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【レイアウト水槽向き】軽石、レンガを使って底床を底上げする方法

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本記事は「軽石、レンガを使って底床を底上げする方法」を解説します。

「ソイルや砂利の下」に仕込むだけなのでとっても簡単です。

底床はある程度高さが無いと「奥行感」が出ないのでなるべく高く盛りたいところ。

ご紹介する方法を使えば盛り土が「簡単かつリーズナブル」にできますので、ぜひご活用ください。

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

軽石で底上げ

洗濯ネットと軽石

軽石を洗濯ネットに入れて底に敷くだけなのでとっても簡単です。

作ってしまえば数年単位で使い回せますのでとっても経済的ですよ。

用意するもの

  • 軽石
  • 洗濯ネット

用意するものはたったの2つだけ。

どちらもホームセンターで簡単に見つかりますよ。

軽石

鉢底に入れる用途のものがたくさん販売されています。

サイズは色々と試しましたが一粒が「15mm~20mm」くらいのものが使いやすいです。

注意
石灰岩を使った鉢底石という商品と間違えやすいので注意してください。弱アルカリ性の水質になり水草が育ちづらくなってしまいます。

洗濯ネット

こちらのようにサイズ別に揃えておくと小回りが効いてレイアウトしやすくなります。

男性諸君は買いづらいですが「女性の下着用」が一番使いやすいですね。

抵抗のある方はお買い物をお母さんかパートナーに頼みましょう。

MEMO
100均の洗濯ネットも試してみました。100均のものは半年くらいの使用でチャックが開かなくなりました。もっとも一度セットしたらチャックをほとんど開けないので使用上問題はありませんでしたが。

作り方
洗濯ネットと軽石

洗濯ネットの中に軽石を入れる → チャックを閉める

これだけ。簡単ですね!

大きな袋で作ってドンといれるよりも、「小さな袋」をたくさん作った方が使い回せて便利ですよ。

「1~10L程度」のサイズ感で用意しておくとレイアウトしやすいですね。

使用量の目安
水槽サイズ1L袋2L袋5L袋10L袋
45cm21
60cm22
90cm422
120cm4322
180cm6433
軽石使用量の目安

作るレイアウトによっても大きく変わってくる部分なのですが、とりあえずの水槽サイズ別使用量をまとめてみました。

参考までにレイアウト制作にご活用ください。

使用例
軽石入れる
さらに軽石入れる
川石入れる
でき上がる

水槽サイズは120cm×60cm×60cm、「10L袋×3、5L袋×4」ほど使いました。

こんな感じで丸い川石を積み上げたかったので、軽石には川石が転がらないように支える役目もあります。

小さな石がネットに入っているだけなので「枕」のような感じと言えば分かりやすいでしょうか。

石を上からグリグリすると安定しますよ。

レンガで底上げ

レンガ積む

レンガを使って底上げする方法もあります。

こちらも水槽底部に並べるだけなのでとっても簡単です。

用意するもの

  • レンガ
  • 発泡スチロール板
  • プラスチック段ボール

レンガだけでも良いのですが、ガラスを保護するために下敷きがあるとさらに便利です。

レンガ

面が真っ直ぐなものが積み上げやすくおすすめです。

基本的に陶器(セッキ質など)でできているものは水質に影響を与えないので安心して水槽で使えます。

色は見えないので何でも良いと思います。

向かないレンガ
  • コンクリートタイプ
  • アンティークレンガ

コンクリートのものは水質がアルカリになり水草が育ちづらくなります。

アンティークタイプは安くて水質にも影響を与えないのですが、形がいびつなので積み上げづらいです。あまり積み上げないのならおすすめですよ。


発泡スチロール板

ガラスに直接レンガを並べても大丈夫なのですが、1枚下敷きがあると安心感が断然違います。

下記のプラスチック段ボールと好みで選択してくださいね。


プラスチック段ボール

こちらの方が薄いので加工しやすいです。

私は60cm以下の水槽の場合はこちらを使い、大型水槽の場合は発泡スチロール板を使うことが多いですよ。

使い方
レンガ敷く
レンガ上から
レンガ組む
レンガ底床入れる

構図を組む位置を考えて並べていきましょう。

道にする部分は予め階段状に組んでおくと崩れづらいのでおすすめです。

レンガは軽石+洗濯ネットと比べて、形が変わらないのでよりしっかりとした土台になります。

画像のレイアウトのように直線的な素材で組むならレンガでの底上げが向いています。

レンガのサイズ
名前サイズ
普通レンガ(おなま)210mm×100mm×60mm
ようかん210mm×45mm×60mm
はんます100mm×100mm×60mm
はんぺん210mm×100mm×30mm
せんべい210mm×300mm×30mm

などなど様々なサイズがあります。

国産レンガは日本工業規格(JIS規格)にてサイズが決められており計算しやすいですよ。

水槽サイズ、レイアウトに合わせて数を調整してみてください。

元気
元気

なんだかお腹が空きそうな名前ですよね(笑)

底上げするメリット、デメリット

メリット
  • 経済的
  • セットも片付けも楽
  • より「高さ」を作りやすい

デメリット
  • 特に無し!

経済的

なんと言ってもこれでしょう。

何度も使えるのでとっても経済的です。

特に盛り土をするようなレイアウトの場合、毎回ソイルだけで作ろうとすると大量に必要なので予算的にも作業的にも大変ですよ。


セットも片付けも楽

塊なので移動が楽ちんです。

ソイルだけの場合、全てをスコップでかき出すのは大変ですよ。

底上げしているなら塊ごと取り出すだけですので「時間」と「労力」が激減します。


より「高さ」を作りやすい

ソイルだけで盛り土をするよりも崩れづらいのでより高く底床を盛れます。底床の高さは水景に「奥行」を演出するので重要なポイントです。

軽石の場合

使い回すことで土壌バクテリアを移殖できる

これを実感するのは2回目の使用以降ですが、軽石についたバクテリアを使い回すことで新規水槽に導入することができます。

実は水草水槽には「土壌バクテリアの働き」が欠かせないのですが、その立ち上げをサポートすることができますよ。

下手なバクテリア剤よりもよほど強力です。

どれもホームセンターで手に入るアイテム

今回ご紹介したアイテムはホームセンターで簡単に見つけることができます。

ホームセンターにはアクアリウムで活用できる様々なものがありますので、ぜひご活用ください。

こちらの記事でホームセンターで見つかるアクアリウムアイテムをまとめてありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

まとめ

今回は「軽石、レンガを使って底床を底上げする方法」を解説しました。

自宅の軽石はかれこれ4年くらい使い回しています。

こいつのおかげでリセット作業がとても楽になりましたよ。

簡単に導入できますのでぜひご活用ください!

元気
元気

使っていない時期は袋のまま庭にどーんと置いてあります。

2 COMMENTS

太田旭

軽石で底上げをする場合
底面フィルターは軽石の下に置くのでしょうか?

轟 元気

太田旭さん、コメントありがとうございます。

そうですね。
底面の上に軽石を入れます。

下から
水槽⇒底面⇒軽石⇒ソイル
みたいな感じですね。

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