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どうも、プロアクアリストの轟元気(@ordinaryaqua)です。
本記事は「水槽を遮光して藻類を除去する方法」を解説します。
遮光とは水槽に覆いをして真っ暗にすること。
効く藻類にはリーサルウェポン級に効果のある対処法です。
最近になって猛威を振るっている硬いタイプのアオミドロにも効果があります。
「ヤマトヌマエビをたくさん入れたけど藻類が減らない、、」「ずっと藻類とイタチごっこしている、、」なんて方に特におすすめです。
方法は水槽を覆って真っ暗にするだけなので簡単。
しかもコストもあまりかかりません。
遮光期間を調整すれば水草水槽でも活用できますのでぜひお試しください。
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遮光とは水槽を新聞紙やプラダン(プラスチック段ボール)などで覆って「真っ暗」にすることです。
主に藻類にダメージを与え駆除しやすくするために行います。
植物である藻類は光を断つことで光合成を行えなくなりますから弱らせることができます。
強力な藻類は遮光を組み合わせないと駆除が難しいものもありますので、状況に応じて取り入れるのがおすすめです。
当ブログには藻類対策をまとめたページもありますので、お困りの方は併せてご覧ください。
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こちらの画像は遮光によってアオミドロを駆除した際のものです。
1週間程度の遮光とエビによる効果で駆除に成功しています。
エビだけではアオミドロが減らなかったので遮光を組み合わせて対応しました。
こちらの5つのタイプの藻類に対して高い効果があります。
アオミドロやマリモ状の藻類、グリーンウォーターは対処法が少ないので特に遮光に頼ることが多いですよ。
藻類はタイプ別に詳しく対処法をご紹介していますのでお困りの方はぜひご覧ください。
- コストが安い
- 作業が簡単
- 藻類除去効果が高い
- 時間がかかる
- 水草にある程度ダメージがある
コストが安い
「水槽を覆うもの」「エアレーション」などわずかなものを揃えるだけで行えます。
数ある藻類対策の中でも特にコストがかかりません。
作業が簡単
「水槽を覆うだけ」ですので特別なアイテムや技術は必要ありません。
どなたでも同じような効果を得ることができます。
藻類除去効果が高い
全ての藻類に即座に高い効果が出るわけではありませんが、増殖力の強い緑色をした藻類には特に効果が高いです。
お掃除屋さんなどでは対処できない場合でも対応できることがあります。
時間がかかる
藻類にダメージが蓄積するまでに時間がかかります。
5~7日程度は遮光を続ける必要があります。
水草にある程度ダメージがある
藻類と同様、水草も光合成をして生活していることから遮光をするとダメージを受けます。
藻類よりも水草のほうが耐久力が強いため5~7日間程度の遮光であれば元気な水草なら耐えることが多いです。
水草の状態と藻類対策を天秤にかけて実施するか選ぶと良いでしょう。
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僕は水草水槽であっても藻類対策を優先して遮光することが多いです!
- 水草水槽の場合⇒ 5~7日程度
- 生体水槽の場合⇒ 7~10日程度
こちらが遮光1クールの目安です。
1回の遮光で藻類を倒しきれなかった場合は複数回繰り返し行うと良いでしょう。
水槽を覆う
5~7日程度そのまま
覆いをとる
藻類の状況を確認
遮光手順を簡単に説明するとこんな感じです。
基本的に水槽を覆って放置するだけなのでお手軽ですよ。
まずは用意するものから見ていきましょう。
- 水槽を覆うもの
- セロファンテープなど
- エアレーション(あると便利)
水槽を覆うもの
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こちらは新聞紙とプラダンで水槽を覆っている様子。
「真っ暗」にする必要があるので光を通さないもので水槽を覆いましょう。
新聞紙か黒いプラダン(プラスチック段ボール)を使うのがおすすめです。
特にプラダンは水槽サイズに合わせてカットしておくことで何度でも使用できます。
ホームセンターなどで簡単に手に入りますので探してみてください。
セロファンテープなど
水槽を覆う新聞紙やプラダンの固定に使用します。
セロファンテープでなくてもガムテや養生テープなど貼れるものなら利用できます。
エアレーション
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遮光前にエアレーションをセットした様子。
水槽を覆ってしまうと水槽上部の空気交換がいつもより滞るので酸欠になる可能性が高まります。
覆いがあるため中の様子をパッと観察することができないのでエアレーションをセットしておくと安心です。
エアレーションをセットする際は画像のように「バブルストッパー」を使うのがおすすめです。
泡の飛沫が軽減されるので新聞紙が濡れてダメになってしまうのを予防できます。
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実際に酸欠になったことは無いのですが安心のためにエアレーションをセットすることが多いです!
