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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事では「使用済みソイルの再利用、処理方法」を解説します。
水草水槽を楽しんでいる多くの方がソイルを使っているはずです。
水槽を作り直す際など、ソイルの処理方法に困った方も多いはず。
アクアリウム(特に水草)を楽しんでいると必ず直面する問題ですので予習しておきましょう。
初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきますのでぜひご覧ください。
ソイルとは「土を粒状に焼き固めたもの」です。
水中でも簡単に潰れず、長期間形を維持するようになっています。
黒ボク土を原料にしているものは黒く、赤土を原料にしているものは茶色です。
- 水草が好む水質にしてくれる
- 養分を蓄える力がある(養分を含んでいる)
- 植物が根を張りやすい
- 吸着作用がある
などのメリットがありますが、これらの効果は残念ながらずっと続くわけではありません。
そこでメリットを享受するために定期的に交換するというわけです。
交換するということは使用したソイルが余るのでこれの処理をどうすのかが問題になります。
- 再利用する
- 処分する
使用済みソイルの処理方法は大きく分けるとこちらの2つです。
ソイルの原料は「土」です。
自然由来の限りあるものですからなるべくなら再利用したいところ。
それぞれ詳しく解説していきます。
- もう一度使う(上級者向け)
- ビオトープに使う
- コケリウム、パルダリウムに使う
- 鉢用のする
- 野菜、観葉植物に使う
- 種ソイルにする
こちらの7つが主なソイルの再利用方法です。
水槽で使用するソイルとしてのメリットを失っても、土のとして特性がすべて失われる訳ではありませんので再利用することができます。
たくさんある場合、処分するのも大変なのでなるべく再利用したいところですね。
完全に崩れていないソイルはキープして再利用することもあります。
軽くお米をとぐ要領で潰れて泥状になった部分を取り除いてから使うのがポイント。
- 水草が好む水質にしてくれる
- 養分を蓄える力がある(養分を含んでいる)
- 吸着作用がある
これらのメリットは使用から3~6ヶ月程度で失われてしまいますのでご注意ください。
こんな感じで新品のソイルを上から被せるようにすると濁りづらいです。
最低でも20%くらいは新品のソイルにすると何かとトラブルが少なくなりますよ。
睡蓮鉢などでビオトープを作る際の土として使うことができます。
私はこのようにスイレンの育てる時に廃ソイルを使いますよ。
製作時に固形肥料を追加するのを忘れないようにしましょう。
ビオトープの作り方はこちらの記事で詳しく解説しましたのでご覧ください。
まだ泥レベルまで崩れていないソイルなら「コケリウム」「パルダリウム」などの土として再利用できます。
カビなどが混入することが多いので、お米を研ぐ要領で「よく洗ってから」使うようにしましょう。
洗いすぎるとソイルが崩れてしまうので加減して洗ってくださいね。
陸上植物や水草を鉢で育てるときの土として再利用できます。
画像はブケファランドラを鉢で育成している様子。
鉢を作る際に植物に応じて固形肥料を追加すると良いでしょう。
僕は鉢用の土は使用済みソイルを活用することが多いです!
使い古したソイルは野菜や観葉植物が良く育つのでガーデニングを楽しんでも良いでしょう。
プランターなどで育てる場合など、そこそこ土を必要とするので再利用方法としては一番ソイルを処理できるはずです。
ベランダや庭にスペースがある方はこの機会に家庭菜園を始めるのも面白いですよ。
- トマト
- ピーマン
- 獅子唐
- パセリ
- ゴーヤ
ちなみにこれらの野菜はプランターでも育てやすいです。
シーズンになるとホームセンターなどで種、苗が簡単に手に入りますのでぜひチャレンジしてみてください。
使い込んだソイルは底床バクテリアを新規水槽へ移植するための「種」として利用できます。
特に調子の良い水槽からの移植はとても有効な方法ですよ。
下手なバクテリア剤を使うよりもずっと良いです。
大体、60cm規格水槽で「大さじ3杯」くらい入れれば十分です。
あまり入れすぎると濁りなどが出てしまうことがあるので、欲張らないようにしましょう。
- 生ゴミとして処分する
- ゴミ処理業者に処分を依頼する
こちらの2つが主なソイルの処分方法です。
「土」の処分はなかなか大変です。
自治体によって捨て方が微妙に違うので役場や市役所などで確認するとよいでしょう。
少量なら生ゴミと一緒に「燃えるゴミ」として出してください。
今までの経験上、このような対応の自治体が多いです。
私は1Lくらいまでなら生ゴミと一緒に捨ててしまうことが多いですね。
ある程度まとまった量でも小分けにして生ゴミと一緒に処分していけばいつかは無くなりますよ。
大量に捨てるなら産廃業者に引き取ってもらいましょう(有料)。
お金はかかりますが大量にあってもトラックで持っていってくれますので楽ちんです。
ついでに家の中にある要らない物も片付けてもらえば一石二鳥ですよ。
再利用するにしろ捨てるにしろ、こんな感じで袋で小分けにしておくとよいでしょう。
持ち運びが大変&袋が破れる危険があるので多くの量を1つの袋に入れないほうが無難です。
ざっくり3~5キロ程度目安にまとめておくと良いでしょう。
- 完全に乾燥させない
- できれば屋外で保管する
- 保管するならフタ付きのケースがおすすめ
再利用するならこちらに注意して保管しましょう。
カラカラにソイルが乾くと再利用した際にグズグズに崩れやすいです。
軽く濡れている状態をキープしましょう。
土臭いと言いますか、臭いが気になることがありますので屋外で保管できるとよいですね。
ホームボックスなどを利用してベランダやお庭の片隅で管理するのがおすすめです。
ソイルを詰めた袋は太陽光で劣化してボロボロになることもあるので、屋外で保管するならフタのあるケースに仕舞うと良いでしょう。
「いつかは寿命がきて交換する必要があること」はソイルの弱点です。
もし交換作業、再利用、捨てることが面倒に感じるなら「砂、砂利系」の底床をおすすめします。
基本的に寿命はありませんのでずっと使い続けることができますよ。
ソイルには多くのメリットがありますので総合的に考えて使うかどうか決めると良いでしょう。
砂、砂利系とソイルの選び方やおすすめのソイル、砂、砂利を紹介している記事もありますので、併せてご覧ください。
- 肥料切れを待たずマメに追肥をする
- 定期的に砂利クリーナーで汚泥を吸い出す
- 定期的にソイルを追加する、部分的に交換する
このような対策をすることで寿命を延ばすことができます。
ソイルを長持ちさせることは長期維持にも繋がりますので日々の管理の際に気にしてみると良いでしょう。
毎回ソイルを買うと結構な出費です。
また、水槽を空にするときにソイルをかき出す作業は結構な重労働ですよね。
特に盛り土をしているようなレイアウト水槽の場合、かなりの量のソイルを使用しているのでとっても大変です。
そんな時は軽石、レンガなどで底床を底上げしましょう。
ちょっとした一手間でずっと使えるアイテムができますのでぜひお試しください。
今回は「使用済みソイルの再利用、処理方法」を解説しました。
ソイルは貴重な自然素材でできていますからなるべくなら再利用しましょう。
とはいえ全てを再利用するのも無理がありますから処分することもありますよね。
予め自治体に「土の捨て方」を確認しておくと作業がスムーズです。
もしかしたらもっと良い解決方法を教えていただけるかもしれませんよ!
ソイルは限りある資源ですからなるべくなら再利用したいですね!
この記事が参考になったら感想を教えてもらえると嬉しいです。
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