私が行っている苔対策まとめ

水草レイアウトをミスト式で立ち上げる:流木の配置、水草の植え込み、ミスト式管理のコツ

水草レイアウトをミスト式で立ち上げる

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今回の水草レイアウトステップアップガイドは「水草レイアウトをミスト式で立ち上げる」を解説します。

さて、今回からようやく実際のレイアウト作業に入ります。

「流木配置のコツ」「おすすめの組織培養水草とは?」「水草の下処理方法」「ミスト式管理のコツ」などを丁寧に解説していきます。

今回も画像をたっぷりご用意して進めていきますので、どうぞご覧ください。

前講座、本講座の作業を動画にまとめたものもご用意しました。

実際に作業をする際はこちらもご覧になると良いでしょう。

前回までのおさらい

機材のセッティング

前回の講座にて「機材のセッティング」まで終わりました。

今回はこの状態からスタートしていきます。

まだ機材のセッティングが済んでいない方は、前回の講座を参考にまずは先に済ませちゃいましょう。

レイアウトに使うもの

今回の作業で使ったものを先にご紹介します。

レイアウト作業は準備が大切です。

スムーズに作業を進めるためにも先に用意しちゃいましょう。

レイアウト素材

流木

今回使うのはこちらの流木1つだけ。

1つに絞ることでより簡単にレイアウトを作れます。

元気
元気

たくさん流木を使えばキレイな作品になるか、というとそうでも無いです。慣れないうちは1つに絞ってレイアウトしたほうが作りやすいですよ。

水草

  • ニューラージパールグラス 1カップ
  • ショートヘアーグラス 1カップ
  • タイワンモス 1カップ
  • パールグラス 1カップ
  • ベトナムゴマノハグサ 1カップ
  • ルドウィジアsp.”スーパーレッド” 1カップ

本講座ではこちらの6種類の水草を1カップづつ使いレイアウトしていきます。

今回はすべて「組織培養水草」というものを使います。

組織培養水草には「苔の混入が無い」「スネールの混入が無い」など大きなメリットがありますよ。

組織培養水草
組織培養水草

こんな感じのカップに入って販売されています。

そこまで流通量が多くないので専門店で無いと手に入れづらいですが、何かとトラブルの多い水槽の立ち上げを楽にしてくれますので、初心者の方はぜひともご利用ください。

詳しく解説した記事もご用意していますので、さらに学びたい方はどうぞ!

【これからの水草】組織培養水草って何?

また、こちらの水草画像をタップすると図鑑へ飛びます(タイワンモスはまだ無いです、、、)。

詳しい情報が知りたい方はご利用くださいませ。

水草の選び方のコツは?

水草にはたくさんの種類がありますからどれを使って良いか迷ってしまいますよね。

本講座と同じサイズの水槽なら、とりあえず講座で使用する水草と同じものを植えて水草の育成に慣れてから色々な水草にチャレンジしてもよいでしょう。

Ordinary-Aquariumではレイアウト水槽向けに「直感で選ぶ水草図鑑」をご用意しています。

こちらからお気に入りを見つけてチャレンジするのも面白いと思いますよ!

特にレイアウトに使いやすい水草をまとめた記事もありますので、お時間のある際にぜひご覧ください。

直感で選ぶ水草図鑑直感で選ぶ水草図鑑おすすめの水草まとめ【レイアウトに使いやすい】おすすめの水草まとめ

道具

  • 水草用ピンセット
  • 霧吹き
  • サランラップ

作業で使うのはこちらの4つ。

今回の作業ならピンセット以外は専用のものでなくてもOKです。

家にあるもので工夫してみてください。

水草用ピンセット

水草用ピンセット

学生時代から愛用するマイピンセット!

その昔、水草用メーカーとして一時代を築いた「JAQNO」から発売されているピンセット。

現在も専門店を中心に密やかに流通しています。

このピンセットじゃなきゃダメ!というわけではありませんが、水草用ピンセットは用意しましょう。


糸

「ADA モスコットン」を愛用しています。

糸の細さ、強度が水草を巻きつけるのに丁度良くてずっと愛用しています。

木綿糸など自然素材の糸は水に沈むと、1~2周間程度でボロボロになり溶けてしまいます。

そのため、糸がレイアウトの邪魔になりませんよ。

元気
元気

手芸用の木綿糸で代用できます!

