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【藻類対策におすすめ】シナヌマエビを川で採集する方法

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本記事はシナヌマエビを川で採集する方法を解説します。

アクアリウムの藻類対策エビとヤマトヌ言えばヤマトヌマエビとミナミヌマエビが有名ですがシナヌマエビも有用です。

私はエビを近所の川で小さい頃から採集をしていましたが実は外来種だと最近知りました。

とても同定が難しいので学名までは分かりませんが、私が子供時代から採っていたエビはシナヌマエビのようです。

ある程度綺麗な川になら大抵いると思いますので簡単に採集できます(少なくとも関東にはいるはずです)。

しかも、藻類取りに有効で繁殖させやすい優秀なエビです。

アミでガサガサするのが好きな方は、ぜひ捕まえに行きましょう!

外来種とは

もともと、その地域にいなかったのに人の手で他の地域から入ってきてしまった生き物ことです。

反対語は「在来種」

この記事の著者
轟元気

プロアクアリスト

轟元気

とどろきげんき

プロフィール

業界歴19年の中堅。現在は有限会社エイチ・ツーに所属し埼玉県坂戸市にあるアクアリウムショップ「e-scape」の店長をしています。本ブログ、Ordinary-Aquariumでは「水草水槽の知識」を中心に今までの経験を基にした実践的な知識、技術を初心者の方にも分かりやすく解説しています。プロフィール詳細リンク、転載、引用について

シナヌマエビとは

シナヌマエビ
シナヌマエビ

シナヌマエビとは、中国、朝鮮半島から日本に帰化したエビの仲間です。

同定が凄く難しいのですが学名では「Neocaridina davidi?」「Neocaridina heteropoda?」とされています。

チェリーシュリンプ系の原種とされていますが、私が近所の川で捕まえる個体(今回ご紹介するやつ)は「アルジーライムシュリンプ」の名前で出回るエビとそっくりなのでまた違う種類なのかもしれません。

恐らくは複数種がシナヌマエビとして一括にされているのでは無いかと思います。

シナヌマエビを採集する

安全に十分注意する

採集する際は安全に十分注意しましょう。基本的に人気のないところで採集するので、何かあっても助けてくれる人は近くにいません。できれば複数人で出掛けてお互いの安全を確認することをおすすめします。

私有地に無断で入らない

他人の土地に無断で入らないように注意しましょう。訳を話せば快く採集させてくれるかもしれません。トラブルを避けるために気持ちの良い挨拶を心がけましょう。

採りすぎない

エビは簡単に採れます。ついつい採りすぎてしまいますので、水槽サイズと相談して無理なく飼育できる数だけ採集しましょう。

私は近所の川(埼玉の左の方)でしかシナヌマエビを採集したことが無いのですが、関東なら中流~上流域に広く分布しているようです。

下流域でも採れるようですが、スジエビやテナガエビなど藻類取りに使えない他のエビも多く捕まるので選別が大変かもしれませんね。

基本的には川べりの草の根本辺りをアミでガサガサすれば簡単に捕まえられるはずです。

流れの緩やかな場所を好むので、適当に目星をつけてアミを入れてみましょう。

こんな場所にいます

川
根のところをガサガサ
採れるところ

川辺りの植物の根元付近をアミでガサガサしてみましょう。

軽くガサガサするだけでエビが採れるはずです。

MEMO

エビは強い水流を避けるので流れが無さそうな場所(弱そうな場所)を狙うのがポイント。

大量!

場所によっては一度に100匹以上採れることもあります!

