飼い始めた方は予習がてらお読みください!
注意
今回ご紹介する方法が「唯一の治療法」ではありません。時と場合によって柔軟に対応する必要がありますよ!

白点病とは

お魚の体の表面に「白い点」が現れる病気です。

「ウオノカイセンチュウ」という寄生虫が原因で発症しますよ。

主にヒレや体表に寄生し、体液を吸い取るのでお魚が衰弱します。

エラに大量に寄生されてしまうと呼吸困難で死んでしまうこともありますよ。

MEMO
「イクチオフチリウス症」とも呼ばれます。

元気

お魚の病気の中では治療しやすい方なので、早めに発見し対処出来れば治癒率は高いです!

治療の流れ

まずはざっくりと治療の流れから見ていきましょう。

全行程は1~2週間程度かかると思っててくださいね。

発見

お魚を良く観察して「白い点」が無いかチェックしましょう。

もし、見つかるようならそれは白点病かもしれません。

治療

最初から魚病薬を使って治療にあたると早く治りますよ。

お薬は症状に合わせて使い分けると良いです。

初期、中期症状 ⇒ ヒコサンZ

重症 ⇒ グリーンFゴールド顆粒

様子を見る

お魚の体から白点が消えても、数日間は再発する可能性が高いです。

白点が消えたあとも2~3日間は薬浴を続けて様子をみましょう。

終了

1~2日程度様子を見て白点が再発しないようなら治療を終了してください。

寄生、治療によりお魚の体力が下がっているので、しばらくはよく観察して再発が無いか気をつけましょう。

治療法解説

ここから実際の治療方法を詳しく解説していきます。

まず最初に必要なことはこちら。

  1. 発見
  2. 症状の判別
  3. 薬の準備
  4. ヒーターの準備

この4点をクリアしてから、「初期、中期症状の治療法」「重症の治療法」へ進みましょう。

発見

まず、必要なことは白点病に罹っているかどうかの確認です。

大体「0.5mm」程度の白い点が体に付いていないかチェックしましょう。

大きさは環境によってマチマチです。

低水温時は大きく、高水温時は小さくなりますよ。

寿命の短い虫なので、増えたり減ったりするのが早いです。

「昨日は無かった点がある」「白い点が昨日と違う場所にある」

なんて時は白点病の可能性が高いですよ。

こちらのページに病気の画像が多数紹介されていますので、参考までにチェックしてみてくださいね。

参考 各病気の画像チャーム
ずっと白い点がある場合、それは白点病では無いと思います。「コブ」「腫瘍」「他の寄生虫」などが考えられますね。

症状の判別

「初期、中期症状なのか」「重症なのか」で治療方法が変わります。

治療を始める前に「症状の重さ」を見極めましょう。

初期、中期症状の場合
  • 白点の数はざっくりと数えられる
  • 元気がある
  • 数匹しか症状が出ていない
重症の場合
  • 白点が数え切れないほどある
  • 動かない、苦しそうだ
  • 初期、中期症状の治療法が効かなかった
MEMO
判断に迷うなら重症の治療法を選べばOKです。

薬の準備

症状の判別に従って魚病薬を準備しましょう。

初期、中期症状 ⇒ 「ヒコサンZ」
※マラカイトグリーンが主成分のものなら他のお薬でもOKです

重症 ⇒ 「グリーンFゴールド顆粒」or「エルバージュエース」

こちらの薬がオススメですよ。

その他の白点病治療薬

グリーンFクリアー
塩素で病原を倒す薬。

とても効果が高いが「pH6.5以下」では毒性が高くなってしまう。

使いこなすのにちょっと技術がいる。

メチレンブルー
ヒコサンZと同じ水が青くなる薬。

初期、中期なら十分に対応可能。

染色力が強いので水槽の「シリコン」などを青く染めてしまう。

使うなら隔離水槽で薬浴させましょう。

グリーンFリキッド
上記、メチレンブルーと同様です。
参考 魚病薬いろいろ日本動物薬品株式会社

ヒーターの準備

温度設定が変えられるタイプのヒーターを準備して、水温を「28℃~30℃程度」にしましょう。

温度を高くする理由は次の2点。

  • 高水温が苦手
  • ライフサイクルを早める

・高水温が苦手

ウオノカイセンチュウの最適な水温は「20℃~22℃程度」です。

高水温は苦手なので弱らせることが出来ますよ。

※高水温を維持するだけでは倒しきれないので注意!


