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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「ミクロの視点とマクロの視点からレイアウトを考える」を解説します。
皆さん、レイアウトを作ってみたものの「まとまりが無いような気が、、 チグハグしてる、、 」
なんてことはありませんか?
それは、「ミクロの視点」と「マクロの視点」がごちゃごちゃになっているからかもしれません。
石、流木の選定、水草、生体の組み合わせなど、同じ視点に立ってレイアウトを考えることでまとまりのある水景になりますよ。
意識するだけで簡単に取り入れられるテクニックです。
初心者の方にも分かりやすく解説していきますので、ぜひご活用ください。
「自然を近くから見た感じ」です。
自然を覗き込んだような視点に立ってレイアウトに向き合います。
「遠くの景色を見ている感じ」です。
風景を眺めるような視点に立ってレイアウトに向き合います。
水草レイアウトにおけるミクロ、マクロの考え方はこんな感じです。
要するに、「川のこの部分」みたいな狭い範囲の表現ならミクロの視点、「遠くの景色」みたいな広い範囲の表現ならマクロの視点を使ってレイアウトを作るということですね。
自然を身近から観察するようなデザインの水景になるので、自ずと「生き物が主役」になるレイアウトになることが多いです。
「ベタ」「アピストグラマ」「エビ」など近くから観察してこそ良さの分かる生き物を泳がせるならミクロの視点に立ってレイアウトを作ると良いでしょう。
石、流木などの素材、お魚、水草のサイズ感としては、比較的「大型」のものが使えます。
例えば、大きな倒木の下にお魚がたくさん隠れているなどの表現ですね。
川に潜って石の下や水草の茂みを観察しているところを想像してみてください。
目の前を通り過ぎる魚、水にたなびく水草のサイズ感、混然とした雰囲気をそのまま水槽へ取り入れることができます!
総じて小型水槽でも作りやすいレイアウトになるはずです(大型水槽ならより迫力が出ます)。
「お気に入りのお魚の舞台を作る!」なんて時は、ミクロの視点を使ってレイアウトを作ると良いでしょう。
- 生体が主役のレイアウトに向く
- 多種多様なお魚、水草を入れるレイアウトに向く
- 大ぶりなものでも使いやすい(石、流木、生体、水草)
遠くの風景を眺めているようなデザインの水景になるので、自ずと「水景デザイン」が主役のレイアウトになることが多いです。
「雄大な広がりのある水景」を作りやすいのが大きな特徴ですね。
「山岳レイアウト」「ジオラマレイアウト」の多くはマクロの視点に立ってデザインされていますよ。
「遠くの風景」を見るように形作っていくので、小さなお魚、水草を使う必要があります。
また、種類数もある程度絞って使う必要がありますよ。
遠くの山並みを眺めているのを想像してみてください。
山々は近くで見たら何種類もの木々が茂っているかもしれませんが、遠くから見たら一つの緑の茂みに見えますよね?そして、すべて葉は小さく見えますよね?
水槽サイズとのバランスになりますが、多くの種類を使う、大きな葉を使ってしまうとチグハグな印象になってしまうので注意しましょう。
泳がせるお魚も「小さな」ものだけを、種類を絞って入れます。
総じて大きな水槽(90cm以上)の方が作りやすいです。
同じ大きさのお魚、水草を使うにしても大型水槽の方がよりスケール感を表現しやすいから!
- 水景デザインが主役のレイアウトに向く
- 小型のお魚、水草を使う必要がある
- 広がりのある水景を作りやすい
こちらの水槽はミクロとマクロ、両方の視点を取り入れて作りました。
作品のコンセプトは「日本の川」なのですが、「川に潜って下流まで見ている視点」をイメージしたかったので、手前には川に潜ったらすぐに目に入るものを配置する必要がありました。
そこで、大きめの川石と川砂、ピグミーチェーンサジタリアを最前列へ配置しました。
また、後景は遠くまで流れていく川を表現したかったので、徐々に石のサイズを小さくし、水草もヘアーグラスとショートヘアーグラスだけにしました。
ショートヘアーグラスは中央の道部分の周りに使用し、サイドに植えたヘアーグラスとのサイズ感の差を利用して奥行き感をさらに演出させています。
このように手前側にミクロの視点、背景側へマクロの視点を取り入れてレイアウトすることもできますよ!
ミクロの視点とマクロの視点の組み合わせは特に「奥行き感の演出」に効果バツグンです。
単純に、「手前に大きなもの、奥にゆくに従って小さくしていく」とするだけでも十分に奥行き感を演出できますよ。
最初は上手く行かないかもしれませんが、意識してレイアウトを作ることで徐々に上達するはずです。
奥行き感のあるレイアウトはそれだけで素敵な雰囲気になるので、ぜひマスターして欲しいテクニックです!
石や流木を配置することを「構図を組む」と呼びます。
構図には「凸型構図」「凹型構図」「△構図」という基本形がありますよ。
こちらの記事で詳しく解説していますので、水槽でレイアウトを作る際の参考にしてください!
「どの種類の水草を」「どこに植えるか」
ということは配植と呼びます。
水草もある程度ルールを守って配置することで、格好良くレイアウトすることができます。
こちらで詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
【配植のコツ】水草を格好良くレイアウトする心得9選今回は「ミクロの視点とマクロの視点からレイアウトを考える」を使ってレイアウトする方法を解説しました。
レイアウトを作る際は意識してみてください。
ちょっと意識するだけでも、まとまりのあるレイアウトになりますので、皆さんもぜひレイアウト製作時に取り入れてみてくださいね!
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