採集に必要なもの

  • アミ
  • バケツ

シナヌマエビを採集するだけなら川辺りからアミを入れるだけなので、水に入る必要はないかもしれません(場所によりますが)。

そのためアミとバケツがあれば十分に採集できますよ。

アミ

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シナヌマエビを採集するだならこんな感じの安いアミで十分です。

川辺りのから狙えるように「柄の長いD型タイプ」がおすすめですね。

バケツ

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ケツは10Lくらいのものが取り回しやすいでしょう。

水槽に入れる際にそのまま水合わせにも使えるので重宝するサイズですよ。

水槽へ導入する際の注意点

ヤゴ
紛れ込んだヤゴ
ゴミを取る
  • 他の生き物が入らないように注意する
  • ゴミをしっかり取る

採集した生き物を水槽へ入れる場合、「野生環境にいる様々な他の生き物、ゴミを水槽へ持ち込むこと」になります。

そのため、水槽導入時にはなるべく綺麗にしてシナヌマエビだけを水槽に導入するようにしましょう。

ちなみに、こんな生き物が紛れ込みますよ。

エビと一緒に取れる生き物の例
  • プラナリア
  • ヤゴ
  • カゲロウの幼虫
  • ヒル
  • スネール(貝)

水合わせは点滴法で

点滴法
点滴法で水合わせをしている様子

採集してきた生き物を水槽に入れる際は必ず「点滴法」で水合わせを行いましょう。

そして水合わせが終わったら「生き物だけ」を水槽に入れるようにしましょうね。

水ごと入れると様々な他の生き物達が水槽に入る可能性が高まってしまいます。

点滴法で水合わせを行う方法はこちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

他のエビと比べると

ヤマトヌマエビ

藻類除去能力
 (5)
繁殖力
 (0)
サイズ
 (4)
評価
 (4.5)

対藻類用エビの中で一番藻類を食べてくれます。

とりあえず藻類取りで迷ったらヤマトを入れると良いでしょう。

欠点は淡水で繁殖しないこと。繁殖させるには徐々に海水にする必要があります。

ミナミヌマエビ

藻類除去能力
 (2.5)
繁殖力
 (4)
サイズ
 (2)
評価
 (3)

藻類取り能力は今回ご紹介する3種の中で一番劣りますが小さいのがポイント。

小型水槽に入れてもあまり目立ちません。淡水で繁殖させられるので藻類取能力を「数」でフォローすることができます。

シナヌマエビ

藻類除去能力
 (4)
繁殖力
 (4.5)
サイズ
 (3.5)
評価
 (4)

藻類取能力はヤマトに負けてしまいますが、ミナミよりも優秀です。加えて繁殖力が旺盛なのもポイント。調子の良い水草水槽なら簡単に繁殖させることができます。

水槽の藻類対策

水槽で増えてしまう藻類対策は個別記事を用意して詳しく解説しています。

藻類でお悩みならぜひご覧ください。

ミナミヌマエビとよく似ている

シナヌマエビは在来種のミナミヌマエビとよく似ています。

私が採集するエビがミナミヌマエビでは無いと考える理由はこちら。

  • ミナミヌマエビは関東に分布していない(自然分布)
  • 体型が違う
  • サイズが違う
  • 藻類取り能力が違う

体型についてはなんとも直感的な判断なのですが、ミナミヌマエビよりもガッチリとしていますよ。サイズは明らかにミナミヌマエビよりも大型です。

藻類取りとしてもミナミヌマエビより優秀ですね。

元気
元気

正確にはDNAを調べるしかないかも、、

再放流は絶対ダメ!

1度採取し水槽で飼育したシナヌマエビの再放流は絶対止めましょう!

シナヌマエビと一緒に本来、自然にいないはずの水槽内のお魚や水草、藻類などを野に放してしまうかもしません。

必ず最後まで飼育しましょう。

まとめ

今回は「シナヌマエビを川で採集する方法」をまとめました。

フィールドに出て採集するのが好きな方はぜひお試しください。

ヤマトヌマエビほどではありませんが藻類対策に有用です。

とっても増やしやすいので「エビ繁殖の入門種」としてもおすすめです。

大型魚を飼育しているなら活餌としても良いかもしれません!

元気
元気

近くに川がある方は次の休みにでもお出かけしてみてはいかがでしょうか?

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