霧吹き

とりあえずは500ml程度入るタイプが使いやすいです。

どんな角度でも霧吹きができるものが便利ですよ。


ハサミ

今回の作業なら差し当たり文房具用のハサミで十分です。

家の中にあるものを使いましょう。


サランラップ

普通のサランラップで十分です。

詳しくは後ほど解説しますが、水槽が乾燥しないようにこれでフタをします。

今回の簡単な流れ

詳しく解説する前にまずは簡単な流れを見ていきましょう。

後ほど1つずつ丁寧にご説明していきます。

流木の位置を確認
水草の下処理
流木にコケを巻く(活着)
霧吹きでソイルを湿らせる
水草を植える
サランラップをする
完了!

STEP.1 流木の位置を確認

流木の位置を確認

まずは流木を配置して位置を確認します。

本講座では「流木を1つだけ使用すること」とします。

中央からやや右側に重心がくるように配置すると、機材を隠しやすいですよ。

どうして1つだけなの?

たしかに複数の流木を組み上げたほうが、より複雑なレイアウトが組めるのですが難易度が高くなります。

今回は入門編ということでよりシンプルに組めるよう1つとしました。

また、1つだけなら探すのも比較的簡単ですよ。

元気
元気

1つだけでも水草が茂れば十分キレイな作品になりますよ!


流木選びのコツは?

水槽よりも一回り小さいものを使う!

これが流木選びのコツです。

1つだけの流木でレイアウトするなら、ちょっと大きめの流木を使うと迫力が出ますよ。

「水槽よりも一回り小さい」ということを意識して流木を探すと良いでしょう。


どんな形の流木が良い?

  • 枝の長さにメリハリがある
  • 複雑な枝振りをしている

この2点を意識して探すと格好良い流木に出会えるのではないでしょうか。

流木は1つ1つ形が違いますので、ぜひともお気に入りを探してください。

「探す」ということは出会いですから、なかなか楽しい作業ですよ。


流木配置のコツは?

  • 重心と頂点を中央からずらす

これが今回のレイアウトのコツです。

重心(流木の1番重たそうなところ)は機材を隠すために右側へ寄せます。

反対に頂点は左側にくるように配置しました。

ど真ん中にくるとレイアウトが左右2つに割れてしまうので自然な雰囲気がでません。

元気
元気

中央から少しずらすことを意識しましょう。


石じゃダメかな?

石でも良いのですが、石の種類によっては水草の育成に適さないものもあります。

水草の嫌う水質になってしまうのです。

そのため、水草レイアウトステップアップガイドではそんな心配の無い「流木」を使うことにしました。

元気
元気

水質のお話は奥が深いです。まずは流木でレイアウトに慣れることをおすすめします。

STEP.2 水草の下処理

カップのフタを開ける

まずはカップのフタを外しましょう。

ビリっと破ってOK!

カップから出す
カップから出す

優しくカップから引き出しましょう。

素手で持ってOK!

手でちぎる
手でちぎる

1つまみ程度の大きさに手でちぎります。

種類にもよりますが、1カップあたり10~20束くらい作るイメージです。

ブチッとちぎってOK!

洗う

さっと水で洗いましょう。

水道水でOK!

※撮影の関係でボールを使っていますが、水道でジャーっと洗い流すほうが簡単です

並べる

植えやすいように整列させましょう。

バットやまな板に並べると植えやすい!

完了!
並べる

同様の手順で6種類を下処理したものがこちら。

ちなみにまな板に並べています(奥さんには内緒)。

覆う

乾燥を防ぐために濡らしたキッチンペーパー、新聞紙などで覆っておきましょう。

STEP.3 流木にコケを巻く

コケを付ける

「流木に付いたコケ」って格好良いですよね。

作業がちょっと手間ですが頑張りどころです。

水草を石・流木などに付けることを「活着かっちゃく」といいます。

レイアウトの基本テクニックですので、これからのアクアライフでヘビーユースすることになりますよ!

