ミクロソルム プテロプス ‘グリーン’ アクアフルール社
Microsorum pteropus ‘Greens’
- 光量低光量~中光量
- CO2不要
- 水質軟水~中硬水
- 葉長10~25cm
- 自生地改良品種
- 通称名ミクロソルムsp. ‘グリーン’
- タグ活着、中景草、丈夫な水草
レイアウトのコツ
やや明るめのグリーンとやや柔らかな質感が特徴のミクロソルム。
ミクロソルム プテロプスによく似ていますが、本種の方が若干色味が明るいです。
葉のフチが軽く波つのはミクロソルム プテロプス ‘ラチフォリア’ の血を感じさせます。
存在感があることから中景に配置して水景のポイントにするのがおすすめです。
他のミクロソルムと同様に石や流木に活着させることができます。
育成のコツ
シダの仲間は基本的に丈夫な種類なので低光量、CO2無添加の水槽でも十分育てることができます。
販売されている株はほとんどが水上葉なので水槽に導入すると徐々に茶色くなり枯れていきます。
古い葉が1枚茶色くなるくらいのタイミングで1枚新しい葉が出てくるので、株ごと捨てずに茶色くなった葉だけを根本から取り除くと良いでしょう。
数ヶ月ですべて生え変わり綺麗な葉だけになりますよ。
- 軟水
- 高水温に注意
- 適度な水流
こちらの3点に注意すると綺麗に育てやすいです。
綺麗に育たずにお悩みの場合はチェックしてみてください。
軟水
シダの仲間はある程度硬度の高い環境でも育成することは可能です。
しかし葉が「硬い雰囲気になる」「くしゅくしゅとした縮れた感じになる」などあまり綺麗ではありません。
軟水で育成することで柔らかな質感の葉になります。
高水温に注意
30℃を超える水温が続くと葉が黒くなるなど枯死しやすくなります。
冷却ファンなど水温を下げる施策をしてなるべく水温が30℃を超えないようにしましょう。
30℃を超えるとすぐに枯れてしまうわけではありませんがなるべく30℃を超えないように注意することで育てやすくなります。
適度な水流
ミクロソラムやボルビティスは水流が好きです。
特に株の根元付近の流れが滞ると調子を崩すことがあるので注意が必要です。
株が大きくなり葉の枚数が増えてくると株の根元の流れが滞るので適時間引いてあげましょう。
特徴的な枯れ方
シダの仲間は特徴的な症状があります。
これから紹介する症状が出た場合、元気な葉にも症状が広がるので早めに取り除くようにしましょう。
シダ病
葉に「黒い模様」ができ、それが広がっていきます(黒くなったところは枯死します)。
「高水温が続いている」「水流が無い」「葉が混み合っている」ような状態が続くと発生しやすいです。
枯死スピードは早くないので見つけ次第、黒くなった葉をカットすると良いでしょう。
シダ病と呼ばれますが病気では無く環境変化などのストレスによる枯死がほとんどです。
ブツブツ病
葉が変な形にブツブツしてきます。
細菌やカビ、ウィルスなどが原因と言われていますが詳細は不明です。
今のところ、治す方法は無く症状が現れた葉を取り除くしかありません。
感染力が強いので、発見したら株ごと処分することを検討する必要があります。
枯れている訳では無いようですが?、見た目が悪いので気になりますね。
下処理・植え方
- 下処理⇒ ロゼット型水草
- 植え方⇒ 活着
本種の下処理はロゼット型水草と同様です。
植え方は活着水草と同様です。
水草の下処理・植え方はこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。
トリミング
- 古い葉のカット
- 株をカット
本種はこちらの2つの方法でトリミングできます。
葉が古くなると黄色~茶色くなるので見つけたら根本からカットして取り除きましょう。
地下茎をカットして株を小さくすることもできます。
水草のトリミングはこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。
増やし方
- 株分け
- 胞子嚢から子株を出させる
本種はこちらの2つの方法で増やすことができます。
地下茎が大きくなったら株分けをすることができます。
葉が古くなると葉裏の胞子嚢から子株が出てきます。
子株がある程度大きくなったら切り離して独立した株にすることができます。
水草を増え方・増やし方はこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。
分類
ウラボシ科 ヌカボシクリハラン属 ミクロソルム プテロプス ‘グリーン’ アクアフルール社
おすすめの水草まとめ
「前景草」「中景草」「後景草」「丈夫な水草」「赤系水草」などなど、様々な個性を持つ水草があるのでいざレイアウトに使おうとすると選ぶのに迷ってしまいますよね。
そこで各カテゴリー別におすすめの水草をまとめた記事をご用意しました。
実際の水槽環境を考慮して扱いやすいもの、手に入りやすいものを中心にご紹介しています。
水草選びの参考までにぜひご覧ください。
水草水槽に欠かせない5つの要素
- 光
- CO2
- 水質
- 肥料
- 温度
こちらの5つが水草育成に欠かせない5つの要素です。
水草水槽はこの5つのバランスを取ることが奥義と言っても良いでしょう。
初心者の方はまずはこの5つバランスというものがどんなものか知ることから始めると良いでしょう。
こちらの記事で分かりやすく解説していますのでぜひご覧ください。
水草の育て方
当ブログ「Ordinary-Aquarium」では管理人である轟元気の経験をもとに水草の育て方について数多くご紹介しています。
実際の水草レイアウトに活用できるよう、なるべく実践的な情報発信を心がけていますので、きっとお役に立つはずです。
1記事につき1つのテーマに絞って解説していますので、スキマ時間などにぜひご覧ください。
藻類対策
美しい水草水槽を作るには上手に藻類と付き合うことが大切です。
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水草レイアウトの作り方
私が毎日(ほぼ)SNSでご紹介している30cm水槽の作り方を解説しています。
水草水槽に必要な機材の紹介、機材のセッティング方法、水草の植え方などを順を追って紹介しています。
初心者の方でも管理しやすく、失敗の少ない内容ですのでレイアウト水槽の作り方に興味のある方はぜひご覧ください。
水草の育たない原因をチェック
30秒で水草の育たない原因をチェックできるフローチャートを作りました。
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結果ページでは簡単な対処法も記載しましたのでこれからの管理の参考になるはずです!
水道水の硬度をチェック
水草の好む水質は「弱酸性の軟水」です。
水道水は地域によって水質が異なり水草育成に適さない地域もありますよ。
当ブログでは日本中の水道水の硬度データをまとめて簡単に確認できるページをご用意しました。
まずは水道水の硬度を確認してお住まいの場所に合った管理方法を知ると良いでしょう。