本記事では水草レイアウト水槽向けに「換水を効率化する方法」を解説します。
水道と水槽を「バケツで往復」するの大変ですよね?
今回ご紹介する方法なら「ホースを蛇口につなぐ」「ホースを排水口へつなぐ」だけ!あとは数分待っているだけで換水作業が完了出来るようになりますよ。
換水時の無駄な苦労や時間は削って、その分、必要なことに集中できるようになります。
空いた「労力」「時間」を使ってさらなるレイアウト技術向上を目指しましょう!
「必要なもの」「加工方法」「接続例」など初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。
一度作ってしまえば生涯に渡り使えるグッズなので、ぜひこの機会に導入を検討してみてください。

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- 蛇口にホースをつないで直接水槽へ給水
- 同時に排水も行う
こんな感じですね。
特に「高く盛り土をしたレイアウト」に適した換水方法です。
水位を変えずに換水をすることで、水位変化によって盛り土が崩れるのを防ぐことが出来ます。
また、バケツで往復する必要が無くなるので換水時の負担がぐっと少なくなりますよ。

排水と給水を一緒にやるのがミソです!
「必要なもの」「あると便利なもの」をご紹介します。
給水側、排水側で必要なものが微妙に違うので、それぞれ詳しく解説していきますね。
- ホース
- ホースジョイント
- 蛇口用ニップル
- 引っ掛けパイプ
- 泡沫蛇口用ニップル
- 浄水器
- ホースバンド
- ホース
- 引っ掛けパイプ
値段はピンきりですが、ここはケチらず良いものを手に入れてください。
- すぐによじれてしまう
- すぐに折れてしまう
このようなホースを使っていては結局、効率が悪くなってしまいます。
長さは蛇口から水槽までの距離、排水口までの距離分あればOKなので、適時調整してくださいね。
「内径15mm/外径20mm」のものが適してしまいますよ。
「ホースと蛇口」「ホースと引っ掛けパイプ」をカチッとワンタッチでつなげるようにする便利アイテム。
・圧力がかかっても外れない
・ワンタッチで接続出来る
ことから作業効率がUPします。
使ったら分かる便利アイテムなので必ずセットすることをオススメします。
蛇口にセットするとワンタッチでホースがつなげるようになる便利アイテム。
強い圧力がかかっても外れないので安心して作業が出来るようになります。
ホースジョイントと同様、効率化には欠かせないアイテムですよ。
蛇口の形状によっては接続出来ませんのでご注意ください。
その場合は「泡沫蛇口用ニップル」を使いましょう。
水槽にただ「引っ掛けるだけ」で換水を楽にする便利アイテム。
先に付けたストレーナーにより、流れが拡散され入水時にソイルが掘れてしまうのを防いでくれます。
塩ビパイプを加工して水槽サイズに合わせたものを作りましょう。
作り方は後ほど詳しく解説します。
浄水器をホースの途中に接続すれば中和剤を入れる手間が省けるので、さらに効率化出来ますよ。
また、中のカートリッジを換装することで「軟水化作用」の効果を持たせることが出来ます。
接続方法は後ほど詳しく解説します。
参考 NAウォーターADA浄水器を使うなら付けたほうが良いですよ。
浄水器にホースを固定するために使用します。
浄水器の接続部分はホースが抜けやすいので、固定しておくと作業時のストレスが減りますよ。
通常の蛇口用ニップルが使えない場合はこちらを使いましょう。
住宅環境によりますが「キッチン」「お風呂の蛇口」を使うならこちらを使うことになるかと思います(私の自宅もこちらを使っています)。
基本となる接続方法を2つご紹介します。
細部は住宅環境に合わせて工夫してご利用くださいね。
浄水器を使わないシンプルスタイル。
水草レイアウト水槽に限らず、どんなスタイルの換水でもあると便利ですよ。
中和剤の投入は換水完了後でも十分間に合いますよ。
- 蛇口用ニップル or 泡沫蛇口用ニップル
- ホースジョイント
- ホース
- 引っ掛けパイプ
- 引っ掛けパイプ
- ホースジョイント
- ホース
浄水器を使うならこんな感じです。
基本的に排水側は同じで大丈夫ですよ。
- 蛇口用ニップル or 泡沫蛇口用ニップル
- ホースジョイント
- ホース
- 引っ掛けパイプ
- 浄水器
- ホースバンド
- 引っ掛けパイプ
- ホースジョイント
- ホース
塩ビパイプとエルボーを切って接着するだけ!
一度作ってしまえば生涯にわたり使える便利アイテムです。
「材料」「工具」はホームセンターに行けば、大抵、手に入りますよ。
長さは水槽の高さに合わせて調整しましょう。
- 呼び径13 塩ビパイプ
- 呼び径13 塩ビエルボー×2
- ホース5cmくらい
- ニッソーストレーナー
- パイプカッターorノコギリ
- 塩ビ用接着剤
- バリ取りor紙ヤスリ
- メジャーorものさし
・呼び径13 塩ビパイプ
60cm水槽用に作るなら1m程度あれば十分ですね。
ホームセンターなら1m単位で売っているはずですよ。
・呼び径13 塩ビエルボー×2
1本引っ掛けパイプを作るのに「2つ」必要なのでご注意ください。
ホームセンターならパイプの側に陳列されているはずですよ。
・ホース5cmくらい×2
今回準備したホースをちょこっとカットして使いましょう。
ホースジョイント、ストレーナーとパイプをつなぐのに使用します。
・ニッソー 上部式フィルター用ストレーナー
正式名称は「AQ-78 パイプセット クイックフロー/スライドフィルター600用」
もともとは上部式フィルター用のストレーナーです。
色々試しましたがこれが1番使いやすいですね。まさに引っ掛けパイプ用に開発されたかのようです。
パイプもセットで付いてきちゃいますが使うのはストレーナーだけ。
参考 AQ用品一覧ニッソー・塩ビカッター or ノコギリ
パイプをカットするのに必要です。
予算が許せるなら、パイプカッターがあると簡単に加工が出来ます。
・塩ビ用接着剤
パイプとエルボーを接着するのに必要です。
換水時に外れてしまわないようにしっかりと接着しましょう。
・バリ取り or 紙やすり
パイプをカットした際に出るバリを取ります。
また、ホース接続部分を削っておくと接続がスムーズですよ。
・メジャー or ものさし
必要な長さが測れればどんなものでも良いでしょう。
今回の加工には精密さはそれほど重要ではありません。