準備する
準備する
  • 流木
  • コケ(今回はタイワンモス)
  • ハサミ
  • 霧吹き

こちらを用意しましょう。

流木は水槽から取り出してください。

霧吹きで流木を濡らす
霧吹きで流木を濡らす

コケを付けるところを霧吹きで濡らします。

濡らすことでコケが張り付きやすくなる&乾燥を予防します。

コケを置く
コケを置く

薄く伸ばすようにコケをのせます。

厚くなってしまうと下の方のコケから調子を崩すので注意!

コケを糸で巻く
コケを糸で巻く

糸でコケを巻いていきます。

5~10mm程度の間隔でリズム良く作業すると巻きやすいです。

糸をピンと張って巻くのがコツ!

糸を縛る
糸を縛る

巻き終えたら2回こめ縛りをして固定しましょう。

流木の端っこのほうに結び目がくるときっちり固定できます。

はみ出た部分をカット

縛ったところからはみ出たコケをカットします。

地味ですが仕上がりに影響する重要な工程です。

巻きつけ終了

水槽に戻す

これだけで格好良いですよね。

なんだかワクワクしてきませんか?

コケを付ける場所は?

  • 枝先
  • 枝の途中
  • 股の部分

などにランダムに巻くのがおすすめです。

今度出かけたら身近なコケを観察してみましょう。

きっとレイアウター目線でコケを見るようになっているはずです!

元気
元気

流木の折れた部分など格好悪いところを隠すように活着させるのもアリです!

STEP.4 霧吹きでソイルを湿らせる

頑張って霧吹きしましょう!

疲れたら右手・左手を持ち替えてくださいね。

本講座の水槽サイズなら「300ml程度」霧吹きしましょう。

ソイル全体を湿らせて水草を植え込みやすく&乾燥しないようにします。

STEP.5 水草を植える

これから水草を植えていきます。

慣れないうちはイライラする作業かもしれませんが、楽しみながら進めてくださいね。

水草の持ち方

1束ごとにピンセットでつまんで植えます。

水草の下の方をつまみましょう。


水草を植える順番

植える順番

ニューラージパールグラス

ショートヘアーグラス

パールグラス

ベトナムゴマノハグサ

ルドウィジアsp.”スーパーレッド”

今回はこちらの順番で植えていきます。

基本的に「手前」から植えていきましょう。

ソイルにズボッと刺すように植えます。

ソイルの中で「ピンセットを開くこと」を意識すると水草が抜けずらいです。


手前はちょっと開ける

手前はちょっと開ける

水槽の前面、1~2cm部分には水草は植えないようにしましょう。

  • 水草は手前に伸びてくる
  • 植えた水草がガラス面に触れていると見苦しい

こちらの2点がその理由。

今は深く考えずに「手前のガラス面に水草が触れないように植えること」を意識すればOKです。

元気
元気

水草が生長するにつれ、なぜ手前に植えないのかが分かるようになります!


流木の際

流木の際

石・流木と底床の境目をきわといいます。

ここにはちょっとだけ背が高くなる水草を配置するのがおすすめ。

今回はその役目をショートヘアーグラスが担っていますよ。

慣れてくると「今回はあの草にしよう」みたいな感じで遊べるようになります。

元気
元気

際にどんな水草を配置するかでレイアウトの印象が大きく変わります!


植えた場所

植えた場所
  • オレンジ⇒ ニューラージパールグラス
  • ブルー⇒ ショートヘアーグラス
  • パープル⇒ パールグラス
  • グリーン⇒ ベトナムゴマノハグサ
  • レッド⇒ ルドウィジアsp.”スーパーレッド”
  • 流木に活着⇒ タイワンモス

なるべくみっちり植える

なるべくみっちり植える

幅30cm×奥行20cmの水槽に組織培養カップ水草を「6カップ」植えたわけですが、画像の間隔くらいの密度で植えると良いです。

水草をたくさん植えるということは、その分コストが高くなりますが、この後の育成が楽になりますよ。

元気
元気

水草が水をキレイにしてくれるので、その分良い環境を維持しやすくなります!