・ライフサイクルを早める

水温が高いと代謝スピードが上がるため、早く寿命が来ます。

28℃~30℃程度にすることで20~30%程度寿命が短くなりますよ。


注意
高水温時はウオノカイセンチュウの産む子供の数が増えます。そのため、必ず薬浴とセットで行うようにしましょう。

元気

ヒーターの設置は必須ではありません。しかし、温度を高くキープした方が治りが早いため設置することをオススメします。温度設定が出来るヒーターがベストですよ!

初期、中期症状の治療法

オススメの治療法は「ヒコサンZ」などのマラカイトグリーンを主成分とする魚病薬を使うことです。

比較的、水槽環境へのダメージが少ないお薬なので、そのまま直接水槽へ入れても大丈夫ですよ。

1週間程度で治らないようなら重症化する可能性が大きいです。

その場合、すぐに「重症の治療法」へ移ってくださいね。

ヒコサンZの詳しい説明はこちらをご覧ください。

「ヒコサンZの使い方」へ飛ぶ

注意
稚エビ、稚魚など薬に弱いものがいる場合は隔離して病魚だけを薬浴しましょう。【病気の治療】隔離水槽のセッティング方法

手順

「ヒコサンZ」を使用した場合の治療手順をご紹介します。

マラカイトグリーンを主体としたお薬なら基本的に同手順でOKですよ。

1日目「投薬」

1日/1回、規定量を水槽へ入れましょう。

2日目「投薬」

1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。

水槽水が青く染まっている場合は薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。

3日目「投薬」

1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。

水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。

※もし、初日からの青く染まったままなら、換水をして薬を取り除きましょう。

4日目「投薬」

1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。

水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。

そろそろ、治療の効果が出てきているはずです。

お魚を観察して白点の数を見てみましょう。

数が少なくなっているはずですよ。

5日目「投薬」or「様子を見る」

1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。

水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。

そろそろ、治療の効果が出てきているはずです。

お魚を観察して白点の数を見てみましょう。

数が少なくなっているはずですよ。

もし、白点が完全に消えているようなら、もう1日投薬を続けて治療を終了しましょう。

6日目「投薬」 or「様子を見る」

1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。

水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。

そろそろ、治療の効果が出てきているはずです。

お魚を観察して白点の数を見てみましょう。

数が少なくなっているはずですよ。

もし、白点が完全に消えているようなら、もう1日投薬を続けて治療を終了しましょう。

治っている場合は再発が無いか良く観察し、様子を見てください。

7日目「投薬」 or「様子を見る」

1日/1回、 規定量を水槽へ入れましょう。

水槽水が青く染まっている場合、薬が抜けていません。投薬を見送りましょう。

そろそろ、治療の効果が出てきているはずです。

お魚を観察して白点の数を見てみましょう。

数が少なくなっているはずですよ。

もし、白点が完全に消えているようなら、もう1日投薬を続けて治療を終了しましょう。

治っている場合は再発が無いか良く観察し、様子を見てください。

8日目「投薬終了」or「重症の治療法へ移る」

ここまでで治っていない場合、重症化する可能性が高いです。すぐに「重症の治療法」へ移りましょう。

治っているなら、投薬を終了し治療を終えてください。

MEMO
7日間薬浴を続けても効果が現れない、症状が悪くなる場合は「重症の治療法」へ移ってください。
注意
薬浴中にお魚の調子が悪くなる場合は薬のダメージかもしれません。換水をし薬を抜いて様子をみましょう。

重症の治療法

「グリーンFゴールド顆粒」「エルバージュエース」による薬浴がオススメです。

ろ過バクテリア、水草にダメージのある薬なので、「隔離水槽」で薬浴を行うと良いでしょう。

餌は無理に与える必要はありません。

食べないようなら、体力の回復を待ち「餌を食べる元気」が回復したら与えてください。

餌を消化するのも体力を使うので、治療中は少なめに与えましょう。

それぞれの薬の詳しい解説はこちらを御覧ください。

「グリーンFゴールド顆粒の使い方」へ飛ぶ

「エルバージュエースの使い方」へ飛ぶ

MEMO
まずは「グリーンFゴールド顆粒」を使い、治らなかったら「エルバージュエース」を試すようにしましょう。
注意
どちらの薬もオフィシャルでは細菌性感染症の治療薬です。