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水槽を新聞紙やプラダンで覆って真っ暗にしましょう。
できるだめ光が入らないようにするのがポイント。
テープなどで水槽の角に固定すると作業しやすいです。
※エアレーションをセットする場合は覆いをつける前に設置してください。
※ライトの電源はOFFに。
※CO2添加はストップしてください。
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- 毎日チェックする
- 餌は与えなくてOK
このまましばらく放置します。
昼間活発に活動する生体は真っ暗の中では活性が極端に落ちるので餌は与えなくても大丈夫です。
ナマズの仲間など夜行性の傾向があるお魚などの場合は餌を与えてください。
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このように藻類が除去できていれば成功です。
場合によって藻類が残っている場合がありますが遮光のダメージでかなり弱っているはずです。
遮光後数日で消えるようなら成功と思ってOKです。
※しばらくして再発するならもう一度遮光をしましょう。
藻類問題が解決したら完了です!
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お掃除屋さんと組み合わせるのがおすすめ!
遮光して藻類を弱らせつつお掃除屋さんに食べてもらうとより効率良く藻類を減らすことができます。
特にエビの仲間は夜行性の傾向が強いので真っ暗にする遮光と好相性です。
遮光を始める前に投入or追加しておくと良いでしょう。
お掃除屋さんの匹数などはこちらの記事で詳しく解説していますのでご確認ください。
- 水草にもダメージがある
- ライトはOFF
- CO2添加は止める
- 餌は与えない
- 夏場は高水温に注意
- 効果の薄い藻類もある
- 赤い草が黄色になる
- 水草が白くなる
- 下葉が無くなる
などの影響があります。
とはいえ、5~7日間程度の遮光なら完全に枯れてしまうケースは少ないです。
藻類とイタチごっこを続けるよりも一気に駆除してしまったほうが有益なことが多いですから勇気を持って対応するのがポイントです。
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水草が弱っていると遮光に耐えられないケースもありますので、なるべく元気なうちに遮光に踏み切るのがおすすめ!
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真っ暗にするわけですからもちろんライトも不要です。
忘れずにOFFにしましょう。
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真っ暗な環境では光合成をしなくなりますのでCO2添加はストップしましょう。
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昼間活発に活動する生体は真っ暗の中では活性が極端に落ちるので餌は与えなくても大丈夫です。
ナマズの仲間など夜行性の傾向があるお魚などの場合は餌を与えてください。
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夏場に水槽を完全に覆ってしまうと高水温が問題になることがあります。
直射日光が当たる場所で黒いプラダンを使うとかなり暑くなりますのでご注意ください。
冷却ファンなどを使用する場合は空気が入れ替わるように少し隙間を開けましょう。
残念ながらこちらのタイプの藻類に対しては遮光は効果的ではありません。
長期間にわたり遮光をすることで駆除することはできますが、1ヶ月程度水槽を真っ暗にする必要があります。
水草の無い水槽など、遮光を長期間行っても問題無い場合は遮光で対応することもできますので、環境によって対応を変えると良いでしょう。
今回は「水槽を遮光して藻類を除去する方法」を解説しました。
硬いタイプのアオミドロに有効な数少ない方法ですのでお困りの方はぜひお試しください。
パッと遮光できるように水槽サイズに合わせてプラダンを用意しておくと便利です!
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僕も遮光で対応することが増えてきました!
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