今回の水草レイアウトステップアップガイドは「機材のセッティング」を解説します。
いよいよ水槽を使って実際にレイアウトを作っていくのですが、その前に機材をセットしちゃいましょう。
機材はキレイなレイアウトを作るために欠かせないものですが、見た目の邪魔になってしまうものでもあります。
最初にきっちり場所を作ってセットすることで、後で機材を隠しやすくなりますよ。
画像、動画などを交えながら初心者の方にも分かりやすく進めていきますので、安心してご覧ください。
本講座、次回講座をまとめた動画もご用意しました。
実際に作業をする際はこちらもご覧になるとよいでしょう。
タップする目次
- GEX グラステリア300水槽
- ゼンスイ マルチカラーLED300
- テトラ オート ワンタッチフィルター AT-30
- エヴァリス プリセットオートヒーターAR50 + きっちり計れる水温計ミニ
- ADA CO2アドバンスフォレスト
- JUN プラチナソイル パウダー3L
本講座ではこちらの機材を使って水草レイアウトを作っていきます。
どれも私が実際に使って性能を試したことのあるものですので安心してご利用いただけます。
また、より多くのユーザーが手に入れやすいよう、なるべく流通量の多い商品からチョイスしました。

「扱いやすさ」を重視して選びました。管理に慣れてきたら色々と試しながら自分に合ったものを探すと良いでしょう!


「幅30cm×奥行20cm×高さ25cm」と扱いやすいサイズ感かつコストパフォーマンスに優れた水槽です。
このサイズ感としては恐らく日本で1番流通しているので取り扱い店舗も多く手に入れやすいですよ。


「1台で水草育成に十分な光量」「明るさがコントロールできる機能」を持つ優秀なライト。
スッキリとした黒いボディーは見た目も悪くないですよ。


水槽に引っ掛けて使う「外掛式フィルター」です。
外掛式フィルターとして恐らく最も流通量の多い機種なので、交換部品などが何かと手に入れやすいです。
設置、メンテナンスが簡単なので、初心者の方が「水槽のろ過器とはどんなものか?」を知るのにちょうど良いですよ。
とはいえ、今回は設置するだけ。電源を入れて実際に動かすのはもうちょい先です。



使っているうちにだんだんと「水槽のろ過」というものが分かってくると思います!
水温を感知して寒くなると26℃(±1.5℃)まで温めてくれるオートヒーター。
水を入れて電源を入れるだけなので簡単に取り扱えます。
こちらも今回はセットするだけ。電源を入れるのはもう少しあとになってからです。


高圧ボンベを使用したCO2添加キットです。
小型CO2添加キットの中では最も高価な部類ですが、その分故障・不具合が少ないです。
こちらもまだ使いません。
水槽に水を張ったらすぐに使い始めますので準備だけしておきましょう。


ソイルと呼ばれる土を焼き固めたものです。これを水槽に敷き水草を植えます。
こちらは含まれている養分が少ないため、「濁り」「藻類の大量発生」などのトラブルが少なく初心者の方でも扱いやすいです。



水草レイアウトに使いやすいソイルは?と聞かれたら、いつもこちらをおすすめしています!
まずはざっと手順を見ていきましょう。
後ほど1つずつ詳しく解説していきます。










- 直射日光の当たらない場所
- 水平を維持できる場所
- 重さに耐えられる場所
こちらの3点を満たすところに水槽は設置しましょう。
太陽光が当たると高水温からのトラブル&藻類が生えやすくなります。
今回の水槽だと諸々含めて20キロ程度あると考えたほうが良いでしょう。
そのため、水平かつ重さに耐えられる場所に設置してください。
今回は背面に黒いバックスクリーンを貼りました。
バックスクリーンがあると水槽の裏側が見えなくなるので、配管・配線などを隠すことができます。
興味のある方はこちらの関連記事をご覧ください。
ざざっとソイルを入れていきます。土入れがあると便利です。
プラチナソイル3Lのうち、2.7Lくらいを入れています。
余ったソイルは取っておきましょう。