手順

「グリーンFゴールド顆粒」を使った治療手順をご紹介します。

隔離水槽の準備、投薬、病魚の移動

隔離水槽をセッティングし、薬を入れましょう。

準備が整ったら病魚を移して治療スタートです。

~6日目「様子を見る」

お魚の様子を確認してください。

もし、何か異変がある場合は、換水をし薬を抜き様子をみましょう。

7日目「換水」

50%程度換水を行い、薬を抜きましょう。

白点が消えているようなら薬浴は終了です。

白点がまだあるようなら、再度薬を投入し薬浴を続けましょう。

※投薬量は換水した水量分です

8日目~14日目「様子を見る」

お魚の様子を確認してください。

もし、再発があるようなら薬を追加して、再度薬浴を行ってください。

薬浴を続けている場合、お魚に何か異変があれば、換水して薬を抜きましょう。

15日目「 お魚を戻す 」or「様子を見る」

治療の終わったお魚を飼育水槽へ戻して治療を終えてください。

STEP3で再度、薬を投入している場合は、50%程度換水を行い薬を抜きましょう。

もう3日~7日程度様子を見て再発が無いようなら、お魚を飼育水槽へ戻し治療を終えてください。

治らなかった場合

ここまでで白点が治らないようなら、薬を「エルバージュエース」へ変え再度STEP1より薬浴をスタートしてください。

MEMO
エルバージュエースの場合でも同様に薬浴しましょう。

「塩水浴」について

白点病には「塩水浴」が多少効きます。

また、塩水浴にはお魚の調子を整える効果がありますよ。

隔離水槽にて薬浴をするなら薬と一緒に塩を入れて塩水浴も同時に行うと良いでしょう。

注意
「水草が枯れる」「塩抜きが大変」などのデメリットもありますので飼育水槽には入れないようにしましょう。

白点病の原因

白点病を引き起こすウオノカイセンチュウは「常に」水槽内にいます。

そのため、「お魚の体力」が弱ると寄生されてしまうのです。

体力が弱る原因は無数にあるので、原因をハッキリと特定することが難しいのが現状です。

後ほど、起こりやすい原因については予防法をまとめますので、御覧ください。

元気

私達が風邪をひくような感じですよ。

白点病の予防

「よくある白点病の原因」「予防法」をご紹介します。

予防出来るに越したことは無いので、日頃から注意して管理してみましょう。

水温の変化

1日の中で、水温が上下すると体力が落ち、白点病に罹りやすくなります。

特に「5月~梅雨明け」「9月、10月」は白点病が出やすい時期なので注意が必要ですね。

予防法
ヒーターを設置して水温の上下を無くしましょう。

寒い時期の対処は簡単です。

ヒーターを設置し「一定の水温でキープ」すればOKですよ。

夏場はちょっと工夫が必要です。

高水温から冷える時に白点病が出やすいので、温度設定が変えられるタイプのヒーターを使い、ちょっと高めの水温をキープするのがコツです(28℃程度)