STEP.6 サランラップをする

水草を植え終わったら乾燥しないようにサランラップでフタをしましょう。

フィルターは邪魔なので外してください。

1cm程度隙間を作って空気が入れ替わるようにしましょう。

隙間は水草が乾燥してしまうようなら微調整してくださいね。

STEP.7 完了!

完了!

これで今回の作業は終了です。お疲れ様でした!

慣れない作業で大変だったと思いますが、自分だけの箱庭作りを楽しめたのではないでしょうか。

すぐに水を入れたくなりますがグッと堪えて我慢してください。

水を入れるのは1~2週間程度待ちましょう。

このように水槽を温室みたいにしてしばらく管理する方法を「ミスト式」といいます。

  • 水を換えなくて良い
  • 水草が根付いてから水を張るので抜けづらい

などのメリットがありますよ。

何かと失敗の多い水槽の立ち上げを簡単にする便利な手法です。

詳しく解説した記事もありますのでさらに学びたい方はご覧ください!

ミスト式【水草水槽の立ち上げ】ミスト式で立ち上げる方法

ミスト式の管理(1~2週間程度)

  • ライトは1日8~10時間程度点灯する
  • 毎日1~2回霧吹きをする
  • 水草が枯れてしまったら取り除く
  • 気温に注意!

水を張るまでの1~2週間はこちらの管理を続けましょう。

ライトは1日8~10時間程度点灯する

水を入れるまではそれほどシビアではありませんので、ざっくり8~10時間程度点灯しましょう。

点灯する時間帯は規則正しいほうが良いので、ある程度決めておきましょう。

点灯時間の例
  • 8:00~18:00
  • 15:00~23:00

毎日1~2回霧吹きをする

空気の入れ替え&乾燥予防のため、毎日霧吹きをしましょう。

サランラップをちょこっと外して5~10プッシュ程度霧吹きすれば十分です。

MEMO
コケはある程度乾燥に強いです。流木に活着させた部分は乾燥しやすいのですが毎日霧吹きしてれば大丈夫ですよ(カラカラになっても復活します)。

水草が枯れてしまったら取り除く

組織培養水草は無菌状態で育成されているためか、外気に触れると溶けるように枯れてくることがあります。

もし、枯れているものを見つけたらすぐに取り除きましょう。


気温に注意!

15℃~30℃以内

こちらがミスト式に向く気温です。

春、秋はあまり気にしなくても良いのですが、夏は暑くて水草が蒸れてしまいます。

冬は寒くて水草の成長がストップしてしまいます。

そのため、

  • 夏⇒ フタの隙間を大きして空気がこもらないようにする
  • 冬⇒ 温かい部屋に移動する・エアコンを使って部屋を温める

このような対策をして様子をみましょう。

元気
元気

冬に立ち上げる場合、部屋を温められないならすぐに水を張ったほうが良いでしょう。

まとめ

本講座のまとめ
  • レイアウトに使うものは予め準備する
  • 水草は「組織培養水草」がおすすめ
  • 流木は1つだけ
  • 流木は水槽より一回り小さいものを使う
  • 流木の配置は中央からちょっとずらす
  • 水草の下処理も先にする
  • 流木にはコケを巻いてお洒落にする
  • 水草は1番手前には植えない
  • 流木の「際」に水草を植える
  • 水草はみっちり植える
  • サランラップでフタをする
  • ミスト式で1~2週間キープする

次回の講座

さあレイアウトが出来上がりましたね!

すぐに水を入れたくなりますがここはちょっと我慢です。水草をミスト式で馴染ませましょう。

次回はいよいよ水を張ります。

「水が濁らない注水方法」「CO2添加キットのセッティング」を詳しく解説しますのでぜひご覧ください!