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水草レイアウトの第一歩 機材のセッティング

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今回の水草レイアウトステップアップガイドは「機材のセッティング」を解説します。

いよいよ水槽を使って実際にレイアウトを作っていくのですが、その前に機材をセットしちゃいましょう。

機材は綺麗なレイアウトを作るために欠かせないものですが、見た目の邪魔になってしまうものでもあります。

最初にきっちり場所を作ってセットすることで、後で機材を隠しやすくなりますよ。

画像、動画などを交えながら初心者の方にも分かりやすく進めていきますので、安心してご覧ください。

本記事を動画で確認する

本講座、次回講座をまとめた動画もご用意しました。

実際に作業をする際はこちらも併せてご覧になるとより理解が深まります!

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

本講座で使用する機材

カテゴリ商品名参考価格
水槽GEX グラステリア3002000円程度
ライトゼンスイ マルチカラーLED3007000円程度
フィルターテトラ オート ワンタッチフィルター AT-301800円程度
ヒーターエヴァリス プリセットオートヒーターAR502500円程度
水温計エヴァリス きっちり計れる水温計ミニ400円程度
CO2添加キットADA CO2アドバンスフォレスト16000円程度
底床JUN プラチナソイル パウダー3L1200円程度

実際にこちらの機材を使用して水草レイアウトを作っていきます。

どれも手に入れやすく初心者の方でも十分に取り扱えるものを選びました。

価格よりも「扱いやすさ」「不具合の少なさ」など、なるべく失敗しないということを重視して選定しています。

元気
元気

取り扱いしづらいものを使って美しい水草レイアウトを作ることはちょっと難易度が高いです!

GEX グラステリア300

GEX グラステリア300水槽

「幅30cm×奥行20cm×高さ25cm」と扱いやすいサイズ感かつコストパフォーマンスに優れた水槽です。

このサイズ感としては恐らく日本で1番流通しているので取り扱い店舗も多く手に入れやすいですよ。

ADA キューブガーデン W60×D30×H36

ADAというメーカーのガラス水槽はとても透明度が高く美しいです。

他のメーカーの水槽と比べると割高ですが、美しさにこだわりたいならぜひご検討ください!

※ADA製品は「ADA特約店」でしか購入できませんのでご注意ください

ゼンスイ マルチカラーLED300

ゼンスイ MULTI COLOR LED

幅30cm×奥行20cm×高さ25cmサイズの水槽なら「1台で水草育成に十分な光量」という優秀なライトです。

スッキリとした黒いボディーは見た目も悪くないですよ。

Chihiros WRGB SLIM

とても明るくRGBというタイプのLED球を使っているため発色が抜群に良いライトです。

スマートフォンなどに専用アプリをダウンロードすることで光量をコントロールできます。

30cmクラスの水槽なら80~100%程度にすると使いやすいです。

また、点灯時間のコントロールをすることもできますので、自動でライトのON/OFFができます。

テトラ オート ワンタッチフィルター AT-30

テトラ オート ワンタッチフィルター AT-30

水槽に引っ掛けて使う「外掛式フィルター」です。

様々なタイプのあるフィルターですが設置、メンテナンスが簡単なので初心者の方向けです。

今回使うGEX グラステリア300を使い水草水槽を作るのに十分なろ過能力を持っていますので、安心してご利用ください。

  • GEX aquarista Ga SLIM FILTER PRO
  • GEX aquarista Ga POWER CUSTOM FILTER M

こちらの2つも今回の水槽におすすめです。

どちらも使いやすく取り扱いも簡単です。

GEX aquarista Ga SLIM FILTER PRO M
GEX aquarista Ga SLIM FILTER PRO

本体が薄いので設置スペースが少なくて済むのがポイント!

GEX Ga POWER CUSTOM FILTER M
GEX aquarista Ga POWER CUSTOM FILTER M

ろ材スペースが大きく環境に合わせて追加のろ材を足せる拡張性の高さがポイント!

エヴァリス プリセットオートヒーターAR50

水温を感知して寒くなると26℃(±1.5℃)まで温めてくれるオートヒーターです。

セットして電源を入れるだけで後は自動で水温を感知してON/OFFします。

注意

火災予防のため、水の無い場所で電源が入ると安全装置が作動して壊れてしまいます。必ず本体が水中にあることを確認して電源を入れましょう。

きっちり計れる水温計ミニ

きっちり計れる水温計 ミニ

水温をチェックするための水温計です。

万が一、ヒーターなどの水温管理用品が壊れた時に備えて水温をチェックできると安心です。

ADA CO2アドバンスフォレスト

ADAアドバンスフォレスト

高圧ボンベを使用したCO2添加キットです。

小型CO2添加キットの中では最も高価な部類ですが、その分故障・不具合が少ないです。

ボンベ交換、CO2添加量の微調整などの作業性も良いので初心者の方こそ品質の良い商品をおすすめしています。

DOOA CO2システムキット
DOOA CO2システムキット

こちらの「DOOA CO2システムキット」もおすすめです。

ADA CO2アドバンスフォレストと同様に故障・不具合が少ないので初心者の方でも安心して取り扱えます。

見た目のお好みでどちらか選ぶと良いでしょう。

JUN プラチナソイル パウダー3L

プラチナソイル パウダー 3L

ソイルと呼ばれる土を焼き固めたものです。

これを水槽に敷き水草を植えます。

プラチナソイルは含まれている養分が少ないため「濁り」「藻類の大量発生」などのトラブルが少なく初心者の方でも使いやすいソイルです。

養分が少ないことから水草の成長は緩やかですが、それよりも水槽環境が落ち着かない時に発生するトラブルが少ない方がメリットが大きいと考えています。

養分は肥料として液体タイプ、固形タイプのものが後から追加できますので、十分に環境が整ったら追加するのでも十分に間に合います。

MEMO

肥料の添加は水を張ってから2~4週間後を目処にスタートします。

機材のセッティング手順

まずはざっと手順を見ていきましょう。

後ほど1つずつ詳しく解説していきます。

水槽を置く
水槽を置く
ソイルを入れる
ソイルを入れる
ソイルをならす
ソイルをならす
ヒーターを設置
ヒーターを設置
フィルターを設置
フィルターを設置
完了!