水槽の高さを測ってパイプの長さを決めましょう。


適当な長さに塩ビパイプを切ります。
一つの引っ掛けパイプを作るのに「3本」の塩ビパイプが必要ですよ。
ストレーナーのことも考えながらサイズを決めましょう!


4箇所を塩ビ用接着剤を使って固定します。
すぐに乾燥して強度が出ますので、短時間で作業が出来ますよ。


パイプにホースをそのまま差し込むだけでOK。


快適な換水をお楽しみください!
長いタイプ2本、短いタイプ2本、計4本を作っておくと作業が捗りますよ。
- 長いパイプで給水、長いパイプで排水
- 短いパイプで給水、短いパイプで排水
- 長いパイプで給水、短いパイプで排水
- 短いパイプで給水、長いパイプで排水
4本あれば、こちらの4パターンの換水に対応可能です。
セット初期など空の状況から水を張るなら、「長いパイプ」を使って下の方から給水したいですよね。
また、「奥と手前」「低い位置、高い位置」など「対角線状」にパイプを設置して換水した方が、効率良く水が回るので短時間で100%換水が出来るようになります。
浄水器を使うことでさらに換水作業を便利にすることが出来ます。
「カルキ抜き投入」の手間をさらに減らすことが可能ですよ。
また「軟水化作用」を持たせることが出来るので、水道水の水質に恵まれていない方の味方です。
給水側ホースの間に入れるだけなので簡単に接続することが出来ちゃいます。
「ホースジョイント」を使うことでワンタッチで接続できるようになり、さらに便利になりますのでつけることをオススメしますよ。


浄水器は塩素中和と併せて「軟水化作用」が得られることが大きなメリットです。
ADA NAウォーターなら中のカートリッジを「カチオンフィルター」へ換装することで簡単に軟水化作用を得ることが出来ますよ。
参考 カチオンフィルターADA・水位を変えないこと
これが水草レイアウト水槽の換水のコツです。
特に盛り土をしている場合、水位が下がるタイミングでソイルが崩れてしまうことが多いので、水位を変えること無く換水をするテクニックは重要ですよ。
排水量に合わせて「給水量」を調整するとスムーズに作業が出来ます。
給水量の方が多いと水が溢れてしまうので、ちょっとだけ排水量の方が多くなるように調整するのがコツです。
慣れてくるとちょちょっとセット出来るようになるので、後は数分放置するだけで換水作業を終えられるようになりますよ。
お湯の出る水道にホースを接続しましょう。
夏は良いのですが、お湯が出ないと冬場は水温がかなり水温が下がってしまうのでご注意ください。
「キッチン」「お風呂」ならお湯がでるはずですよ。
キッチンとお風呂は通常の蛇口用ニップルが使えないことが多いので「泡沫蛇口用ニップル」が必要になるかもしれません。
口で吸って排水をスタートする「サイフォン式」が1番簡単です。
ホースに口をつけて吸うことに抵抗があるかもしれませんが、慣れてしまえば1番時間がかからない方法ですよ。
今回の場合ですとホースの長さがそれなりにあるので、水を飲んでしまうことは少ないかと思います。
参考 サイフォンの原理Wikipedia「お外」「ベランダ」「お風呂」あたりが有力候補でしょうか。
ホースから直接排水出来る場所ならどこでも良いでしょう。
水位よりも低い場所でないと排水が上手く出来ませんのでご注意くださいね。
給水と排水を同時に行った場合、正確に換水した水量は分からなくなります。
給水した水がすぐに排水されている分があるため、何となくの感覚で換水を行うことになりますよ。
「薬浴水槽」でも無い限りは、そこまでシビアに換水量をコントロールする必要は無いかと思いますので、特に問題はありませんよ。
もし、きっちり水量を計って換水をしたい場合は、一度排水をして水位を下げてから給水をしましょう。
外部式フィルターを使っているなら、配管を分岐させて排水口を作ることが出来ます。
個人的にはここまでで解説したようにホースを準備して行うほうがオススメなのですが、「こんな方法もあるよ」というマメ知識としてご紹介します。
こちらの記事で現時点での「水草水槽の換水」の考察をまとめました。
換水のメリット、デメリットなど私の最新の知見を記事にしましたよ。
上級者向けの内容ですが、興味のある方はぜひ読んでみてください。
今回は水草レイアウト水槽向けに「換水を効率化する方法」をご紹介しました。
苦労することが美徳とされることが多いですが、減らせるコストは減らして、重要なことに集中するべきだと私は考えています。
出来るだけ換水にかける「時間」「労力」を減らしてレイアウト制作へ集中しましょう。
同じ苦労するなら、結果につながるところで努力したいですね!