全部入れると底床が厚くなってダサいので少なめにしています。


手前1cm、奥6cm程度になるようにならします。
見映えに大きく影響するので丁寧に真っ直ぐならしましょう。
画像では「藻類取りスクレーパー」を使ってならしていますが、硬くて真っ直ぐなものなら代用できます。
底床の敷き方は動画でも解説していますので、こちらもぜひご覧ください。



使わなくなったポイントカードなどでぜんぜんOK!


こんな感じで電源コードが右側へくるようにしましょう。
電源はまだ入れません。
ヒーターはソイルの上ギリギリにくるように設置しましょう。
ご覧のとおり、かなり目立ちます。
悪目立ちしてしまうのでレイアウトしながら隠していくわけですが、端っこに寄せていないと隠しずらいです。



今回は右側に寄せましたが、場所は使用機材・レイアウトによって変わってきます。慣れてくると逆算して隠しやすい場所が分かるようになりますよ!


フィルターもヒーター同様、右側に寄せて設置しましょう。
電源はまだ入れません。
AT-30はポンプとパイプが目立つフィルターです。
構造上、右側にポンプとパイプがくるので右に寄せ隠しやすくするというわけです。
この時、ヒーターのコードをパイプで隠すようにするとさらにスッキリした見た目になります。



左に寄せるとちょうど真ん中にポンプとパイプがくるのですごく邪魔です。


こんな感じの下敷きのようなものが水槽に付いてきます。
これは「クッションマット」と呼ばれるもので、水槽を「歪み」「振動」から守り、地震の際などに「ズレる」のを防ぎます。
そのため、水槽をセットする際に必ず敷くようにしましょう。
余裕のある方は水槽に両面テープで貼り付けると便利ですよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
今回使うフィルターATシリーズは取り扱いが簡単です。
基本的に説明書通りに使えば問題ありませんよ。
ここでは特にご質問の多い部分を解説します。




ストレーナーはポンプに接続します。
「延長パイプ」も付属しますがこちらは今回使いません。




つまみのような謎の部品はフィルターケース下部の穴に差し込みましょう。
これは回して調整することでフィルターの位置を調整するための部品です。



言葉で説明するのが難しいのですが、設置した後にいじってもらえればなんとなくこいつの効果が分かります。


ろ材パックは軽く水道水で洗ってフィルターケースに入れましょう。
こちらのフィルターパックは1~3ヶ月程度で交換します。
交換方法、タイミングなどはこれからの講座で詳しく解説していく予定です。
水槽デザインによっては先にレイアウトをしてから機材をセットすることもあります。
ただしそれには
- 機材の設置場所を逆算しながらレイアウトを組む
- 機材の設置場所を無視してレイアウト最優先で組む
こちらのどちらかになります。
私は機材は「見えないこと」がキレイなレイアウトを作る上で大切だと考えています。
そのため、レイアウトを先に作ってから機材をセットするのは難易度が高いですよ。



慣れないうちは、まず機材をセットする場所を確認しそれからレイアウト作業に入るほうが結果としてキレイなレイアウトになりますよ。
- 本講座では取り扱い、入手がしやすい30cm水槽を使って水草レイアウトを作る
- 水槽は直射日光が当たらない場所に置く
- 水槽は水平な場所に置く
- 今回の水槽の重さは20キロ程度、重さに耐えられる場所に置く
- ソイルは手前1cm、奥6cm程度になるように敷く
- ソイルは真っ直ぐにならす
- ヒーターは右に寄せて設置する
- フィルターも右に寄せて設置する
機材のセッティングが終わったらレイアウトを作っていきます。
流木の配置や水草の植え込みなど楽しい作業の始まりです。
次回も丁寧に解説しますのでぜひご覧ください!