水槽を置く

水槽を置く
  • 直射日光の当たらない場所
  • 水平を維持できる場所
  • 重さに耐えられる場所

こちらの3点を満たすところに水槽は設置しましょう。

太陽光が当たると高水温からのトラブル&藻類が生えやすくなります。

今回の水槽だと諸々含めて20キロ程度あると考えたほうが良いでしょう。

そのため、水平かつ重さに耐えられる場所に設置してください。

オプション
  • バックスクリーンを貼る
  • クッションマットを水槽に貼る

今回は背面に黒いバックスクリーンを貼りました。

バックスクリーンがあると水槽の裏側が見えなくなるので、配管・配線などを隠すことができます。

また、水槽に付属するクッションマットを水槽下に両面テープで貼りました。

こうすることで水槽を設置する際にクッションマットがズレてイライラすることが無くなりますよ!

それぞれ別記事で貼り方など画像をたくさん使い分かりやすく解説していますのでぜひご覧ください。

ソイルを入れる

ソイルを入れる
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ざざっとソイルを入れていきます。土入れがあると便利です。

プラチナソイル3Lのうち、2.7Lくらいを入れています。

余ったソイルは取っておきましょう。

MEMO

ソイルが厚いほうが水草が植え込みやすいというメリットもあります。水草の植え込みに自信の無い方は3Lを全部入れても良いですよ!

ソイルをならす

手前1cm、奥6cm程度になるようにならします。

見映えに大きく影響するので丁寧に真っ直ぐならしましょう。

画像では「藻類取りスクレーパー」を使ってならしていますが、硬くて真っ直ぐなものなら代用できます。

底床の敷き方は動画でも解説していますので、こちらもぜひご覧ください。

元気
元気

使わなくなったカードなどでもならせますよ。

ヒーターを設置

こんな感じで電源コードが右側へくるようにしましょう。

ヒーターはソイルの上ギリギリにくるように設置しましょう。

ご覧のとおり、かなり目立ちます。

悪目立ちしてしまうのでレイアウトしながら隠していくわけですが、端っこに寄せていないと隠しずらいです。

注意

電源はまだ入れません!

元気
元気

今回は右側に寄せましたが、場所は使用機材・レイアウトによって変わってきます。慣れてくると逆算して隠しやすい場所が分かるようになりますよ!

フィルターを設置

フィルターもヒーター同様、右側に寄せて設置しましょう。

AT-30はポンプとパイプが目立つフィルターです。

構造上、右側にポンプとパイプがくるので右に寄せ隠しやすくするというわけです。

この時、ヒーターのコードをパイプで隠すようにするとさらにスッキリした見た目になります。

注意

電源はまだ入れません!

元気
元気

「機材類はなるべく隠す」これは美しい水草レイアウトを作る大事なポイント!

フィルターの組み立て

テトラ オート ワンタッチフィルター AT-30

今回使うフィルターATシリーズは取り扱いが簡単です。

基本的に説明書通りに使えば問題ありませんよ。

ここでは特にご質問の多い部分を解説します。

ストレーナーを接続

ストレーナーはポンプに接続します。

「延長パイプ」も付属しますがこちらは今回使いません。

アジャスターの接続

つまみのような謎の部品はフィルターケース下部の穴に差し込みましょう。

これは回して調整することでフィルターの位置を調整するための部品です。

元気
元気

言葉で説明するのが難しいのですが、設置した後にいじってもらえればなんとなくこいつの効果が分かります。

ろ材パックのセット

ろ材パックは軽く水道水で洗ってフィルターケースに入れましょう。

こちらのフィルターパックは1~3ヶ月程度で交換します。

交換方法、タイミングなどはこれからの講座で詳しく解説していく予定です。

余談 レイアウトが先か、機材のセットが先か

水槽デザインによっては先にレイアウトをしてから機材をセットすることもあります。

ただしそれには

  • 機材の設置場所を逆算しながらレイアウトを組む
  • 機材の設置場所を無視してレイアウト最優先で組む

こちらのどちらかになります。

私は機材は「見えないこと」が綺麗なレイアウトを作る上で大切だと考えています。

そのため、レイアウトを先に作ってから機材をセットするのは難易度が高いですよ。

元気
元気

慣れないうちは、まず機材をセットする場所を確認しそれからレイアウト作業に入るほうが結果として綺麗なレイアウトになりますよ。

まとめ

  • 本講座では取り扱い、入手がしやすい30cm水槽を使って水草レイアウトを作る
  • 水槽は直射日光が当たらない場所に置く
  • 水槽は水平な場所に置く
  • 今回の水槽の重さは20キロ程度、重さに耐えられる場所に置く
  • ソイルは手前1cm、奥6cm程度になるように敷く
  • ソイルは真っ直ぐにならす
  • 機材類は隠しやすいようになるべくまとめる

次回の講座

さあこれで機材のセッティングが終わりましたので実際のレイアウト制作に入ります。

流木の配置や水草の植え込みなど楽しい作業の始まりです。

次回も丁寧に解説しますのでぜひご覧ください!