本記事では「グリーンFリキッドの使い方」を解説します。
グリーンFリキッドは水カビ病治療におすすめの薬です。
ポピュラーなお魚である「金魚」「ベタ」「メダカの仲間」などは特に水カビ病になりやすいため、何かとお世話になることが多いですよ。
液体タイプのため、計量しやすく初心者の方にも使いやすいお薬です。
分かりやすく丁寧に解説していきますので、ぜひご覧ください。

主に「水カビ病」の治療薬です。
その他、こちらの病気ににも効果がありますよ。
- 白点病(初期、中期)
- コショウ病(初期、中期)
- ツリガネムシ病(初期、中期)
水カビの仲間が寄生して起きる症状の総称です。
寄生したところが綿がついたように見えることから「綿かぶり病」「水生菌症」とも呼ばれます。
「口」「ヒレ」などお魚の先端部分にできることが多いですが、面積が広い部分に付くこともあります。
投薬例①の場合「10Lに対して8ml程度」
投薬例②の場合「1Lに対して16ml程度」
投薬例③の場合「1Lに対して1滴程度」
液体タイプなので比較的計量しやすい薬です。
小型ケースで薬浴する場合はスポイトがあると便利ですよ。
液体のお薬です。
規定量を水槽に入れましょう。
水は青く染まり、色が付いている間は薬効が継続しますよ。
「強く染色してしまうこと」「ある程度ろ過バクテリアにダメージがあること」から薬浴は隔離水槽で行うことをおすすめします。
また、同時に「塩水浴」を行うとより効果的です。


水カビ病治療の場合の投薬例です。
薬浴を隔離水槽にて行う場合はこちらを参考に進めてみてください。
隔離水槽をセッティングし、薬を入れましょう。
準備が整ったら病魚を移して治療スタートです。
お魚の様子を確認してください。
もし、何か異変がある場合は、換水をして薬を抜き様子をみましょう。
50%程度換水を行い、薬を抜きましょう。
治癒しているようなら薬浴は終了です。
症状がまだ残っている場合、再度薬を投入し薬浴を続けましょう。
※投薬量は換水した水量分です
お魚の様子を確認してください。
もし、再発があるようなら薬を追加して、再度薬浴を行ってください。
薬浴を続けている場合、お魚に何か異変があれば、換水して薬を抜きましょう。
治療の終わったお魚を飼育水槽へ戻して治療を終えてください。
STEP3で再度、薬を投入している場合は、50%程度換水を行い薬を抜きましょう。
もう3日~7日程度様子を見て再発が無いようなら、お魚を飼育水槽へ戻し治療を終えてください。
ここまでで治らないようなら、薬を「グリーンFゴールド顆粒」「エルバージュエース」などに変え再度STEP1より薬浴をスタートしてください。


- 隔離水槽の用意ができない
- 病魚が少数
- 病状が軽い
このような場合に有効な薬浴方法です。
通常の20倍程度の濃度の薬液を用意し、短時間(15分程度)薬浴します。
水カビ病、ツリガネムシ病に高い効果がありますよ。
1L程度の容器に飼育水槽の水を入れ投薬します。
準備が整ったら病魚を移して治療スタートです。
※短時間で薬浴を終えるため、バケツや空の水槽など「水が張れる入れ物」があれば代用出来ます。
お魚を飼育水槽or隔離水槽へ戻ししばらく様子を見ます。
数日様子を見て改善が見られないようなら、再度、同手順にて薬浴を行いましょう。
主に繁殖水槽での投薬方法です。
卵がカビてしまうのを防止する場合、1Lに対して1滴程度入れましょう。
- メチレンブルー 0.15g
- アクリノール 0.05g
- 黄色4号 微量
- 精製水 適量
100ml中にこちらが入っています。
投薬例①のように長期間薬浴をする場合は「塩水浴」と合わせて行うとより効果的ですよ。
塩水浴についてはこちらで詳しく解説しましたのでぜひ覧ください。

- 紫外線で分解される
- 活性炭、ゼオライトで無効化されてしまう
- 薬浴は隔離水槽で
- 生き物によっては使えない
紫外線で成分が分解され薬効を失います。
太陽光が当たる水槽では効果が下がるのでご注意ください。
「吸着系ろ材」は薬を吸着して無効化してしまいます。
薬浴時は予め取り除いておきましょう。

- ろ過バクテリアに多少ダメージがある
- 水草を枯らす
- 水槽のシリコンなどを染色してしまう
以上の点から、薬浴は隔離水槽で行うことをおすすめします。

古代魚、ナマズの仲間は薬にあまり強くありません。
耐性は魚種によって異なり、まったく駄目というわけではないので薬浴する際は詳しい方に聞いてみましょう。

薬品名 | アクリノールの有無 |
---|---|
グリーンFリキッド | ◯ |
メチレンブルー水溶液 | × |
- アクリノールが含まれているか
これがメチレンブルー水溶液との違いです。
グリーンFリキッドには「アクリノール」が含まれているため、細菌感染症に対して多少の効果があります。
水カビ病などの寄生虫症は体に傷ができるため、カラムナリス、エロモナスなどの二次感染を起こ可能性が高いです。
アクリノールが含まれているグリーンFリキッドなら、ある程度予防することができますよ。
こちらで私が普段から使っている薬を紹介しています。
病状別におすすめの薬を一覧表にまとめましたのでぜひご覧ください。

また、こちらの記事では流通量の多いポピュラーな薬を網羅した一覧表を作りました。
魚病薬に興味のある方は、お時間のあるときにでも読んでみてくださいね。