水槽用クーラー、水槽用ファン、エアコンなどを使い常に一定の水温が保てるなら、それがベストです。

外部からの持ち込み

店舗からお魚を導入した際に持ってきてしまうケースです。

・お魚がすでに白点病になっている
・水の中にウオノカイセンチュウがたくさんいた

この2つのパターンが多いと思います。

予防法
「隔離水槽を用意してトリートメントを行ってから飼育水槽へ導入する」

「水合わせをしっかりと行い、店舗の水を飼育水槽へ入れない」

この2点が主な予防法です。

隔離水槽を使ったトリートメントは大げさなので、実際に行うことは少ないですが。。。

簡単で効果の高い予防方法としては「ヒコサンZなどのマラカイトグリーン系のお薬を入れる方法」があります。

お魚を導入した最初の1~2日間程度だけ薬浴するようにすると予防効果が高いですよ。

水質悪化

シンプルにお水が汚れていて調子を崩して白点病になってしまうケースです。

主に「セット初期の水槽」「過密飼育」「餌の与えすぎ」などで起こりやすいです。

予防法
水槽セット初期はどうしても水質が不安定なのである程度仕方がない部分もあるので、なるべくタフなお魚を最初に導入し水質の安定を待つのが一番です。

過密飼育、餌の与えすぎは管理技術の問題です。

水槽水量、飼育者の技量にあったお魚の数を飼育することで予防可能ですよ。

給餌量の目安は「お魚の目の大きさ程度」です。

餌が余ると直接水質悪化に繋がるので注意しましょう。

餌の酸化

古くなった餌を与えているとお腹を壊し、体力が下がります。

その結果、白点病になってしまうケースです。

予防法
餌は口を開けたら「3ヶ月程度」で使い切るようにしましょう。

まとめ買い、大きなパッケージの物の方が割安ですが、品質が悪くなってしまっては意味が無いので、餌は使い切りサイズにして、こまめに買い換えた方が良いですよ。

MEMO
冷凍エサなどちゃんと保存すれば数年単位で保つ餌もあります。

粘膜が荒れている

お魚の移動などで「粘膜が荒れて」防御力が下がってしまい病気になるケースです。

移動に際し、どうしてもアミを使う必要があるのでお魚の体表は荒れやすいですよ。

予防法
上手に捕まえることが一番ですね。

なるべくアミに触れないように捕まえるのがコツですよ。

「手」で捕まえた方が傷まないケースも多いです。

また「粘膜保護剤」の使用が効果的です。

お魚を移動したら投入すると良いでしょう。

※魚病薬と同時に使用できないものもありますのでご注意ください

感染

同じ水槽内に病気になったお魚がいると感染しやすくなります。

大量に寄生虫、病原菌がいる場合、元気なお魚にも感染してしまいます。

特に「過密飼育」「小型水槽」の場合、感染するリスクが高くなりますよ。

予防法
なるべく早く病気に対応しましょう。

「隔離」「魚病薬の投入」をなるべく早く行うことで被害を最小限に抑えられます。

余裕をもった匹数で管理する、なるべく大きな水槽で管理するのも有効です。

MEMO
教室でインフルエンザが流行るのと同じ要領ですよ。

白点病のメカニズム

ここからは白点病のメカニズムについて詳しく解説していきます。

治療法は上記まででOKなので「アクアリウム業界で働きたい方」や興味のある方は読んでみてくださいね。

ウオノカイセンチュウの生態

ウオノカイセンチュウの生活環

ホロント ⇒ シスト ⇒ 遊走子 ⇒ 寄生 ⇒ ホロント ⇒ シスト ⇒遊走子 ⇒ 以下ループ

「ホロント、シスト、遊走子」で一区切りの生活環を持つ生き物です。

25℃程度の水温だと「1サイクル5日間程度」ですよ。

つまり、寿命は5日程度ということです。セミより短いですね!

28℃~30℃にすると「3日~4日間程度」になるので、ヒーターを入れて温度を上げることが推奨されるわけです。
ホロント
お魚の体に寄生してい状態。

成長すると白い点になって肉眼でも確認出来る。

体液を吸うので魚が弱る。

成熟すると体表を離れてシストになる。

「薬は効かない」

シスト
繭のような状態。

分裂によって増殖する。

「薬は効かない」

遊走子
寄生するお魚を探して水中を漂っている状態。

肉眼では確認できない。

寄生できなかった場合、48時間以内に死滅する。

「薬が効く」

参考 白点病の画像いろいろ日本動物薬品株式会社

薬が効くタイミング

  • 体表から離れたホロントがシストを形成するまでの間
  • 遊走子

この2回です。

つまりウオノカイセンチュウの一生のうち、薬が効くタイミングは「2回だけ」ということになります。

少ないように感じるかもしれませんが、5日間のうち、2回タイミングが合えば良いので、しっかりと薬浴出来ていれば倒しやすい寄生虫ですよ。

寄生する場所

白点がつくところ

お魚の「上皮」に寄生します。

寄生している状態では、お魚の粘膜に守られているので薬が効きませんよ。

体表でモゾモゾと動くので、お魚が痒がります。

「体を小刻みに震わせる」「何かに体を擦り付けるような仕草」があるようなら、白点病の疑いがありますよ。

まとめ

白点病は対処法を知っていれば、難しい病気ではありません。

重症化してしまうと、一般的に知られている白点病の治療薬が効かなくなってしまうので対応がちょっと大変になってしまいます(重症の治療法参照)

なるべく早く対応するよう心がけましょう。

元気

ヒコサンZなどの「マラカイトグリーン系」の薬をストックしておくと便利です!

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