この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は水草の「水中葉と水上葉」について解説します。
ほとんどの水草は「水中と陸上」どちらでも生活できるようになっています。
同じ水草でも水の中の姿と陸上での姿では「葉の形や質感」「色」などが大きく変わるものもありますよ。
形態が変われば特徴も変わりますので、それぞれの特徴が掴めるよう丁寧に解説していきます。
初心者の方にも分かりやすくご紹介していきますのでぜひご覧ください。
水草の水中での姿を水中葉、陸上での姿を水上葉と呼びます。
多くの水草が水中、陸上の両方で生活することができます。
- 水上葉から水中葉に変化すること⇒ 水中化する
- 水中葉から水上葉に変化すること⇒ 水上化する
なんて呼んだりしますよ。
大きな違いは硬さです。
陸上植物は重力に逆らって上に成長してくものが多いので、硬くがっちりとしています。
逆に水草は浮力が働くので体を支える必要がないため柔らかな体をしています。
姿形も大きく変わるので「同じ草なの?」と最初は思うかもしれませんね。
ちなみに本記事でグリーンロタラを例にして解説しています。
水中葉
- 葉が細い
- 全体的に柔らかい
- 自立しない
- 輸送に弱い
- 環境変化に弱い
水上葉
- 葉が丸い
- 茎が太く、しっかりしている
- 自立する
- 輸送に強い
- 環境変化に強い
どちらかというと水上葉がおすすめです。
- 硬くて丈夫
- 輸送に強い
- 水槽環境の変化に強い
- 状態が安定していることが多い
こちらがその理由。
本当は水中葉で導入するのが良いのですが状態の良いものを手に入れづらいので、本記事など不特定多数の方に情報を発信する場では水上葉をおすすめしています。
後ほど紹介する組織培養カップの水草も安定して導入できるのでおすすめですね!
店舗でご紹介する際は水草の調子を見ながらできますので、状態の良い水中葉の水草をおすすめすることもあります!
- 水中葉(調子の良い)
- 水上葉(調子の良い)
- 水上葉(調子の悪い)
- 水中葉(調子の悪い)
① 水中葉(調子の良い)
最も導入しやすいのは「調子の良い水中葉」です。
ただし、店舗で独自に増やしている所以外では手に入れること難しいでしょう。
また、水上葉と比べ環境変化に弱いので「自宅の水槽のコンディション」が悪い場合は導入に失敗する可能性が高くなりますよ。
- 調子の良い水中葉が手に入る
- 水槽のコンディションが良い
このような場合、最もおすすめなのですがその機会が少ないのが現状です。
店舗の展示水槽をトリミングしたタイミングなどが狙い目です。
② 水上葉(調子の良い)
私が最もおすすめするのがこちら!
特に入荷直後のものを狙えば「店舗のストック技術」に左右されないので、調子の良い水草が手に入りやすいです(入荷状態の良し悪しはありますが)。
また、輸送、環境変化に強いので「新規で立ち上げた水槽」などにも導入しやすいですよ。
良く利用する店舗の入荷日を確認しておくと良いでしょう。
③ 水上葉(調子の悪い)
③と④はどっちがマシか?
ということなのですが、同じく調子が悪いなら水上葉の方がまだ良いですよ。
ただし、調子が良いのに越したことは無いので、急ぎ手に入れたいので無ければ見送った方が良いでしょう。
④ 水中葉(調子の悪い)
最もおすすめしないのがこちら。
立ち上げるのが難しいので新規水槽への導入なら見送った方が良いです。
ワイルド物などはこの状態で入荷することが多いので、コンディションの良い水槽を用意してから挑むのが吉ですよ。管理者の腕が試されます。
自然から直接採集してきたものです。
水槽環境にまったく慣れていないので、基本的に育成が難しいことが多いですね。
水草は分類が難しいので「既存の水草と大して容姿が変わらない」なんてとこも。
最初は見向きもされ無かった雑草が一世を風靡することもあるので浪漫がありますよ。
他に「ワイルド」「ワイルドコート」「採集物」などと呼ばれます。
逆に栽培物の水草を「ブリード」などと読んだりします。
ちなみに流通しているほとんどの水草は「ブリード」です。
半水中葉とは、水上葉と水中葉の中間のような状態です。
水草を高い湿度のもとで育てると半水中葉になりやすいですね。
現在、流通している水草では「組織培養カップ」で販売されている水草がこれに当たります。
組織培養カップの水草とは、このようなカップに入れて流通している水草のことです。
- 葉の展開が早い
- 藻類、貝の混入が無い
- 無農薬
このような特徴を持っているので、様々なコンディションの水槽に取り入れやすいのでおすすめですよ!
組織培養水草の特徴、メリット・デメリットなどについてはこちらの記事で解説しています。
ざっくりとした区分けになりますが、成長の早い水草は水上葉、水中葉の葉の形が大きく変わる傾向があります。
逆に成長の緩やかな種類は、見た目はほとんど変わらず葉の硬さだけが変化する場合が多いです。
いくつかご紹介するのでご覧ください。
こんな感じの水槽デザインなら水中、水上の両方で水草を楽しめます。
水中と水上で姿が変わるのは「水草」だけが持つ特徴です。
なかなか神秘的だと思うので一度は「水上葉」から「水中葉」に生え変わる様をご覧ください。
オープンアクアリウムなら同じ水草の水上と水中を同時に楽しめるので一石二鳥ですよ。
今回は水草の「水中葉と水上葉」を解説しました。
買ってきた姿から水槽の中で形が変わって「あれ?」と思った方は多いはず。
水草を楽しむならその変化も同時に楽しめるともっと楽しくなると思いますよ!
迷ったら「組織培養」or「水上葉」を選ぶようにすると失敗が少ないです!
この記事が参考になったら感想を教えてもらえると嬉しいです。
記事作成の励みになります!